皆さん、今世界中で話題のゲーム『ハングリー シャーク ワールド』を遊んだことはありますか?
『ハングリー シャーク ワールド』は、シャークの名の通り、たくさんの魚がいる海を、サメになって泳ぎまわることができるんです!

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そう、サメになって……。

サメは、時間経過でライフが徐々に減っていくので、絶えず他の生物を食べないと死んでしまいます。生きるためには自分より弱い生物を食べ続けなければならない……弱肉強食の摂理を痛感するゲームです。

しかし、

サメになって色々な生物を捕食する点に注目されがちな本作ですが、それだけではありません!

浅瀬から深海まで、泳げる範囲が非常に広く、しかもエリアによって魚の種類が変わるという作り込みよう。
さらに、映画やドキュメンタリーなどで見かけるような、実在する魚ばかりが出現するではありませんか。これは見逃せませんねッ!
というわけで、今回は『ハングリー シャーク ワールド』に登場する海洋生物を、調査してみることにしました。

ちなみに、今回操作するサメはツマグロザメ。ツマグロとは「端(つま)+黒」とのこと、確かに背ビレと尾ヒレが心なしか黒いですね。

ツマグロザメ

実際の写真はこちら。比較的飼育が容易なので、水族館でもよく見かける事でしょう。ですが、最近は乱獲で絶滅危惧種に指定されているそうな……なんということでしょう……。

■魚の判別には、図鑑とインターネットをフル活用

魚を紹介すると書いておきながら、筆者に魚の知識は皆無。という事で、今回は図鑑とインターネットの力をお借りました。

益田 一 『海洋生物ガイドブック』 東海大学出版会、1999年。ISBN 9784486014621

ハングリー シャーク ワールド(Hungry Shark)

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青く透き通る海、サンゴ礁探索に出発

『ハングリー シャーク ワールド』では、リゾート地や北極海など、様々なステージで遊べるのですが、今回は最初から遊べるリゾート地を選択。青く透き通った海でどんな魚に会えるか楽しみですね。

開始早々、キレイな魚を発見。黄色と黒の体色、サヨリのように突出した口が特徴的です。

フエヤッコダイ

これはフエヤッコダイでしょう。チョウチョウウオ科の熱帯魚で、観賞魚としても人気があります。眠たげな目がチャーミングですね。
また、似た魚に、オオフエヤッコダイというのがいます。

出典:https://www.flickr.com/photos/laszlo-photo/109517015

フエヤッコダイを見つけた所からちょっと泳いでみると、オレンジの体に3本の白い帯が入った魚を発見。この模様はもしや……!?

カクレクマノミ

これはカクレクマノミですね。映画『ファインディング・ニモ』で主役に抜擢されてから、抜群の知名度を持つようになりました。つぶらな瞳がキュート。

出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%9F

本作に登場する海洋生物は、魚類だけではありません。大きなカメさんも優雅に泳いでいます。

ウミガメ

ウミガメは人懐っこく、ダイバーにも人気のカメさん。
アカウミガメ、アオウミガメ、オサガメなどの種類があり、特にオサガメは体長約2mにもなるとか……。(画像はアオウミガメ)

出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%AC%E3%83%A1

どんどん行きますよー。次はこの魚、なんだかカーニバル衣装を着た女性みたいで華やかですねー。

ハナミノカサゴ

これはハナミノカサゴではないでしょうか。キレイな体ですがご用心。なんと背中の棘には毒があります(ゲーム中でもダメージ有)。もしダイビングで見かける機会があれば、キレイだからと不用意に手を伸ばさないように注意しましょうね。

出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%82%B4

徐々に海底に近づいてきました。途中、フグのような魚を発見。近付いてみると……

なんとプクーっと膨らんで針が飛び出してきました。もうおわかりですね。

ハリセンボン

ハリセンボンはフグ目・ハリセンボン科の魚。敵に襲われると水を大量に飲み、体を膨らませて棘を立てます。その習性のおかげで、成長すれば天敵がいなくなるとか。
ちなみに、沖縄では「アバサー汁」という、ハリセンボンを食材にした汁物があります。天敵は人間……?

出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%B3

岩礁域にも海の仲間がいっぱい。色鮮やかな青いカニもいます。しかし、このようなキレイなカニが現実にいるのでしょうか?

品種不明

品種は特定できませんでしたが、青いカニというのはしばしば目撃例があるようです。探した中で、最もゲームと近いカニが上記の画像。目の飛び出し方とか似ていると思いませんか?

出典:
http://bestfield.seesaa.net/article/281345043.html

カニの次はクラゲです。半透明の体と、ドーム状の頭が神秘的で、まるで地球上の生物ではないみたい。
クラゲと言えば、日本の某所ではクラゲアイスなるものが売られている珍味。つい食欲に負けて近づいてみると……。

シ、シビレター! なんと毒クラゲでした。

アンドンクラゲ

毒を持つクラゲは、アカクラゲやキロネックス等いくつか種類がありますが、形や色から察するに、これはアンドンクラゲではないでしょうか?日本でも、お盆の時期の海水浴場に現れるので注意してくださいね。
(ちなみに、クラゲアイスに使われているのはエチゼンクラゲです。)

出典:
http://homepage2.nifty.com/taji-2/kurage/hansyokujiki.htm

いよいよ海底に近づいてくると、超巨大生物に遭遇しました。ツマグロザメがまるでコバンザメのよう……。グニャリとした大きな口と、斑点が特徴的なこの生物は一体何者?

セミクジラ

大きな口と斑点から、セミクジラと見てほぼ間違いないでしょう。大きな体に反して、性格は穏やか。しかし現在では絶滅危惧種に指定されており、水族館でも飼育されていないため、残念ながら現実でお目にかかるのは難しいようです。

いよいよ深海部へ到達。沈没船を発見しましたよー。早速入ってみましょう。

沈没船内部でアンコウと遭遇。 アンコウと言えばアンキモやアンコウ鍋にすると美味しい高級食材。ちょっと近づいてみましょう。

アンコウ「うおぉー!エサだー!」

ツマグロザメ「ぎにゃあああああ!」

なんと返り討ちに遭ってしまいました。まさかサメがアンコウに負けるとは……アンコウ軍団、恐るべし……。

チョウチンアンコウ

それもそのはず。一節によると、アンコウは海上に出て海鳥を食べることもあるほど獰猛なのだとか……。ツマグロザメがやられるのも納得です。

出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%A6

おまけですが、ヒトも登場します。

ホモ・サピエンス

ホモ・サピエンス、つまり我々人類の事ですね。個々の力は脆弱ながらも、知恵とコミュニケーション能力で様々な文明を築き上げてきました。人類の地球に対する影響力は非常に大きく、様々な生物の存続や、引いては地球の存亡そのものに関わっていると言ってもいいでしょう。
※ちなみにゲーム中で捕食できます。

出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A2%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9

■今回紹介した以外にも、たくさんの海洋生物が登場

サメを操作してエサを捕食しながら長く生き残るというのが本来の目的。ですが、エリアによって様々な海洋生物が登場するので、気ままに泳いでいるだけでも飽きません。本記事のように「この魚はなんだろう」と調べながらプレイするのも楽しいですよ。

今回紹介した魚はほんの一部、プレイすればするほど探索範囲が広がっていくので、ぜひ他の魚も見つけてみてくださいね。

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