元サクラ従業員が語る。実際に会うためのテクニック

ネット上には出会い系サービスの利用テクニックを紹介する記事が無数にあります。

『イケメンから学ぶ出会い系ですぐに会う方法』
『3か月で50人に出会った、出会い系のプロに学ぶテクニック』

など。記事内容としては、「なるほど」と思うようなものもありますが、「これやってみたけど全然ダメだったよ」というものや「そんなの分かってるよ!」というものまでさまざまです。

ネットにある多くのテクニック論は、いちユーザーとして利用した経験によるものがほとんどで、「その人だからできた」というものが多いです。そのため、他の人には実践できないテクニックである場合もあります。

そこで今回は、出会い系サービス11年間サクラをやってきた、35歳のSさんに話を伺いしました。出会い系にずっと携わっていたからこそ知っている、どんな人でも実践できる会うためのテクニックを聞いてきました。

お金はいいし、髪型・服装が自由のサクラ。しかし精神的にツラかった

--Sさんはどれぐらいサクラをやっていたんですか?

2003年から2013年の11年間ですね。

--11年間は長いですね。業界としては珍しくないことなんですか?

僕は長い方だと思います。お金もいいですし髪型とか服装など自由もきくので、長くサクラをやってるって人は何人もいます。まぁ、この業界に長く浸かりすぎて他の仕事ができないっていうのもありますけど。

--サクラをやろうと思った理由はなんだったのでしょうか?

この業界に入ることになったのは大学時代にサークルでお世話になった先輩からの紹介です。「メールするだけで30万稼げる仕事手伝わないか?」と声をかけられまして、そのまま入りました。

--Sさんのように紹介で入る人は珍しくないんですか?

紹介で入る人は多かったですね。もちろん町中に置いてあるアルバイト求人紙で「メールオペレーター募集」と募集はかけていました。ただ、やっている仕事が決してオープンにできるものではないので、働いている人から紹介してもらった方が、採用する側としてもある程度信用が担保できるので、紹介で入ってくる人が多かったです。

--そんななかでサクラを辞めたのは、やっていることに対する後ろめたさとか罪悪感からですか?

もちろんそれもあります。親や大学時代の友達、地元の友達に自分がサクラをやって食べている、なんてことは言えません。しかし辞めようと思った一番の理由は、精神的にキツかったからです。

僕が働いているところでは一日12時間勤務で、昼番と夜番に別れて24時間体制でした。勤務中はずっとメールの返信をしなければいけません。それを10年以上ずっと繰り返しているわけです。

サービスに登録しているユーザーはサクラばかり相手にしているので、不満も爆発しています。そんなユーザーにメールで罵られたり恫喝されたりすることも多く、それでも優しくフォローしながらメールを長引かせなきゃいけません。それを毎日毎日繰り返していると、さすがに精神的にもツラくなってきます。

--ではサクラをやっていて得したことはありますか?

得したことは特にないです。入社した13年前はシフトの融通がきくのと髪型・服装が自由にできる、っていうのが魅力でしたが今ではフリーランスとして働いている人も多いし、別にサクラをやる必要はないですよね。そう思うと特に得したことというのは今はないかもしれません。お金も入社当時に比べて下がりましたし。

ただ、僕がやっていた出会い系サービスでは男性だけでなく女性へのメールも行っていました。だから女性にどういった内容のメールを送れば返事が返ってくるのか、ある程度読める点は良かったかもしれません。

女性が会うメリット(口実)を作り、接触回数を増やすことが重要

--実際に出会うためのテクニックをお聞きしたいのですが、まず男性から女性へはどんな内容を送ると返事が返ってきやすいのですか?

まず女性にとって惹かれやすいステータス(お金を持ってる・イケメン・医者や弁護士)をどれかひとつでも持っている人なら、よっぽど変なことを言わない限り女性から返事がきます。

ただ、アピールしすぎると余裕がない人に見えてしまうのでやめた方がいいです。自分のことは聞かれたときに答えるぐらいがちょうどよくて、基本的には一通のメールのなかに何かしら女性のことをひとつ質問してあげるなど、聞き役に徹してあげるといいと思います。

しかしながら、多くの人は惹かれやすいステータスを持っていないと思います。なので、自分と知り合うことで何かしらプラスになる特典をつけることが重要になります。

たとえば、「イタリアンが大好きで都内50箇所以上のイタリアン・レストランに行ったことがあります。食べログには載ってない美味しいお店が紹介できます」とか。

もしくはその女性が興味を持っていることについて深く知っていると、「話が合うかも」「いろいろ教えてくれそう」と、会うことに対する理由付けが出来上がり、会いやすくなります。

基本的に女性は自分にとってメリットがあるかどうか、というのをとても重視します。なので会うことでどんな特典があるのか分かりやすく伝えてあげることが重要です。メリットがあることで女性が会うことへの自分への口実にもなるからです。

そして、メールを送る際の注意点として、男性がついやってしまいがちなことがあります。それは1通のメールに聞きたいことや言いたいことをズラズラとまとめて送ってしまうことです。

メールを最初から長々と書いてしまうと受け取る側は重く感じてしまいます。メールを受け取った女性としては、返事をするのも億劫になってしまうので必然的に返信率は下がります。

だからといって短すぎる文章だとやる気がないように感じられてしまうので、最初のうちは200〜300文字ぐらいで送ると、重すぎず軽すぎずいいのではないでしょうか。

重要なのは、やり取りした期間よりも”回数”

--実際に出会うためのテクニックとしてはどんなものがあるのでしょうか?

一番は焦らないことです。多くの女性は警戒心が強いので、女性側からアプローチしてきた場合を除き、すぐに会おうと思っている人は少ないです。早く会いたくても、メールのやりとりの回数を重ねることが重要です。

勘違いしている人が多いのですが、期間よりも回数の方を重視するようにしましょう。これを言うと従量課金サービスのステマ行為だ、なんて思われるかもしれませんが、事実なんです。

メッセージは長い期間やりとりするよりも、多くの回数を重ねた方が親近感が湧きやすくなります。心理学では「単純接触効果の原理」と言われています。「接触頻度が多ければ、それだけ相手の心に残りやすく、好意を抱きやすい」ということなのです。

--聞いたことがあります。同じ職場や学校で付き合う人が多いのも、単純接触効果の影響ということですよね?

そうですね。出会い系を利用している人は、職場や身の回りで出会いがない人が多いです。ですので、同じ出会い系サービスに登録しているユーザー同士でどう接触頻度をあげていけばいいか、ということを考えるとメールの頻度を増やす必要があります。

女性を誘うテクニックとは

--メールである程度仲良くなり、そこから実際に会いたいと誘うにはどうしたらいいですか?

メールである程度仲良くなったのなら、そこまで深く考えなくていいと思います。メールの回数を重ねたということは、少なくともあなたにそれだけ興味があるということですので、気軽に誘ってみるといいでしょう。

ただ、単純に「そろそろ会おうよ」と言うよりは、「そういえば今度の日曜の夕方空いてるんだけど、前話した美味しいイタリアンのお店を紹介するから食べに行かない?」と、会う理由付けを相手に与えてあげるといいのではないでしょうか。

女性は重くなることや期待されすぎることを嫌うので、仲のいい地元の女友達を誘うぐらいの軽いノリで誘ってみるといいと思います。

インタビューを終えて

女性は気遣いひとつで態度がガラリと変わるもの。それ故になかなか難しくて苦労するのですが……。

「接触頻度を増やすこと」と「女性にメリットを与え、会う理由付けを考えること」が、実際に出会うためには重要なようです。なかなか出会えなくて行き詰まっている方は、実践してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

西野大祐