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出会い系サービスでの婚活や恋活がここ数年賑わいを見せています。インターネットを使った出会いのサービスは、1995年に「Windows 95」が発売されたことで普及し、90年代後半から伸びてきました。その後、携帯電話が普及することによって、出会い系サービスは多くの人に利用されるようになりました。

しかし、出会い系サービスが流行るにつれて、悪質な出会い系サービスを展開する運営会社も多くなりました。なかには利用者同士で一切会うことができない出会い系(通称、出会えない系)サービスも珍しくありませんでした。

いまでは優良な出会い系サービスも増えてきており、出会えるだけでなく結婚に至ることも珍しくなくなってきましたが、悪質な出会えない系サービスを運営している会社はいまでも存在します。なぜ悪質な出会い系を運営する会社はなくならないのでしょうか。

出会えない系会社スタッフが語る“出会えないワケ”

いくつもの出会い系サービスも展開し、グループ全体で年商数億円を超える会社の関係者から驚きの事実を聞かされました。




「ウチのサイトは基本的には出会えません。ユーザーへの返信はアルバイトのサクラがやっています。理由は2つあって、1つ目はウチは18歳以上しか入会できないようにしていますが、なかには年齢を偽って18歳未満なのに入会してくる人がいるんです。援助交際を目的とした女の子や、家出をして泊めてくれる人を探す人たちです。18歳未満が入会してしまうと、事件に発展しやすくなるので、それを防ぐためにあえて「出会い系」にしています。

2つ目の理由は、出会えない系にした方が収益が大きいんです。ウチはメール1通ごとに料金が発生するんですが、1通目で電話番号やLINEのID、メールアドレスを交換しようとする人があまりにも多いんです。1通目で連絡先の交換をされてしまうと、収益が上がらないので出会えない系にしている、というわけです。

どちらも会社都合の自分本位な理由です。

しかし、そうした自社の収益のためだけにサクラを雇い、ユーザー同士を出会わせないサービスを展開している会社は少なくない、ということです。

例えば今回の話を聞いた会社では、メッセージ1通送信するのに180円、受信したメールを読むのにも180円(件名だけは見られる)の利用料がかかります。マッチングの成功から会うまでの間(実際は会えないのだが)に10〜50通のメッセージのやりとりが行われるといいます。

1往復でかかる利用料は360円、10通でも3,600円、50通だと18,000円ものお金がかかります。メールのやりとりだけで高級ディナーを食べられるくらいのお金が発生することになります。

そのため、サクラはメッセージの交換頻度をより上げるために、あの手この手で誘惑してきます。ユーザーの中には一人で300万円以上払っている人もいるとのことでした。

「それでも全盛期の2000年代前半に比べるとだいぶ売り上げは落ちました。全盛期では1つのサイトで月に3億円売り上げていましたから。」

全盛期より落ちたとはいえ、利用者さえ集めれば多大なる利益を生むのが出会い系サービスなのです。

出会えない系サービス・サクラの見分け方

こうした悪質な出会えない系サービスを見抜くことはとても難しいです。前述した会社のように、メール1通◯円のような従量制が全て悪質かといったらもちろんそんなことはないですし、定額制のサービスでもサクラが多くて出会えないということはあるからです。

また、安全で出会えるサービスと悪質で出会えないサービスが、単純に二極化しているわけでもありません。サクラに限らず、悪質な出会い系会社が優良なサービス内に利用者として紛れ込み、自社の悪質サービスへ誘導するケースもあります。

そうしたことを踏まえて、出会えない系サービスの見分け方について最後に紹介します。

悪質な出会えない系のサービスを見極めるためには、外からは知ることはできません。ネットなどで検索したら情報がいくつか出てくるとは思いますが、有名サービスほどいい情報も悪い情報もあり、どちらを信じればいいのか分からなくなります。

確実に悪質なサービスかどうかを見極める方法、というものは存在はしませんがそれに近づける方法はあります。

・運営会社のホームページを見る
・運営している他のサービスを見る
・サービスの利用規約を確認する

などで、まずは登録しようとしているサービスが大丈夫なのかどうかを確認しましょう。その上で、お金を払う前にサービス内で不自然な点がないか、サポート体制がしっかりしているか(サポート窓口があるか)などを確認するようにしましょう。

利用し始めてからも警戒は怠らずに

実際に利用し始めてからも、サービス内で知り合った異性が待ち合わせの当日になってドタキャンをしてきたり(身内の不幸や仕事のトラブルなど)、都合のいいことばかり言ってくる人がいたら、警戒するか他の異性を探してみるといいでしょう。

ひとつのサービスで複数の人とメッセージを交換してみて、あまりにも不自然な人が多いようなら、そのサービスは使わないほうがいいでしょう。

悪質な出会い系サービスを運営している会社もサクラも、一般的には見分けが難しく、やることも巧妙になってきます。高額料金を支払わされた利用者は「ここまでお金をかけたんだから後には引けないという気持ちが強くなり、途中から辞めるに辞めれなかった。」と言います。怪しいと気づいたときに冷静になり、そこで辞める決心をすることで被害を最小限にとどめることができます。

警戒心を剥き出しにし過ぎても出会いを逃してしまいますが、危険察知のアンテナは常に立てておくようにしましょう。

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