毎日の支出や収入の管理ができる家計簿は、家計の見直しに役立つツールです。しかし、家計簿が続かない……そんな悩みを抱えている人は多いはず。
そこで本記事では、家計簿が続かない原因と解決策を紹介します。家計簿が続く秘訣を知って、一緒にやりくり上手を目指しませんか?
入出金を自動で管理してくれる家計簿アプリ
マネーフォワード ME
家計簿が続かない4つの理由 簡単に継続するコツとおすすめアプリ3選
この記事をまとめると・・・
- 家計簿の記録に挫折する大きな原因は「完璧主義」
- まずは最小限の項目でざっくりつけ始めるのがポイント
- 気軽に楽しく家計簿をつけ続けるなら『マネーフォワードME』がおすすめ
Money Forward, Inc.
家計簿を無理なく続けるなら『マネーフォワードME』
家計簿で生活費を管理することで、お金の流れや使い過ぎている項目を洗い出し、適切な対策を立てられます。
とはいえ家計簿をつけ続けることは、決して簡単なことではありません。「何度チャレンジしても、すぐに挫折してしまう」とお悩みの方は多いと思います。
気軽に家計簿をつけたい人には、スマホアプリ『マネーフォワードME』がおすすめです。本アプリには銀行口座との自動連携機能があり、クレジットカードの収支が自動でアプリ上に記録されます。カード払いが多い人は、何もせずとも勝手に家計簿が埋められていくので大変便利です。
現金払いの時は、レシート撮影機能が有用です。レシートを撮影するだけで収支を読み取ってくれるので、手動で入力する必要はありません。
Money Forward, Inc.
以下の記事でおすすめの家計簿アプリを紹介しているので、あわせてご覧ください。
家計簿が続かない4つの理由
悩みを解決するためにはまず原因を知ることが大切。家計簿を続けられない原因を見ていきましょう。
家計簿が続かない4つの理由
- 家計簿をつける目的が曖昧
- 費用を細かく管理しようとしている
- 節約の効果を実感できていない
- 家計簿をつけるのが面倒だと感じている
家計簿をつける目的が曖昧
なんとなく家計簿をつけていると、いつの間にか記録をすること自体が目的になってしまいがち。しかし、家計簿は支出と収入を明確にして無駄を減らし家計を見直すために使うものです。
何事も、意味や目的を感じないことには、やる気を見出せません。逆に家計簿をつけることに具体的なメリットを感じていれば、多少面倒でも家計簿を記録する気になるはずです。
目標を明確にしなければ家計簿をつける意味がわからなくなり、面倒に感じてしまうでしょう。
費用を細かく管理しようとしている
続けることを重視するなら、ざっくり管理して家計簿をつける手間を減らすことが大切です。1円単位の誤差まで気にしてしまうとストレスになってしまいます。
また項目も細かく分けすぎてもストレスになります。光熱費や保険料など細かく費目を分ければそれだけ収支も正しく把握できる一方、その分記録に時間がかかってしまうでしょう。
まずは4~8つ程度を目安に、ざっくりと費目を分けるのがおすすめです。
節約の効果を実感できていない
家計簿を続けて節約できた実感がなければ、家計簿は続きません。効果を感じられないものを何ヶ月も続けるのは苦痛ですよね。
記録をつけるだけでは節約効果はありません。効果がなかなか実感できない時は、今一度支出の流れを見返して、改善点がないか探してみるのがおすすめです。
家計簿をつけるのが面倒だと感じている
家計簿に限らず、一つの物事を長期間続けること自体が苦手な人もいるでしょう。自分の好きなことならまだ続きやすいですが、家計簿を楽しんで付けられる人はあまりいないと思います。
継続が苦手な人には、家計簿アプリの利用がおすすめです。銀行口座との自動連携やレシート撮影などの機能が付いたアプリを使えば、家計簿を付ける手間が大幅に減り、挫折率が下がります。
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家計簿を続ける5つのコツ
続けられない人におすすめな家計簿を継続するコツを5つ紹介します。
家計簿を続ける5つのコツ
- 家計簿をつける目的を決める
- 自分にあった家計簿のつけ方を見つける
- 家計簿を定期的に振り返る
- 給料を目的別に分けて管理する
- 固定費→変動費の順に記録する
家計簿をつける目的を決める
家計簿の継続には明確な目標が必要です。目標を決めるポイントは期限や金額の設定。
「○年○月○日までに、旅行のために100万円を貯金する」といったように、数字を用いた具体的な目標を立てるのがおすすめです。
目標の具体例
- 来年末までに、結婚式のために200万円貯める
- 6月末までに、子どもの教育費用に300万円貯める
- 2年後の年末までに、車を買うために500万円貯める
期限から逆算して目標の貯金額を決めることで具体的なイメージが湧き、家計簿への意欲も高まるでしょう。
自分にあった家計簿のつけ方を見つける
家計簿を継続するためには、自分に合ったやり方を見つけることが大切です。今の方法が合わないのであれば、新しいやり方を試してみるのがおすすめです。
家計簿には手書き、家計簿アプリ、エクセル、レシートアプリの4種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。今の方法がしっくりこないのならば、新しいやり方を試してみるのがおすすめです。
最初は「ざっくり管理」を意識する
いざ家計簿をつけようと意気込むと、1円単位の誤差が気なる……なんてことはありませんか? 最初から細かく管理すると、めんどくささが勝って継続できない原因になります。
全体の収支を把握するために家計簿をつけるのであれば、ざっくりとした金額を入力するだけでも良いはず。カテゴリ分類もシンプルに固定費・食費・日用品などでわけてみましょう。人によっては、ほとんど利用しないものもあると思います。
ほとんど使わないカテゴリなどを作成せずに、必ず使う出費のみ3~5カテゴリくらいでつけてみましょう。以下に初心者向けのカテゴリ分類を表にまとめたので参考にしてみてください。
カテゴリ項目 | 内容 |
---|---|
固定費 | 家賃、水道光熱費、通信費、保険料など |
食費 | 食材、外食、酒代など |
日用品 | 食品以外の生活必需品など |
教育費 | 子供の学費など |
特別費 | 冠婚葬祭やイベントなど |
雑費 | その他の出費 |
慣れてきたら項目を増やす
上記で説明したようなざっくりとした項目で家計簿をスタートし、必要に応じて項目を増やしていきます。繰り返しになりますが、最初からたくさんの項目を用意するのはNG。挫折の原因になってしまうからです。
例えば、食費としてざっくりと家計簿を続けてみたところ、「子どもへのお菓子代が結構かかっているな」と気づいたら、別途お菓子代の項目を作るようなイメージです。
項目を増やすのは、家計簿をつけ始めて数ヶ月経ち、家計簿が完全に習慣化した後で問題ありません。しんどいと感じたらすぐに元のざっくり項目に戻すのもOKです。
家計簿を定期的に振り返る
家計簿は定期的に振り返る時間を作ることが大切です。自分の無駄遣いや余計な出費がないかを定期的に確認することで、何を抑えればいいかが明確になります。毎週やるのは手間がかかってしまうので、毎月1回だけ行いましょう。
例えば「毎週第4金曜日」「毎月の給料日」など、振り返る日を具体的に決めておくとより継続しやすいです。もし無駄遣いやお金を使いすぎている項目を見つけたら、改善策を立てましょう。
給料を目的別に分けて管理する
給料が振り込まれたら、お金を予算として、項目ごとに振り分けて管理することをおすすめします。何にどのくらいお金を使っているか、実感を伴う理解ができるからです。
例えば、食費の目標が月3万円なら、給料をもらった段階で3万円を分けて管理します。同じ銀行サービス内に目的に応じた別口座を用意して、給料を分けておくのがわかりやすいでしょう。
管理が煩雑になるので、この段階では細かく分けすぎないでOK。以下のように、支出が大きくなりそうな項目を3〜4つピックアップすれば充分です。
給料を分ける項目の例
- 食費
- 娯楽費
- 自己投資費用 など
固定費→変動費の順に記録する
家計簿をつける際は、「固定費→変動費」の順番で記録することをおすすめします。固定費は家賃や水道光熱費、スマホ利用料など、毎月決まってかかってくる料金です。
固定費は大きな出費なので、その分見直しの余地が大きいです。加えて項目がシンプルなので、手っ取り早く家計簿をつけられます。パパッと固定費を記録してしまうことで、「固定費をつけ終わったし、この勢いで変動費もつけてしまおう」とモチベーションが上がってくるでしょう。
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家計簿が続かない人は、つけ方を選ぶことが大切!
家計簿には主に、以下の4種類のやり方があります。
- 家計簿アプリ
- 手書きの家計簿
- レシートアプリ
- エクセルでの家計簿
それぞれのメリットやデメリット、適している人の特徴を見ていきましょう。
ずぼらな人には「家計簿アプリ」がおすすめ
面倒をできるだけ減らしたい人におすすめなのが、家計簿アプリの活用です。家計簿アプリはスマホにダウンロードすることで、いつでもどこでも入力や確認ができます。
さらに最近は銀行口座やクレジットカードと連携することで、自動で家計簿を入力してくれるアプリも増えています。ラクに家計簿管理をしたい人にもってこいでしょう。
家計簿アプリのメリット
- 入力がラク
- 場所を問わずに管理できる
- 計算間違いがない
- 細かい分析が可能
- グラフで資産を見える化できる
家計簿アプリのデメリット
- データが消えるリスクがある
- アレンジしにくい
おすすめの家計簿アプリは『マネーフォワード ME』
『マネーフォワード ME』は基本無料で使える家計簿アプリ。最大の特徴は銀行口座やクレジットカードはもちろん、ポイントマネーや証券口座など2,595もの金融サービスに連携できることです。
情報を一度登録しておけば自動で支出や収入を品目に分けて入力してくれるため、家計簿をつける手間がかかりません。
また自動入力だけでなく手入力も可能。連続で入力できたりよく使うカテゴリは上に表示されたりと、入力のしやすさもバツグンです。
まさに手間をかけずに家計簿を続けたい、ずぼらさんにぴったりのアプリといえるでしょう。
支出と収入のグラフや履歴の詳細が一画面にまとまっているので、おおまかな資産をひとめで把握できます。
入力画面もシンプルでわかりやすい! 「続けて入力」をタップすればいちいちホーム画面に戻ることなく連続で入力できます。
Money Forward, Inc.
まめな人なら「手書き」
手書きの家計簿は自由なアレンジできる点が大きな魅力です。自作の家計簿を作ったり、シールやスタンプでデコレーションしたりと、楽しみながら家計簿をつけられます。
一方で、記入や計算の手間がかかる点はデメリットといえるでしょう。また計算間違いが起きる可能性がある点には注意が必要です。
ポイントも貯めたいなら「レシートアプリ」
レシートをお金やポイントにかえられるレシートアプリを家計簿として使う人もいます。レシートアプリの大きなメリットは家計簿管理をしながらお小遣い稼ぎができること。
またレシートを撮影すると自動で内容が入力されるため手間を省けます。ただし、家計簿アプリと比較すると機能が少ない点はデメリットといえるでしょう。
レシートアプリについて詳しく知りたい人はこちら
カスタマイズしたいなら「エクセル」
エクセルで家計簿管理をしている人もいるでしょう。エクセルのメリットは自由なカスタマイズができること。
一方エクセルのデメリットは、入力やグラフの作成に手間がかかることです。手軽に家計簿管理がしたいなら、アプリが適しているでしょう。
表計算アプリについて詳しく知りたい人はこちら
家計簿を続けるメリット
家計簿を続けるメリット
- 自然と貯金が増えやすくなる
- お金の管理が上手になる
- 資産管理が楽しくなる
時間と手間をかけて家計簿をつけるからには効果を実感したいもの。ここでは家計簿をつけることで期待できるうれしい効果を紹介します。
自然と貯金が増えやすくなる
日々家計簿をつけることでお金の流れが把握できます。自分の収支から毎月どれくらいの余裕があるのかを把握することで、計画的な貯金ができるでしょう。
もしお金の流れを把握せず、感覚でお金を使ってしまうと、ほとんどの場合お金を使いすぎてしまうことになります。
また家計簿アプリなら予算設定が手軽に行えます。食費は3万円まで、日用品は2万円まで……というように、予算を事前に設定しておくことで節約へと意識が向きます。
お金の管理が上手になる
家計簿に記録を残すことで日々の収支が目に見えてわかります。そして一週間や一ヶ月など定期的に家計簿を振り返ることで、何気なく使っていた無駄遣いの原因がわかり家計の見直しに繋がります。
家計簿を継続するほどお金の管理が自然に上達するでしょう。
資産管理が楽しくなる
目標に向かって少しずつ貯金が増えたり節約ができたりすると、どんどん家計簿をつけるのが楽しくなってきます。ゲーム感覚でお金を貯められるようになってくれば、家計簿をつけることは苦痛でもなんでもなくなります。
家計簿を上手に活用して、将来の楽しみや目標のために有意義な資産管理を行いましょう。
おすすめの家計簿アプリ3選
おすすめの家計簿アプリ3選
- 『マネーフォワードME』
- 『Zaim』
- 『OsidOri』
家計簿を続けるコツは、とにかく面倒ごとを省き、シンプルに記録をつけ続けること。気軽に家計簿をつけたい人には、家計簿アプリを活用することがおすすめです。
ここでは、Appliv編集部おすすめの家計簿アプリを3つ紹介していきます。
『マネーフォワードME』
『マネーフォワードME』では、カードやクレジットカードと連携をし、家計簿を自動でつけてくれます。いちいちレシートを見て家計簿を入力する必要がないので、無理なく家計簿づくりを継続できるでしょう。収支の流れが視覚的にわかりやすく表示されているので、初めて家計簿をつける人でも安心です。
また、カードだけでなく、証券や電子マネーとの連携も可能。長期的な資産管理にも適したアプリになっています。
有料プランはあるものの、無料のままでも十分に使えます。まずはインストールをしてみて、よく使うカードを登録するところから始めてみましょう。
Money Forward, Inc.
『Zaim』
『Zaim』では、手入力での収支の記録はもちろん、口座連携による自動記録ができます。基本的にはカードで自動入力をさせ、現金決済の時だけ手作業で入力するのがいいでしょう。銀行口座やクレジットカードのほか、電子マネーや証券との連携も可能なので、資産管理にも役立ちます。
また、有料プランでは複数のアカウントから1つの家計簿を管理できます。家族で共用の家計簿を作りたい人にもぴったりですね。
『OsidOri』
『OsidOri』では、複数の家計を1つのアカウントでまとめて管理できます。同棲中のカップルや家計の見直しをしたい夫婦にピッタリです。連携できるカードや電子決済も豊富で、現金をあまり使わない人でも利用しやすい設計になっています。
また、共通で使う口座に加えて、個人的に使う口座も別で利用できます。恋人や夫婦で共同で家計をつけつつ、プライベートの収支は分けたい人におすすめです。
家計簿が続かないことに関するよくある質問
家計簿がつけられない女なんですが、まずいでしょうか?
家計簿がつけられないことに性別は関係ありません。女性や主婦だからといって、あなたが必ずつける必要はないのです。苦手なことは人それぞれなので、無理をしてつける必要はありません。家計簿が続かないから自分はダメだなどと、感じなくていいですよ。
もし家計簿を頑張りたいと考えるのであれば、本記事の続けるコツを参考にしてみてください。
家計簿をつけていない人はどれくらいいるの?
保険マンモス株式会社が行ったアンケート調査では、30%以上の方が家計簿をつけていませんでした。そのため、家計簿を続けられないことは決して、おかしなことではないということです。自己嫌悪に陥る必要はありませんよ。
また家計簿をつけている人は、アプリを利用している方が約37%と1番多かったです。もし手書きなどで家計簿が続かないと悩んでいる人は、ぜひ家計簿アプリを利用してみてください。
Money Forward, Inc.
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