マイナンバーカードの顔写真は、スマホで撮った自撮りでもそのまま申請できます。証明写真機に出掛けなくても、自宅で納得いくまで撮り直せるのが利点です。

ただし通る写真には決まりがあります。直近6ヵ月以内に撮影した、正面・無帽・無背景の1枚で、顔にも背景にも影が出ていないもの。ここを外すと不備の連絡が届き、撮り直しになってしまいます。

この記事では、写真の規格とNG例、影を作らずに撮れる場所と撮り方、撮った写真の整え方、スマホからオンライン申請する手順までを順番に説明します。

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この記事をまとめると・・・

  • スマホで撮った自撮り写真でマイナンバーカードを申請できる
  • 条件は直近6ヵ月以内・正面・無帽・無背景で、顔にも背景にも影を作らない
  • 明るさやサイズの調整はできるが、顔立ちが変わる加工は通らない
  • 申請から手元に届くまでは概ね1ヵ月みておく

マイナンバーカードの写真はスマホの自撮りで申請できる

マイナンバーカードの写真はスマホの自撮りで申請できる

スマホで撮った自撮り写真でもマイナンバーカードの申請ができます(情報元:マイナンバーカード総合サイト)。マイナンバーカード総合サイトにも、スマートフォンで撮った写真で申請可能と明記されています。

ただし、どんな写真でも通るわけではありません。公式が示している条件は次のとおりです。

申請に使える写真の条件

  • 直近6ヵ月以内に撮影したもの
  • 正面、無帽、無背景で写っているもの
  • 対面での本人確認に支障をきたす加工をしていないもの

この条件を満たしていれば、白黒の写真でもOK。

明るさの調整や、顔の位置を整えるための切り出しは問題になりにくい一方、顔立ちが変わるほど手を入れた写真は通りません。画像編集ソフトで加工した写真は受け付けられない場合があるとも案内されています。

目を大きくする、輪郭を細くするといった加工は避けて、撮影の段階で整えておくほうが確実でしょう。

明るさや背景を整えるなら『BeautyPlus』

スマホの画像加工アプリ『BeautyPlus』を使えば、背景削除や顔に写り込んだ影を薄くする加工も簡単に行えます。

→詳しい加工方法の解説はこちらから

露光調整と背景削除をした画像のビフォーアフター

マイナンバーカードの写真の規格とNG例

マイナンバーカードに使う写真の規格には、いくつかのルールがあります。写真を撮る前に、指定の規格とNG例をチェックしておきましょう。

マイナンバーカードの写真規格

マイナンバーカード用の写真は、直近6ヵ月以内に撮影したものを使います。服装の指定はありません。

必要な形は申請方法によって変わります。

申請方法ごとの写真の規格

項目 スマホ・パソコン 郵送
大きさ 幅480〜6000ピクセル
高さ480〜6000ピクセル
縦4.5cm×横3.5cm
ファイル形式 jpeg -
ファイルサイズ 20KB〜7MB -
カラー RGBカラー
(CMYKカラー等は不可)
白黒も可
裏面 - 氏名と生年月日を記入

スマホで撮った写真なら、ピクセル数もファイルサイズも条件の範囲に収まります。顔が中央から外れているときだけ、標準の写真アプリで切り出して整えましょう。

ただし切り出しすぎると幅か高さが480ピクセルを下回ってしまうため、数値を見ながら調整してください。

顔写真のNG例

顔と背景で弾かれる例

  • 顔が横向き、または左右に傾いている
  • 顔の位置が片寄っている
  • 背景に椅子などが写り込んでいる
  • 背景に影や柄がある
  • 顔に影がある
  • 正常時の顔貌と著しく異なる

影は顔と背景の両方で挙げられています。どのくらいの濃さまでなら通るのかという基準は公式に示されていないため、拡大して影がわかるなら撮り直したほうがよいでしょう。

写り方と画質で弾かれる例

  • メガネのフレームが目にかかっている
  • メガネのレンズに照明が反射している
  • 前髪が長すぎて目元が見えない
  • 帽子や幅広のヘアバンド、サングラスで人物を特定できない
  • 瞳がフラッシュなどで赤く写っている
  • ピンボケや手振れで不鮮明
  • ノイズやドット、ジャギーが出ている
  • 変形やマスキングなどの画像処理をしている

自撮りの撮影場所は窓際かお風呂がおすすめ

自撮りの撮影場所は窓際かお風呂がおすすめ

「どこで写真を撮ればキレイに写るだろう?」と迷う人は多いはず。おすすめの撮影場所は窓際かお風呂です。どちらも光が回りやすく、顔に影が出にくいという共通点があります。ここではその理由を解説していきます。

窓際は自然光で顔色のいい写真が撮れる

自然光を利用して撮影すると、自然と血色が良くなりナチュラルに盛れた写真が撮れます。

写真写りを重視したい人は、自然光が射し込む窓際で撮影してみてはいかがでしょうか。

下記画像の場合は赤枠部分を背景に撮影するといいでしょう。

窓際は自然光で顔色のいい写真が撮れる

お風呂は顔に影が映り込みにくくなる

壁に設置されたお風呂照明は、顔に映り込む影を飛ばすのに最適です。顔がはっきりと分かる写真が撮れるので証明写真の撮影に向いています。

写真の視認性を重視する人は、顔に映る影を飛ばしやすいお風呂で撮影してみてはいかがでしょうか。

下記画像の場合は赤枠部分を背景に利用するといいでしょう。

お風呂は顔に影が映り込みにくくなる

シーツや画用紙で白背景を作るのもアリ

窓際やお風呂の壁が白くない場合は、白い画用紙やポスターの裏面、白いシーツなどを壁に貼り付けるのもアリ。工夫次第でお金をかけずに、証明写真に適した写真を撮影できます。

このとき、壁からは40〜50cmほど離れて立ちましょう。壁にぴったり寄ると背中の影が壁に落ち、背景に影があるとしてNGになりかねません。

スマホできれいに自撮りするコツ

スマホできれいに自撮りするコツ

マイナンバーカードは長く使い続けるもの。せっかくなら少しでも写りの良い、キレイな写真にしたいですよね。

ここから先は、標準カメラで撮るときに押さえたいポイントを、カメラの設定・顔との距離・光の向き・固定のしかたの順に並べています。上から整えていけば規格に合う1枚になりますよ。

カメラは前面を使うのがおすすめ

自撮りをするなら、顔の向きや表情をチェックしながら撮影できる前面カメラの利用がおすすめです。

前面カメラでも、申請に必要な幅480ピクセル以上という条件には余裕で届きます。

撮る前に左右反転の設定を確かめる

前面カメラのプレビューには、鏡と同じく左右が入れ替わった映像が映っています。iPhoneなら「設定」→「カメラ」の「前面カメラを左右反転」をオフにすると、実物と同じ向きで保存されます。

オンのままだと、プレビューどおりの鏡像で保存されます。ほくろや髪の分け目の位置が実物と逆になるため、撮影前に設定を確かめておきましょう。

前面カメラの左右反転をオフにする方法

公式のNG例に「左右反転」そのものは挙がっていません。ただしマイナンバーカードは対面での本人確認に使う書類なので、実物どおりの向きで出しておくと安心です。

前面カメラの反転設定による描写の違い

カメラと顔の距離は35cm離すといい

マイナンバーカード総合サイトにある、見本イラストと同じような写真を撮るには、カメラと顔の距離感が大切です。

髪のボリュームや顔の大きさによって多少の誤差はありますが、カメラと顔の間を35cm開ければ見本のように顔全体がしっかりと写り、適度に背景も写っている写真が撮れます。

カメラと顔の距離が近すぎると加工できませんが、遠い場合にはトリミング加工をして見本に近づけることも可能です。

見本イラスト(左)と撮影した写真(右)の比較画像

▲見本イラスト(出典:マイナンバーカード総合サイト)

自然光が当たる位置や強さに注意する

撮影時に光の当たり方を意識するだけで写真のクオリティーはグッと上がります。

窓際で撮影するなら、できる限り窓の方を向いて撮影してみましょう。画像左のように顔に影ができていなければOKです。

ただし光が強すぎると顔が白飛びする可能性もあります。日差しが強い場合にはレースのカーテンを閉めて明るさ調整をするといいでしょう。

お風呂で撮影するときは、室内灯の方を向いて撮影すればOKです。

撮った後は写真を拡大して、顔と背景に影が出ていないか、目元にピントが合っているかを確かめましょう。気になる点があれば、光の向きを変えて撮り直せばいいだけです。

(左)窓の方を向いて撮影。(右)窓の方を向かずに撮影

三脚を使えば手ブレの心配もない

手ブレしない写真を撮るなら三脚の利用がおすすめ。手の届かない位置にカメラをセットしているなら、セルフタイマーを利用するといいでしょう。タイマーは3秒より10秒にしておくと、姿勢を整える余裕が生まれます。

また顔より少し高い位置にスマホがあると写真写りが良くなります。家にある雑誌やダンボールで高さ調整をしてみましょう。

ダンボールを使ってスマホの高さを調整

撮った写真をアプリで整える

撮った写真をアプリで整える

マイナンバーカードの顔写真は、次の更新まで同じものを使い続けます。18歳以上で受け取ったカードの有効期限は発行日から10回目の誕生日、18歳未満なら5回目の誕生日です。それだけ長く付き合う1枚なので、納得できる仕上がりにしておきたいところ。

ただし、加工には線引きがあります。

加工してよい範囲

  • 明るさやコントラストの調整は問題になりにくい
  • 顔の位置を整えるための切り出しも同じ
  • 対面での本人確認に支障をきたす加工が施された写真は不可
  • 画像編集ソフトで加工した写真は受け付けられない場合がある

背景の差し替えや影の除去まで踏み込むなら、不備の連絡が来たら撮り直す前提で進めてください。

『BeautyPlus』を使えば、撮影から書き出しまでをアプリの中で完結できます。まずは規格どおりに撮ることを優先し、足りない部分だけ手を入れましょう。

ガイド線に合わせて撮影

ガイド線に合わせて撮影している画像

まず証明写真を選択したら、画面に表示されているガイド線に合わせて撮影していきましょう。自撮りの場合だと少し難しいので、スマホスタンドなどを使用して、高さ&距離を合わせるとキレイに撮れます。

美肌補正をして見栄えよく

美肌補正をしている画像

レタッチを選択すると「AIレタッチ」や「前髪修正」が可能です。AIレタッチは、スライドバーを左右に動かすだけで効果のかかり具合が調整できます。まとめて修正できるのが嬉しいところ。

前髪修正はイイ感じに前髪が決まらなかったときに活躍してくれます。例えば「パックリ割れてしまった前髪修正」などに◎。そのほかにも斜め分けやパッツンなどもあるため、イメチェンも手軽にできるでしょう。

背景やサイズを選択する

サイズ&背景を選択している画面

サイズは4種類の中から選択可能。今回はマイナンバーカードに使用したいので、一番左にある「35,45mm」のサイズを選びましょう。

背景は10種類以上収録しています。どれにするか迷ったら無難な白やグレーを選ぶといいでしょう。

保存して完成

完成画像

完成した画像がこちら。写真を撮る→加工→完成までのステップが短いので、サクッと作れます。また自動で背景透過してくれるのも便利。精度も高いのが魅力です。

顔に写り込んだ影をホワイトニングで薄くする

別の写真加工アプリ『Picsart』を使えば顔に写った影を薄くできます。影が気になるようだったら試してみましょう。

ホワイトニング加工のビフォー・アフター

ここでは顔の左側に写る影を薄くする方法を説明します。

「レタッチ」から「ホワイトニング」を選びましょう。

顔に写り込んだ影をホワイトニングで薄くする

まずは「手動」をタップして影がある場所を大まかになぞります。次に「削除」をタップして余分な部分を削りましょう。

薄くする範囲を決める

白い部分が肌に馴染むように「美白」の数値を下げましょう。最後に「適用」をタップして加工完了です。

影が濃い場合には、なぞる→削る→数値を下げるという流れを何度か繰り返してみてください。美白の数値は2か3に設定して、少しずつ影を薄くするのがポイントです。

ホワイトニングの濃さを調整

スマホからマイナンバーカードを申請する手順

スマホからマイナンバーカードを申請する手順

マイナンバーカードを申請する方法にはいくつか種類があります。ここでは、マイナンバーカードの申請方法を紹介します。

交付申請書のQRコードから申請する

マイナンバーカードの申請は、自宅に届いた交付申請書があればスマホだけで完結します。

  • STEP1

    交付申請書のQRコードを読み取る

    交付申請書のQRコードをスマホのカメラで読み取り、オンライン申請サイトを開きます。QRコードから開くと申請書IDは入力済みになり、書き換えはできません。

  • STEP2

    メールアドレスを登録する

    申請書ID(半角数字23桁)、メール連絡用氏名、メールアドレスを入力して送信します。

  • STEP3

    顔写真を登録する

    登録したアドレスに届くメールから申請者専用サイトを開き、顔写真をアップロードします。その場でカメラを起動して撮ることもできますよ。

  • STEP4

    申請情報を入力する

    生年月日、電子証明書の発行を希望するか、氏名の点字表記を希望するかを選びます。

  • STEP5

    内容を確認して送信

    送信すると登録したメールアドレスに申請完了のメールが届き、手続きは終わりです。

なお、毎月第3土曜日の午前0時から午前8時までは定期メンテナンスのため申請サイトを利用できません。

申請IDは自宅に郵送されたQRコード付き交付申請書に記載されています。
(交付付き申請書が届かない・紛失してしまった場合はこちらを参照の上、再申請しましょう)

交付申請書が手元にないとき

申請書IDがわかればオンラインで申請できます。マイナンバーがわかる場合は、申請書をダウンロードして郵送で申請しましょう。どちらも難しいときは、住んでいる市区町村の窓口で交付申請書を発行してもらえます。

QRコード付き交付申請書の見本

▲QRコードを読み取って申請することも可能。(出典:マイナンバーカード総合サイト)

6ヵ月以内なら手持ちの写真も使える

登録する顔写真は、直近6ヵ月以内に撮影したものなら、いま手元にある写真でもかまいません。規格とNG例に当てはまらないかだけ確かめてから登録しましょう。

顔写真を添付しなくていい場合もある

1歳未満なら、顔写真の登録をしないで申請できます。宗教上の理由や障害、寝たきりなど、やむをえない理由がある場合にも写真登録をしなくていいケースがあります。

その場合は別途手続きが必要に。交付申請書に理由を記載して送付するか、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に電話して申請書IDを伝えると、顔写真がなくてもマイナンバーカードを申請できます。

証明写真機からの申請も可能

証明写真機には専用のステッカーが貼られているため、外観だけで利用できるかどうかを見分けられます。

証明写真機でマイナンバーカードの申請をするなら、個人番号カード交付申請書は忘れずに。案内に従いQRコードを読み取り、撮影を進めていくと申請が完了します。

カードの更新もスマホから申請できる

有効期限が近づくと、2〜3ヵ月前を目安に有効期限通知書が郵送されてきます。この通知書に申請書IDが記載されていれば、同封のQRコードからスマホでオンライン申請できるようになっています。申請書IDがない場合は市区町村の窓口での手続きになります。

更新の申請ができるのは、有効期間が満了する日までの期間が3ヵ月未満になった日から。手数料はかかりません。

カードが届くまでの期間と不備があったときの再申請

カードが届くまでの期間と不備があったときの再申請

マイナンバーカードは、申請してすぐに受け取れるわけではありません。また、申請が却下されることもあります。

ここでは、マイナンバーカードの受け取りや再申請について解説していきます。

申請から概ね1ヵ月で発行される

申請した後、審査を経て概ね1ヵ月ほどでカードが発行されます。発行後、市区町村が交付の準備を終えてから交付通知書が順次送られてくるため、手元に届くまではもう少し余裕をみておきましょう。しばらく経っても交付通知書が届かないときは、住んでいる市区町村へ問い合わせてください。

急いで受け取る必要がある人には、原則1週間ほどで自宅に届く特急発行・交付制度も用意されています。乳児やカードの紛失による再交付、国外からの転入など対象が決まっているので、当てはまるかどうかを市区町村に確認してみてください。

不備で差し戻される代表例

写真に不備があると、申請はそのままでは通りません。差し戻しの理由として多いのは次のようなものです。

  • ピントが合っておらず本人確認ができない
  • 目を大きくする、輪郭を細くするなど顔立ちを変えている
  • サングラスやマスクをつけたまま撮影している
  • メガネのフレームやレンズの反射で目元が隠れている

撮影時には大丈夫と思っていても万が一という事があるので、提出前に写真のルールをもう一度チェックして、不備がないように心がけましょう。

→写真の規格チェックはこちらから

再申請の方法

申請内容に不備があった場合には、登録したメールアドレス宛に再申請用のURLが送信されます。案内に従って写真や生年月日など必要な情報を登録し直してください。

手続きが終わると登録したメールアドレス宛に、登録完了のお知らせメールが届きます。