英語の勉強アプリ3選＆ランキングTOP10 TOEICで600点UPさせた筆者が本気でおすすめ

英語アプリは、今の英語力に合わせたアプリを選ぶことが重要です。しかし、多くの日本人は海外旅行で会話が楽しめるTOEIC600点レベルの単語力、文法力が身についていません。これが英語が「つまらない」と感じる原因です。

初心者に圧倒的に足りないのは「単語」の知識。日本語と同じで、文法を知らなかったとしても動詞や名詞の単語が全部分かれば何となく意味は理解できます。しかし、単語を知らなければ推測すらできません。

英語アプリのどれを入れるか迷ったら、初心者脱出の目安となるTOEIC600点レベルを目指し、『mikan』『Duolingo』『英語物語』の3つをまず入れましょう。

なお、「基礎知識は身についていて会話だけが苦手」という方は英会話アプリの方をご覧ください。

まずは3アプリを基本的な項目で比較表としてまとめました。

英語学習において、単語を覚えることはペラペラレベルを目指すうえでも、TOEICや受験などの試験対策においても不可欠。

『mikan』は「スキマ時間に圧倒的に早く覚えられる」ことをコンセプトに作られました。復習機能が優秀で、「うろ覚えな単語」や「苦手な単語」をしつこく出題してくれるので、その単語を中心に、全部が「完全に覚えた単語」にしていけば良いだけ。

「知らない単語が多すぎて文法もリーディングもさっぱりわからない」という人は『mikan』一択です。

アメリカ発の『Duolingo』はネイティブの感覚で学べると人気の高い語学アプリ。学校教育では英語を日本語の教科書で学びテストを受けるため、間違ったカタカナ発音で覚えてしまったり、ネイティブが使わないような表現ばかり覚えさせられたりしますよね。

「英語を英語で勉強する」というアメリカの子供が身につけるような形で英語を勉強できるのが『Duolingo』の最大のメリットです。

『英語物語』は「ゲームを楽しんでいたら英語が身についた」を狙って作られたアプリ。RPG形式のゲームでログインボーナス、団体戦やキャラ集めのコンテンツも充実しているので、毎日ついつい手が伸びます。

英語と日本語のダブル字幕でストーリーが展開するので、追いかけるだけで読解力もヒアリング力も同時にアップ。レベル設定が細かく、TOEICや英検の対策も可能。いい意味で「お勉強感」がないので、英語学習に苦痛を感じる人はぜひ一度触って欲しいアプリです。

英語初心者の人は、まずは『mikan』を使って語彙力の基礎固めと学習習慣の形成を行いましょう。語彙力がついてきたら『Duolingo』か『英語物語』を併用して使い、アウトプット量の増大を目指します。

外では『mikan』、家（リラックスタイムや寝る前）では『Duolingo』『英語物語』のように使いこなすのがおすすめです。

以下で徹底比較していきます。

『mikan』は英語学習の土台として最も重要な英単語のインプットを超効率的に進められるアプリです。

『mikan』はアウトプットから問題形式で繰り返し行い、間違えた問題を自動仕訳して蓄積してくれるので、自分で何もする必要がありません。

出てきた問題を４択から選んで高速で解いていくだけで、反射的に答えられるレベルまで体に単語がしみ込んでいきます。

唯一のデメリットとしては無料版では英語から日本語への学習しかできないこと。テスト対策ならこれだけで問題ありませんが、日本語から英語への変換が苦手な方は有料版の使用を検討されると良いでしょう。

単語や文法を本で学ぶのが苦手な方や以前挫折した経験がある方は、『Duolingo』がおすすめ。

私たちは普段日本語を話すときに「格助詞をここに置く」「使役動詞を使う」などいちいち文法用語を意識して使っていないけれど、正しい語順で話せますよね。それは幼少の頃から膨大な量の文章を見て聞いて話しているから自然と身についたものです。

『Duolingo』は子どもの頃に私たちが日本語を絵本の読み聞かせで教えてもらったのと同じように、絵と音から選ぶ形から単語を覚えられるので、勉強アレルギーのあるかたも抵抗感なくはじめられます。

文法も同様です。文章の並べ替えクイズをこなしているうちに自然と身につきます。

一見簡単そうですが、日本語の感覚で行うと「あなたに」など省略しても通じる単語を飛ばしてしまいがち。それではクリアできないので、正解になるようにゲーム感覚で学習を続ければ最終的には反射的に正しい語順をアウトプットできるようになります。

最低限の単語力、文法力を身に着けている方が英語をアプリで学ぶなら『英語物語』をおすすめします。このレベルに達している人は、知識をインプットするだけではさらなる英語力アップにはつながらないことを、身にしみて実感しているはず。

『英語物語』は、「ゲーム感覚」ではなく「英語ゲーム」。高速で繰り出される問題を速く返せば返すほど敵を倒して速く先に進めバトルRPGなので、英語のアウトプットの反射神経が身につきます。

回答制限時間アウトにならないよう即回答する癖がつくので、気がつけばテストの時間配分対策にもなっていました。

また、『英語物語』がすごいのは英語と日本語の字幕を上下で見比べながらゲームのストーリーを追っていけること。通常、ゲームや映画では1つの言語の字幕しか選べませんよね。

英語と日本語が併記されているといちいち知らない単語などで調べて流れを止めることなくゲームのストーリーを追えるので、ストレスなく英語の表現を学ぶことができます。

可能であれば、英語の字幕を自身で音読しながらストーリーを進めましょう。音読はインプットとアウトプットを同時に行えるため、学習効果が著しく高いです。リーディングとスピーキングを行いつつ、発音を自分の耳で聴くことでリスニングの練習にもなります。

さらに、発音記号のテストが秀逸。【e】と【ea】などカタカナで耳にすると同じ発音になってしまう発音記号も、クイズ形式で自然と量を積み重ねて身につけることができるのです。単語や文法のアウトプットをしながら、リスニングの耳を鍛えられて一石二鳥です。

「英語アプリ」とひとくちでいっても、英会話に特化したもの、リスニングに特化したものなど多岐に渡るので、目指したいゴールに合わせて選ぶのがおすすめ。

TOEICの高得点や英検の合格を目指すのであれば、自身の行動パターンに合わせてアプリを選び、アウトプットの量を増やしていくのがおすすめです。

通勤や通学時間などスキマ時間で使うなら、TOEICのパート5の短文穴埋め問題や単語の4択問題などを繰り返し解けるアプリが良いでしょう。TOEIC対策なら単語の大人気アプリ「金のフレーズ」など多数の教材が含まれた「abceed」。

英検であれば二次試験対策まで網羅された「英検®トレーニング」が使いやすいです。ちょっとした時間でアウトプットを重ねることで実践力が磨かれ、英語の知識が「わかる」から「使いこなせる」に変わります。

ガッツリとカリキュラムに沿ってアプリを主体に学習するなら「スタディサプリ TOEIC® L&Rテスト対策」がおすすめです。20回分の演習模試に加え、数多くの英文法嫌いの生徒を救ってきた英語のカリスマ講師・関先生のわかりやすい講義を観られるだけでも課金の価値があります。

学習進捗の管理を自動で行なってくれ、モチベーションを高く保てるのも嬉しい点です。

ちなみに、無料版で使える範囲だと使える教材が少なかったり、機能に制限があったりするので試験対策としてのアプリ使用は思い切って課金するほうが圧倒的に学習効率が良いです。どうしても勉強をサボってしまう方は、コーチングプランのあるアプリを選ぶのも手ですよ。

学校の成績アップや受験対策をしたい人には、英単語・文法に特化したアプリをおすすめします。学校のテスト内容は英文法の占める割合が非常に多いからです。

リーディングやリスニングの問題が出題されることもありますが、時間を割いて対策をしなくても、単語と文法をマスターしておけばある程度は対応できます。逆に単語と文法が身についていないとどんな分野にも対応できません。

語彙力を高めたいなら『mikan』『ターゲットの友』が使いやすいです。1つひとつの単語をスピーディーにチェックできるため、通学や休み時間、バスの中でも気軽に取り組めます。

英文法の基礎を固めるなら『早打ち英文法』を使いましょう。中学〜高校レベルの文法項目を満遍なく学習できるアプリで、問題形式も豊富なので文法の運用力がアップします。文法の運用力が上がれば、長文読解やリスニングの得点も上がるでしょう。

もちろん発音を聴いて、家なら自分で発音を真似してみるのも忘れずに。

「英会話の練習をしたいけど、最初から外国人と話すのは怖い」とお悩みの方には、AI英会話アプリの利用をおすすめします。1人でスピーキングの練習ができるため、会話に詰まる失敗をして恥をかく心配はありません。

AI英会話アプリでは、話した英文をAIが録音・分析してレスポンスをしたり、発音の正確さを測定してくれたりします。近年のアプリは分析の精度がかなり高く、発音の矯正やアウトプットを問題なく1人で進められます。

おすすめのAI英会話アプリは『スピークバディ』です。日常のシーンにおける英会話レッスンが用意されており、会話や発音チェックの正確性も高め。有料ではありますが、AIの分析で自分に合った適切なレッスンを選べるため、学習コースの選択で悩むこともありません。

レッスンで答えられなかった箇所をしつこく出題してくれる機能がよく、会話の表現を何度も口に出すことで体に叩き込まれていきます。1人でもスピーキング力を磨けることを考慮すれば、十分に自己投資の価値があるでしょう。

「英語を使って仕事をしたい」「海外や外資企業で働きたい」という人は、ビジネス英語に強いアプリを選びましょう。

『スピークバディ』にはビジネス英語に特化したコースが用意されていますが、本格的に学習をしたい人には断然『スタディサプリENGLISH - ビジネス英語』がおすすめ。

海外出張や新商品開発など、さまざまなシーンに合わせたドラマが用意されており、楽しみながら応用の効くフレーズを大量に身につけられます。

ただしビジネス英語の学習は、基本的な語彙力・文法力を身につけた後に学ぶべきです。基礎力がないままビジネス英語にチャレンジしても教材そのものを理解できないので効率が悪いです。

また現時点でTOEIC700点以上程度の基礎力があり、外資系企業への転職を目指す方はアプリで学習するよりオンラインレッスンで学んだほうが良いでしょう。ビジネス英語に特化したコンテンツでは『Bizmates』もおすすめです。

こちらはアプリ版はなくPCやスマホのブラウザ版で使う英会話と教材になりますが、ビジネス経験が豊富な講師陣のみで構成され、さらに自分の業界経験のある講師を選べる点、業界に応じたプレゼンの方法などハイレベルなコンテンツが揃っています。

すべての英語学習をアプリでやろうとするのは、逆に非効率になります。アプリと紙の参考書・問題集を適宜使い分けることで、無駄なく効率的に英語力を高められるでしょう。

アプリが特に苦手とするのは、本番形式で過去問を解くことです。TOEICや英検は問題用紙に回答を書き込んでいく試験なので、スマホだけで勉強をしていると、紙の形式に慣れることができず本番で点数を落としてしまうかもしれません。

過去問で時間感覚を把握したり、自分の実力を確かめたりしたいなら、紙の問題集で学習をしましょう。とくにTOEICや英検、センター試験対策の模試などは紙で解くのがおすすめです。