なぜ出会い系はなくならない? 人々が出会いを求める理由

古くは1980年代に雑誌の「文通相手募集コーナー」からはじまったと言われる出会い系サービス。その後パソコンが普及し、一人一台スマホを持つ時代になりましたが、出会い系サービスに出会いを求める人は依然として存在します。むしろ今後増え続けていくとまで言われています。

なぜ出会い系サービスはなくならないのか、人々が追い求める出会いについて深く追ってみようと思います。

『mixi』の登場によってSNSが日本中に広がる

ある会社のサービスによって、出会い系業界の存続自体が危ぶまれる状況に陥ったことがありました。それはmixiの登場です。

mixi以前までは、ネットを通して人と知り合うには共通の掲示板を利用するか、ホームページを通して連絡をとるぐらいでした。インターネットは情報を集める手段であり、受信する手段として使うことが主流だったからです。

それがmixiの登場によって、サービスのなかで人と知り合い、繋がり、コミュニケーションを取ることが当たり前となったのです。日記を書き、それを読んだ人がコメントをしたり、足跡をつけた人を辿ってみたり、コミュニティのトピックに書き込んだり、共通の趣味や話題をもった人と気軽に繋がることができるようになりました。

当時はまだ出会い系は少し後ろめたさを感じるサービスでしたが、mixiの登場によって“ネットで出会う・知り合う”ということがオープンに感じられるようになりました。

mixiの登場後、グリーやモバゲーがサービスを開始し、「SNS」は日本中に広まりました。

SNSの普及によって加速した出会い系サービス

mixiやグリー、モバゲーの登場によって、それまで好調だった出会い系業界の売り上げが落ちることになります。一時期、「SNSが流行ることで出会い系自体がなくなってしまうのではないか」とさえ業界内では言われていました。

しかし、その後mixiからFacebookやTwitterへと人は流れていきましたが、出会い系業界は大きく減退することはありませんでした。そればかりか、出会い系サービスは広がりを見せ、ここ数年にいたってはベンチャー企業が次々と新規参入しています。

大手マッチングサービスである「pairs」では2012年11月リリースからわずか4年ほどで、450万人が利用する国内最大級のマッチングサービスへと発展しました。

SNSとは違う、出会い系サービスの良さ

SNSの登場によって、ネットのコミュニケーションが盛んになってもなお、なぜ人々は「出会い系サービス」を求めたのでしょうか。

「出会いたい、という欲求はなくなりません。それはどれだけSNS上でやりとりが行われても、『出会う』ことの代替にはならないのです。昨今の婚活ブームを含め、みんなはリアルな出会いを求めているんですよ。」

とあるマッチングサービスの運営会社で働く人が語るように、SNSと出会い系サービスは別物として考えている人が多いようです。

また、Facebookのような実名で個人情報の詰まったSNSではできない、匿名でのやりとりができるのも出会い系サービスの利点です。

自分に合う人かどうかを会う前に判断できるので、たとえその人と本意でない終わり方をしても、自分のことを深く知られているわけではないため、さっぱりと別れられるのも出会い系サービスの良さとしてあります。

そういった匿名性と、お互いが出会いを求めているという共通目的が、「効率的」であると広く受け入れられているのではないでしょうか。

この記事を書いたライター

西野大祐