誰が言い始めたのかはわかりませんが、今やすっかり「画伯」はネタ的な意味で使われる事が多くなりました。
【実験】絵心0点な画伯が3週間特訓したら、どれだけ絵が上手くなるか
ネタ的な意味での「画伯」とは
よく言えば前衛的、身も蓋もなく言えば絵心がなく、ド下手な画力を持つ人物の総称。
ちなみに画像の絵は筆者作。学生時代の美術の評価は安定の「2」。たまに暗記系のテストがあると辛うじて「3」まで引き上げられるレベルでした。
なお「関心・意欲・態度」の項目だけはいつも高評価だった模様。当時の美術の先生、ありがとう。
皆さんの中にも、画伯と呼ばれている人がいるのではないでしょうか? それが自分の個性だと割り切れればいいのですが、やはり絵が上手くなりたい人は多いはずです。
何を隠そう、筆者も画伯と呼ばれる人間の一人。それはもう学生時代からネタにされ続けてきましたよ。そこで今回は、Applivらしくアプリを使って「脱・画伯」を目指したいと思いますッ!
まずは現状を確認。『PicTack うろおぼえ画伯』で検証してみた
まずは自分の画伯レベルがどんなものか、『PicTack うろおぼえ画伯』というアプリを使って検証してみました。
『PicTack うろおぼえ画伯』とは、出されたお題の絵を制限時間内に描いていく、絵心クイズ的なアプリ。これを使って、Appliv編集部の12人に正解を伏せた状態で絵を見せて、何の絵なのかを当ててもらいました。
その結果……
■比較的マシなレベル
正解率が高かったのがこの4つ。特徴を出しやすいので、画力はともかくとしてほとんどの人が正解しました。
※ハロウィンの解答の中には「かぼちゃ」や「ジャックオーランタン」等がありましたが、ほぼ同じ意味なので正解にしています。
誤答例
『シマウマ』 :キリン
『ペンギン』 :奇跡の全員正解!
『ラクダ』 :魚の骨・ラプラス
『ハロウィン』:ゴーレム・オペラ座の怪人・FFのボム
■わかる方が凄いレベル
かろうじて正解者が出たのがこの3つ。ちなみに、クワガタと雪の結晶の正解者は同じ人です。描いた本人が言うのも何ですが、なぜこれで伝わったのか……なんだか謎の感動を覚えました。
誤答例
『クワガタ』:アリ・カマキリ・アノマロカリス
『ヤギ』 :うさぎ・鹿・ピカチュウ
『雪の結晶』:手裏剣・カメ・エヴァンゲリオンの使徒
■これはひどい。正真正銘の画伯レベル
そして正解者がいなかった最凶トリオがこちら。いや、もう「20秒でアインシュタインを描け」と言われても無理ゲーです。筆者が絵に苦手意識を持った元凶は人物画であり、やはり人を描くのは難しい……。
誤答例
『クレオパトラ』 :モナリザ・しずかちゃん・チーバくん
『アインシュタイン』:ムンクの叫び・なまはげ・カラス天狗・自画像
『ブルドーザー』 :潜水艦・UFO・戦車・ガンダムに出てくるロボット
全体正解率=44/120(36.7%)
全体の正解率はおよそ36%と、意外にも低くはない結果に。アプリを使った特訓で伸びるのか、注目です。
目標は「脱・画伯!」 お絵かきアプリ『DrawShow』で猛特訓
この如何ともしがたい画力を矯正するために、筆者が見つけたのが『DrawShow』という海外製のアプリです。
※アプリストアでは『漫画の描き方』となっていますが、アプリ内では『DrawShow』という名称が用いられています。
■『DrawShow』とはこんなアプリ
『DrawShow』は
①お手本である描き方アニメーションが表示される
②ユーザーがお手本どおりになぞっていく
というふたつのステップを繰り返して、絵の完成を目指すというものです。なぞっただけで上手くなれるかは半信半疑ですが、とりあえず「絵を描いた気分」は味わえるのではないでしょうか?
■キッズからプロレベルまで、多種多彩な絵を練習できる
キッズイラストから本格的なアニメ絵まで、お手本になる絵は実に多種多彩。画伯・絵師問わず、幅広く楽しめるアプリとなっています。
今回は『DrawShow』を使いますが、ほかにも絵の練習に使えそうなアプリが見つかったので、軽く紹介しておきます。
■絵の練習に使えそうなアプリ
『Learn To Draw - Easy Lessons』
http://app-liv.jp/1164453811/(iOS)
http://android.app-liv.jp/002475977/(Android)
『Draw Show』のように、ステップ式に絵の完成を目指すアプリ。こちらはペイントソフトが付いていないため、自前で紙とペンを用意する必要あり。白紙から始める分、成長は早いかも。
『Palmie』
http://app-liv.jp/928827665/
PhotoshopやIllustratorを使った高度な技術まで学べる動画集。アプリ版とブラウザ版があり、ブラウザ版なら基本的な所から始められます。
■【参考】タッチペンを使うとより本物のお絵かきに近い感覚に
また、指よりもタッチペンの方がより練習になると思い、タッチペンも購入しました(Adonit Jot miniという商品)。本気で上手くなりたい方はぜひタッチペンの用意を。接触部が透明ディスクになっているタイプだと、ペン先がよく見えるのでオススメですよ。
■『DrawShow』で特訓開始!
では、早速特訓開始です。
■ペンギンの絵に挑戦
せっかくなので、『PicTack うろおぼえ画伯』のお題にもなっていた「ペンギン」に挑戦してみましょう。
ハイ、出来上がり。かわいいペンギンが生まれました。
『PicTack うろおぼえ画伯』の絵と比べても雲泥の差。とても同じ人間が描いたようには見えません!
さらに色を塗って完成。色塗りツールの勝手がわからず、ちょっと雑になってしまいましたが完成です。簡単なレベルの絵ですが、完成した時の達成感は格別。これがもっと本格的な絵だったら……。
同じ要領で、3週間ほど時間をみつけて練習しました。描いた絵の数は24枚。おお、お手本通りになぞっただけですが、なんだか絵心がついた気がします。
いざリベンジ。再び『PicTack うろおぼえ画伯』に挑戦
さあ、いよいよリベンジの時です。果たして筆者は、長年授かり続けた「画伯」という称号を返上することができるのでしょうか!?
■成長の証。正解率が高かった絵
正解率が高かったのはこの3つでした。どこからどう見てもニワトリ・ヘリコプター・ワニですね! ちなみに誤答礼は以下の通りです。
誤答例
『ニワトリ』 :ダチョウ・チョコボ
『ヘリコプター』:全員正解
『ワニ』 :すっぽん
■あと一歩及ばず。別の何かと間違えられた絵
別のものと間違えられた回答が多かったのがこの3つ。カピバラは圧倒的にうさぎという回答が多く(8/12)、カモはアヒル(9/12)、シカはトナカイ(5/12)と間違えられました。カピバラとカモ、今からでもお題を変えられませんかねえ……。
そのほかの誤答例
『カピバラ』:リス・ハムスター・ねずみ・モルモット
『カモ』 :白鳥・鳥のヒナ
『シカ』 :完全に「シカ」と「トナカイ」に分かれる結果に
■やっぱり絵の道は甘くなかった。画伯ぶりを遺憾なく発揮した絵
そして今回の問題作がこの4つ。ええ、やはりお手本をなぞるのと、記憶を頼りに自力で描くのは勝手が違いました。「画伯」脱却にはまだしばらくの時間がかかりそうです……。
もはやネタ広場と化した誤答例
『トウモロコシ』 :ラケット・ギター・ゴーヤ・ゾウリムシ・つちのこ
『真実の口』 :クッキー・かぼちゃ・松井秀喜・太陽の塔・蕁麻疹
『ナイチンゲール』:マザーテレサ(惜しい)・ゼルダの伝説の「リンク」・ピーターパン
『ピカソ』 :キュビズムの絵(広い意味では正解)・ゾンビ・ピエロ・C-3PO・ジェイソン・どろぼう・キャッチャー・シャーロックホームズ・コロコロコミックにいたキャラクター・大井競馬場の予想屋
全体正解率=43/120(35.8%)
特訓前の全体正解率は【44/120(36.7%)】。ほとんど変わらない、むしろ下がってしまうというなんとも残念な結果に……。やはり一朝一夕で絵が上手くなるわけがありませんでした。
ですが、少なくとも一点、いい変化がありました。
絵を描く「楽しさ」を覚えた。それが一番の収穫
結果はこのようになりましたが、『DrawShow』を通じて絵を描く楽しさと達成感を体験できたこと。それが一番の収穫でした。
これからも、個人的に絵は続けていこうと思います。そしてPixivデビュー……は流石にまだ無謀すぎるので、せめてTwitterにアップしても恥ずかしくないくらいになれたらいいなあ。
目下の目標はこの絵を完成させること。ゆくゆくは自由に絵を描けるようになりたいですね。
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