iPhoneとMacは共にAppleが開発しているため、スムーズな連携機能がたくさん搭載されています。iPhoneで受信したものをMacで確認したり、Macでしていた作業をiPhoneで引き継いだり。具体的にどんな連携ができるのか、余すことなくご紹介します。作業効率アップに役立ててください。
(2020年1月時点で最新の「iOS 13」「macOS Catalina」を使用)
iPhone & Macの作業が捗る連携テク17個 定番から知られざる小技まで完全網羅
電話・FaceTime - Macでも電話の受発信ができる
iPhoneには通常の電話と、iPhoneユーザー同士なら無料通話できる『FaceTime』という通話サービスがあります。どちらにしても、Macで通話を受電、逆にMacから発信することもできます。
各デフォルトアプリ - 自動・高速で同期。好きなデバイスから編集
iPhoneデフォルトアプリの多くはMac版も用意されており、自動で同期されます。用途を分けて使いたいなら、同期をやめることも可能。
iPhoneのメッセージ
Macのメッセージ
iPhoneのカレンダー
Macのカレンダー
iPhoneのリマインダー
Macのリマインダー
iPhoneの連絡先
Macの連絡先
マップ - Macで調べた目的地をiPhoneに送信
Macの大きな画面でマップを見た後、目的地などの情報をiPhoneにサッと送信。外での移動時に役立てられます。
Macのマップ
iPhoneのマップ
マイフォトストリーム - 撮った写真をMacにも自動保存
iPhoneで撮影・保存した写真がMacにも自動保存される機能。いちいち手動で写真を移す手間がかかりません。
また写真のコピーはWi-Fiネットワークのみを利用して行われます。つまり携帯キャリアの通信量には影響しないのでご安心ください。
iCloud: マイフォトストリームを設定する - Apple サポート
iPhoneの写真アプリ
Macの写真アプリ画面
Handoff - 見ているWebサイトを他デバイスでもすぐ開ける
外出中にiPhoneで見ていたサイトを、帰宅してからデスクトップで開く。こんなとき、普通ならURLをコピーしたり、サイトをお気に入り等に登録したりしますよね。
しかしiPhoneとMacであれば、Handoffという機能により見ていたサイトを簡単に引き継げます。
Instant Hotspot - iPhoneをバッグに入れたままテザリング
テザリングをするとき、普通はiPhoneの設定で「インターネット共有」をオンにしてからパソコンで接続します。でもMacなら、iPhone側の操作は一切不要。バッグやポケットに入れっぱなしで繋げます。
ユニバーサルクリップボード - こっちでコピー、あっちでペースト
テキストや画像、動画をデバイス間でコピペできる機能。複数デバイスを使って作業している人にとっては使う機会が多くて便利です。
AirDrop - テレポートするかのような高速ファイル共有
約9メートル以内にあるデバイス同士で、画像・動画・音楽などのファイルを送受信できる機能です。
上で紹介した「ユニバーサルクリップボード」は自分のデバイスでファイルをコピーする機能でしたが、AirDropは第三者とのコンテンツ送受信に役立ちます(自分のデバイス間でも可能)。
メールやクラウドサービスを使うよりもスピーディで便利ですよ。
iPhone、iPad、iPod touch で AirDrop を使う - Apple サポート
QuickTime - iPhoneの画面録画。スマホゲーム実況などに
Macとケーブル接続すれば、iPhoneの画面録画ができるようになります。ゲーム実況動画の作成時などに活用してください。
「QuickTime Player」で画面を収録する - Apple サポート
Apple Pay - 面倒なクレジット番号入力が不要に。指紋認証で決済
Macでネットショッピングするとき、iPhoneの指紋認証だけで決済できます。決済画面でクレジットカード番号を入力する手間が不要です。
※ショッピングサイトがApple Payに対応している必要あり
Apple Pay を設定する - Apple サポート
キーチェーン - パスワードを連携して入力の手間が省ける
面倒なID・パスワード入力の手間を省く機能です。
iPhoneでWebサービス等にログインするとその情報が記憶され、Macから同じサービスへログインするときに自動入力されるようになります。もちろん逆もしかり。
自分でパスワード入力しなくて良くなる分、パスワードを忘れてしまいがちな点にだけ注意してください。
連携カメラ - iPhoneで撮った写真がすぐMac上に
iPhoneで撮影した写真や、スキャンした書類が即座にMac上に表示される機能。たとえばMacで書類を作成していて「手元の紙をスキャンしたい」となったときなどに役立ちます。
AirPods - Macでも簡単に使える
iPhone 7からイヤホンジャックが廃止されたので、今後はワイヤレスイヤホンのAirPodsが主流になるでしょう。AirPodsがすごいのは、最初の1台とペアリングすれば、他のデバイスではペアリングしなくても認識されるところ。
iPhoneを使うときはiPhoneと接続、Macで作業中はMacと接続、とデバイス間の接続切り替えもスムーズです。
Sidecar - iPadをサブディスプレイとして利用
これはiPhoneではなくiPad⇔Mac間の連携機能ですが、iPadをMacのサブディスプレイとして利用できます。USBなどで接続する必要すらありません。
自宅ではMacのサブディスプレイとして、出先ではタブレットとして、iPadの活用の幅を広げてくれる機能ですね。
自動ロック解除 - Apple Watchがあればロック解除が不要に
これはApple Watch⇔Mac間の連携機能ですが、Apple Watchを付けていると、Macをスリープから復帰させるときに自動でロック解除してくれます。
ささやかな機能ながら、パスワードを入力する手間が省けてラクです。
Apple Watchを腕から外すと自動ロック解除機能もオフになるため、セキュリティ面でも問題ありません。
連携スケッチ - 指やApple Pencilで描いたスケッチをMacに表示
Macで書類を作っていて「ここはちょっと手書きのイラストを加えたい」と思ったときに役立つ機能。
iPhoneやiPadで描いたスケッチを、Macのメモや文書作成アプリなどに反映させられる機能です。スケッチにはマーカーやカラーペンも利用可能。
サードパーティー製アプリも、iPhone・Macの連携を前提にしたものが多い
ここまでApple公式の機能をご紹介しましたが、サードパーティー製のアプリも連携を踏まえて設計されたものが多いです。有料アプリの場合はiOS版とMac版それぞれ購入する必要があります。
『MindNode』マインドマップ作成アプリ
カラフルなマインドマップを簡単に作成できるアプリです。手描きのマインドマップと違って枝のカラーなどを容易に変更できますし、iPhone・Mac間のシームレスな連携が便利。
『Pixelmator』万能タイプの画像編集アプリ
オールラウンドな加工機能を備えた画像編集アプリです。買い切りなので、月額費用がかかるPhotoshopの代替として使っているユーザーも。
『Scrivener』論文や書籍の執筆に使える本格執筆アプリ
文書作成アプリ自体はいろいろなものがありますが、この『Scrivener』は、文書の切り貼りや並び替えがしやすく、付箋や文字数カウントなどの細かいツールも充実。書籍等の長文の編集を得意とするアプリです。
クールな連携機能を活用しまくって、快適に作業しよう
かなりいろいろな機能がありますよね。そんなこともできるのか、と驚くような機能もあったのではないでしょうか。
Macの購入を検討している方や、Macを使い始めたばかりという方の参考になれば幸いです。使いこなせるようになると、もう手放せませんよ。