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出会い系サービスを利用した未成年者が、売春や誘拐などの被害にあうことは少なくありません。それと同時に、そんなつもりはなかったのに自分が加害者になってしまった事件も起きています。

自分が知らず知らずのうちに加害者になってしまわないよう、どんなことがあったのか実際にあった事例とともに見ていきましょう。

「泊めて」と希望した少女を自宅に連れ込み逮捕

2014年にインターネットで知り合った女子生徒を家に泊めた男性が「未成年者誘拐の疑い」で逮捕される事件が起こりました。

これは女子生徒が自ら「誰か泊めて」と呼びかけ、それに応じた男性が自宅に連れ込んだところ逮捕されたというもの。

ですが、お互いの合意があったのにも関わらず「家に泊めるという行為が誘拐にあたるのは不当ではないか?」と、ネット上を中心として議論されました。

参考記事
「誰か泊めて」と希望した家出少女を自宅に連れ込み逮捕――なぜ「誘拐」になるのか?

法律上の「誘拐」の定義とは?

誘拐とは刑法の224条から229条で「人を略取若しくは誘拐する行為のうち、未成年者に対するもの、又は身代金、国外移送、営利、わいせつ、結婚若しくは生命身体への加害の目的で行うもの」とされています。

逮捕に至った2つの理由

一見すると、不当逮捕とも捉えられるこの事件。ではなぜ男は逮捕されることになってしまったのでしょうか。

①少女に気に入られようとした発言を、「誘惑」による「誘拐」と判断

今回の事件では男性が「着替えを買ってあげる。泊まっていくか」など、少女に気に入られるような発言をして自分の家にこさせたということで「誘惑」による「誘拐」と判断されたといわれています。

②「親切心で泊める」のは、不適切と判断

仮に男性が「親切心で泊めた」のだとしたら、「誘拐として逮捕されるのは可哀想」「今回の逮捕は不当ではないか」という意見もあるでしょう。

その意見も分かるのですが、この少女は未成年者。本人が「泊まりたい」といっても、親権者は少女を保護する「監督権」持っています。そのため、その「監督権」を親権者が侵害されているという事実は否定できない、という判断になるのです。

また、被害者が未成年者であることから、判断能力が十分あるという風には見られないため、たとえ本人の同意があったとしても「誘拐」になる可能性は充分に考えられます。

今回の場合、本当に少女のことを心配したのであれば、「自宅に呼ばずに警察に連絡する」など適切な手段が考えられました。こうした手段をとらずに自宅に招き入れたことが問題だったわけです。

出会いサービスの女性と会ったときに注意すべき3つのポイント

出会いサービスで知り合った人が成年者だと思っていたら未成年者であったために事件になってしまうことも予測されます。あとで「知らなかった」ではすまされないのです。

こうした意図せぬことで事件に巻き込まれてしまうことも少なくありません。出会い系サービスで知り合う人はあくまでも身元を知らない他人であるため、少しでも怪しいと思ったら「年齢確認」や「その場で別れる」などの適切な対応が必要となります。

出会ったからと気を抜くことはせず、以下の3点は頭に入れておくようにしましょう。

・初対面の相手が未成年であるか否かは必ず確認する
・親切心からとった行為が法律に抵触する可能性もあることに注意する
・普段ならあり得ないシチュエーションに遭遇した場合、何か裏がないか疑ってみる


『社会的に見て正しい行為かどうか』を考えることは重要ですが、個人の主観によって大きく変わってくるため、もっと具体的な判断基準を持つことが重要です。先ほどあげた3点を充分に心がけ、自分が知らないうちに犯罪者にならないよう行動しましょう。

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