現在、アプリストアでインストールできるアプリは、iOSが約180万件、Google Playが360万件と、膨大な数のアプリが登録されています。2021年の1年間にリリースされたアプリの数は約200万本とされ、10年前の10倍以上です。スマートフォンユーザーの増加によってアプリの数も爆発的に増え、アプリ開発者にとって自分のアプリを見つけインストールしてもらうための競争は激しくなっています。
こうした状況のなかでユーザーを獲得するためには、アプリの存在や有用性を周知するためのプロモーション活動が必要不可欠です。
本記事では、アプリ開発者様が、リリース後のユーザー獲得戦略を立てるうえで実践すべきアプリのプロモーションに効果的な施策をご紹介します。
開発者自身のWebサイトやブログ、SNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTube等)でアプリに関する情報発信を行います。
ユーザーがインターネット・SNSで検索した際に、アプリの情報にたどり着けるよう、機能や使い方、特徴、どういうユーザーに使ってほしいかを伝えるコンテンツを用意しましょう。アプリストアへの導線を設置し、検索からインストールに繋げることができます。
また、開発者の情報を明記し、ユーザーからの信頼度を高めることも重要です。
アプリの公開をプレスリリースで発表します。プレスリリースとは、企業が報道機関・メディア関係者に向けて行う情報発信のことです。発信した情報にニュース性があれば、各種メディアを通じて宣伝できます。
リリースが確実に掲載される保証はないため、リリースのタイトルを工夫したり、開発経緯などストーリーを持たせる、配信先・配信タイミングの見極めなど、メディア関係者の興味を引き、取り上げてもらうための工夫が必要となります。
プレスリリース以外に、アプリをメディアに取り上げてもらうための方法として有効なのが、アプリを扱う専門メディアへのレビュー掲載です。アプリを能動的に探しているユーザーが訪れる専門メディアは、アプリのプロモーションに有効な場所と言えます。
自身のブログやWebサイト以外に、インターネット上でアプリに関するコンテンツが作られることにより、検索ユーザーからの流入が見込め、プロモーションに役立ちます。
Applivでは「アプリストアで探しにくい」という課題に対し、アプリとユーザーを繋ぐメディアとして、インストールを促進する役割を長年担ってきました。スマートフォンが普及した今、年代を問わず一人でも多くのスマホユーザーが最適なアプリを選ぶことができるよう、幅広く情報を提供しています。 アプリを能動的に探しているユーザーにプロモーションできることがApplivの強みです。
開発者様からのレビュー依頼を無料で受け付けておりますので、依頼フォームよりご連絡ください。
Web広告はオフラインでの宣伝と異なり、特定のターゲットに絞り広告を配信することが可能なので、アプリを使って欲しい人に見つけてもらう機会を増やすことに繋がります。
出稿する上では、それぞれの媒体の特性を理解し、自身のアプリに適した媒体を選択する必要があります。アプリの特徴とターゲットを踏まえた上で、どの広告媒体でどのように宣伝するかを検討してみましょう。
Applivの場合、月間760万人のアプリを探しているユーザーが訪問するため、年齢や性別を問わず、アプリレビューサイトとしては圧倒的な数のユーザーがアプリを探しに訪れています。能動的にアプリを探してるユーザーに対し、アプリの理解を深めるコンテンツとあわせてインストールを促す広告を出稿することが可能です。
アプリ紹介メディアではなく、ブロガーやYouTuberへ直接PRを依頼する方法もあります。またアフィリエイトプログラムに参加することで、ブロガーやYouTuberにアプリを紹介してもらう手段もあります。
ASO(App Store Optimization)とは、日本語で「アプリストア最適化」と訳します。ASO対策とは、Apple storeやGoogle Playにおけるストア内検索結果で上位表示させるための手法です。アプリストアにおけるSEO対策だと考えて差し支えありません。
ユーザーがアプリストア上で検索する際に自分のアプリを見つけてもらうため、「説明文やアプリ名にキーワードを入れる」「アプリの魅力をスクリーンショットで表現する」「レビューへコメントし、指摘された改善点に対応する」といったことを工夫していきましょう。
App StoreやGoogle Playといったアプリストアでは、有料の広告を出稿することも可能です。App Storeでは「Apple Search Ads」、Google Playでは「Google広告」のサービスから広告を出稿します。
公式アプリストアで検索連動型の広告出稿を行うと、ユーザがストアで検索したキーワードに基づき広告を表示できます。そのためユーザーのコンバージョンにつながりやすいというメリットがあります。
昨今は広告があふれかえっており、ユーザの目を引くだけでも一苦労です。そこで有効なのが、インフルエンサーやタレントを起用して話題作りを行うことです。
アプリのジャンルと親和性の高い人や、アプリのターゲットユーザーに近いファンを抱えている人にプロモーションしてもらうことで、新たなユーザーを獲得する機会を作ることができます。
いわゆる口コミや紹介を促進するようなマーケティング方法です。「SNSでアプリについて投稿したら◯◯が当たる」「紹介者がアプリをインストールしたら自分と相手に◯◯がもらえる」など、既存ユーザーを起点に新規ユーザーを増やす企画を考えてみましょう。
アプリを探しているユーザーの中には、リアルな口コミを重視する人も多いため、コアユーザーにアプリを広めてもらう取り組みは継続的に行うことが重要です。
テレビCMや新聞広告、駅や電車の中吊り広告、店舗でのポスターやPOPの設置、プロモーションイベントの開催など、様々な手法があります。
特に多数への認知獲得を行う上では、オフラインでの宣伝が有効です。ただし、オフラインでの宣伝には「特定のターゲットのみに広告を表示しづらい」「費用対効果を計測しづらい」といった弱点もあります。
ユーザーエンゲージメントを向上させることで、ユーザーのアプリ利用頻度や滞在時間が増加し、アプリに対する満足度やロイヤルティが高まります。
脱率が低下し、長期的な利用が期待できます。継続的にアプリを利用してもらうことで、広告やアプリ内課金などの収益機会の増加に繋がります。また、高いエンゲージメントは口コミや推薦を促進し、新規ユーザーの獲得に繋がります。
アプリを利用するユーザーの声を直接取り入れることで、アプリの問題点や改善点を的確に把握できます
これにより、ユーザーのニーズに合わせた最適化が可能となります。アプリの品質向上や新機能の追加を行うことでユーザー満足度が上昇し、これが口コミや推薦に繋がり、新規ユーザーの獲得や既存ユーザーのリテンション向上に寄与します。
イベントやセミナーを通じて、ユーザーや潜在的な顧客と直接コミュニケーションをとることができ、これにより、ブランドの認知度向上やアプリの特長を伝える機会を得ることができます。
また、イベントの内容や情報がSNSなどで拡散されることで、さらなる露出を得られるようになります
他の企業やサービスと連携し、共同でのプロモーションや特別なキャンペーンの実施することにより、今までリーチできていなかった 新しい顧客層の獲得や、既存ユーザーのエンゲージメント向上が期待できます。
また、共同でのマーケティング活動により、広告費の効率化やブランドイメージの向上が見込めます。
アプリのユーザーコミュニティを形成することで、ユーザー同士の交流や情報共有が促進され、アプリに対する熱意や愛着が増大します。
コミュニティ内での情報共有や問題解決が活発になることで、継続率の改善やサポートの負担軽減、新機能に関するアイデアの収集が可能になる他、コミュニティの存在が新規ユーザー獲得の強力なインセンティブとなります。
ここでは、代表的な集客・宣伝手法を紹介しました。こうしたアプリマーケティングを実践するうえで、自分たちのアプリビジネスにとって「価値の高いユーザー」がどのような人物像なのかを理解することがとても重要です。
そして、どのような訴求をしたら、ターゲットのユーザーがアプリを喜んで使ってくれるのかを考えてみましょう。ユーザーインタビューなどを通じ、顧客を理解することが「アプリにとって価値の高いユーザーの人物像」を導き出すことに繋がります。
また、プロモーションを検討する上で、いきなり個別の施策を考えるのではなく、まずカスタマージャーニーマップの作成をおすすめします。ユーザーとのタッチポイントを洗い出し、オンライン・オフラインを両方組み合わせて、マーケティング施策を検討していくとよいでしょう。
アプリ情報メディア「Appliv」を運営するナイル株式会社は、創業以来1,500社以上のWebマーケティングのコンサルティングサービスを提供してきました。
アプリの分野においても、SEOやコンテンツマーケティングの知見を活かし、多様化し続けるアプリビジネスの課題を解決するため、レビュー掲載や広告出稿、メディア露出機会の創出など、自社メディアを持つ強みを活かし、アプリ開発者様のお役に立てるさまざまなサービスをこれからも提供してまいります。