ダークモードをはじめたくさんの機能が追加されたiOS 13(およびiPadOS)。その中の一つに、文字のデザインを変えられる「カスタムフォント」があります。
これはApp Storeで配信されているフォントをダウンロード&インストールして、対応アプリで使用できる機能。本記事でカスタムフォントの使い方を確認していきましょう。
【iOS 13】iPhoneのフォント変更が可能 App StoreでアプリをDLするだけ
カスタムフォントのおかげで、フォントの追加が簡単になった
カスタムフォントの追加方法は非常に簡単。
・カスタムフォント収録アプリ(『FontInstall.app』等)をダウンロード
・アプリから使いたいフォントをインストール
という手順を踏むだけです。
実はiOS 13以前にもフォントを追加する方法はありましたが、iOS自体にフォントをインストールする機能がなかったため、手順が複雑でした。たとえば、
・フォントをインストールするためのアプリ(Anyfont等)を用意する
・ブラウザなどを経由してフォントをダウンロードする
・Anyfont等でフォントをインストール
・インストールしたフォントを『設定』の「プロファイル」で使えるようにする
といった手順が必要だったのです。
またこれは一例であり、フォントによってインストールの方法が統一されておらず、PC(パソコン)を経由する必要がある場合も。カスタムフォントの登場により、フォントの追加方法の簡略化と統一化がされたのですね。
注意点:カスタムフォントを使えるのは対応アプリのみ
一つ注意したいのが、カスタムフォントを使えるのは対応アプリのみという事。たとえば『メール』はフォント切り替え機能自体はあるものの、カスタムフォントは使用不可。そもそもフォント変更機能のない『メモ帳』での利用や、iPhone全体のシステムフォントの変更もできません。この点に関しては今後のアップデートで改善される可能性があります。
カスタムフォント対応アプリ
・Keynote
・Pages
・Drafts
・CLIP STUDIO PAINT(iPadのみ)
など
カスタムフォントの使い方
では実際にカスタムフォントのインストールから実際に使う方法を確認しましょう。今回は例として『FontInstall.app』(カスタムフォントが収録されたアプリ)と『Keynote』(カスタムフォントを使えるアプリ)を使用して解説します。
1.App Storeから『FontInstall.app』と『Keynote』をダウンロード
2.『FontInstall.app』を開き、欲しいフォントをインストール
画面右上の[+]をタップ→使いたいフォントをタップ→[インストール]をタップ→もう一度[インストール]をタップすればOKです。
3.『設定』の[フォント]内に、インストールしたフォントが追加されている
カスタムフォントがインストールされているか確認してみましょう。確認は『設定』→[一般]→[フォント]とタップしていくとできます。
また詳細画面では、フォントのプレビューと削除もできます。
4.対応アプリでカスタムフォントが利用可能に
カスタムフォントのインストールを確認したら、あとは各対応アプリごとの方法でフォントを変更するだけです。『Keynote』では、画面上部の刷毛(はけ)→[フォント]→インストールしたフォントの順番にタップすればOKです。
カスタムフォントが収録されたアプリ
次にカスタムフォントが収録されたアプリの紹介です。カスタムフォントはiOS 13で追加された機能のため、2019年11月時点ではアプリの数は少ないですが、日本語含めさまざまなフォントをダウンロードできます。
『FontInstall.app』日本語のフリーフォントを約200種類収録
SIL Open Font License (OFL)でライセンスされた日本語のフリーフォントが、ウエイト(太さ)の違いも合わせて約200種類収録されたアプリ。
オーソドックスなゴシック体、明朝体のほか、ポップ体、ドット調などさまざま。日本語のフォントが欲しい時は、まずはこのアプリを探せば間違いありません。
『Adobe Creative Cloud』無料で約1,300種類のフォントが利用可能
「Photoshop」などでおなじみ、Adobeのアプリ。Creative Cloudプランに加入すれば約17,000種類、無償プランでも約1,300種類のフォントを利用可能。日本語のフォントも、ウエイト(太さ)の違いも合わせ23種類利用可能です。
『Font Diner』オシャレなアルファベットフォントが目白押し
iOS 13が配信開始された際に、いち早くリリースされたフォントアプリです。8種類のカテゴリーが収録されており、1種類が無料で利用可能で、23個のフォントが使えます。収録されているフォントはアルファベットのみですが、どれも目を引くデザインになっています。
アプリをアンインストールするとフォントも削除されるので注意
最後に一点注意があります。それはカスタムフォントのアプリをアンインストールすると、インストールしたフォントも一緒に削除されるという事。常用しているフォントがあるアプリは、大切に保管しておきましょう。
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