出会い系で多発! 芸能人やアイドルを装って騙し取る事件はなぜ起こるのか

アイドルになりすまして出会い系サイトに誘導し、利用者からお金を騙し取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課が会社役員の男を詐欺容疑で逮捕しました。

これは2016年10月5日に発表された、元AKB48の前田敦子やマネージャーになりすまして埼玉県の男性とサイト内でメッセージをやりとりし、サイト利用料として約136万円を詐取した疑いで逮捕された事件です。

第三者から見ると「なぜ騙されるのか」といった声があがってきそうですが、巧妙に仕掛けられた悪質業者の手口をお教えします。

嘘だと分かっていても騙されてしまう巧妙な手口

出会い系サービスには少なからずサクラがいるサービスが存在しています。サクラの多くはアイドルのような可愛い子やモデルのようなキレイな女性、不倫をしたい人妻やジャニーズ顔の男の子、イケメンの医者やIT社長などです。

一見周りからみると「そんな虫のいい話、あるわけないでしょ」と思ってしまいますが、引っかかってしまう人も大勢います。元AKB48の前田敦子さんからメールが届くなど、冷静に考えると嘘だと分かるような話でも騙されてしまう人は出てくるのです。

元出会い系サイト運営関係者が明かした「なりすまし」の手口とは

以前、出会い系サイトの運営に過去に関わったことがある人に「なぜ明らかに嘘だと分かるような手口に引っかかる人が出てくるのか?」を聞いたことがあります。その人曰く「アイドルや有名人などの名前を使って騙すこと」は、昔からあった手法のひとつだそうです。

例えば、

「アイドルの◯◯です。誰にも言えないお願いがあるので聞いてもらえませんか?」

というメール。こうした内容のメールが、突如自分のもとに送られてきた人も多いのではないでしょうか。

もちろんこのメールを見て騙される人は圧倒的に少ないでしょう。実際に騙された人もこの段階では「絶対嘘でしょ。怪しすぎる。」と思っていたはずです。

しかし「誰にも言えないお願いってなんだろ。どんなことを言ってくるのか気になる。」と思い、相手がサクラだと思っていても“興味本位”で返事をする人が多いとのこと。

そしてメールのやり取りを重ねていく中で、「アイドルだからこその束縛に苦しんでいること」「束縛から解放されるために協力してほしいこと」といった「芸能人であるがゆえの悩み」を明かされ、相手への情が移ってしまうのだそうです。

さらに「いまコンサートが終わった。」「今日は取材だった。来週発売の◯◯にインタビューが出るから見てね。」など事前情報やTwitterなどで追って得た情報を伝えることで、相手を信用させることができるといいます。

信用するのに時間がかかった分、一度信用してしまうと「信じたい!」という願望も入り混じり、完全に相手を信用するのだそうです。いや、信用したいと思いたいのかもしれません。

悪徳業者の手法も、日々進化しているのを忘れてはならない

「なりすまし」に騙されてしまう人は、圧倒的に少ないといいます。しかし、いまだにオレオレ詐欺の被害がなくならないように、こうした「なりすまし行為」を利用した犯罪があると知っていても、なくならないのは皆さんご存知のとおりだと思います。

その原因は年齢を重ねているから騙されるというのではなく、「信用させるための手段が巧妙になってきている」からこそ。出会い系サービスを利用する私たちが「サクラに騙されない為の技術」を身に着けたとしても、同時に悪質業者も騙すためにさまざまな手段を考えていることは忘れてはなりません。