日本のRPGの礎を築き、今なお新作が発表されると話題になる国民的ゲーム『ドラゴンクエスト』(ドラクエ、DQ)シリーズ。RPGの王道を作り上げた功績は計り知れません。
スマホ全盛期を迎えた時代でも、たくさんのドラクエシリーズがリリースされています。そこで本記事では、2018年9月時点でスマホで遊べるドラクエ作品を全部余さずご紹介。
アプリでしか遊べないオリジナルタイトルから、今なお色褪せることのない懐かしの名作まで幅広いラインナップ。まだプレイしていないタイトルがあればぜひプレイしてみてください。
スマホで遊べる「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」アプリ全シリーズまとめ
アプリオリジナル作品
星のドラゴンクエスト
星の命を救うため、星を1個まるごと大冒険。いくつかあるアプリオリジナルタイトルの中でも、もっともドラクエらしい冒険をできるのがこの『星のドラゴンクエスト』です。
シリーズの名曲がふんだんに使われていたり、歴代の強敵が登場したり、豊富なファンサービスも見所。過去には『ダイの大冒険』とのコラボイベントが開かれるなど、ソーシャルゲームならではの魅力も満載です。
ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト
ドラゴンクエストのスピンオフ作品『ドラゴンクエストモンスターズ』のアプリオリジナルタイトルも登場しています。
主役はモンスター達。スライムやゴーレムなどおなじみのモンスターをたくさん仲間にして冒険に出発! 頑張ってプレイしていれば、あのラスボスが仲間になってくれるかも……。
ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード
モンスターをスワイプで移動させる、”つまめるドラゴンクエスト”。アプリゲーム界ではメジャーなディフェンスゲームに近いシステムとなっており、厄介な敵を集中攻撃、やられそうな味方を逃がすなど今までのシリーズになかった独自の戦略を楽しめます。
『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』と同様、本作でもたくさんのモンスターが仲間になりますよ。
ドラゴンクエストライバルズ
あなたの残した「冒険の書」が、カードになった。シリーズ初のデジタルカードゲーム、その名も『ドラゴンクエストライバルズ』。
最大の魅力は、歴代キャラクターやモンスターが作品の垣根を越えて一堂に会するバトル。テリーとゼシカが対決するなど、夢の共演が実現しています。
初のカードバトルですが、ドラクエの世界観をうまく落とし込んだバトルシステムはよくできています。ルール自体はシンプルで、チュートリアルも丁寧なのでカードバトル初心者も安心して遊べますよ。
移植作品
ドラゴンクエスト
すべてはここから始まった。1986年5月27日、エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売された『ドラゴンクエスト』の第一作が、『ドラゴンクエスト ポータルアプリ』にて購入できます。
レベルを上げながら世界を渡り歩くシステム、ターン制のコマンドバトル、勇者が世界を救う物語……まさしくRPGの「王道」を作り上げた伝説的作品です。
余談ですが、当時は容量の都合上使えるカタカナは20文字だけという制約があったのはファンの間では結構有名な話。そんな中で「ホイミ」などの言葉が生まれたと思うと感慨深いですね。
『ドラゴンクエスト ポータルアプリ』から購入できます。
『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』
『ドラゴンクエスト』のヒットを受け、満を持して登場したシリーズ2作目。本作ではパーティメンバーが3人に増加。今で言う戦士、魔法使い、僧侶に役割分担され、より戦略性の高いバトルが実現しました。
一方で攻略難易度はシリーズでも屈指。中でも「ロンダルキアへの洞窟」は多くのファミコン少年を絶望させた事は今でも語り草です。
また冒険の続きをプレイするためのパスワード「ふっかつのじゅもん」も鬼門に。一文字も間違えられない緊張感は、バッテリーバックアップが発達していない当時ならではでした。
『ドラゴンクエスト ポータルアプリ』から購入できます。
ドラゴンクエストIII そして伝説へ..
今でもPS4やニンテンドー3DSに移植されるほど高い人気を誇るシリーズ3作目。ファミコン版発売当時は社会現象となり、「ドラクエ狩り」と呼ばれる恐喝事件が起こったほどでした。
ストーリーはロトシリーズ完結を迎え、後に多くの作品で採用される転職システムが初登場し、さらなるパワーアップを遂げたドラクエ。ここでシリーズは一つの完成形を迎えたと言ってもいいでしょう。
冒険が佳境を迎えた時、「そして伝説へ..」の意味を知ることになります。
『ドラゴンクエスト ポータルアプリ』から購入できます。
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
天空シリーズ1作目。従来と異なりストーリーはオムニバスの章形式で、最終章になってはじめて勇者の元に仲間が集うのが特徴。演出面においても、ストーリー一新の意図が垣間見える作品です。特にラスボスは完全な悪とは言い切れない部分があり、勧善懲悪では終わらないドラマティックな物語となっています。
キャラ人気も高く、本作の多くのキャラクターがドラクエのオールスター作品に出演している事からも人気の高さが伺えますね。
ドラゴンクエストV 天空の花嫁
SFCで発売された最初のドラクエ。モンスターを仲間にできるシステムが初めて採用された作品でもあります。スライムやドラキーが一緒に戦ってくれるのは、ファンにとって嬉しい衝撃でした。
ストーリー面では主人公が結婚する場面が大きな山場。ビアンカ、フローラ論争は今だに続き、さらに後に発売されたニンテンドーDS版では新たな結婚相手候補としてデボラも登場したため、混迷を極めています。
アプリ版はDS版の内容となっているため、SFC版しかプレイしていない人はデボラを選んでみてはどうでしょう?
ドラゴンクエストVI 幻の大地
ドラクエIVより続いた天空シリーズ完結編。馬車入れ替え、転職、仲間モンスターなど過去作の様々な要素を一つに詰め込んだ集大成的作品。
夢と現実の世界を行き来するストーリーも本作独自のもので、2つの世界を股に掛けた壮大な冒険を楽しめます。特に中盤の大ボス、ムドーとの決戦は本作屈指の熱いシーン。あまりに盛り上がりすぎて、ムドー戦で燃え尽きそうになったのも今ではいい思い出です。
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
PSで発売された、最初にして唯一のナンバリングタイトル。海に沈んでしまった大陸を取り戻すため、主人公達が石版の力で過去に行き各地で起きる事件を解決していくというのが大まかなストーリー。
本作はストーリーがかなりの曲者で、事件は一応解決しても後味の悪い結末を迎える事も多々。シリーズ中でも屈指の重いシナリオが展開されます。「ドラクエらしくない」という声がある一方、虜になったファンが数多く存在するのも事実です。
今から始める人に攻略のアドバイスを。種泥棒にご用心。
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君
PS2で発売されたドラクエ。グラフィックが大きく進化し、3Dで表現されたドラクエ世界の壮観さは圧巻の一言。広大な世界を自由に歩き回りたいという長年のファンの夢が叶った一作です。
ストーリーは前作から一転して王道で親しみやすいものに回帰。一方で一部のイベントでは人間の負の内面や葛藤を描いたものもあり。両者を盛り込んだ、盛り上がりつつも深みのあるストーリーは見所満載です。
おまけ:攻略に必須だった!? ドラクエシリーズの代表的なウラ技・バグ技
長い歴史を誇るドラクエシリーズ。その中で数多くのウラ技が編み出されました。中にはシステムのバグをついた、よく発見できたなと感心するものも。SNSが存在していなかった当時、ウラ技を発見した子供はクラスの人気者でしたね。
ウラ技のほとんどは残念ながらアプリ版ではほとんど修正されていますが、当時を思い出すだけでも懐かしい気持ちになれます。
●最強のふっかつのじゅもん「もょもと」(DQ2・FC版)
ふっかつの呪文で「ゆうて いみや おうきむ こうほ りいゆ うじとり やまあ きらぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ」と入力すると、主人公が非常に強い状態(名前はもょもと)でスタートできる。堀井雄二氏らドラクエ界で有名な人物の名が含まれるため、おそらく仕様。
●ベホマの意外な使い方(DQ3)
回復魔法であるベホマは、ラスボスにかける事で大ダメージを与えられる。後にこのラスボスが外部出演する際も、この秘密は受け継がれた。
●逃げて逃げて会心の一撃!?(DQ4・FC版)
FC版DQ4では「にげる」に8回失敗すると、それ以降の攻撃が全て会心の一撃になった。次のカジノコイン4ゴールドと合わせて、多くのゲーム少年を救済したであろうバグ技。
●カジノコイン838861枚がたったの4ゴールド!(DQ4・FC版)
FC版DO4のカジノでコインをゴールドと交換する際、838861枚買おうとするとなんとたったの4ゴールドで買えてしまった(本来は1枚20ゴールド)。いわゆる「オーバーフロー」を利用したバグ技。
●スライムレースで高確率で勝てる(DQ5・SFC版)
カジノのスライムレースで、「1-2」の倍率が10倍の時はほぼ「1-2」が勝つ。なのでそこにコインを賭けられるだけ賭ければOK。
●転職できるようになったら「即メラミ」(DQ6・全作)
魔法使いに転職すると、1回戦闘をこなすだけで高威力の魔法メラミを覚えられるため、全員に覚えさせると中盤が楽になる。裏技というより攻略テクニック。仕様のため、リメイク作品でも使用可能。
新たな冒険に出るもよし、これまでの冒険を振り返るも良し
ファイナルファンタジーシリーズと双璧を成す、日本を代表するRPG「ドラゴンクエスト」。1986年に端を発した「王道」の系譜は、時代を経た今でも確実に受け継がれています。
スマホで遊べるドラクエシリーズもたくさんあります。新たな冒険に出るもよし、これまでの冒険も振り返るも良し。今一度、あなただけの冒険の書を綴ってみてはいかがでしょうか。