孤独な夜。このストーリーが薬となるか毒となるか？

タイトルが内容を的確に表現していて、これはいろんな意味で“効く”わと思えるような作品。いい悶えかたになるのか、悪い悶え方になるのか、それはあなたが読んだ時の心の有り様によって変化することでしょう。

ゲームは淡々と進んでいくビジュアルノベルで、途中に現れる選択肢もなく小説を読む感覚で楽しみましょう。全部読んでも2時間もあれば読み終わりますので、まさに孤独な夜にピッタリといったところでしょうか？

心の孤独を抱えた2人の女の子同士の恋物語である本作。そんな2人の日常が淡々と進んでいきます。日常ですので、特に大きく盛り上がるという感じではありませんが、日常の中に感じる切なさや気持ちの揺れ動きなどを存分に感じることができるでしょう。余韻を楽しむ系の作品が好きな方には、語りすぎないこの作品がきっとグワッとくることでしょう。