平凡な人生を送っていたヒロインが、突然王国の皇太子に誘拐されるところから話は始まります。それだけでも驚きなのに、「王位継承者」とさらに衝撃のことを告げられるヒロイン。それでもたくましく宮殿での生活に慣れていく逞しさ。自分には絶対無理です。
もちろん物語は順風満帆に行くわけではなく、ちょっと嫌味なキャラ、ライバルのようなキャラが出てきてやきもきさせられます。肝心の皇太子様もキリッとした凛々しい感じで魅力的です。これからヒロインとどう関係を深めていくのかとドキドキしながらページをめくりました。豪華な宮殿、かっこいい皇太子、実は王位継承者、と王道なロマンス小説だと思います。日本を舞台にしたリアリティのある恋愛小説も素敵ですが、こうしたどこかファンタジーなロマンス小説も素敵です。