マッチングアプリという言葉を耳にする機会も増えている今、2022年現在の出会いの選択肢として、マッチングアプリはどの程度浸透しているのでしょうか?
そんなリアルな現状について、1,000人以上の相談にのってきた恋愛・恋活コンサルタント、作家の菊乃さんにZoom取材をさせていただきました。
第二回となる本記事では、前回お伺いした「恋活向きのマッチングアプリ」記事に引き続き、「婚活向きマッチングアプリ」という視点でお話をお伺いします。
婚活おすすめマッチングアプリは?最新事情を専門家にインタビュー
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ここ最近の婚活の実態は?
「マッチングアプリ」が日本で流行する前から男女の恋愛相談、婚活相談に乗ってきた菊乃さんに、2022年現在のリアルな婚活事情、婚活を成功させるためのアプリの使い方などをお伺いしました。
菊乃さん▼
― 菊乃さんは2008年からネット上で恋愛相談、婚活相談を受けられているということですが、婚活に関する悩みや「最近の婚活事情」についてどのように感じていますか?
― なるほど。では、菊乃さんに相談に来られる方は、婚活サービスを使ったことのある方が多いのでしょうか?
いえ、そうとは限らなくて(笑)。婚活サービスをまったく使ったことがない状態の方も4割ほどいらっしゃいますね。婚活アプリやSNSが浸透し始めて、人バレや個人情報などに関する安全面に不安を抱く方も多いです。しっかり情報を収集し、納得したうえで行動に移したいと考える方が増えたと思います。
婚活実態調査について
株式会社リクルートによる「婚活実態調査2021」の調査結果では、下記のような結果が出ています。
婚活サービスを通じて結婚した割合が3年連続過去最高を更新
2020年婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人は16.5%で3年連続過去最高を更新しています。特にネット系婚活サービスを通じて結婚した割合が高く、ここ数年でぐっと上昇傾向が高まっている結果となりました。
独身者の婚活サービス利用経験割合
その一方で、独身者の婚活サービス利用経験をみると、2021年のデータをみても27.2%に留まる結果に。4人に1人しか婚活サービスの利用経験がないことが分かります。
各婚活サービスの利用経験割合
婚活に向くおすすめマッチングアプリは?
続いて、菊乃さんに婚活に向くマッチングアプリについて掘り下げて聞いていきます。
―前回は「恋活」に向くマッチングアプリについて伺いました。安全面を気にする相談者も増えたとのことですが、結婚を前提とした「婚活」が目的の場合、どんなアプリがおすすめですか?
婚活アプリの中では『ゼクシィ縁結び』が、婚活レベルが高いと感じますね。収入証明書などの各種証明書を提出できる点と、プロフィール機能が充実している点が安心感や信頼度につながっていると思います。
それと、最近では『マリッシュ』も注目度が高まっていますね。私の相談者さんで複数のアプリを併用している方がいて、「マリッシュが一番『いいね』がもらいやすかった」という意見もありました。独特のプロフィール項目があるのも注目したいポイントですね。
ー婚活アプリを選ぶうえで、プロフィール機能は重要度が高いといえそうですね。
そうですね。どちらのアプリにも共通していますが、「結婚」に直結するプロフィール項目が入っているか、チェックしてみるといいですよ。お互いの結婚観はもちろんですが、子どもへの考え方や家事分担、車を保有しているかどうか回答できるアプリまであります(笑)。
アプリ選びに迷った時は、婚活成功後の生活につながる項目に注目してみてください。
専門家に聞いた「男女別」婚活サービスの使い方
婚活アプリについてお話を伺ってきましたが、もう少し視野を広げ、「婚活」そのものについても深掘りして聞かせていただきました。菊乃さんいわく、自分を冷静に客観視できるかどうかが、成功につながるポイントなんだそう……。
「男性×婚活サービス」の成功パターン
ー結婚相談所や婚活パーティーなど、「婚活」には色んな選択肢があると思いますが、選ぶポイントなどはありますか?
男性の場合、アプリや他の手段と並行して結婚相談所を利用するといいと思います。結婚相談所の男女比って、20代の男女はおよそ2:8で圧倒的に女性が多いんです。30代前半くらいまでの若い世代は、結婚相談所の中で男性というだけで有利。本気で結婚を考えるなら、結婚相談所と婚活アプリを並行して利用するといいですよ。
それでも出会えない場合は、「プロフィール」や「写真」に問題がある可能性が高いです。婚活がうまくいかない男性ほど「女性は高望みで、今の年収じゃ見向きもされない」と感じて今のスペックや女性のせいにするのですが、変えられるところを変えていないからうまくいかないのです。
ー前回の「恋活アプリ」記事でも「プロフィール写真」の大切さについてお話されていましたが、「婚活アプリ」でも注意点は同じでしょうか?
基本的には同じです。清潔感のある写真かどうかや、笑顔で親しみやすさが感じられるか、という点は非常に大切ですね。
それと、婚活アプリの場合は特にですが、女性は男性に対し、将来をイメージできる相手かどうか?というシビアな視点でジャッジします。イケメンかどうかだけでない、温かい雰囲気やオフの過ごし方なども伝えられる写真を選ぶといいでしょう。
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ーたしかに女性って、結婚を真剣に考えるほど相手に求めるものは変化する気がします。「男性×婚活サービス」の話題に戻りますが、男性は「結婚相談所×婚活アプリ」の併用が有効なんですね。
地方にお住まいの方は、このパターンとは少し変わってきます。なぜなら、大手の結婚相談所であっても登録者数が極端に少ない地域もあるからです。
ーと、いいますと?
実は地方の場合、結婚相談所に入会してみたら、その県内の会員数が男女合わせて200人程度だった、というケースもざらにあります。会員数が少なければ、それだけ選択肢やチャンスも減ってしまいますよね。
なので、人口の少ない地方在住の方は、マッチングアプリの方がチャンスを広げやすいですね。そういう意味で、『Pairs(ペアーズ)』は地方在住の男性にとって強い味方になってくれますよ。
「女性×婚活サービス」の成功パターン
ー女性の場合はどうでしょうか?
マッチングアプリを利用している女性は特に、自分自身を冷静に客観視できるかどうかが重要になってくると思っています。逆にいえば、自分を見失ってしまうと、成功は遠のいてしまうでしょう。
ー「自分を見失う」とは、具体的にどういったケースがあるのでしょうか?
マッチングアプリって、女性は顔写真をしっかり登録すれば、ある程度の数の「いいね!」はもらえる環境になっています。でも、100~400のいいね!を受け取ったとしても、すべての男性が真剣かどうかは別問題。お気に入り登録をする感覚でいいね!を送る男性も多いんですよ。
なので、「何もしなくてもいいね!がもらえる=自分は何もしなくてもモテる」と考えてしまうのはNGです。
ー確かにたくさんのアプローチをもらい続けたら、自分はモテるって勘違いしてしまいそうですね。冷静さを保つ方法はあるのでしょうか?
『エン婚活』のようなリーズナブルな結婚相談サービスを併用し、アプリではない環境での自分の相場を知ることですね。この方法は、ちょっとシビアなようですが、自分の身を守ることにもつながります。
例えば、あまりにも自分の相場から外れた人からアプローチされたら、何か裏があるのでは?と身構えることができますよね。自分を知り、冷静にお相手と向き合う意識があれば、婚活アプリにはチャンスが眠っていると思います。
【2022年注目の婚活向けマッチングアプリ】
株式会社マリッシュ
ゴールを見据えた恋活・婚活が成功のカギ
今回は、婚活サービスの実態と男女別の婚活サービスの選び方・使い方について菊乃さんに話をお伺いしました。
「恋人がほしいのか、結婚がしたいのか、ゴールを明確にすることが大切」だと語る菊乃さん。前回の「恋活向きマッチングアプリ」に関する記事とともに、“これからの出会い”につながる貴重な内容が詰まっています。ぜひ自分自身に投影し、明るい未来への参考にしてみてくださいね。
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婚活という言葉が浸透し、とても身近な活動のように聞こえますよね。でも実際は、婚活サービスを利用したことのある方はたったの27%しかいないんです。年々増加傾向にはありますが、少し前に流行った「街コン」や婚活相談、婚活アプリも含めて、大多数の人は婚活サービスを使ったことがない、というのが現状ですね。