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  • 初代プレステ(PS)名作特集。アプリ移植された有名RPG・SLG 11本

音楽事業が中心だったSONYが、1994年12月3日に満を持して世に送り出した家庭用ゲーム機PlayStation(プレイステーション。略称はPS、プレステ)。激しいハード戦争を勝ち抜き、今なお後継機が生産され続けているのは皆さんご存知の通りです。

本記事ではスマホアプリに移植されたPSの名作を一気に紹介。ちょっとしたコラムも付けました。世代の人は当時を思い出しながら、世代でない人も「そういう時代があったんだ」と思って読んで頂けたら幸いです。

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【90年代編】スマホ移植のレトロゲーム44本。ファミコンからプレステまで

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

PSで唯一発売されたドラクエナンバリングタイトル。スマホ版はニンテンドー3DS版がベースになっています。

初戦闘まで1時間以上かかる最初の謎解き、必ずしもハッピーエンドで終わらないイベントなどドラクエとしては異色の内容。特にレブレサックのイベントは今でもファンの間で語り草になっています。そしてキーファは種返せ。

PSの後継機、PS2で発売された「ドラクエ8」もアプリに移植されています。

ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

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ヴァルキリープロファイル

トライエースが開発、スクウェアと合併する前のエニックスが発売を担当した、北欧神話が舞台のRPG。アプリ版はバグの修正と3Dムービーの追加がされたPSP版がベースになっています。

世界の終末「ラグナロク」を阻止するため、戦乙女レナス・ヴァルキュリアが地上に降臨し死者の魂を選定していくストーリーは、重さがありながらドラマティックで見応え十分。タイミング次第でコンボが次々に決まるバトルも好評で、PSを代表するRPGの一つと言ってもいいでしょう。

全ての真実が明らかになり、怒涛の展開が繰り広げられるAエンドは必見。

ヴァルキリープロファイル VALKYRIE PROFILE

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レナス・ヴァルキュリア誕生の物語『ヴァルキリーアナトミア』も配信中です。

FINAL FANTASY VII

「FINAL FANTASY」シリーズ初のPS作品にして、PSの普及に絶大な影響を及ぼした一作。

FFとしても、RPGとしても、これまでの作品とは一線を画すクオリティ。特に当時最高峰のグラフィックは多くの人々に衝撃を与えました。数多くの派生作品が生まれたこと、現在リメイク版が製作中であることが、人気の高さを証明しています。

▲PS版のPV。当時はこのグラフィックに全国のゲーマーが度肝を抜かれた。

▲今後リリース予定のリメイク版PV。20年以上の時を経て生まれ変わる「FFVII」に、期待が膨らむ。

FINAL FANTASY Ⅸ

PSのFFナンバリングタイトル3作目。6~8まで続いたSF路線から一転、クリスタルが復活し原点回帰した世界観に。個性的な仲間達が「生きる」意味を探すストーリーに多くのプレイヤーが涙しました。販売本数こそ前二作には及びませんが、今なお多くのファンから支持される名作です。

ちなみにFFシリーズおなじみの召喚獣「バハムート」が無条件で使える数少ないタイトルだっだりします。

FINAL FANTASY TACTICS

「FINAL FANTASY」の冠したシミュレーションゲーム。アプリ版はPSP移植版の「獅子戦争」がベース。

全体的に王道で万人受けするFF本家とは異なり、国家、宗教、身分が絡んだ重く陰鬱なストーリーとなっているのが特徴です。「家畜に神はいないッ!!」というセリフをどこかで見た事のある人も多いはず。

FFとして見ると異色の作品でありながら、完成度の高さからコアなファンの獲得に成功した名作です。

FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争

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歴代FFキャラクターが多数登場するソーシャルゲーム『ディシディアファイナルファンタジー オペラオムニア』も配信中。

ディシディアファイナルファンタジー オペラオムニア

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コラム①:PlayStation、その名前の由来は?

仕事で使うコンピュータを「ワークステーション」と呼ぶことに対して、遊ぶコンピュータという意味で「プレイステーション」と名付けられた説が有力です。ただ略称が「プレステ」になり、「ステ」が「捨て」を連想させるため紆余曲折があったとか……。

今でこそ「PlayStation2」、「PlayStation Vita」とその名は受け継がれていますが、もしかしたら別の名前で誕生していたかも。

マリーのアトリエ Plus ~ザールブルグの錬金術士~

現在でも最新機種で新作がリリースされている「アトリエ」シリーズ第一作目の、スマホアプリ移植版。

目標は魔法学校の留年を回避すること。「世界を救わないRPG」という逆転の発想のようなコンセプトが多くのユーザーに受け入れられ、その血流は現在の「アトリエ」シリーズにも脈々と受け継がれています。

▲冒険者を雇って、バトルをしながら素材を集め、アトリエで調合。自由度の高いシステムも「アトリエ」シリーズの魅力。

『ロロナのアトリエ』の主人公ロロナをはじめ、「アトリエ」シリーズのキャラクターが多数登場する『アトリエ クエストボード』も配信中。

遙かなる時空の中で Ultimate

コーエー(現:コーエーテクモゲームス)の女性向けゲームプロジェクト「ネオロマンスシリーズ」の1作「遙かなる時空の中で」。その第一作目のUltimate版がアプリに移植されています。

ネオロマンスシリーズは女性向け恋愛ゲームの先駆けと言うべき作品。後にアプリ市場にも多数の乙女ゲームが出た事を考えると、その影響力は計り知れません。

コーエー=歴史ゲームという固定イメージを覆すのにも貢献したとか。

▲ごく普通の女子高生が、平安時代風の異世界で男性と共に鬼の一族に立ち向かう。

コラム②:PSには奇作・バカゲー・意欲作がいっぱい。隠れた名作も

スペックの拡大で従来機より大幅に表現の幅が広がったPS。各ゲーム会社も趣向を凝らして様々なゲームをリリースしました。

開発のノウハウのない未知のハードへの挑戦……。その情熱と試行錯誤の結果か、今見るとちょっと変わったゲームもちらほら(特に初期に)。とりわけ印象深いものを見てみましょう。中には隠れた名作になったタイトルもあるので要チェックです。

●ツインゴッデス
コアなゲーマーの間で語り継がれる「PS初の格闘ゲーム」。操作キャラ二人とラスボスが実写(全員女性で非常にケバい)、他のキャラはアニメ絵で、「実写キャラとアニメ絵キャラが戦う」というPSの性能を斜め上のベクトルに発揮した奇作。ストーリーもかなり奇天烈。

●太陽のしっぽ
原始人の気ままな生活を体験できる、「早すぎたオープンワールドゲーム」。草原だろうと狩りの途中だろうと水中だろうと、原始人は夜になれば寝る!

●鈴木爆発
ごく普通の女性鈴木さん(演:緒沢凛)が、なぜか爆弾解体に挑むことになるパズルゲーム。ちなみに制作はエニックス。届けられたみかんが爆弾だったり、春一番の公演中に爆弾解体に挑むことになったり、シュールで奇抜な世界観は今も語り草。

余談ですが、緒沢凛さんと極楽とんぼの加藤浩次さんは、このゲームをきっかけに結婚することになったのだとか。

●ブシドーブレード
侍の真剣勝負を題材にした格闘ゲーム。HPを表示するバーがなく、一撃が致命傷になりうる一撃必殺の緊張感が魅力。キャラ間格差が大きいなど粗は見受けられたものの、独自の世界観を作り上げた意欲作。

●モンスターファーム
CD-ROMを再生させてモンスターを生み出すシステムが話題を呼んだ育成RPG。ゲーム(PSだけでなくセガサターン等でも可)、音楽、PCなどCD-ROMならなんでも良し。家にあるCDを片っ端からかき集めてひたすらモンスターを生んだ人も多いのでは?

●俺の料理
本格料理アクション。まだどのメーカーも使いあぐねていた「アナログコントローラー(DUALSHOCK)」を、これでもかと言うほど有効活用したゲーム。包丁で食材を切ったり、皿洗いしたり、両替に応じたり、飲食店の非常に忙しいオペレーションを体験できる隠れた名作。

THE KING OF FIGHTERS '97

元はアーケードで稼働し、後にNEOGEOやセガサターン、PSに移植された、SNKを代表する格闘ゲームシリーズ「KOF」の一作。

オロチ編最終章であり、94から続いたストーリーは一旦決着。しかしその後も新シリーズの開幕、SNKの倒産などゲーム内外で紆余曲折を経つつも、記事執筆時点の2016年に至るまで新作がリリースされています。

対戦バランスにやや難ありですが、旧SNKの一旦が垣間見られるという意味で価値あるアプリです。

▲アプリ版は必殺技が出しやすいようSPボタンが設置されている。ネットワーク対戦モードも収録。

ストライカーズ 1945-2

こちらもアーケードが初出。後にPSやセガサターンに移植された彩京のSTGです。個性豊かな5つの自機、絶妙なゲームバランス、変形して登場するボス……などなど全てがハイクオリティ。

アプリ版ではマルチプレイモードが新規に追加され、世界中のシューターと腕を競い合えます。

▲戦艦が変形するギミック。これをドット絵で表現できる技術力にただただ驚くばかり。

レイマン クラシック

海外製のため、今回紹介するゲームの中では日本の知名度はやや低いものの、海外では一定の評価を得ている「レイマン」シリーズの一作目。

オーソドックスな横スクロールアクションで、アクションは3Dが多かったPSの中ではかえって稀少な一作。手を望遠鏡にしたりヘリに乗ったり、幅広いアクションも光ります。

▲いかにも洋ゲー風な色彩のデザイン。洋ゲーらしい、コミカルで滑らかなアニメーションも見どころ。

アプリオリジナルの『レイマン アドベンチャー』も配信中。

かまいたちの夜

『こんや、12じ、だれかがしぬ』。雪山のペンションで、恐怖の連続殺人事件が幕を開ける……。

初出はスーパーファミコンですが、後にPSで特別編が発売されたので特例で紹介。「弟切草」に続くチュンソフト(現スパイク・チュンソフト)のサウンドノベル第2段。

当時はまだメジャーでなかったサウンドノベルの先駆け的作品。この作品の影響でスキーのストックがトラウマになった人もいるのでは……?

▲アプリ版では「ブラック企業」という言葉が出てくるなど、一部のテキストが現代向けに改訂されている。違いを探してみるのも面白い。

コラム③:PSのCD-ROMをCDプレーヤーで再生すると……

PSのソフトはCD-ROM。実はこのCD-ROM、CDプレーヤーで再生でき、ゲームによってはゲーム内のサウンドが聴けたのです。ただしあくまでゲーム用であるため、スピーカー等を破損させる恐れも。

そこでCD-ROMをCDプレーヤーで再生すると、専用の警告メッセージが流れるゲームがありました。有名なのが「SDガンダム Gジェネレーション」シリーズ。ガンダムの名台詞、名シーンになぞらえた凝った警告メッセージになっており、シリーズの密かな名物でした。

ゲーム史に残る名作は、10年以上の時を経ても色あせない。

PSでゲームが発売されたのは1994年~2004年。たとえ10年以上の時を経ても、名作と呼べるゲームは今遊んでも純粋に面白いと思えるものばかり。ぜひ昔を思い出しながらプレイしてみてください。

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