GPS機能を持った出会いアプリの中には、自分の近くにいる相手にメッセージ送信ができる“すれ違い送信”の機能を持つアプリがあります。
筆者自身も一度興味を持ったことがあるのですが、選べない相手に好印象を与えるのが難しそう……通常のメッセージより効率が悪そう……など、貴重なPtを無駄にしたくない思いから、手を出せずじまい。そうした未知数なすれ違い送信に、手が出せない人は私以外にもいると考えられます。
そこでこの記事では、未だ実態の見えない「すれ違い送信」の効果を検証するために、9つの出会いアプリを持って、
山手線を一周してわかった、出会いアプリ「すれ違い機能」の実用性
山手線一周の旅に出発。
どれだけの女性にアプローチできるかを検証してきました。
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検証方法
すれ違い送信を実施したポイントは、山手線主要駅である東京・上野・池袋・新宿・渋谷・品川の計6ヶ所。すれ違い送信を行う範囲を、対象9アプリすべて10km圏内に設定して、すれ違いメッセージを送信しました。
そして肝心のメッセージの内容は、
・多くの女性が興味を引く話題
・すれ違ったことを強調する
・不審感を消すために、出会いの目的を記載
・つい返信したくなる内容
など、できるだけ多くの女性に好印象を持ってもらう4要素を編集部内で定め、上記のメッセージとしました。このメッセージを使って、すれ違い送信できた数や、返信数などをもとに、「すれ違い送信の効果」を検証していきます。
検証結果発表!
それでは山手線を一周して、どれくらい女性のハートがキャッチできたのか……その結果を発表していきます。
▲すれ違い機能で、自動送信したメッセージ数と返信数
まずは、すれ違いによって送信できたメッセージ数を見ていきましょう。
すれ違いで送信したメッセージ数で最大を記録したのは、『出会いナビ』の9通。ですが最少1通の『フレンズ』など、アプリによって送信数にかなりばらつきが見られました。
今回使用したすべてのアプリには、“25歳~32歳”や“身長170cm以上”といった、自分で指定した条件に当てはまらないユーザーの、「すれ違いメッセージを拒否」する機能が搭載。
送信数にばらつきが見られたのも、この機能の影響と考えられます。
なので、
送信数が多い=友達探しをする、間口の広いユーザーが多い
送信数が少ない=真剣交際など、しっかりと相手を吟味するユーザーが多い
ということが推測されますね。
でも大切なのは、送信数よりも「女性から何通返信があったか」です。次に返信されたメッセージ数を見ていきましょう。
今回使用したアプリの中には、返信0通といったものも見られましたが、平均送信数は4通。返信があったアプリだけに着目すると、最大で3通の返信が見られています。
▲返信数と、返信されなかったメッセージ数の比較
ですが、『出会いナビ』のように、すれ違い機能を使用するユーザーが多いアプリでも、返信数が少ないものも存在。
どうやらアプリによって、ユーザーのすれ違い機能に対する温度差があるようです。
すれ違いは“お得”って聞くけど、実際のところは?
すれ違いは普通にメッセージを送信するよりも少ないPtでできるなど、手軽さが目玉の機能。でも相手とやり取りをスタートできなければ、なんの意味もありませんよね?
そこで、すれ違い機能のコスパについて検証していきます。
▲「すれ違い機能」と「通常のメッセージ」の、1通あたりの料金 ※色付き文字は、今回返信があったアプリ
今回調査したアプリは全て、通常のメッセージよりもすれ違い送信の方が、安いか同価格です。
しかも、今回返信のあった『ココノワ』『ヘルシーチャット』『SAGASO』のすれ違い送信金額は、1通あたり100円。メッセージ送信の半分で利用でき、確実にお得と言えるでしょう。
また『ココノワ』『出会いナビ』『SAGASO』は、「返信1通もらうまでに、消費する金額」を見ても好成績。返信のもらいやすさ”という面を考慮しても、コスパがいいアプリと言えるでしょう。
手軽な出会いを希望する人には、すれ違い通知は効果的
今回行った調査で得られた全アプリの送信数や返信率を考えると、すれ違い送信に高い効果があるとは言い難い内容でした。
ですが、手軽な出会いを求めるユーザーが多いと推測した『ココノワ』『出会いナビ』といったアプリで、すれ違い送信が高い返信率を記録したのも事実。
送信価格も通常メッセージの半分のポイントで行えるなど、手軽な出会いを求める人にとっては、「きっかけ作り」と「コスパ」の双方で、すれ違い送信が役立つ場面もありそうです。
記事では検証してませんが、『CROSS ME』もすれ違い機能が付いています。すれ違った相手、すれ違った場所が一覧表示されるので、好みの相手にだけアプローチできるのが魅力です。