スマホの普及に伴い、いま再び人気を集めているラジオ。パーソナリティの言葉に耳を傾け、知らない音楽に胸を踊らせ、聴いていると誰かと繋がっている安心感に不思議と癒される、一人暮らしの強い味方です。
以前は、ラジオを聴くためにアンテナを調整し、チューニングをあわせ、雑音混じりに番組を聴くのが当たり前でした。そんな苦労も現代はスマホ1つで解決。なかでも、『radiko.jp(ラジコ)』はラジオリスナーにとって知らない人はいないほど有名なアプリです。
ですが、『radiko.jp』は課金しなければ全国のラジオが聴けませんし、タイムフリーにはさまざまな制約があります。そうした悩みを解決できるおすすめのラジオアプリ5種類をラジオリスナー歴20年の筆者がご紹介します。
おすすめラジオアプリをリスナー歴20年が厳選! radikoの不満を解消する5本
『radiko.jp』のメリット・デメリット
『radiko.jp』とは、PCでやスマホで地上波ラジオを配信しているアプリ。日本のラジオアプリではトップクラスのダウンロード数を誇っています。主な特徴は以下の3つ。
タイムフリーで聞き逃さない
タイムフリーとは、過去1週間以内に放送された番組を聴くことができる機能です。仕事や学校で聴けない日も、深夜の放送を聴き逃した日も、この機能があれば期間中いつでも聴くことができます。ただし、この機能で聴ける時間や番組にはいくつかの制限があります。
『radiko.jp』タイムフリーの制限
・聴取はタイムフリー開始から24時間以内、1番組で合計3時間まで
・録音やオフライン再生はできない
・NHK放送やスポーツ中継など、タイムフリーで聴けない番組がある
同じ番組を繰り返し聴きたくても、聴取した翌日には期限を過ぎてしまいますし、録音もできません。また、後日聴こうと思っていた番組がタイムフリーでは聴けない、なんてことも。タイムフリーだからと安心できなさそうです。
エリアフリーでどこでも聴ける
『radiko.jp』といえば、どこにいても日本全国のラジオ番組が聴けるエリアフリー機能が強みです。月額350円(税込)でラジコプレミアム会員になれば、関東にいながら北海道や沖縄のラジオを聴くことができます。
遠くのラジオ放送がクリアな音で聴けるのは嬉しい反面、毎月の出費が気になる節約志向の方は、大阪ガスが提供する「ウィズradikoプラン」や、auスマートパスと連携した「radiko for au」などの料金プランを利用するのがおすすめです。
もちろん、無料でもラジオは聴けますが、地方の放送などいつもとは違うラジオを楽しむなら、ラジコプレミアム会員になるしかありません。
アプリ不要で番組をシェア
ラジオを聴いていて「この情報、誰かに教えたい」と思ったことはありませんか?そんな時に便利なのがシェア機能です。シェアする開始時点を選択すれば、番組の途中から聴くことができるURLが発行され、それを友だちに共有すれば、『radiko.jp』アプリをもっていない友人にも共有することができます。
この聴取方法でも、タイムフリーやエリアフリーの制限がありますので、エリアの違う番組を共有する際は、受け取る側がラジコプレミアム会員である必要があります。
『radiko』の課題を解決するおすすめラジオアプリ5選
『TuneIn Radio』10万局の海外ラジオが聴き放題
海外のラジオなら、海外を含む10万の放送局が聴ける『TuneIn Radio』がおすすめ。検索が特徴的で、音楽ならクラシックやジャズ、ヒップホップなど、ジャンルごとに番組を探すことができます。
アジア1つとってもカンボジアや韓国など、幅広い地域のラジオが聴けるので、知らない音楽と出会える可能性が高いですね。
「カーモード」を使えば、必要最低限の機能を大きな文字で表示してくれるので、車での操作も安心。もちろん、操作するのは駐停車している時にしましょう。
広告は課金すれば非表示にできます。無料でも有料でも使えるのは『radiko.jp』と一緒ですが、放送局の多さで軍配が上がりそうですね。
『ラジオクラウド』忙しい社会人の強い味方
JRN系列とNRN系列のラジオ放送に対応しているラジオアプリ。TBSラジオやCBCラジオ、文化放送などもこの系列なので、声優やアイドルのラジオ番組が全国どこにいても聴けますよ。
このアプリの強みはオフライン再生と倍速再生の2つ。好きな番組を事前にダウンロードしておけば、電波が不安定な場所にいても快適にラジオを聴くことができます。
倍速再生機能を使えば、0.5~2倍速まで好みの速度でラジオを楽しめます。短い時間でラジオを聴きたい方には嬉しい機能ですね。
『ラジカッター(β) 』ラジオを録音するならコレ
ラジオをPCで管理できる形式で録音できるアプリならコレ。2020年4月現在はβ版なので都度アップデートが発生していますが、筆者自身、録音機能を使う際に大きな問題を感じたことはありません。
録音できる形式はMP3・AAC・WAV・M4Aの4種類。好きな番組を選んでダウンロードボタンをタップすれば完了です。他のアプリでも認識できるようにする時は、保存先を「共有ストレージ」にしましょう。
『radiko.jp』と連携しているので、ラジコプレミアム会員としてログインすれば、全国のラジオを録音することもできます。今いるエリアで聴けないラジオを録音するなら、セットで入れたいですね。
『JFN PARK』人気ラジオ番組の裏側が聴ける
TOKYO FMをはじめとするJFN38局のラジオを聞くことができる公式アプリ。近年はラジオ局が提供する公式アプリが増えていますが、そのなかでもリスナーとの交流やオリジナルコンテンツに力を入れているのがこのアプリです。
一番の特徴は、地上波放送のおまけコンテンツ。番組の裏話をパーソナリティや制作スタッフ自ら語ってくれる「音声コンテンツ」は、番組の楽しさを再発見できます。「トークルーム」で番組の感想を共有できるので、リスナー同士で交流も可能。ラジオの常連リスナーの名前をここで見かけることもあります。
特定のラジオ局が好きな方は、こうしたオリジナルコンテンツが聴ける公式アプリを使うのが良いでしょう。
『らじる★らじる』ニュースや英会話で世界に目を向ける
NHKラジオがタイムフリーで聴ける唯一の公式アプリ。無料なのにエリアフリーにも対応しているので、全国のNHK放送が楽しめるという優れものです。気象情報など一部の番組は地域ごとに内容が違うので、これは嬉しい機能ですね。
英会話の勉強をするならNHKラジオ第2は必聴。わかりやすい説明と発音なので、英語が苦手な筆者も時々聴いています。
本格的に勉強するなら、教材を手元に用意しましょう。もし放送を聴き逃しても、このアプリがあれば何度でも聴き返せます。社会人や学生など、英会話を身につけたい方におすすめです。
アプリごとの特徴を知って、もっとラジオを楽しもう
いろんなラジオ局の番組が聴きたいなら、『TuneIn Radio』や『ラジオクラウド』など提携しているラジオ局が多いアプリを選ぶのがおすすめ。気分にあわせてチューニングを変えれば、知らない音楽やパーソナリティとの出会いを楽しめるでしょう。
聴きたいラジオ局が決まっているのなら、『JFN PARK』や『らじる★らじる』のようなラジオ局が提供する公式アプリを探してみてください。番組と連携したコンテンツを提供しているかもしれませんよ。
目的に合わせたアプリと出会い、素敵なラジオライフを!
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