突然ですがみなさん、パラパラ漫画は好きですか? 私は中学生のころ、教科書のすみに描いて自己満足してたころがありました。今はもうなつかしい黒歴史です。
昔懐かしのパラパラ漫画が、近年ではアプリでかんたんに描けるようになりました。様々なアプリがありますが、今回は「Folioscope」でパラパラ漫画の大作にチャレンジ致します!
総制作時間10時間! 本気のパラパラ漫画を『Folioscope』で作ってみた
パラパラ漫画が手軽に制作できる『Folioscope』
パラパラ漫画のような手書きアニメーションがかんたんに作れる『Folioscope』。その機能について、詳しく紹介していきます。
レイヤー機能で、背景と前面を分けて描くことができる
前後の絵が薄く表示されるので、次の動きが描きやすい
ストーリー構成・キャラクターを考え、いざ制作!
パラパラ漫画なんて10年近く描いてないので、緊張で手が震えます。まずはストーリー構成……といっても急に浮かぶはずもなく。しばらくは動画サイトでパラパラ漫画を見ながら、インスピレーションを養います。
個人的に描きたいのは「バトル」「ハッピーエンドと見せかけて……?」という展開。絵とギャップのある作品にしたい、という思いがありました。
テーマは「ハートフルな見た目に眠る、忠実な食欲」
試行錯誤しつつテーマが決定。キャラクターはハートフルなヴィジュアルにし、ストーリー自体は少し荒々しい内容にしようと思いました。
見た目がハートフルな生き物といえば動物。今回は私の好きな猫と、版権キャラクターにもよく採用されるウサギとクマを選びました。
あらすじ
格闘の末、できあがったパラパラ漫画がこちら
10時間ほどで、40秒ほどのパラパラ漫画が完成しました。枚数はなんと246枚……コピーしているページもあるとはいえ、驚愕です。かなりの時間描きっぱなしだったので首と手がバキバキになりました。
完成したものがこちら。
難しかったのはやっぱり戦闘シーン。今まで見たアニメの動きを想像し、参考にしながら描きました。アニメの仕事では、1秒のシーンができるのに何日もかかると聞きますが……。描いていくうち、アニメーターの方達に土下座したくなりました。いつもお世話になってます……。
お気に入りは2匹がいちごを取るシーン。一瞬ですが暖かい雰囲気に描けました。ラストの変身シーンも、比較的なめらかに描けて楽しかったです。
パラパラ漫画感を出すため、なるべくコピーペーストせずに同じ絵を複数枚描き直しました。パラパラ漫画特有の、1枚1枚の絵のズレを表現できていたら良いと思います。
生暖かい目で見てくださると幸い。
『Folioscope』は作品を投稿したり、他ユーザーの作品を閲覧したりできる
『Folioscope』は、滑らかな動きにこだわって描ける
『Folioscope』を使ってみての印象ですが、他のアプリと比べて色とペンの種類がとても少なかったです。色が6種類、ペンが1種類なのでカラフルなパラパラ漫画を描きたい時には不向きです。色がカラーサークルで選べたり、筆ペンがあったりすると嬉しい……。
しかし、前後の絵が複数枚見ながら描けるのが嬉しい機能でした。他のアプリでは見られても前の絵の1枚だけ、というものが多かったです。より滑らかな動きにこだわりたい時に役立ちますね。
何はともあれ、完成できて良かった。今は達成感でいっぱいです。