街中で耳にした音楽の曲名が気になったときに役立つ鼻歌検索サービス。スマホアプリやPCサイトで複数のサービスがありますが、どれが便利かつ優秀なのでしょうか。
音声アシスタントである『Siri』や『Google アシスタント』も鼻歌検索をこなせますが、その精度がどれほどのものか気になりますよね。そこで今回は鼻歌検索が可能なアプリやサイトなどの精度を検証し、各音声認識サービスの特徴を紹介します。
※一部を除き、iPhone・Android両方に対応。
鼻歌検索アプリの精度検証 曲名(楽曲)がわかるオススメ無料サービス9選
『Shazam(シャザム)』鼻歌は非対応だが高精度で曲名検索可能!
まずはメジャーなところから見ていきましょう。音楽検索といえば『Shazam』! Apple社が買収したサービスで、『Siri』にもこのShazamの機能が使われているようです。
飲食店などで気になる音楽があれば、アプリを開いてワンタッチで認識モードに入り曲名を教えてくれます。
音源から多少離れていたり、雑音が混じっていたりしても大丈夫。なかなか優れた精度で聞き分けてくれます。
『Shazam Encore』という有料版(iOS版360円、Android版420円)であれば広告が表示されません。頻繁に使うなら、有料版にするだけの価値はあるのではないでしょうか。
ウィジェットに対応
iOS14以降に搭載されたウィジェット機能で、『Shazam』のウィジェットを作れます。
作成後は通知センター画面やホーム画面に配置可能で、すぐに利用可能です。
鼻歌検索に未対応なのが欠点
唯一にして最大の難点は、「鼻歌」に対応していないこと。音源をストレートに聞かせられる場合はこのアプリでいいのですが、自分の声で歌っても全く認識しません。
鼻歌で調べてもらう場合は次に紹介しているアプリがおすすめです。
ウィジェット作成方法の詳細はこちらから
『SoundHound(サウンドハウンド)』鼻歌にも対応 & 数秒で認識
このアプリも知名度が高いです。『Shazam』と使い勝手は似ていますが、最大の違いは鼻歌を認識してくれること。
アプリを開いて中央のボタンを押し、音源(または鼻歌)を聞かせるだけで、数秒後に検索結果が表示されます。口笛でも試してみましたが、うまく思っていた曲が出てきませんでした。
ウィジェットに対応
iOS14以降に搭載されたウィジェット機能で、『SoundHound』のウィジェットを作れます。
作成後は通知センター画面やホーム画面に配置可能で、すぐに利用可能です。
『歌っちゃお検索』弾いて探せる。耳コピできる人向け
『Syazam』『SoundHound』に比べると、鼻歌の認識精度は高くありません。
ただし本アプリには「弾いてさがす」という独自機能があります。耳にした曲を鍵盤ですぐ弾ける方向けのアプリですね。
鍵盤で入力すればお目当ての曲は出てくるようですが、無関係な曲も候補としてヒットしてしまいます。大手楽器メーカーのYAMAHA社からリリースされているアプリなので、今後の精度改善に期待したいところ。
『OTO-Mii(オトミィ)』歌詞を調べるのに最適
こちらは「歌詞」の検索に特化したアプリで、音源も鼻歌も認識してくれます。また一般的なキーワード検索にも対応。曲名や歌手名がわかるなら、普通に検索できます。
カラオケの練習などで歌詞をサッと表示させたいときに役立つでしょう。
音楽プレイヤーとしての機能はありません。単純に「歌詞を調べる」という目的で役立てたいアプリです。
『AWA(アワ)』月額音楽サービス内で直接鼻歌検索できる!
今までのサービスは鼻歌で音楽を検索するだけのサービスで、検索した音楽を聴く場合は他サービスを利用する必要がありました。
ですが『AWA』なら月額音楽配信サービスなので、検索後そのまま音楽を聞くことが可能です。鼻歌検索の精度もかなり高く、うろ覚えでも高確率でイメージしている曲が検索結果に表示されます。有料会員出ないとフル視聴できないなど使えない機能もありますが、鼻歌検索は無料会員でも利用可能です。
『AWA』に登録したことがない人は1ヶ月無料キャンペーンを実施中なので、無料で音楽が聴き放題になりますよ。
⇒【無料】『AWA』で聴き放題を利用してみる
『Siri(シリ)』鼻歌は反応してくれないが曲を聴かせれば高精度
Appleの音声アシスタント『Siri』は、声だけでいろいろな検索ができる機能です。そんな『Siri』内にShazamの機能が追加された結果、音楽を聞かせるだけで曲を探してくれるようになりました。
鼻歌には対応していませんが、音源を聞かせたときの精度は優秀。今後はぜひ鼻歌にも対応してもらいたいところです。
『Google アシスタント』高い認識精度で歌詞を把握
Googleの音声アシスタントサービスも負けてはいません。Google検索で歌詞の一部をタイピングしたときと同じように、ユーザーの歌をテキストベースで認識し検索してくれます。
Siriと同じく鼻歌にはうまく反応しませんが、歌詞の一部さえ言えれば音程関係なしに曲名を当ててくれました。
Androidなら鼻歌検索もできる!
2020年10月から新機能として鼻歌検索が搭載されました。現在日本語対応はAndroidでのみとなっていますが、iOSにも今後提供予定なので、iPhoneユーザーはもう少し待ってみましょう。
Androidであれば、Googleアシスタントを起動させ「この曲は何?」や「この曲を教えて」と話しかけ、鼻歌や音楽を聞かせると、検索結果が表示されます。
『midomi(ミドミ)』ブラウザで使える! 鼻歌での精度は微妙
『midomi』は『SoundHound』のブラウザ版です。アプリをダウンロードするのが面倒な人には便利なサイト。
流れている曲を直接聴かせる場合は精度が高いですが、鼻歌や自分で歌っての検索は他アプリの方が精度が高い印象です。ブラウザにアクセスするだけで利用できるため、PCでも使えます。
使い方は『SoundHound』とほぼ同じで、サイト画面のオレンジ色の円をタップして音楽を聴かせるだけ。
番外編:『Yahoo!知恵袋』人間の認識力が何より凄い
Q&A掲示板で曲名の質問に答えてもらうトピックを見たことはありますか?「なぜわかるんだ」と言わずにはいられない不思議さと面白さがあります。
例えば
【質問】曲名を教えてください。ピアノの曲だったと思います。ちゃらららららん ちゃららららん ちゃらららんらんらん ちゃらららららんんらん……
【回答】○○という曲ではありませんか?
【お礼】まさにその曲でした! ありがとうございます。
といった調子。曲をテキストで書いたら見事に曲名を当ててくれた、というトピックがたくさんあるのです。
文字だけでなぜ勘づけるのか不思議ですよね。しかし実際、多くの質問に対して的確な回答がついているのです。検索アプリを使っても見つからない場合は、人手を頼るのもアリでしょう。
気になる曲がスマホ1台で簡単に見つかる便利な世の中!
実用レベルの認識アプリが登場しているおかげで、これからはもう「あの曲なんて言うんだろう」と迷うことはなくなりそうですね。
自分の鼻歌をきちんと認識して曲名を当てられたときは、とても嬉しい気分になりますよ。気になる曲があれば、試しに聞かせてみてください。
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