女性にとって中性脂肪は、ある程度必要ですが、多すぎると肥満になってしまいます。
では、実際どれくらいの値が適正なのでしょうか。そこでこの記事では、女性の中性脂肪基準値について詳しく解説します。
中性脂肪とコレステロールの違い、女性ホルモンとの関係、さらに、20代から50代までの年代別基準値を網羅。多くの情報を掲載しているので、中性脂肪が気になる女性はぜひチェックしてみてください。
女性の中性脂肪基準値とは 20代・30代・40代・50代の年齢別に特徴を解説
中性脂肪の基準値とは
中性脂肪は、体内でエネルギー源として利用される脂質の一種です。過剰な中性脂肪は、肥満やメタボリックシンドロームに陥り、心血管疾患のリスクを高める要因となります。
基準値は男女とも、空腹時で30~149mg/dlが一般的です。空腹時150mg/dL以上、非空腹時175mg/dL以上の場合、高トリグリセライド血症と診断されます。
中性脂肪とコレステロールの違い
中性脂肪(トリグリセリド)とコレステロールは、体内で異なる役割を果たします。中性脂肪は主にエネルギー源として利用され、脂肪細胞に蓄えられます。
一方、コレステロールは細胞膜の構成要素であり、ホルモンや胆汁酸の原料として重要です。LDL(悪玉)とHDL(善玉)は、これらとタンパク質が結合した形で存在します。
中性脂肪と女性ホルモンの関係
女性ホルモン(エストロゲン)は、中性脂肪の代謝に影響を与えます。エストロゲンの低下は中性脂肪の増加を引き起こし、結果的に肥満に近づいてしまいます。
特に更年期の女性は、年齢による基礎代謝量の低下なども加わり、より太りやすいです。
【年代別】中性脂肪の平均値をチェック!
中性脂肪の平均値は年代によって異なります。以下は女性の各年代での中性脂肪の平均値に関する情報です。
女性 | |
---|---|
20-29歳 | 109.1mg/dL |
30-39歳 | 97.2mg/dL |
40-49歳 | 107.4mg/dL |
50-59歳 | 128.8mg/dL |
20代女性の中性脂肪
20代女性の場合、中性脂肪の平均値は109.1mg/dLとされています。この年代は活動量が多く、基礎代謝も高いため、適切な食生活と運動で中性脂肪をコントロールしやすいです。
30代女性の中性脂肪
30代女性の場合、平均値は97.2mg/dLです。しかし、妊娠や出産、更年期に向かうことでホルモンバランスが変わり、中性脂肪が増加しやすくなります。自分の状況に合わせ、他の年代よりも食生活や運動習慣を見直してみましょう。
40代女性の中性脂肪
40代女性の中性脂肪の平均値は107.4mg/dLです。この年代では更年期が始まる女性も多く、ホルモンの影響で中性脂肪が増加しやすくなります。食生活の見直しや適度な運動が必要です。
50代以降の中性脂肪
50代以降の女性の平均値は128.8mg/dLです。更年期が進行するとともに、中性脂肪が増加しやすくなります。特に、運動量が減少すると、その影響が大きくなるでしょう。
日常で意識的な運動を行うとともに、健康診断での定期的なチェックが欠かせません。
中性脂肪が低いとどうなる?
中性脂肪が低い状態も健康というわけではありません。特に、エネルギー源としての役割が低下するため、体調不良を引き起こす可能性があります。
中性脂肪が低い原因
中性脂肪が低い原因としては、過度なダイエットや、特定の疾患(例:甲状腺機能亢進症、脂質吸収不良)が考えられます。また、遺伝的要素やストレスも影響を与えているかもしれません。
ダイエットの場合は、食事制限を緩めたり、運動量を減らすなどして中性脂肪が低くなりすぎないように注意しましょう。ダイエットをしていないのに中性脂肪が低い方は、医師の判断を仰いでください。
中性脂肪が低いリスク
中性脂肪が低いと、慢性的な疲労や体の回復の遅れ、低体温や末端の冷えといった症状が現れることがあります。また、脂溶性ビタミンの吸収が低下し、肌荒れや免疫力の低下の原因となることも。
さらに、特定の病気のリスクも高まる可能性があるため、異常を感じた場合は専門医の診断を受けてください。
中性脂肪が低い時の対処法
中性脂肪が低い場合、まずは栄養バランスの良い食事を心掛けることが基本です。1日3食バランスの良い食事をしましょう。特に太りたくないと、脂質や糖質を避ける人もいますが、過度な制限はしないようにしてください。
食事を見直しても中性脂肪は増えない場合は、必要に応じて、医師による詳細な診断と治療が必要となる場合もあります。特に、原因が疾患によるものであれば、専門医の診断と治療が不可欠です。
中性脂肪が基準値より高いとどうなる?
中性脂肪が高いとさまざまなリスクがあります。ここでは、中性脂肪が高い原因やリスクを紹介。さらに対処法を解説していきます。
中性脂肪が基準値より高い原因
中性脂肪が高い主な原因は、高脂肪・高糖質の食事や運動不足、遺伝的要素、ストレスなどがあります。また、アルコールの過度な摂取が影響を与えている場合も。これらの原因をしっかりと見極めて、食生活の改善などを行いましょう。
中性脂肪が基準値より高いリスク
中性脂肪が高いと、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まります。さらに、肝臓への負担も増加し、肝機能障害を引き起こす可能性も。今後の生活に大きな影響を与える症状が現れるため、中性脂肪が高い人は意識的に下げる努力が必要です。
中性脂肪が基準値より高い時の対処法
高い中性脂肪に対する対処法としては、食生活の改善が最も効果的です。特に、脂肪や糖質の摂取を控え、バランスの良い食事を心掛けることが重要。
運動も効果的で、特に有酸素運動が推奨されます。走るのが苦手な人は、ウォーキングでもいいので、まずは体を動かす意識を持ちましょう。また重度の場合は、医師の診断に基づいて、薬物治療が必要な場合もあります。
中性脂肪を抑えたい方におすすめのアプリ3選
あすけん
専属の管理栄養士が、正しい食生活と運動量をアドバイスしてくれるアプリです。食事や運動の記録を行うだけで、足りない栄養素などがわかるため、健康的に痩せられます。摂取カロリーによる食事分析は、テキスト入力と写真登録の2種類。
いちいち自分でカロリーを調べる必要がないので手間がかかりません。普段食べている食事を手軽に分析してもらい、食事を改善することで、中性脂肪を減らしましょう。
Beatfit
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食事改善を行うとともに、運動を行うことで、効率的に中性脂肪を減らしてくださいね。
FiNC
AIが専属コーチになってくれるヘルスケアアプリです。一人ひとりの悩みに合わせて、健康や美容に関するアドバイスをお届けしてくれます。歩数計機能もあり、運動や体重など健康のために必要な記録をまとめて管理できますよ。
もちろん食事のカロリーも計算してくれるため、食事と運動どちらも改善可能です。適切な食事と運動で中性脂肪を偉してくださいね。
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