何でもデジタル化できるようになった昨今、もはや「紙」は必要なくなりかけています。デジタルであればデータの移動やコピーも簡単なので、何かと便利なんですよね。
そこで今回は、書類をスキャンしデジタル保存できるアプリ『CamScanner+』を使って、実際どれくらいの精度で読み取ってくれるのか検証しつつレビューしてみます。
▲仕事効率化のカテゴリーで、長期間に渡って3本の指に入り続けている人気アプリです。
※2016年4月25日時点の順位・金額
「有料で優良なアプリ」をモットーに、有料アプリを徹底解剖している”Appliv有料アプリ調査隊”。
果たして『CamScanner+』に120円の価値はあるのでしょうか!
■基本的な使い方:写真撮影するだけ! ほぼ全自動でデジタル化
例えば、次のような書類をデジタル化したいとしましょう。
1. 撮影
アプリ内のカメラで撮影します。もし書類が複数あるなら、連続撮影して後から一気に処理することもできますよ。
2. 書類の輪郭を自動で識別(自分で手直しすることも可)
すると、書類の輪郭を自動認識します。テーブルが真っ白だとうまく認識されにくいのですが、そんなときは手動で調整しましょう。
3. まるでスキャナーを使ったような仕上がり
そして見てください。もはやスキャナーでスキャンしたのと全く変わらない出来栄えです。
4. 小さな文字や図表もこの通り
拡大すると、米粒ほどの小さな字もクッキリ。撮影するときは斜めから撮ったのに、きれいに補正されていますね。
5. PDFやJPGに変換し、SNSやオンラインストレージなど好きな所に送信
PDFかJPG、好きなファイル形式で保存できるうえ、Twitter、Facebook、Evernote、Dropbox、OneDrive、OneNote、Google Drive……など、あらゆる外部サービスに送信できますよ。
■実際にいろいろスキャンしてみた
使い方が簡単なのはわかりました。あとは「本当にあらゆる書類をきれいにスキャンしてくれるのかどうか?」を検証してみましょう。
【レシート】大きさのバラバラなレシートも、デジタル管理ならスマート
数十センチほど距離を置いて撮ったのですが、内税の金額など、非常に細かな数字や「\」マークまでハッキリと写っています。家計簿をつけるときに役立ちますね。
【ホワイトボード】議事録をデジタルにすれば配布が簡単
ホワイトボードを消す前にスキャンすれば、議事録として残しておけます。まるでタブレットに手書き入力で描いたかのような仕上がりです。
【光沢感のある素材】クリアファイルのような質感でもOK
お次は人気アイドルアニメのクリアファイル。ツルツルした質感を試してみましょう。
最初は自分の陰が落ちたせいで少し暗かったのですが、「鮮明化」ボタンを押すと明るく補正されました。黄色いスカートが鮮やかになっていますね。
【ポスター】ガラス越しでも十分きれいな仕上がり
街中に貼られていたポスターを撮ると、このような感じに。光の反射や写り込みは多少あるものの、色合いや角度の修正はほぼ完璧にできているでしょう。
■他にもこんな便利機能が
いろんなものをデジタル化するうえで、何かと役立つ機能が散りばめられています。
【OCR】文字を認識してテキスト化
たとえば、本や雑誌に書かれている言葉をテキストで保存したいとき。OCR(文字認識)機能が役立ちます。
数百文字のテキストを読み込ませて、誤認識したのはわずか3文字。ほとんど正確に読み取ってくれます。
【チャット】書類を共有しながら打ち合わせ
SNSのような機能を持っており、1つのファイルを他の人と共有しながらチャットすることもできるんです。
【タグ】画像ファイルが大量になっても、必要なモノはすぐ抽出
タグ付けをして整理できるので、いろんなものをスキャンしまくってもゴチャゴチャしません。紙の整理整頓が苦手な人でも、タグ付けなら一瞬でできるはずです。
■あらゆるものをデジタルでスッキリ保存。買う価値アリ!
というわけで、いかがでしょうか。このアプリを使えば使うほど、今まで引き出しに溜まっていた書類もスッキリ空っぽになりますよ。
これだけ幅広い機能を持っていながら、価格はせいぜいクリアファイル1つ買うのと同じ。そう考えると、安すぎるくらいのサービスではないでしょうか?
書類を全てデジタルで管理したい。引き出しやキャビネットから紙を減らしたい。そう考えている方にとって、買う価値は十分にアリです!