近年、マッチングアプリに関連した事件が増えています。これから素敵な出会いを求めてマッチングアプリを使いたいのに、事件のニュースを聞くと怖くなりますよね。
しかし、知識なくマッチングアプリを使うのと、リスクを知って使うのでは危険度が全然違います。事件の手口を知り、注意を払いながらマッチングアプリを利用すれば、大きな事件に巻き込まれる心配は減るはずです。
本記事ではマッチングアプリで実際に起こった事件を紹介します。マッチングアプリの利用者の危険回避のため、事件が起きた経緯から対策までしっかりと解説しますので、これからマッチングアプリを利用する人は参考にしてみてください。
マッチングアプリで本当にあった事件26選! 危険を回避する方法も解説
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マッチングアプリに関連した殺人事件【閲覧注意】
ここで紹介する殺人事件の中には、目を背けたくなるような残虐な事件もあるため閲覧注意です。苦手な方は、次の「暴行事件」へとスキップしてください。
池袋ホテルで82歳男性の死傷事件(2022年1月)
2022年1月、池袋のホテルの客室で、82歳男性の遺体が見つかりました。
警視庁の発表によると、胸と右脚に刺し傷があり、血を流して倒れていたとのこと。さらに財布からは現金が見つかっていませんでした。
捜査が進み、男性と一緒にいたと見られる女性は、マッチングアプリを通じて知り合ったのではないかという可能性が浮上しています。
日頃から別の男性2人が女性になりすまして、マッチングアプリ上で客を募り、引っかかった男性と女性をホテルに向かわせ、金儲けをしていたのです。
殺害された男性は、一緒にいた女性と金銭トラブルがあり、殺害に至ったとみて調べています。
クリスマスに起きた地下室の悲劇(2019年12月)
これは海外の事例です。アメリカに住む20代男性は、LGBT専用マッチングアプリで出会った男に、クリスマスイブに会いに行ったきり帰って来ませんでした。
翌朝男性がいないことに気付いた家族が警察に届け出たところ、3日後、会いに行った男の家の地下室で吊り上げられ、喉をかき切られ死亡している状態で発見されました。
「海外の事例だから」と他人事のように考えてはいけません。次に紹介する通り、日本でも残忍な殺人事件が起きています。
茨城女子大生殺人事件(2018年11月)
女子大生が35歳の無職の男に窒息死させられた事件。女子大生は2018年11月に音信不通になり、茨城県神栖市の空き地から遺体が見つかったのは翌年の1月31日でした。
女子大生はパパ活目的でマッチングアプリを利用し、そこで容疑者の男と知り合いました。しかし女子大生にお金が支払われなかったため、男の写真を撮って「SNSに拡散する」と言うと、男が逆上して犯行に及んだとされています。
パパ活など金銭が絡む目的でのマッチングアプリ利用はトラブルが起きやすく、大変危険です。
大阪・民泊バラバラ遺体事件(2018年2月)
マッチングアプリを通じて外国人の男と知り合った日本人女性が、男の滞在する民泊施設に行ったきり行方不明に。民泊で首から下が切断された頭部が見つかり、その後バラバラになった遺体が大阪・京都の山中で見つかった事件です。
この際に使われたのは、世界各国に対応しているマッチングアプリ。海外からの留学生や旅行者が日本で出会いを求める際によく使われます。
女性は留学経験があり英語が堪能だったことから、外国人に対する警戒心が薄れていたとも言われています。
※相手がどこの国の人であったとしても、知り合ってすぐに相手の車に乗る、家に行くなどの行為は警戒心が薄すぎます。よく知らない相手を信用しすぎないようにしましょう。
二股交際殺人事件(2013年2月)
42歳無職の女が、中高年向け婚活サイトで知り合った67歳の男性に結婚を匂わせ、1,000万円超の現金を引き出した後に首を切るなどして失血死させた事件です。
女は同じく婚活サイトで知り合った48歳の男性会社員とも交際しており、二股をかけていました。被害者男性がお金の返済を迫るようになったことで、殺人計画を共謀したと言われています。
女はとても美人で愛嬌があり、自宅にいつも違う男性を連れ込んでいたそうです。
※マッチングアプリでの出会いに限らず、交際相手から「お金に困っている」「お金を貸して欲しい」というフレーズが出てきたら要注意。
夢中になっているときは正常な判断ができなくなるので、貸す前に第三者の意見を聞くようにしましょう。
首都圏連続不審死事件(2009年8月)
マッチングアプリを通じて、多数の男性から多額の現金を騙し取り、次々に殺害した事件です。ひとりの男性から最大で7,400万円もの大金を詐取した上で、殺害したのです。
その手口は、信頼できるマッチングアプリを活用して、男性たちに「誠実な女性」と思い込ませ、真剣交際に発展し、多額の現金の詐取や殺害というもの。
「まともなサイト」で出会ったからこそ、多くの男性も信頼してしまったのでしょう。
マッチングアプリに関連した暴行事件
次に、マッチングアプリに関連する暴行事件を紹介します。暴行事件の被害者は大半が女性ですが、中には美人局などで男性の被害者もいるので、身近にマッチングアプリを利用している知人がいたら注意を促しましょう。
路上で女性殴られ顔面打撲の重傷(2022年5月)
2022年5月、神奈川県在住の59歳男性が、同在住の29歳女性を路上で顔面を殴るなどし、顔面打撲などの重傷を負わせた傷害事件です。
2022年3月下旬頃に、両者はマッチングアプリで知り合いました。5月に初めて会ったところ、男の車の中で口論になり、暴行に発展したということです。
2022年6月22日に、神奈川県警宮前署は該当の男を傷害の疑いで逮捕しました。男は容疑を認めています。
カラオケ店で女性にわいせつな行為(2022年3月)
2022年3月、愛知県名古屋市の男性職員(32歳)が、同市内のカラオケ店で、マッチングアプリで知り合った30代女性の体を触るなどのわいせつな行為をした事件です。
この男性は名古屋市上下水道局で勤務しており、2022年5月に強制わいせつの疑いで逮捕されていました。男性職員は女性との示談が成立し、結果不起訴処分となっています。
その後男性は、名古屋市の聞き取りに対しわいせつな行為を否定していたものの、示談書に強制わいせつを認める内容が記載されていたことから、2022年6月に停職3か月の懲戒処分となっています。
元交際相手監禁暴行事件(2022年3月)
2022年3月、東京の自宅マンションで元交際相手の20代女性を3日間監禁し、性的な暴行に及んだ疑いで、22歳男性が逮捕されました。
マッチングアプリを通じて知り合い、交際に発展し、容疑者の暴力が原因で別れたという。犯行の動機は、「彼女と別れたくなかった」から。
被害女性が男性の自宅を訪れた際に口論となり、女性を突き飛ばして倒れたところで、持っていた手錠を両手にかけたのです。さらにガムテープなどで両手足を縛り、拘束して目や口を塞いだという。
身動きの取れなくなった被害女性の衣服を脱がせ裸にすると、その様子を写真に撮り、その後、性的な暴行・わいせつな行為に及んだのです。
3日間の監禁の後、短時間の外出許可が出た際に、友達に助けを求め、事件が発覚しました。
シングルマザーの娘を狙った事件(2020年6月)
無職の男が、マッチングアプリで出会った交際相手の女性の娘2人にわいせつ行為を働いた事件。
男は女性の外出中に長女(8歳)と次女(4歳)の食事や入浴などの面倒を見ていましたが、その間に長女の体を触ったり、次女に自分の下半身を触らせたりなどのわいせつ行為をしていました。
さらに、そのわいせつ行為を動画で撮影。インターネットで闇サイト等に販売し、利益を得ていました。
このようなシングルマザーに近付いて、子供(男児含む)にわいせつ行為を働く事例も増えています。自分の大切な人が被害に遭う危険性もしっかり考えなければいけません。
婚活サイトで知り合った女性にわいせつ行為(2019年12月)
47歳の男が、婚活サイトで知り合った30代女性に睡眠導入剤を入れた飲み物を飲ませ、みだらな行為をした事件です。
男は企業コンサルタントを名乗って婚活サイトに登録しており、被害者の女性にアプローチしていました。容疑者は容疑を否認しているとのことです。
この手の性的暴行事件でよくある手口が「お酒が好きかどうか」を聞き、お酒が好きならバーなどに誘い出し、睡眠導入剤などを飲ませて意識を朦朧とさせます。その後わいせつ行為をしても「お酒の勢いで」と言えてしまうことが、ことさら恐ろしいですね。
※女性を信用させるために、有名企業の社員や、医師、経営者だと自称する男性は残念ながらいますが、女性側もステータスに目がくらまないように気をつける必要があります。
少しでも怪しいと思ったら、職場に電話して在籍確認をする、身分証を見せてもらうなど、きちんと裏を取るようにしましょう。
「俺の彼女だ」美人局事件(2019年10月)
「美人局(つつもたせ)」とは、ターゲットの男性と女性が肉体関係を持ったタイミングで片棒を担いでいる男が現れ「自分の女だ」と言って金品をゆすり取る手口。
美人局を行ったとして、4人の男女が逮捕される事件がありました。4人は共謀して横浜市に住む中学3年生の女子に美人局を強要。同市の男子大学生を引き合わせ、ホテルで性行為をさせました。
ホテルから出てきたところで「俺の彼女だ」「学校や親にばらすぞ」と言って合計60万円の現金を脅し取っています。
デートレイプドラッグ事件(2018年6月)
28歳無職の男が、マッチングアプリで知り合った女性に「酔い止めの薬」と騙し睡眠導入剤を飲ませ、自宅に連れ込んで性的暴行をした事件。
容疑者の男は別の女性にも同じ手口で性的暴行を加えており、同年7月に逮捕。余罪があると見て、顔写真を公開して情報提供が呼びかけられています。
※薬を盛られると、被害者の記憶がなかったり、性行為をしてしまった罪悪感があったりすることで事件化されにくいです。
事実を立証するには、体内に薬の成分が残っているうちに早めに警察に行かなければいけません。
マッチングアプリに関連した詐欺事件
次にマッチングアプリ関連の詐欺事件を紹介します。詐欺師はさまざまな手口でこちらを陥れようとするため、騙されないように注意しましょう。
41歳女性が約730万円の投資詐欺被害(2022年7月)
2022年7月、滋賀県在住の会社員女性(41歳)が、マッチングアプリで知り合った男性から合計約730万円を騙し取られる事件がありました。
女性はマッチングアプリを通じて知り合った男性に好意をもち、メッセンジャーアプリでやり取りしていたところ、為替投資を持ちかけられました。
指定された投資運用サイトの口座に現金を振り込んだところ、配当があったため信用したようです。以降7回にわたって約730万円を振り込んだところ、結果騙し取られることになりました。
40代男性が国際ロマンス詐欺で約6,700万円被害(2022年7月)
山形県警は2022年7月、40代の男性公務員がマッチングアプリを通じて知り合った外国人を名乗る女性から投資話を持ちかけられ、暗号資産約6,700万円を騙し取られたことを発表しました。
男性公務員は2021年4月頃、マッチングアプリで知り合った女性からとある男性を紹介され、無料通信アプリで「一緒に努力してお金を稼ごう」「この市場は紙幣製造機になる」などと説明されていました。
そこで男性公務員は、合計18回にわたって、暗号資産取引所に計約6,700万円を送金してしまいます。
山形県警は、マッチングアプリのような交流サイトを装い、知り合った海外の相手に恋愛感情を抱かせ金銭を騙し取る「国際ロマンス詐欺」と見て捜査を進めるとのことです。
▼国際ロマンス詐欺を詳しく知りたい方はこちら
45歳男性が755万円投資詐欺被害(2022年3月)
滋賀県大津市の会社員男性45歳が、マッチングアプリで知り合った女性に約755万円を騙し取られた詐欺事件。
2021年6月、男性は知り合った女性から、「副業したらお金を稼げる」「稼いだら一緒になるためのお金が貯まる」など、投資話を持ちかけられました。
外国為替証拠金取引(FX)への投資を勧めるメールを受け取り、2021年7月から2022年3月まで、合計21回にもわたってアプリで指定されたネットバンキングの口座に現金を送金してしまったのです。
結婚詐欺で1億1,500万円被害(2022年2月)
東京都渋谷区の会社社長の34歳男性が、マッチングアプリで知り合った36歳女性に結婚をほのめかして、1億1,500万円を騙し取った結婚詐欺の被害です。
2021年3月にふたりはマッチングアプリで知り合い、男性は嘘の名前と住所を告げ、既婚の事実を隠して、「結婚したい」と女性に告げていました。
さらに女性を外国為替証拠金取引(FX)投資に誘い、「やめたくなったら返金する」と虚偽の説明をして、合計1億1,500万円もの大金を自身の銀行口座に振り込ませ、だまし取ったのです。
女性は投資の配当が振り込まれないため、2021年6月に警察署に相談していました。
国の許可なく仮想通貨の運用。「マルチ商法」で650億円集金。容疑の7人逮捕(2021年11月)
2021年11月、国の登録を受けずに暗号資産(仮想通貨)の運用への出資を募り、若者を中心に全国から約650億円を集めた容疑者7人が逮捕された事件です。
2019年以降、仮想通貨などの運用で必ずもうかると宣伝し、「マルチ商法」を展開していました。元本保証と月8%などの配当を約束し、知人を勧誘すれば紹介料が入るマルチ商法で出資者を増やしていたのです。
出資者は運用状況をサイト上で確認でき、いつでも出金できると説明していました。しかし2020年11月頃から出金ができなくなったのです。
アプリで女性声に変え、嘘の説明で暗号資産販売(2021年9月)
2020年8月から2021年9月にかけ、嘘の説明で無登録の暗号資産を販売したとして、会社社長らが詐欺容疑で再逮捕されました。
30〜40代男性5人からビットコインなど、約4,000万円相当をだまし取った疑いが持たれています。
容疑者はマッチングアプリで出会った男性に対し、アプリで男性の声から女性の声に変え、女性を装って勧誘していたとみられています。
高齢男性の退職金 総額3億円詐取事件(2021年9月)
2021(令和3)年9月、大阪府八尾市在住の27歳女性と、自称投資家の50歳男性が、マッチングアプリで出会った高齢男性から総額3億円を騙し取ったとして逮捕されました。
詐欺行為は2020年5月から始まり、10種類以上のマッチングアプリを駆使して、複数の男性から多額の金銭を借りていました。被害者は40人以上、被害総額は3億円にのぼるとみられています。
被害者のほとんどは60代以上で、退職金の金額を通話で聞き出してから、会っていました。
容疑者の男女ふたりは恋人や夫婦ではなく、女性の大学生時代のバイト時の上司で、男性容疑者が女性容疑者を操っていたといいます。
女性容疑者はマッチングアプリで高齢男性と直接出会い、借金の返済やローンの支払い、弟の大学の奨学金などの理由をつけ、多額の金銭を騙し取っていました。
この事件がすぐに発覚しなかったのは、女性容疑者が「毎月0.1%を返済する」という借用書を書き、実際に指定された口座に振り込みをしていたため。
また疑いを抱いた相手には「ストーカーとして被害届を出す」と言い、警察にも相談できずに泣き寝入りしていた被害者もいたようです。
1,000万円以上を失った国際ロマンス詐欺(2021年4月)
女性がアメリカ人の男に言われてビットコインを購入し、1,000万円以上を騙し取られた事件です。
2021年1月、女性はマッチングアプリを介してアメリカ人の男と知り合い、マメな連絡や情熱的な口説き文句で惹かれるように。さらに結婚話も出てきた頃に「一緒に投資をして稼ごう」と誘われたのが発端です。
最初に小さな額を送ってみると増えて戻ってきたので、男のことを完全に信用しきってしまいます。貯金1,000万円に加え700万円を借金して送ってしまい、その後連絡が取れなくなってしまいました。
※FXやビットコインなど、比較的新しい投資話に関しては、分かる人が少なく、誰かに相談しても実態がわかりにくいため正確な答えをもらうのも難しいです。
ただ、そんなに美味しい話を他人に教えることはありません。「よく知らないものには投資しない」「儲け話には乗らない」という姿勢を徹底していれば騙されることはないでしょう。
1億円以上の被害も出た投資詐欺事件(2021年3月)
40代の男性が、20代の中国人の女に計3,150万円を騙し取られた投資詐欺事件です。
男性はマッチングアプリを通じて、北京在住で証券会社勤務だという中国人の女と知り合い「興味がある。会ってみたい」などと言われ惹かれていきました。
投資の話題が出て、女を信じて500万、1,000万と入金するうちに、怪しいと感じるように。出金したいと伝えると見知らぬ男性から「彼女は亡くなった。出金できなくなった」という連絡があり、詐欺に気付いたのです。
この事件では他にも被害者がおり、1億5,000万円を騙し取られた事例もあります。
※会ったこともない人にお金を送ってしまうなんておかしい……と客観的に聞いたら思うと思いますが、メッセージやプロフィール写真で一目惚れして相手にハマってしまうと、期待感から後に引けなくなってしまうケースも少なくありません。
どんなに素敵そうな相手だったとしても、お金の話が出たら、怪しいと思いましょう。
女性100人以上からお金を騙し取った男(2020年8月)
マッチングアプリで「資産家」や「会社経営者」を名乗り、100人以上の女性からお金を騙し取った20代無職の男がいました。
「銀行の預金を倍にして返す」「六本木にあるマンションに住んでいる」などと言って偽名で借用書を作ったり、女性名義でクレジットカードやキャッシュカードを利用したりした事件です。その被害額はなんと1,000万円以上。
男は財布に入っている多額の現金をちらつかせることで女性を信じ込ませていました。
※本当に大事な人にお金を要求したりしないもの。この手の事件では「この人と結婚したら取り返せる」なんて思わないことが大事です。
5,000万円サクラ詐欺事件(2017年10月)
当時59歳の被害者男性は、ポイント制の出会い系サイトで「あやか(仮名)」と名乗る女と連絡を取り合い、出会い系サイトに合計5,000万円にものぼる金額を注ぎ込んだ事件です。
「あやか」とは2回会う約束をしていましたが、どちらも当日にドタキャン。「悪者から女性を救うため」としてポイント購入を要求されたり、「『守る!』と10回送って」とメッセージ送信を要求されたりしていました。
男性が「これはサクラに違いない」と出会い系サイトを訴えたところ、本当にサクラだったことが判明。サイト側は意味不明な言い訳等を並べていたことが、有罪判決の決め手となりました。
※個人運営のサイトや身元管理が徹底されていないサイトを避けるのがポイント。
「インターネット異性紹介事業」に届け出を出しているサイトかどうかはしっかりチェックしてくださいね。
マッチングアプリに関連した窃盗事件
マッチングアプリ関連の窃盗事件を紹介します。マッチングアプリで出会った相手の持ち物を奪う事件も発生しています。大切なものを奪われないように、注意しましょう。
ホテル客室で財布から4万円抜き取り(2021年12月)
2021年12月、新潟県内のホテル客室内において、マッチングアプリで知り合った10代女性の財布から現金4万円が抜き取られた窃盗事件です。
被害に遭った女性から被害届が出されたことで、新潟警察署は2022年1月27日、住所不定無職の19歳男性を逮捕しています。同男性は、ホテルに行ったもののお金を盗んだことに関しては否定しています。
なお、今回は女性が被害者でしたが、ホテル客室内の現金窃盗は男性にもよく起こる事件です。マッチングアプリで知り合った女性から甘い言葉で誘われてホテルに行くことは、男性にとって危険が伴うことを理解しておきましょう。
女性をコンビニに置き去り。2万4,000円窃盗事件(2021年8月)
2021年8月、マッチングアプリを通じて知り合った女性をコンビニに行かせた隙に、現金2万4,000円を盗んだ疑いで23歳男性が逮捕された事件です。
ふたりはマッチングアプリで知り合い、LINEでやり取りをした後、都内で落ち合い、男性の自宅で過ごしました。その後、車でコンビニに向かい、女性に「自宅まで送る」「コンビニで傘を買ってあげる」と告げます。
容疑者の男性は車を停め、コンビニに入店する直前に、「マスクしてないから自分はダメだ」と言って、ひとりで車へ戻ったのです。被害女性はそのまま店内で40分ほど待っていました。
その間に、容疑者の男性は女性のショルダーバッグの財布から現金のみを抜き取り、バッグを路上に投げ捨て、車で逃走したのです。被害を訴えようと、交番に向かっていた女性を警察官が発見し、事件が発覚しました。
容疑者の男性は、偽名でマッチングアプリに登録し、職業欄には「会社員」と嘘の登録をしていたことがわかりました。またすでに別の事件で、同様の手口で逮捕・起訴されていたのです。
本人は容疑を認め、「お金欲しさにやった。金は生活費にあてていた」と供述しています。土地勘のない女性を狙って、犯行に及んだと警察は見ています。
事件が起きやすいマッチングアプリの特徴
事件が起きやすいマッチングアプリには、いくつかの共通点があります。ここでは、その特徴・共通点を解説するので、当てはまるマッチングアプリには登録しないようにしてください。
危険なマッチングアプリの特徴
- 怪しい外国人ユーザーが多い
- ポイント消費型
- 身分証明が不要で監視体制が甘い
悪質ではない外国人との出会い方はこちら
ポイント消費型
出会い系サービスには月額課金型とポイント消費型があります。
月額課金型 | 毎月一定額を支払えばプロフィール閲覧やマッチング、メッセージのやり取りを自由にできるもの |
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ポイント消費型 | 相手のプロフィール閲覧やメッセージの送受信に「1通いくら」「1回いくら」と課金されるもの |
ポイント消費型のいわゆる「出会い系サイト」にはサクラが多数存在しており、一般ユーザーに課金させるために巧妙な手口でメッセージを送らせようとします。
先述した「5,000万円サクラ詐欺事件」のように、サクラに「メッセージ送って」「ポイント課金して」などの要求をされ、実際に会いもしないのに高額なお金を支払ってしまう危険性があるのです。
一方で月額課金型のいわゆる「マッチングアプリ」はほぼサクラ0です。ポイント消費型のサービスは避け、月額課金型のサービスを選びましょう。
身分証明が不要で監視体制が甘い
マッチングアプリでユーザーの本人確認をすることは、法律で定められた義務です。身分証明書の提出を求めないマッチングアプリは違法なので、そもそも利用してはいけません。
運営側が「ユーザー同士が適切なやり取りをしているかどうか」を監視するのも、同じく法律で義務付けられています。
身分証明が不要で監視体制が甘いマッチングアプリは、悪意のあるユーザーにとっては居心地が良い場所。そうしたユーザーに当たる可能性が高いため、利用してはいけません。
マッチングアプリでのトラブル回避方法:危険人物の特徴や見分け方
健全なマッチングアプリを使っていても、危険人物に遭遇する可能性は0にはできません。ここでは、危険人物の特徴や見分け方を解説します。
危険人物の特徴
- すぐにLINEを聞く、すぐ会いたがる
- 投資やお金の話題を出す
- 不自然なほどイケメン・美女・ハイスペック
すぐにLINEを聞く、すぐに会いたがる
マッチング後すぐにLINEを聞いてきて、なおかつあまり仲良くなっていないのにすぐ「会おう」と言ってくる人は、体目的(通称:ヤリモク)の可能性があります。
またメッセージを重ねて仲良くなっても、個室があるお店に誘ったり、夜にお酒を飲もうと誘ってきたりする人には要注意。「最初はランチが良い」と言って相手の出方をうかがい、それでも強引に夜に誘おうとするならブロックしましょう。
上で紹介した事件にもあったように、飲み物に薬を盛られて被害に遭う危険性があります。
投資やお金の話題を出す
詐欺事件の中には、投資を勧められてお金を騙し取られる事件もあります。相手がお金の話題を出してきたり、投資を勧めてきたりしたら疑いましょう。
そもそも、恋人を作る目的のマッチングアプリで投資やお金の話をするのは不自然。「私は投資をしています」とわざわざ伝えてくるのは、相手が食いついてくるのを待っているのです。
しかし中には恋心を利用し「お金が足りない。すぐに返すから数十万円貸して」と言ってくる人も。恋は盲目とは言いますが、なるべく冷静に対処する必要があります。
投資ではなくても金銭が絡むと人は豹変するものですから、金銭のやり取りには絶対に応じてはいけません。
不自然なくらいイケメン・美女・ハイスペック
サクラや業者のよくある特徴には次のようなものがあります。
サクラや業者のよくあるプロフィール
- プロフィールにイケメンや美女の画像を設定している
- 職業が「経営者」「自営業」「自由業」
- 年収が800万円以上と高収入
- 「成功」や「人生最高」など自己紹介文が意識高い系
プロフィールをハイスペックに設定することで自分に興味を持たせ、次の獲物が引っかかるのを待っています。そしてマッチングしたらグイグイアプローチし、相手に恋心を抱かせ、犯行に及ぶのです。
マッチングアプリで不自然なほど容姿が整っている人や、やけにハイスペックな人を見つけても、なるべく「いいね」しない方が無難。
ただ、容姿が整っていてハイスペックな一般ユーザーも存在していますので、他の特徴とも照らし合わせて総合的に判断しましょう。
マッチングアプリで事件に巻き込まれないためには?
マッチングアプリで事件に巻き込まれないためには、必ず【月額課金型】で【本人確認がある】アプリを選ぶこと。そして会う前に、プロフィールやメッセージに怪しい点・信頼できない点がないかを探すこと。
中には純粋な恋心を利用した手口もあり、これだけは本当に注意してもしきれません。少しでも疑問の芽が出たら警戒してください。過剰かもしれませんが、マッチングアプリ初心者ほど引っかかりやすいので、利用しながら危険人物を見抜く目を養いましょう。
最後にマッチングアプリ利用時に気を付けたいポイントをまとめたので、参考にしてください。
マッチングアプリで事件に巻き込まれないために
- 【月額課金型】で【本人確認がある】アプリを使う
- 危険人物の特徴を参考に、危なそうな人を回避する
- 態度や文章が怪しいと思ったら即ブロック
- 最初のデートをするまで連絡先を教えない
- お金が絡む話題には絶対に乗らない
- デートは信頼できるまでは昼間の人気があるところで
- 常に冷静な目で相手を見極めるよう心がける
編集部おすすめ! 安全なマッチングアプリをチェック
年齢・目的別マッチングアプリ分類図
大手マッチングアプリを年齢と目的で分類すると図のようになります。
編集部おすすめのマッチングアプリ3選
編集部調査の結果、実際に出会えた人の76.88%が複数のマッチングアプリを利用していることが判明しました。さらに、3つのアプリを並行利用している人は2人以上とデートできる確率が14.4%も高いという結果が!
編集部おすすめのマッチングアプリ3選
- Pairs(ペアーズ) マイタグ(旧コミュニティ)で仲良くなるので、信頼関係が築きやすい
- with(ウィズ) 心理学×統計学にもとづいた診断で理想の相手と出会える
- タップル(tapple) デートプランでお相手を選べるので、危険を避けやすい
マッチングアプリで事件の予感がしたら危機回避を!
マッチングアプリで事件が起きたニュースを聞いても「こんな手口に引っかかるの?」「私なら大丈夫」と他人事のように捉える人がいます。しかし、事件に巻き込まれた人たちも同様に軽く考えていたかもしれません。
事件が起こりやすいマッチングアプリや危険人物の特徴を覚えておけば、ある程度危険を避けられます。
マッチングアプリを使っていて少しでも危険を察知したら、怪しいユーザーをブロックするなり退会するなり対処してください。
常に危機管理意識を持ちながらマッチングアプリを利用し、信頼できる相手と恋活・婚活を楽しみましょう!
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フリーランスの恋愛コラムニスト。探偵、バー店長など、波乱万丈な男女問題を沢山見てきた職歴を生かし、恋愛コラムニスト、監修者、ライター、恋愛カウンセラー。女性誌を中心に恋愛コラムの執筆を多数行っています。
※マッチングアプリは健全な出会いを求める人が使うもので、そもそも売春、買春目的の利用は禁止されています。目的外利用をしないことが身を守るポイントです。