「東京防災」と「東京くらし防災」の2冊の防災ブックが1つにまとまった「東京都防災アプリ」。さまざまな防災知識がイラスト付きで分かりやすく説明されており、クイズやシミュレーションで防災対策を楽しく学べるようにもなっています。
また災害時に役立つ防災マップや緊急ブザーなど、便利機能も搭載。「東京都防災アプリ」一つで、家にいるときや外出時など、さまざまなシーンでの防災対策を知ることができます。
あらかじめ防災知識を得ておくことで、いざというときに行動に移しやすくなります。発災時の生存率を少しでも上げるべく、防災知識を学んでおきましょう!
「東京都防災アプリ」で家族と楽しく学ぶ! 災害時に役立つ便利機能も多数
東京都防災アプリで楽しく防災知識を学ぶ
「東京防災」、「東京くらし防災」、「災害時モード」の3つのモードを搭載。さまざまなシチュエーションでの防災知識を学ぶことができるアプリ。クイズやシミュレーションなど、防災知識を楽しく学べる工夫が施されています。
また、イラストが多いので防災知識を理解しやすく、読んでいても疲れにくいのが特長です。小学生年代を対象とした「こども防災シミュレーション」も用意されており、親子揃って防災知識を学べます。
「東京防災」発災時の防災知識を学べる
地震や津波、台風などの災害による防災知識を学べるモードです。発災直後の行動や避難の流れをシミュレーションで学習できるので、実際に災害が発生したときにパニックを起こさず、冷静に判断できるようになります。
その他にもケガをしたときのマニュアルも記載されており、心肺蘇生法や止血、切り傷、やけどの応急手当の方法もイラスト付きで分かりやすく説明されてます。
どの防災知識も重要ですが、まずは発災時にとってはいけないNG行動を覚えるといいでしょう。NG行動は直接生死に関わるケースが多いので、先にしっかり学んでおくことをオススメします。
「そなえ」チェックリスト機能がついている
非常時用の食品や道具などを、いくつ準備してあるか管理できるチェックリストも重宝します。必要なものがあらかじめリストに記載されているので、これを見るだけで備えておくべきものが分かります。
また実際に被災した方の経験から重要だったものもリストアップされており、自分の想像だけではなかなか思いつかない、より実用的な備えに役立ちます。
食料や水などの管理に便利なのが「メモ機能」。賞味期限/消費期限を設定できるほか、何日分確保しているのかなどをメモに残しおくことも可能。
設定した期限に迫っている食品や水などがある場合、上図のように「期限が迫っているものがあります。確認してください。」とポップアップ表示されます。非常時用に準備していたけど、消費期限が切れていたなんてことを防げます。
「東京くらし防災」日頃の生活での防災知識を学べる
出かけるときや寝るときなど、暮らしの中で今すぐにできる防災知識を学べます。「東京防災」同様にシミュレーションやクイズなどの遊び心も満載で、ゲーム感覚で学習することもできます。
くわえて、防災にまつわるマンガ「BOUSAI MANGA」も収録。各話ごとに羊の目さんなど人気作家とコラボしており、作風が全然違うのも面白いです。
中でも筆者のおすすめは、シミュレーション機能。さまざまな状況下でどのような行動をとるべきなのか選択式で確認できます。結果は回答によって異なり、自分の選択に対してさまざまなアドバイスがもらえます。
防災知識だけあっても、いざというときに行動に移すことができなければ意味がありません。正しい判断ができるまでシミュレーションを繰り返すことで、さまざまな状況に対応しやすくなるでしょう。
「災害時モード」安否確認や緊急ブザーなど発災時に役立つ
最新の避難情報や災害情報をお届けしてくれる便利なモード。自分の住んでいる地域(マイエリア)を設定しておけば、ピンポイントで欲しい災害情報が得られます。
家族や友達の安否を確認する機能や自分のいる位置を知らせる緊急ブザーなど、発災時に役立つ機能がたくさん備わっています。
防災マップ
退勤時などに大きな災害が発生した場合、大勢の人たちが連絡を取り合うので、電波の繋がりが悪くなりがち。東京防災の「防災マップ」はオフラインでも閲覧できるので、通信状況が悪くても避難場所がどこにあるのか確認できます。
たとえ知らない土地で災害が発生しても、いち早く避難場所に駆け込むことができて安心です。
※オフラインマップは事前にダウンロードしておく必要があります。
安否連絡
自分の名前と電話番号を入力し、「わたしは◯◯の避難所に滞在しています」と連絡すれば、自分を探している人が名前で検索したときにヒット。安否情報と現在位置を知らせることができます。
事前に家族で東京都防災アプリを使って、安否連絡を取り合うと決めておくことで、お互いの安否をスムーズに確認できます。
緊急ブザー
タップするとブザーが作動し、事前に登録しておいた家族や友人に位置情報付きメールが送信されます。また、大きな音が鳴るので屋内で身動きがとれない状況時に、自分がここにいることを家族や救助隊に知らせる役割も果たします。
担当者に訊く『東京都防災アプリ』のこだわり
Appliv TOPICS編集部では、『東京都防災アプリ』を開発した東京都総務局 総合防災部防災管理課の担当者の方に、アプリのこだわりポイントやおすすめのシミュレーションなどについて質問し、回答を頂いたのでこれも参考にしてみてください。
Q:『東京都防災アプリ』で一番こだわったポイントはどこですか?
A:「あそぶ」「まなぶ」「つかう」をコンセプトに楽しみながら防災の基礎知識を得ていただくとともに、災害時にも役立つコンテンツを搭載しています。防災ブック「東京防災」「東京くらし防災」を搭載しており、いつでもご覧いただけます。
防災知識のクイズはどれもマルバツ形式なので、子どもと一緒にサクサク学べます。避難や災害、シンボルマークなどジャンルは幅広く用意。クイズで遊ぶだけでも、ある程度の防災知識を身につけることができます。
Q:ぜひとも使ってほしい機能があれば教えて下さい
A:令和元年度に新規搭載した防災マップ「水害リスクマップ」では、河川の洪水や高潮による氾濫、土砂災害といった都内で想定される水害リスクを視覚的にわかりやすく確認ができます。ぜひご活用ください。※東京防災モード「防災マップ」よりご覧いただけます。
さまざまな海や川付近の水害リスクを視覚的に確認できるので、災害時にどの地域を避けた方がいいのか、ひと目でわかります。洪水や氾濫は「川や海を避けておこう」と発想できますが、街中での土砂災害はどこで起こるのか予測しづらいので、特に土砂災害の警戒区域を重点的に確認しておくといいでしょう。
Q:ターゲットの年齢層はどれぐらいでしょうか?
A:広く都民のみなさまにご活用いただけるように作成しておりますが、特にスマートフォンの利用率が高い若者世代の皆さまに気軽に見ていただければと思います。
イラスト付きで文章量も多すぎず、防災知識がきれいにまとめられているので、通勤通学の移動中などちょっとした時間にでも読みやすいです。
Q:おすすめのシミュレーションがあれば教えて下さい
A:今年度に新しく「こども防災シミュレーション」を作成しました。ふりがながついており、お子さま一人でも遊べるようになっておりますので、ご活用ください。
小学生を対象とした「こども防災シミュレーション」。ふりがな付きで読みやすく、選択式でクイズのようにシミュレーションが楽しめます。ゲーム感覚で進めることができるので、楽しみながら防災知識を学べます。
防災知識を学ぶことで、いざというときに対応できる
防災知識を学んでおけば、災害が発生したときにどのような行動をとればいいのか正しい判断ができます。仮に何も知識がない状態で災害が発生した場合、絶対にとってはいけないNG行動をとってしまう可能性もあり、最悪の事態を招くかもしれません。
そのようなことが起こらないよう、防災知識を学んでおくことは大切です。「東京都防災アプリ」は子どもから大人まで楽しく学べるので、「難しそう、面倒くさそう」と思っていた方もぜひダウンロードしてみてください。
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