ChatGPTの回答が途中で切れる原因と対策を解説
最終更新日:2023年06月08日
ChatGPTは、ビジネスから教育、エンターテイメントまで、あらゆる分野に関する情報を自然な文章で返してくれますが、回答が途中で切れてしまって困ったことがある方も多いと思います。
この記事では、ChatGPTの文章が途中で切れる原因と対策について詳しく解説します。
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ChatGPTが途中で切れる原因
ChatGPTの回答が途中で切れるという問題は、いくつかの原因が考えられます。それぞれの原因について詳しく解説していきます。
文字数制限による途中での切れ
ChatGPTは、一度に生成できる文字数に制限があります。具体的な数値はOpenAIから公表されていませんが、一般的には日本語で約2500字、英語で4000~6000字程度とされています。これを超えると、生成される文章は途中で切れてしまいます。これは、ChatGPTの内部的な制約によるもので、ユーザーが制御できるものではありません。
アクセス集中による途中での切れ
ChatGPTはクラウドベースのサービスであり、多くのユーザーが同時にアクセスすると、サーバーに大きな負荷がかかります。これが通信のタイムアウトなどを引き起こし、全ての回答が送信されずに処理が中断する可能性があります。この問題は、同時にChatGPTを利用するユーザーが集中する時間帯(ピークタイム)に発生しやすいです。
入力した文章が長すぎる場合や、指示が抽象的すぎる場合
ユーザーが入力する文章が長すぎると、ChatGPTはその全てを理解し、適切な回答を生成するのに苦労する可能性があります。また、指示が抽象的すぎると、ChatGPTは具体的な回答を生成するのが難しくなり、タイムアウトしてしまう場合があります。これらの問題は、ユーザーが入力する文章や指示を工夫することで改善可能です。
これらの原因を理解することで、ChatGPTの文章が途中で切れる問題を回避しやすくなります。
ChatGPTが途中で切れる問題の対策
ChatGPTの回答が途中で切れないようにするには、以下のような方法があります。これらを活用することで、より効果的にChatGPTを使用することが可能になります。おすすめ順に並べていますので、上から順番にお試しください。
「Continue generating」をクリックする
根本的な解決方法ではありませんが、ChatGPTの回答が途切れた場合、その続きから文章を生成してもらうことが可能です。
プロンプト入力欄の上部に「Continue generating」というボタンがあるので、これをクリックすると、続きを生成してくれます。現在はこの方法が最もおすすめです。
ただし、場合によっては文章が少し飛んだり、全く関係ない文章を生成しだす場合もあります。このボタンを押して続きが上手く生成できない場合は、以下のいずれかの方法を試してみましょう。
「続き」と入力する
「続き」と入力することも一つの方法です。これにより、ChatGPTは前回の回答を基にして新たな回答を生成します。ただし、この方法も必ずしも完璧ではなく、場合によっては意図しない回答が生成されることもあります。
回答文の最後の1文字を入力する
回答文の最後の1文字を入力することも有効です。これにより、ChatGPTはその文字を基にして回答を続けることができます。この方法は特に、回答が途中で切れてしまった場合に有効です。
途切れた文章をコピペして「続きの作成」を依頼する
途切れた文章をコピペして「続きの作成」を依頼することも一つの対策です。これにより、ChatGPTはその文章を基にして新たな回答を生成します。この方法は、特に長い文章の生成が必要な場合に有効です。
質問時に回答方法を指定する
質問時に回答方法を指定することも有効な対策の一つです。例えば、箇条書きでの回答を指示したり、文字数の上限を指示したり、わかりやすく平易な回答とすることを指示したりすることができます。これにより、ChatGPTが生成する回答の長さや複雑さを制御することが可能になります。
ChatGPTの回答が途中で切れないようにするポイント
ChatGPTの回答が長くなるのが予想出来る場合は、以下のような指示を付け加えるのがおすすめです。
こうすることで、ChatGPTが無理に一度に回答を出力するのを抑制し、きりのいいところで一旦回答を止めることが可能です。回答が止まったのに「完了」が宣言されない場合は続きがあるということなので、「続き」や「続きをお願いします」と指示してください。
これらの対策を活用することで、ChatGPTが途中で切れる問題を最小限に抑え、より効果的にChatGPTを使用することが可能になります。
ChatGPTで発生するその他のエラー
ChatGPTを使用する際には、途中で切れる問題以外にもいくつかのエラーが発生する可能性があります。それぞれのエラーの原因と対策について見ていきましょう。
「ChatGPT is at capacity right now」エラー
このエラーは、ChatGPTのサーバーが過負荷状態であることを示しています。詳細は以下の記事を参照してください。
関連記事:「ChatGPT is at capacity right now」エラーの原因や対処法
「An error occurred」エラー
このエラーは、ChatGPTが何らかの理由で正常に動作しないときに発生します。具体的な原因は多岐にわたりますが、一般的にはサーバー側の問題や、ユーザーの入力がChatGPTの処理能力を超えている場合などが考えられます。このエラーが発生した場合、一度ブラウザをリフレッシュするか、しばらく待ってから再度試すことをおすすめします。
「Too many requests」エラー
このエラーは、一定時間内に大量のリクエストが送信されたときに発生します。これは、ChatGPTのサーバーが一度に処理できるリクエスト数には限りがあるためです。このエラーが発生した場合、一時的にChatGPTの使用を控え、時間を置いてから再度試すことをおすすめします。
アプリケーションエラー
アプリケーションエラーは、ChatGPTの内部システムに問題が発生したときに表示されます。このエラーが発生した場合、一度ブラウザをリフレッシュするか、しばらく待ってから再度試すことをおすすめします。また、エラーが続く場合は、OpenAIのサポートに問い合わせることも考えてみてください。
「This content may violate our content policy」エラー
このエラーは、ユーザーが入力した内容がOpenAIのコンテンツポリシーに違反していると判断された場合に発生します。具体的には、違法な内容、暴力的な内容、性的な内容などが該当します。このエラーが発生した場合、入力内容を見直し、ポリシーに違反しない内容に変更することをおすすめします。
これらのエラーは、ChatGPTの使用中に発生する可能性がある問題ですが、それぞれに対応する対策を理解しておくことで、スムーズにChatGPTを使用することが可能になります。
まとめ
本記事では、ChatGPTが途中で切れる問題について詳しく解説しました。ChatGPTの回答が途切れるのは、現時点ではある程度仕方がないことなので、途中で切れてもスムーズに続きを生成できるような、上手い指示の出し方を身につけることが、一番の解決策になると思います。