※2025年4月30日(水)をもって日本国内におけるモバイル送金(送付)・決済サービス「LINE Pay」は終了します
「LINE Pay(ラインペイ)」は実店舗やオンラインショップでの支払いにくわえて、公共料金の支払いも可能なスマホ決済サービスです。またLINE友だち間での送金や割り勘など、便利な機能もたくさん備わっており、いろんな場面で活躍します。
本記事では「LINE Pay」の決済・支払い方法、登録の仕方、「LINE Pay」ならではの便利機能について初心者向けに徹底的に解説しています。
「LINE Pay」の使い方を徹底解説 決済・チャージ・出金・送金など【2024】
「LINE Pay」とは
「LINE Pay」とはLINE社が手がける決済サービスで、皆さんがすでに使っているLINEアプリの中で利用する仕組み(別途専用アプリあり)です。
サービス開始は2014年と他社に比べて早めで、QRコード決済、オンラインショッピング、請求書払い、そしてLINE友だち間での送金など幅広く対応しています。
初心者向け! LINE Payの使い方・始め方動画
Visa LINE Payクレジットカードとは
「Visa LINE Payクレジットカード」「Visa LINE Pay クレジットカード(P+)」はVisa加盟店での支払い、Visaのタッチ決済に加え、「LINE Pay」と連携すれば「チャージ&ペイ」の利用もできるクレジットカードです。
年会費無料で、年間100万円までのお買い物安心保険や最高2,000万円までの海外旅行障害保険が付帯しています。さらに、「Visa LINE Pay クレジットカード(P+)」はチャージ&ペイを設定しておくと5%還元になります。
LINE Payの手数料
LINE Payで発生する手数料
出金 | 220円(税込) |
---|---|
銀行振込 | 176円(税込) |
決済 | 無料 |
チャージ | 無料 |
入金 | 無料 |
公共料金の請求書払い | 無料 |
「LINE Pay」では出金または銀行振込をするとき以外に手数料は発生しません。またLINE友だちへの送金も無料でおこなえます。
LINE Payの使える店舗
「LINE Pay」は現在「PayPay」と提携しており、PayPayのQRコードがあるお店なら読み取りでそのまま決済が可能になりました。
コンビニやスーパー、飲食店、家電量販店、オンラインストアなど全国で利用可能です。LINEアプリ内に「LINE Pay」が使える店舗を検索する機能も備わっており、現在地付近で利用できる店舗が表示されます。
『LINE Pay』が使えるお店一覧 コンビニ・飲食店・オンラインなど
LINE Payの安全性
「LINE Pay」は「PCI DSS」「ISO/IEC 27001」と呼ばれる国際基準のセキュリティ認証を取得しているとのことで一定の信用が置けるでしょう。利用する度にLINE Pay専用パスワードの入力が求められるほか、24時間365日のモニタリング体制などのセキュリティ対策が施されています。
「LINE Pay」では決済が行われるとLINEの公式アカウント『LINEウォレット』がトークでお知らせしてくれるので、万が一不正利用されたとしても即座に気づけます。
また不正利用されたとしても10万円まで補償されます。ただ、不正利用されたときから30日以内に報告する必要があることだけ留意しておいてください。
LINE Payの支払い元は3通り
LINE Payの支払い元
- LINE Pay残高
- チャージ&ペイ
- LINEポイント・特典クーポン
「LINE Pay」を使って支払うには事前に「LINE Pay残高」をチャージしておくか、「Visa LINE Payクレジットカード」を「LINE Pay」に登録しておく必要があります。その他、LINEポイントや特典クーポンなどを使用して支払うことも可能です。
ただ、LINE友だち間での送金や割り勘など「LINE Pay残高」にしか対応していない機能もあるので「Visa LINE Payクレジットカード」を登録しているのに利用できない……といったことがないよう確認しておきましょう。
LINE Pay残高 | Visa LINE Payクレジットカード | LINEポイント | |
---|---|---|---|
コード支払い(QR/バーコード) | 〇 | 〇 | 〇 |
オンライン支払い | 〇 | 〇 | 〇 |
請求書支払い | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE Payカード支払い | 〇 | × | 〇 |
QUICPay+ (Google Pay™)支払い | 〇 | × | 〇 |
送金 | 〇 | × | × |
割り勘 | 〇 | × | × |
出金 | 〇 | × | × |
その1. 「LINE Pay残高」事前にチャージして支払い
事前に「LINE Pay残高」をチャージしておき、チャージした金額分だけ支払うことができる方法です。LINE Pay残高よりも支払い料金がオーバーしている場合は、足りない分だけLINE Pay残高をチャージすることで支払い可能になります。
LINE Pay残高をチャージする方法は以下のとおり。
LINE Pay残高のチャージ方法一覧
・銀行口座
・セブン銀行ATM
・LINE Pay カード
・Famiポート
・QRコード/バーコード
・東急線券売機
・オートチャージ
その2. 「チャージ&ペイ」事前にチャージする必要なし
「Visa LINE Payクレジットカード」を「LINE Pay」に登録することで、LINE Pay残高にチャージすることなくLINE Pay決済が可能です。この支払い方法のことを「チャージ&ペイ」と呼びます。
「チャージ&ペイ」による支払いはチャージする手間を省け、LINEポイントも還元されるため、『LINE Pay』を利用する際は「チャージ&ペイ」をおすすめします。
コード支払いやオンライン支払い、請求書支払いの際に「チャージ&ペイ」で使った金額は、登録したVisa LINE Payクレジットカードの利用分として原則翌月26日に引き落とされます。
※26日が土・日・祝日の場合は、翌営業日が引き落とし日となります。
その3. LINEポイント・クーポンでの支払い
ポイントクラブから公式アカウントを友達に追加したり、アンケートに答えたりして獲得したLINEポイントや特典クーポンを使って支払うこともできます。
またLINE Pay残高、チャージ&ペイと併用するほか、LINEポイントだけで全額を補うこともできるので、実質無料で商品を購入することも可能です。
LINEポイントの賢い貯め方はこちら
LINE Payの決済・支払い方法
LINE Payの決済・支払い方法
コード支払い(QR/バーコード)
LINEアプリからQRコード・バーコードを表示させ、レジでスキャンしてもらうことで支払いができます。逆に店頭にあるQRコード・バーコードを読み込むことで支払いを行う店舗もあります。
QRコード・バーコードを表示させるには、LINEアプリのウォレットタブにある[QRコードアイコン]もしくはLINE Payホーム画面の[コード支払い]をタップすればOK。
QRコード・バーコードの表示画面は5分経過すると有効期限が切れ、コード支払いでの利用ができないようになります。そのため有効期限が切れた場合は、[更新]ボタンをタップしてください。
オンライン支払い
「LINE Pay残高」はオンライン決済も対応しており、ZOZOTOWNやSHOPLIST.comなどの通販サイトでも支払いが可能です。
支払い方法は簡単で「LINE Pay残高」が対応しているオンラインストアの支払い方法で「LINE Pay残高」を選択。あとはLINEポイントを併用するのか、LIEN Pay残高もしくはチャージ&ペイで支払うのかを決め、「LINE Pay残高」のパスワードを入力すれば決済完了です。
請求書支払い
「LINE Pay残高」は電気代・ガス代・水道代といった公共料金はもちろん、国民健康保険料や住民税の支払いにも対応しており、手元にある請求書のバーコードをスキャンするだけで「LINE Pay残高」での決済が行えます。
東京電力エナジーパートナー、関西電力、東北電力、九州電力、中国電力、東京ガスなどが『LINE Pay』の請求書支払いに対応していますが、区市町村によっては対応していないケースもあるので、LINE Pay 公式ブログにて自分の住んでいる区市町村の支払い可能な公共料金を確認しましょう。
『LINE Pay』での請求書支払いはLINE Payホーム画面の[請求書支払い] → [次へ]の順にタップし、請求書のバーコードをスキャンします。あとは『LINE Pay』の支払い方法を選択し、パスワードを入力すれば決済完了です。
LINE Payで公共料金・税金を支払う方法 ポイント還元でお得に!
LINE Payカード支払い(バーチャル/プラスチック)
LINE Payカード支払いはチャージ式のプリペイドカードである「LINE Payカード」を使った決済方法で、JCBに加盟している国内外の実店舗・オンラインショップ約3,000万店舗で利用可能です。
LINE Payカードにはすぐに発行して使える「バーチャルカード」と、申し込みから届くまでに1~2週間かかる「プラスチックカード」の2種類が存在します。バーチャルカードはオンラインショップのみ、プラスチックカードならオンラインショップ・実店舗どちらでも利用できます。
LINE Payカードの決済方法
実店舗で買い物をするときはクレジットカード扱いになり、支払い時にプラスチックカードを提示するだけです。
オンラインショップで買い物する場合は、「LINE Payカード」表面に記載されている16桁のカード番号と有効期限を入力してください。セキュリティコードを要求されたらカード裏面に記載されている数字を入力。名義は「LINE Payカード」記載通りの「LINE MEMBR」と入力して決済可能です。
ただし、一部オンラインストアや「LINEモバイル」などでは「LINE MEMBR」が使用できないこともあるので、その場合は「TARO SUZUKI」のように名前+名字で記入します。
支払い方法はクレジットカードと同じですが、あくまでもプリペイドカードなので支払回数は1回払いのみ利用できます。
LINE Payカードの発行方法については下記ページをご覧ください。
LINE Payカードの発行方法はこちら
QUICPay+ (Google Pay™)支払い
LINE Payカード(バーチャルカード)を発行し、Android端末向けスマホ決済サービス「Google Pay」を登録すれば、電子マネー「QUICPay」でも支払えます。レジで「クイックペイで支払います」と伝え、スマホをかざせばOK。
ただし、「LINE Pay」を「QUICPay」で支払えるのはAndroidユーザーのみ。Android5.0以降かつFeliCa搭載端末おサイフケータイ アプリ6.1.5以上で利用可能です。
※2023年6月時点、「QUICPay」の新規登録は終了しています。以前に登録している方は現在も使えます。
LINE Payで決済以外に使える便利機能
「LINE Pay」には決済・支払い機能のほかに、LINE友だち間での送金や割り勘など、便利な機能がたくさんあるので紹介していきます。
LINE友だちに送金する
「LINE Pay」はLINE Pay残高をLINE友だちに送金することができます。手数料無料で24時間365日いつでも利用可能です。ただし送金する側は「LINE Pay」での本人確認を済ませておかないと利用できないので注意(※受け取り側は本人確認の必要なし)。
LINE Payの送金方法はこちら
LINE友だち同士で割り勘する
「LINE Pay」にはLINE友だち同士で利用できる「割り勘」機能が備わっており、忘年会や新年会などの大人数での飲み会の場で役に立ちます。誰かひとりがひとまず立て替えておき、後から一人ひとりに請求する仕組みで、現金での支払いも可能なので「LINE Pay」を使っていない方がいても問題ありません。
LINE Pay残高の出金(現金化)
LINE Pay残高を指定した銀行口座に出金し、現金化することも可能です。またセブン銀行ATMを使って出金することもできるので、24時間365日いつでも対応しています。
ただし税込220円の手数料が発生し、出金できる金額にも上限があります。銀行口座の場合は1日100万円まで、セブン銀行ATMの場合は1日10万円までとなっています。
もし1日の出金額が10万円以内に済む場合は、出金ではなく銀行口座の振り込みをした方が手数料が安いのでおすすめです。
LINE Pay残高を銀行口座に振り込む
「LINE Pay」は個人もしくは法人の銀行口座への振込にも対応しています。手数料は1回の振り込みで税込176円が発生し、1日に振り込める上限は10万円までです。曜日時間帯によって手数料は変動しないので、自分の振り込めるタイミングで利用するといいでしょう。
銀行口座への振り込み方法はこちら
LINE Pay外貨両替
「LINE Pay」から外貨両替を申請することも可能で、米ドルや韓国ウォンな12ヵ国の通貨を取り扱っています。受け取り方法は自宅や職場に配送してもらうか、全国のSBJ銀行両替所もしくは成田空港 第1・第2ターミナル、関西空港内の郵便局で受け取ることができます。
※SBJ銀行両替所の場合は申請してから翌4日目以降、空港内郵便局の場合は申請してから翌4営業日目から受け取り可能です。
LINE Payの利用レポート・家計簿アプリ連携
「LINE Pay」はいつ・どれくらい使ったのか、「LINE Pay」の利用状況を確認できる「利用レポート」機能を搭載。折れ線グラフや棒グラフで情報が表示されるほか、週次・年次の利用分や獲得したLINEポイントも閲覧できます。
また「LINE家計簿」をあわせて利用することで、LINE Pay以外の普段から使用している銀行・クレジットカード・現金支払いなどをまとめて把握することも可能です。
※マネーフォワードやZaimなどの家計簿アプリとも連携できます。
LINE Payの登録方法
「LINE Pay」は入会費も年会費も無料! たったの30秒で登録できます(※LINEアカウントに電話番号を登録している必要があり)。
LINEアプリ内の[ウォレット]タブから[今すぐLINE Payをはじめる]をタップします。
[LINE Cashアカウント利用規約]、[プライバシーポリシー]、[LINEユーザー情報提供ポリシー]の3つすべてに同意し、[新規登録]をタップすればLINE Payの登録完了です。
LIEN Pay用のパスワードも登録
LINEアプリのパスワードとは別に、LINE Pay専用のパスワードも登録します。このパスワードは決済、出金、振込、送金など『LINE Pay』の機能を利用する際に必要です。
LINE Payホーム画面上部にある「Payパスワードを設定せずに機種変更……」をタップし、6桁のパスワードを入力すれば登録完了です。『LINE Pay』を利用する上で、パスワードが必要になる場面は多いので忘れないようにしましょう。
本人確認も済ませておこう
本人確認を済ませていないアカウントは「LINE Cash」、本人確認を済ませているアカウントは「LINE Money」と区別され、利用できる機能が大きく変わります。
本人確認を済ませていない状態で利用できるのはコード決済のみ。またチャージ方法も現金に限るので、使い勝手がいいとは言いづらいです。一方で本人確認を済ませた場合、コード決済にくわえてオンライン決済や銀行チャージなど、『LINE Pay』の主な機能が利用可能になります。
LINE Pay本人確認の方法
LINEアプリの[ウォレット]タブにあるLINE Pay残高(金額)をタップし、LINE Payホーム画面を開きます。
LINE Payホーム画面の[歯車アイコン]をタップし、[本人確認]を選択します。
本人確認の方法を選択し、『LINE』の指示に従って手続きを進めればOK。
使い方やメリットを把握すれば便利&おトク! メインの決済手段として検討する価値あり
「LINE Pay」はすでにお馴染みとなっているLINEアプリの中で使える身近さ、ただの買い物だけでなく送金や出金もできる自由度の高さもあって、QR決済サービスの中で頭1つ抜きん出ている存在と言っても過言ではありません。
また、通常の利用でもらえるポイントの還元率の高さも魅力です。筆者もコンビニでの買い物などに利用しており、たびたび開催されるクーポン・キャンペーンの恩恵を受けています。
送金機能を中心に、「LINE Pay」はどんどん便利になっています。使えば使うほどに便利さや金銭的なメリットが得られるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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