iPhoneの紛失対策機能である「iPhoneを探す」。iPhoneを修理・売却・譲渡・下取りに出すときは、その前にこの機能をオフにする必要があります。状況によってオフにする方法が3つあるので、それぞれのやり方をわかりやすく説明しましょう。
機種による操作の違いはありません。手元にiPhoneがあるなら、設定アプリで最上部の自分の名前をタップし、[探す]→[iPhoneを探す]とたどってスイッチをオフにするだけです。
また、スイッチがグレーアウトして押せないなど、オフにできないときの原因と対処法もまとめました。
簡単!「iPhoneを探す」をオフにする方法 オフにできない場合の対処法
「iPhoneを探す」をオフにする方法
まずは次の図を見て、3つの設定方法から自分に合った項目へ進んでください。
▲手元にiPhoneがあるかどうかで進む先が変わる
手元にiPhoneがある(Aに進む)人が大半だと思いますが、すでにiPhoneを手放して手元にない場合でも操作は行えます。
A. iPhoneの設定でオフにする(1番簡単な基本の方法)
-
STEP1
設定アプリを開き、最上部にある自分の名前をタップ
▲歯車アイコンが「設定」。
ホーム画面にある歯車のアイコンが「設定」です。名前をタップすると、Apple Account(Apple ID)の設定画面が開きます。
-
STEP2
[探す]をタップ
名前の下に並ぶメニューから「探す」を選びます。
-
STEP3
[iPhoneを探す]をタップ
「探す」の画面で一番上に並んでいる項目です。
-
STEP4
[iPhoneを探す]のスイッチをオフにする
「iPhoneを探す」機能をオフにすれば、「最後の位置情報を送信」も自動的にオフになります。
-
STEP5
Apple Accountのパスワードを入力して[オフにする]をタップ
本人確認のため、Apple Account(Apple ID)のパスワードを求められます。
「iPhoneを探す」をオフにすると、第三者が勝手に端末を使えないようにするアクティベーションロックも同時に解除されます。
スイッチがグレーアウトして押せないときは、「盗難デバイスの保護」がオンになっているのかもしれません。対処法は「iPhoneを探す」をオフにできない原因と対処法で説明します。
B. パソコンからオフにする(iPhoneが手元にないとき)
iCloud.comはAppleのクラウドサービスで、Webブラウザから各デバイスの操作や、メール・連絡先・カレンダーなどの管理ができます。
-
STEP1
「iCloud.com」にアクセスし、Apple Accountでサインイン
サインインに使うのは、そのiPhoneで使っていたApple Account(Apple ID)です。
-
STEP2
[探す]を開く
サインイン後の画面から「探す」を開くと、デバイスのリストが表示されます。ブラウザで icloud.com/find を直接開いても、同じ画面にたどり着けるはずです。
-
STEP3
デバイスのリストからオフにしたいiPhoneを選ぶ
-
STEP4
[解除]を選ぶ
デバイスがオフラインなら、その場でアクティベーションロックが解除されます。ただし「探す」のリストから消えるのは30日後です。
この方法には「削除できるのは、そのiPhoneがオフラインのときだけ」という制約があります。思ったとおりに消えないときは、次の3点を確かめてください。
- オンラインのiPhoneは削除できず、30日間「修理の準備完了」としてマークされるだけ
- 30日以内にそのiPhoneがオンラインになり、Apple Accountにサインインしたままだとリストに戻り、アクティベーションロックも復活する
- すでに売却・譲渡したiPhoneは、先にデータを消去してから[解除]を選ぶ
C. 別のiPhoneからオフにする(iPhoneが手元にないとき)
-
STEP1
「探す」アプリを開き、[友達を助ける]をタップ
▲「iPhoneを探す」のアイコン。
右下の[自分]を押し、[友達を助ける]をタップします
-
STEP2
「iCloud.com」にアクセスし、サインイン
自分のApple Accountでサインインします
-
STEP3
画面下部の[デバイス]からオフにしたいデバイス名をタップ
同じApple Accountでサインインしているデバイスが一覧で並びます。
-
STEP4
[解除]をタップ
解除できるのは、そのiPhoneがオフラインのときです。売却・譲渡してすでに手元にないiPhoneは、先に[消去]してから解除します。データ消去が終わるとメールが届くので、それを待ってから解除してください。
-
STEP5
右上の[人型アイコン]から[サインアウト]をタップ
家族など信頼できる人のiPhoneから操作しているなら放っておいても大丈夫ですが、他人のiPhoneで自分のApple Account(Apple ID)を使ってサインインしているわけですから、操作を終えたらサインアウト(ログアウト)しておきましょう。
「iPhoneを探す」をオフにできない原因と対処法
操作の途中で先に進めないなど、何かしら問題が起きるケースも考えられます。
- 「盗難デバイスの保護」がオンになっている
- Apple Account(Apple ID)がわからない
- Apple Account(Apple ID)のパスワードを忘れた
- iPhoneが「リンゴループ」などの不具合を起こし操作できない
- ネットワークにつながっていないなど通信環境に問題がある
- 会社や学校から貸与された端末で、管理者が設定を制限している
こういった現象が発生した場合は、以下をチェックしてみてください。
「盗難デバイスの保護」がオンになっている
スイッチがグレーアウトして押せない、タップしても反応しない。このときにまず疑うのが「盗難デバイスの保護」です。iOS 17.3以降のiPhoneに用意された機能で、これがオンになっているあいだは「探す」をオフにできません。
iPhoneを売却・譲渡・下取りに出すときは、先にこちらをオフにします。
-
STEP1
設定アプリを開き、[Face IDとパスコード]をタップ
Touch ID搭載のiPhoneでは[Touch IDとパスコード]と表示されます。
-
STEP2
デバイスのパスコードを入力
画面ロックの解除に使っているパスコードです。
-
STEP3
[盗難デバイスの保護]をタップしてオフにする
自宅や職場など、普段iPhoneを使っている場所ならそのまま切り替えられます。
普段使わない場所でオフにしようとすると、Face IDまたはTouch IDで認証した上で1時間待ち、もう一度認証する必要があります(セキュリティ遅延)。外出先で急いでオフにしたいときは、自宅や職場に戻ってから操作するほうが早く済みます。
なお「盗難デバイスの保護」を使うには、2ファクタ認証・パスコード・Face IDまたはTouch ID・「利用頻度の高い場所」の設定が必要です。心当たりがなければ、そもそもオンになっていない可能性もあります。
Apple Account(Apple ID)がわからない
遠隔で「探す」にアクセスするには必ずApple Account(Apple ID)が必要なので、サインインできないと何も始まりません。Apple Accountはメールアドレスか電話番号で、Appleのサービスにサインインするときに使っているものです。
思い出せないときは、次の順で確かめます。
-
STEP1
手持ちのAppleデバイスで[サインインとセキュリティ]を見る
iPhone、iPad、MacなどのAppleデバイスを持っているなら、設定アプリで自分の名前をタップし、[サインインとセキュリティ]を開きましょう。サインインに使えるメールアドレスと電話番号がここに並びます。すべてのデバイスからサインアウトしているケースは考えにくいので、ここで思い出せる可能性が高いです。
-
STEP2
手持ちのメールアドレスや電話番号を試す
Apple Accountは登録済みのメールアドレスでも電話番号でもサインインできます。普段Appleのサービスで使っているものを一通り試してみてください。
また「探す」アプリからサインインに失敗すると「Apple IDまたはパスワードが正しくありません」と表示され、メールアドレスが正しいか否かわかりません。 -
STEP3
account.apple.com とAppleからのメールを確かめる
ブラウザで account.apple.com を開くと、サインイン画面にメールアドレスや電話番号が記憶されていることがあります。受信ボックスでAppleからの修理・サポート・請求のメールを検索するのも有効です。本文にApple Accountのメールアドレスが書かれている場合があります。
それでもわからないときは、次のページから手続きを進めます。
心当たりのあるメールアドレスを入力しても登録が見つからなければ、そのアドレスはApple Accountではありません。登録されているアドレスであれば、サインインするための操作手順がそのアドレスに送られます。
Apple Account(Apple ID)のパスワードを忘れた
パスワードを忘れた場合はリセットすることになります。一番早いのは、すでにサインイン済みのiPhoneやiPadから操作する方法です。
サインイン済みのiPhone・iPadがある場合
設定アプリで自分の名前をタップし、[サインインとセキュリティ]→[パスワードの変更]と進みましょう。デバイスのパスコードを入力すると、画面の案内に沿って新しいパスワードを設定できます。
このとき、1時間ほど待たされるかもしれません。「盗難デバイスの保護」のセキュリティ遅延によるもので、よく知っている場所に戻ると早く終わる場合があります。
サインイン済みのデバイスがない場合
家族や友人のiPhone・iPadを借りて、Appleサポートアプリから「パスワードのリセット」→「ほかの人を助ける」と進む方法があります。ブラウザから iforgot.apple.com で手続きしてもかまいません。
どうしてもリセットできない場合
2ファクタ認証を使っていてサインインもリセットもできないときは、「アカウントの復旧」という仕組みが残っています。ただし再びアカウントを使えるようになるまで数日以上かかり、Appleサポートに連絡しても短縮はできません。修理や売却の予定があるなら、日程には余裕を持たせておきましょう。
ネットワークにつながっていないなど通信環境に問題がある
「iPhoneを探す」機能はiCloudと呼ばれるクラウドサービスとつながっているので、インターネットにつながっていない端末から操作しても意味がありません。まずサインインができないはずです。
PCや別のiPhoneから遠隔操作でオフにしたい場合は、必ずインターネットにつながっていることをご確認ください。
会社や学校から貸与されたiPhoneで制限されている
勤務先や学校から配布されたiPhoneでは、管理者側の設定で「探す」の変更が制限されていることがあります。設定画面のスイッチ自体を操作できない、あるいはオフにしてもすぐ元に戻るときは、自分の操作では解決しません。端末の管理者に連絡して、解除してもらってください。
「iPhoneを探す」をオフにするメリット・デメリット
この機能をオフにすることの意味や目的は次の通りです。
オフにするメリット
- AppleやApple正規サービスプロバイダで修理してもらうとき
- バッテリー交換や返品など、端末をAppleに送る必要があるとき
- 中古店などで端末を売るとき、家族や友人に譲るとき、下取りに出すとき
Appleも、売却・譲渡・下取り・修理の前に「探す」をオフにするよう案内しています。とにかく業者に端末を預けるときはこの機能をオフにする必要がある、と覚えておけば間違いありません。
店頭に持ち込むときは店員さんが操作方法を指示してくれると思いますが、郵送修理などするときは自分であらかじめオフにしておかなければなりません。
ほかには機能をオフにすることでGPSを使わなくなるので、少しはバッテリーの節約につながるかもしれません。しかし紛失時のデメリットが大きいので、必要なければオンにしておくのが望ましいです。
オフにするデメリット
機能をオフにしたまま端末を紛失すると、現在位置を追跡したり、ロック画面にメッセージを表示させたり、あるいはデータを全消去したりといった対処が何もできません。
iPhoneにロックがかかっていなければ悪用リスクが高まりますし、ロックされていたら拾い主が善意で連絡しようにもできないので、手元に戻ってくる可能性は低くなります。
あわせて、第三者が勝手に端末を使えないようにするアクティベーションロックも外れます。拾った人や盗んだ人が初期化して自分のものとして使えてしまうため、修理や譲渡で手放すときを除いて、基本的に常時オンにしておくのが安全です。
よくある疑問・注意点
初期化する前にオフにしないといけない? オフにせず初期化してしまった
Apple Accountからサインアウトした上で初期化したのであれば、「iPhoneを探す」もアクティベーションロックも外れています。手順は次の2ステップです。
-
STEP1
設定アプリで[自分の名前]→[サインアウト]をタップ
画面を下までスクロールすると「サインアウト」があります。
-
STEP2
[一般]→[転送または iPhone をリセット]→[すべてのコンテンツと設定を消去]と進む
パスコードの入力を求められたら入力し、[iPhoneを消去]をタップします。
一方、サインアウトせずに消去しただけだと、アクティベーションロックは残ります。その端末は次に電源を入れたときに前の持ち主のApple Accountのパスワードを求められ、買い取ってもらえなかったり、譲った相手が使えなかったりするので注意してください。
すでに手元にない場合でも、iCloud.comの「探す」から解除できます。手順はB. パソコンからオフにするを参照してください。
オフにするとメール通知が届く
「iPhoneを探す」機能をオフにすると、Apple Account(Apple ID)のメールアドレス宛に通知メールが届きます。
仮に第三者が勝手にオフにした場合、異変にすぐ気づけるのがメリット。
とはいえ実際にはオフにする際もパスワード入力を求められるので、簡単にオフにはされないはずです。
オンにするのを忘れたまま紛失してしまったら?
「iPhoneを探す」機能をオフにしたままそのiPhoneを失くしたら、後から遠隔で機能をオンにすることはできません。この場合はどうしようもないので、近くの交番をチェックするなど基本的な方法で探すしかなくなります。
参考までにあらかじめ紛失対策をするなら、デバイスのシリアル番号を控えておくのがおすすめ。たとえば盗品が中古店に売り出されたときには、自分のものだと確認・証明するのに役立ちます。
シリアル番号の確認方法は次の通り。
-
STEP1
設定アプリを開き、[一般]をタップ
▲歯車アイコンが「設定」。
ホーム画面の歯車アイコンが「設定」です。
-
STEP2
[情報]をタップ
端末の名前や容量が並ぶ画面です。
-
STEP3
[シリアル番号]欄の文字列を控える
すぐそばにあるモデル番号と間違わないようご注意ください。モデル番号は控えても意味がありません。
iPad・Mac・Apple Watchでも同じ機能は使える?
iPhone以外のApple製品でも同等の検索機能が利用できます。対象はiPad、Mac、Apple Watch、またワイヤレスイヤホンのAirPodsなど。
▲Macでの設定画面
Macでは「システム設定」から自分の名前→[iCloud]と進み、[Macを探す]を切り替えましょう。Apple Watchはペアリングを解除すると自動的に「探す」から外れ、アクティベーションロックも解除されます。
1度設定をチェックしておいて、いざというときには活用を
特にこの設定を自分で切り替えた覚えがなければ、デフォルトで「iPhoneを探す」がオンになっていると思います。修理や下取りでオフにした場合は、端末が戻ってきたら忘れずオンに戻しておきましょう。
あまり気にすることのない機能ですが、万が一のときには役立ってくれるはずです。