2018年8月18日、iPhoneの新OS『iOS 12』が公開されました(設定アプリより無償アップデート可能)。
新機能のひとつとして、Apple純正の『計測』アプリが追加されています。これはAR機能を活用して、カメラをかざすだけで物の長さを計測するもの。
これまでもサードパーティから類似アプリが出ていましたが、iOS 12にはパワーアップしたAR機能『ARKit 2』が搭載されるため、より高精度な測定が期待できるわけです。
どのくらいの精度なのか、さまざまな物を測って検証してみました。
iOS 12『計測』アプリの精度を検証! 実用に耐えうる正確さか?
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使い方はとても簡単
使い方は直感的で、使い始めればすぐに慣れるはずです。
大小さまざまな物を測ってみた結果
『計測』アプリとメジャーで物を測り、誤差を見ていこうと思います。
手鏡 縦幅
測定はセンチ単位で行われるようで、ミリ単位の測定はできない様子。
9.5cmの近似値である10cmをきっちり出してくれました。
4.7インチiPhone 縦幅
測定するたびに1cmずつ異なる値が出ました。やはりミリ単位の正確さは期待できず、1~2cmの誤差で良ければ使えるかなという印象。
折り畳み傘 全長
こちらはピッタリと実寸通りに測ってくれました。
ティッシュ箱 横幅
3回測定した中で1回、2cmほどのズレが生じました。やはり1~2cmの誤差は頻発するものと考えておいたほうが良さそう。
デスク 横幅
1mを超えるデスクを測ったところ、最大29cmの誤差が出てしまいました。3回測ってバラバラの結果です。
大きな物(1m超え)より小さな物(50cm以内程度)のほうが正確に測れるようです。
本棚 横幅
幅2m超えの大きな本棚でも10cm以上の大きな誤差が生じました。こちらも測定結果はバラバラです。
結果:大きな物の測定は不向き。小物の測定には役立つが、誤差はあり得る
この他にもいくつか身の回りの物を測ってみましたが、総じて小さいもの(50cm以内程度)は高精度で計測できます。
1m超えの物になると誤差が大きくなり、建物の高さなど数m以上の巨大な物は上手に測れません(カメラを対象物に相当近づけないと測定できないため)。
厳密な測定をしたいのであればメジャーを使ったほうがいいですが、小物の長さをざっくりチェックするだけなら十分に役立つでしょう。