ホラーにおける定番の舞台のひとつ、学校。夜の学校や廃校って、なぜあんなにも恐ろしいのでしょうか？
やはり、多くの子供たちが賑やかに過ごしている昼とのギャップに不気味さがありますよね。机や椅子がたくさん置いてあるのに座るべき人間がいない、という矛盾も不安を掻き立てているように感じます。
というわけで、学校を舞台にしたホラーゲームをご紹介していきましょう。身近な建物であるはずなのに、独りで忍び込むのはなんと恐ろしいことか。その恐怖を存分に味わってください。
学園を舞台にしたホラーゲーム8選。血塗られた夜の学校で、ひとりぼっち……
2Dアクション『夜の校舎で迷ったら・・・』迷路化した学校で霊に追い回される
入り組んだ迷路状になってしまった学校を探索する2Dアクションホラー。突如飛び出してくる霊から逃げ回りながら、出口を探します。
ストーリーはなく、これ以降に紹介するゲームと比べればカジュアル。しかし、真っ赤な校舎を1人ぼっちで進むのはやはり怖いです。
▲左右移動とジャンプ、シンプルに3つのボタンで校舎を進んでいくが……。
▲出たあああ!! この霊に追いつかれてしまえば命はない！
ステージ制のゲームで、制限時間内に出口までたどり着ければクリアとなるのですが、ゲームが進むほど時間がギリギリになり、冷や汗をかいてしまいます。
恐怖度 ：★★★☆☆
パニック度：★★★☆☆
脱出『サクラタンテイブ』外見は明るいラノベ、でも中身は本格ホラー
イラストの画風は青春恋愛ゲームかと思ってしまいそうな雰囲気ですが、しっかりと怖がらせてくれる脱出&ノベルゲームです。
「6日間 続けて」という謎のメッセージを残して失踪した親友を探すため、探偵部を結成することになったあなた。6日目には、一体何が待ち受けているのでしょうか……？
▲「このゲームを5人に教えなければ呪われる」というチェーンメールのようなアプリがあるらしい。親友はそれに手を出して……？
▲アイテムを組み合わせる、スマホを傾ける、ボタンを長押しするなど、幅広い機能を活用した謎解きが楽しい。
▲自販機の下を覗こうとしたら……ひえっ!! 明るい雰囲気のゲームだからと油断していたら、思わぬところでビクッとさせられる。
怖がらせるだけでなく、重厚な推理小説的ストーリーが展開。ノベル作品としての読み応えもバッチリです。そうして熱心に読み込んでいくうち、また新たな恐怖に驚かされるでしょう……。
恐怖度 ：★★★☆☆
パニック度：★★★★☆
脱出『とある廃校からの脱出』七不思議を解き明かすまで、外には出られない
本作の舞台は、死亡事故が起きて廃校になった学校。中学最後の夏休みに肝試しで訪れたところ、そこに居合わせた見知らぬ少女と2人で閉じ込められてしまいます。
外へ出るために「学校の七不思議」を解きつつ、学校がこうなってしまった真相を探りましょう。
▲廃校の噂にやたら詳しい少女。ところで、なぜ彼女はこの廃校に1人でいたのだろう……？ かわいいけど、怪しい。
▲理科室といえば、学校内でも特に怖い場所のひとつ。拾ったアイテムをはめこむなどして謎を解いていこう。
▲看護婦の霊が襲ってくるッ……!! ただ逃げても無駄、どうにか工夫して撃退せよ！
本作のポイントになるのは、パートナーとして行動を共にする少女。
霊を撃退する方法や謎の解決に繋がるヒントなど、鋭いアドバイスをたくさんくれるのです。もしかして彼女、この廃校について何か知っているのか……？
マルチエンディング方式なので、ぜひトゥルーエンドを目指して遊んでください。
恐怖度 ：★★★☆☆
パニック度：★★★☆☆
脱出『心霊学校からの脱出』親友はどこへ消えた？ JKの笑えて怖い冒険
失踪した親友を捜し、女子高生4人組と用務員のオジサンが廃校を探索するストーリー。
ところどころに挟み込まれるおちゃめなギャグ展開で笑わせつつ、怖いところはしっかり怖くて声をあげてしまいそうになります。
▲親友は呪いを引き寄せる霊媒体質だったらしい。「私がいなくなっても捜さないで」と言っていたが、生きているなら救いたい。
▲突然出る霊が多く心臓が苦しい……。ゲーム内でも、主人公の心拍数ゲージが上がりきってしまうとゲームオーバー。
主人公を手伝うと見せかけて何やら気のある素振りを見せてくる生徒会長や、味方なのか敵なのかよくわからない用務員が、ストーリーにプラスアルファの面白さをもたらしてくれています。
恐怖度 ：★★★☆☆
パニック度：★★★★☆
脱出『SCHOOL』怪奇現象まみれの廃校に潜む、恐ろしい過去とは……
肝試しで夜の廃校を訪れたが、そこは死に取り憑かれた学校だった。過去に起きた猟奇的な事件とは……。単なる脅かしの霊だけでなく、主人公の命を狙ってくる凶悪な霊も数多くおり、高ぶる緊張が収まりません。
▲ゲームを始めると、いきなり見知らぬ部屋からの脱出が始まる。どうやら学校の一室らしいが……。
▲突如襲ってくる謎の怪物!! 画面連打で逃げ切らないと殺される！
▲学校にはさまざまな危険が潜んでいる。クリアした後は、さまざまな死因をコンプリートするのも醍醐味。
ポルターガイスト的な不気味さ、物理的に怪物が襲ってくる怖さ、血や内蔵にまみれたグロテスクさ、いろんなパターンの恐怖がひとまとめに詰め込まれていて息つく暇がありません……。
恐怖度 ：★★★★☆
パニック度：★★★★☆
脱出『学校の七不思議』こっくりさんに誘われ、七つ目の不思議を探す
友達とこっくりさんをしていた女子高生たち。しかし、儀式が終わってもこっくりさんは帰ってくれません。「学校の七不思議の七つ目まで来なければ呪い殺す」というメッセージを受けて、夜の学校を探索することになります。
▲ 明かりがつかない不気味な校舎。友達とスマホのチャットアプリでやり取りしながら謎解きを進める、今風のギミックもある。
▲逃げ場のないところに限って急に現れる幽霊！
▲至る所で奇怪な出来事が起きている。
謎解きのボリュームが多めですが、ヒントや答えを全て見ることも可能なので初心者にも遊びやすいゲームといえるでしょう。あとは、あなた自身が精神的に最後まで持つかどうかです……。
恐怖度 ：★★★★☆
パニック度：★★★★☆
3D-ADV『Classroom〜廃校の記憶〜』お化け屋敷の恐怖をスマホで
本作の舞台は単なる学校ではなく、かつて大量殺人があったと噂されるいわくつきの廃校。
近くのキャンプ場を訪れていたあなたは、興味でそこに立ち入った瞬間気を失ってしまいます。目をさまずと、何やら不気味な場所に閉じ込められた様子……。
バーチャルパッドで自由に歩き回り、外に抜け出しましょう。
▲もはや学校の面影すら見えない、ひたすらに邪悪で汚らしい空間。上下左右のキーで移動し、「●」ボタンで視点を動かす。
▲謎解きなど頭を使う要素はなく、単純に建物内を歩いていけばいいのだが……。
▲どアップは勘弁してくれー!! 序盤から容赦なく迫ってくる幽霊の数々に身が持たない。
幽霊と戦ったり逃げ回ったりするタイプのゲームではなく、お化け屋敷のように建物内を進んでいくシンプルな遊び方。そのため物理的には何も難しくありませんが、次の扉を開くたびに足がすくんでしまいます。
また、他のホラーに比べて「血」が多いのでご注意を。
バーチャルパッドの操作性が多少鈍い感じはありますが、それも恐怖を増す演出のひとつかも。無事に脱出できるか否かは、あなたの度胸にかかっています。
恐怖度 ：★★★★★
パニック度：★★★★☆
3Dアクション『ホワイトデイ：学校という名の迷宮』ホラーと恋愛が融合した傑作
ホワイトデイの前日、シャイな主人公は好きな女子の机にプレゼントを入れておこうと深夜の学校に忍び込みます。しかし、校舎に足を踏み入れた途端シャッターが閉鎖。
同じくそれぞれの事情で学校に侵入していた女子生徒たちとやり取りしながら、脱出する道を模索しましょう。
ドSで女王様気質のさやか、主人公に好意的なひかり、そして恋の相手であるしずく。いろんな女の子との絡みにも要注目です！
▲深夜の学校に忍び込んだところ、それぞれの事情で複数の女子生徒が居合わせていた。1人1人のキャラが濃く、好みが分かれそう。
▲学校のあちこちで怪奇現象が起こり、主人公たちの命を狙う。
▲幽霊以外に重要な敵キャラとして登場するのが守衛。忍び込んだ生徒を見つけると、なぜかバットで襲ってくる凶気の男。
深夜に忍び込んだのが悪いとはいえ、なぜ守衛は襲ってくるのか……。学校の謎を解こうと校舎を歩いているとしばしば見つかるので、うまく逃げ隠れする鬼ごっこ的要素がしばしば登場します。
コンシューマ機向けゲームのように非常にハイクオリティな映像で、清水彩香・井上麻里奈ら声優を起用したフルボイスで進行。謎解き、ストーリー、アクションがバランス良く混ざっています。
恐怖度 ：★★★★★
パニック度：★★★★★
舞台設定は同じでも、シナリオや脅かし方にはそれぞれの個性と工夫があってどれも楽しめます。気になる作品から、ぜひプレイしてみてください。
なお、プレイ後に何か怪奇現象が起きても責任はとれませんので、あしからず。
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