『Zaim』の「ペア家計簿」機能を使えば、パートナーと管理したい金融サービスを選んで共有できます。
当初は銀行口座やショッピングサイトのデータに対応していましたが、2025年2月5日からはクレジットカードや電子マネーの連携も可能になり、より幅広い金融サービスに対応。プライバシーを守りながら、2人で家計管理を進めたい方にぴったりです。
この記事では、『Zaim』のペア家計簿の解説に加え共有家計簿で有名なアプリ『OsidOri』との違いについても詳しくご紹介します。夫婦やパートナーと使う家計簿アプリを選ぶ参考にしてくださいね。
夫婦やパートナーと家計簿を共有できるアプリを探す

『Zaim』の「ペア家計簿」が進化! 2人で家計簿を共有して家計管理をラクに
『Zaim』のペア家計簿とは
『Zaim』のペア家計簿は、2人で管理したい口座を共有し、お金を「見える化」する機能です。ここからは、ペア家計簿の特徴を詳しくご紹介します。
2人で管理したい口座やサービスだけを共有できる
夫婦やパートナーといっても、知られたくない口座やお金の流れはありますよね。『Zaim』のペア家計簿なら、共有する金融サービスを自由に選べるので、必要な情報だけを共有しながら家計を管理できます。
なお、「ペア家計簿」が登場した当初は、銀行口座やクレジットカードの共有にのみ対応していましたが、2025年2月からは電子マネーやショッピングサイトの取引データの共有も可能になりました。
もちろん、趣味や個人的な貯蓄のための口座を見られる心配はなく、プライバシーを守りながら家計管理を続けられます。
タイムラインで日付ごとに明細を確認できる
2025年2月のリニューアルで、日ごとの収入・支出をタイムラインで一覧表示できるようになりました。 これにより、2人の総資産がどのように変動しているのかを簡単に確認でき、家計管理がより便利になります。
また、お金の流れを可視化することで、「今月は何にどれくらい使ったのか」「貯金の進捗はどうなっているのか」といった情報共有がスムーズに。日々の支出を見直しやすくなり、貯蓄の計画も立てやすくなるため、パートナーと協力しながら効率的に家計を管理できます。
なお、『Zaim』の調査によると、家計状況を共有している人ほど家計管理の満足度が高い傾向があることがわかっています。 家計の透明性を高めることは、パートナー間の円滑なコミュニケーションや、より充実した家計管理につながると言えるでしょう。
貯金の意気込みを設定できる
ペア家計簿のもう一つの特徴は、「ふたりの意気込み」を設定できる点です。2人で家計管理をするなら、貯金の目的を明確にしておきたいところ。『Zaim』のペア家計簿なら、30文字程度の短いテキストで「旅行資金を貯める」や「一緒にお金のことを考えよう」といった目標や意気込みを書き込めます。
お金に対する前向きなコミュニケーションを図れるので、目標達成に向けたモチベーション維持に役立ちますよ。
『Zaim』ペア家計簿の使い方
『Zaim』のペア家計簿を使うには、それぞれの端末にアプリをインストールして、会員登録を行う必要があります。ここからは、インストール後の設定手順を解説します。
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STEP1
「ホーム」またはアプリ左上の「≡」から、「ペア家計簿を始める」をタップ
2024年11月現在、「ホーム」画面に表示されている通知から「ペア家計簿」にアクセスできます。通知が表示されていない場合は、アプリ左上の「≡」から「ペア家計簿」をタップしましょう。
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STEP2
アイコンの設定を行う
ペア家計簿で表示する自分のアイコンカラーを選択します。この色は後から変更が可能です。
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STEP3
チュートリアルに従って、金融サービスを追加
初めてペア家計簿を起動した場合は、チュートリアルで共有口座の選択を促されるので、指示に従って設定しましょう。2つ目以降は画面右下の「共有設定」から追加できます。
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STEP4
「+招待する」から招待したい方にメッセージを送る
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STEP5
招待を受けた人は、メールアドレスに届いたURLをタップしてペア家計簿に参加
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STEP6
ペア家計簿のTOPページにある歯車アイコンから「意気込みを変更する」をタップしてテキストを入力
「ふたりの意気込み」は設定しなくても利用できます。貯金する目標などがあれば、30文字以内のテキストで書いておくと良いでしょう。
これで設定は完了です。ペア家計簿のTOPページをタップすると、2人の総残高が表示されます。無料プランでは月ごとの総残高が、有料プランでは半年・1年・全期間の総残高が折れ線グラフで確認できます。
出典:Zaim公式サイト
『Zaim』と共有家計簿アプリで有名な『OsidOri』の機能を比較してみた
共有家計簿を利用する際に、選択肢としてよく挙がるのが『OsidOri』です。どちらも家計簿を共有する機能はありますが、それぞれできることが異なります。以下の表を参考に違いを比較してみましょう。
夫婦・パートナーと共有できる家計簿アプリ『OshidOri』
2024年現在、共有家計簿なら『OsidOri』のほうが優秀
出典:PR TIMES
『Zaim』と比較すると、共有家計簿アプリとしての運営実績が長い『OsidOri』のほうが機能性で勝っています。連携した口座やカード、タッチ決済などから収支を自動で記録し、食費や娯楽費などに費目を分類できるため、使いすぎを可視化しやすく、節約の計画を立てるのに便利。また、割り勘や精算機能があるため、2人の支出のバランスを取りやすい設計になっています。
ただし、レシート読み取り機能は利用できないため、現金決済も管理したい夫婦やパートナーには不向きです。日常的に現金を使う機会が多い方は、『Zaim』の利用を検討してもよいでしょう。
手軽に管理するなら、現金派もキャッシュレス派も使える『Zaim』が便利
「2人の総残高がわかれば十分」という方には『Zaim』がおすすめです。銀行口座やクレジットカードなどの金融サービスだけでなく、投資情報や手入力(財布)を共有でき、総残高をシンプルに把握できます。
また、金融サービスは最大10件まで登録できるため、趣味や貯蓄など、目的に応じた複数の口座を使い分けている方にとっては使い勝手が良いでしょう。
ただし、それぞれの支出の費目は個人の家計簿でしか把握できないため、ペア家計簿を使って誰がどれくらい使ったかを可視化することはできません。費目ごとに細かく収支を管理したい方は『OsidOri』の利用を検討しましょう。
『Zaim』のペア家計簿は今後のアップデートに期待
『Zaim』のペア家計簿は、夫婦やパートナーで手軽に総資産を管理したい方にぴったりの機能です。難しい設定をセずに始められるため、家計管理を気軽に続けやすいのが魅力と言えます。
また、今回のアップデートで電子マネーやショッピングサイトの取引データも共有可能になり、より柔軟な家計管理ができるようになりました。 2人のお金の動きをタイムラインでチェックできる機能も加わり、使い勝手が向上していると言えるでしょう。
とはいえ、共有家計簿アプリとして実績のある『OsidOri』と比べると、まだ機能面で物足りなさを感じる部分も。例えば、費目ごとの管理や予算設定、割り勘機能などがないため、家計をより細かく管理したい人にとっては不便に感じることもあるかもしれません。
今後のアップデートで、より充実した機能が追加されることに期待したいですね。
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