最近、落語を聴く若者が増えてきました。アニメ『昭和元禄落語心中』や、NHKの『超入門!落語 THE MOVIE 』の影響もあり、人気に拍車をかけています。土日になると寄席はいつも大入りで、ちょっとした落語ブームです。
そこで、週1で寄席に行っている筆者が、落語を楽しめるアプリをご紹介! 「落語をとことん聴けるアプリ」と「寄席を楽しめるアプリ」の2パターンを用意してみました。
手軽に「落語」を楽しめるアプリ特集。週1で寄席に行く”落語バカ”が伝授
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まずは寄席に行く前に、とことん落語を聴いてみよう
寄席に行くのは少しハードルが高い……まずは気軽に、動画や音声で落語に触れてみてはいかがでしょうか。
『落語 for YouTube』
YouTubeに収録されている落語動画をまとめているアプリ。音声や画質はあまり良くないですが、無料で落語を聴けるのは、かなりオトクです。
音声のみの動画もあるのですが、中には落語会の貴重な映像も。扇子を箸がわりにしてソバを食べたり、手ぬぐいを財布に見立てたりと、落語家の技を垣間見られます。
桂枝雀が得意としていた”顔芸”が、スマホ上で蘇るのは必見です。
本アプリでは、落語家ごとに作品をまとめられており、それぞれの癖や笑わせ方の違いが見えてくることも。そうした「特徴」を知るのも醍醐味の一つなだけに、落語家ごとに作品チェックできるのは嬉しいポイントです。
昔から伝承されてきた古典落語は、あらすじはほとんど変わっていません。しかし、演者によってクスグリ(ギャグなどで笑わせるポイント)が違っているので、同じ演目でも少しずつ異なります。
本アプリでは、演目ごとに検索することが可能。色んな落語家で聴き比べてみるのも、落語の通な楽しみ方です。
『Spotify』
落語をより楽しむためには、たくさんの落語に触れることが大事! 『Spotify』には、先ほどのアプリで押さえきれなかったコンテンツも収録されています。
『Spotify』は音楽ストリーミング配信サービス。音楽用のアプリと思いきや、落語のラインナップも充実しています。
桃月庵白酒や三遊亭白鳥、春風亭一之輔など、今をときめく落語家が多いのが特長。
春風亭一之輔の「毎日新聞落語会」のときの音源も聴けます。CDで買うと2000円以上するので、無料かつ高音質で聴けるのは驚きです。
『Audible』
音声で聴けるアプリを、もう一つご紹介。こちらは、小説やビジネス書を音声で聴ける定額制サービス。落語作品も数多く収録しています。
三遊亭金馬や柳家小さんなど、名だたる名人たちの作品が豊富。レジェンドたちの落語に触れることで、人情味あふれる世界を体感することができます。
Audibleの落語作品ラインナップ
ライブ感を味わいたいならば、寄席に行ってみよう
動画などで落語を見ていると、だんだんと”生”の落語を味わいたくなってきます。笑い声に包まれた会場の雰囲気は、実際に寄席に行ってみないと分かりません。
ここでは、寄席で知っておきたい情報や、公演スケジュール、寄席を楽しめるアプリやサイトを紹介していきます。
寄席ってどんな場所?
寄席という場所は、約3000円の木戸銭(チケット)を払えば、一日中楽しめる大人のためのアミューズメントパーク。落語や漫才が15分間隔くらいで、入れ代わり立ち代わり出てきます。
独特のゆるさがあって、出入りはいつでもOK。好きな落語家だけを見て、すぐに帰っても大丈夫です。ただし、演芸と演芸の切れ間に移動するのがマナーとなっています。
ちなみに筆者がよく行っている寄席は、上野にある「鈴本演芸場」と、浅草の「浅草演芸ホール」。鈴本演芸場は客席が広いので、ゆったりと聴きたい人向け。浅草演芸ホールは舞台と客席が近いので、臨場感を楽しみたい人にオススメです。
公演スケジュールのチェックはこちらのサイトがおすすめ
落語芸術協会(浅草演芸ホール・新宿末廣亭など)
https://www.geikyo.com/schedule/index.php
鈴本演芸場
http://www.rakugo.or.jp/
『浅草観光のオトモforAndroid』
寄席では飲食物の持ち込みがOK。お弁当やお酒を味わいながら、落語を楽しむことが可能です。
こちらの観光案内アプリは、観光地だけでなくテイクアウトできるお店を紹介してくれます。
『浅草観光のオトモforAndroid』は、浅草に特化した観光案内ガイド。浅草演芸ホールに行ったついでに、浅草寺を散策しても良いかも。
テイクアウトできる飲食店を記事で紹介してくれます。個人的にオススメなのが、片手でつまめて、匂いもさほど気にならない「いなり寿司」。食べるのに熱中して、落語を聴くのを疎かにならないように注意!
ちなみに、浅草演芸ホール内でも弁当は販売しています。いなり寿司とかんぴょう巻が入った「助六弁当」も美味いですよ。
アプリを使うことで、落語の新たな楽しみ方が見えてくる
アプリでたくさんの落語を聴き比べることで、落語家の違いが見えてくるでしょう。また、美味しい弁当やお酒に舌鼓を打ちながら、寄席を満喫することもできます。
落語の楽しみ方は、奥が深い! アプリを使って、落語の新たな楽しみ方を見つけてみてください。