夫に愛人がいたことがわかり、主人公は妊娠中だが出て行き、一人で出産と育児を頑張っていた。しかし夫に居場所がばれて、強引に連れ戻されそうになる。 こういう物語なのだが、普通に考えるとこの夫の勝手さに腹が立ちそうなものだが、不思議なことにそうはならない。むしろその強引さがカッコいいとさえ思える。主人公は傷つけられながらも、その魅力に逆らえず戸惑う。その様子が非常におもしろい。女性をこうも手の平で転がすことのできるこの夫に、憧れの気持ちさえ抱ける、そんな作品だった。
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