「本を読むのは好きだけど、”積読”で読みかけの本がたまっている……。」

そういった人、結構多いのではないでしょうか? かくいう僕も、文庫本と電子書籍合わせて10冊くらいを積読していて、途方に暮れていました……。そんなとき、

このページはアフィリエイト広告を利用していますが、記載されている情報は一切その影響は受けておりません。

速読ができたら、積読を一気に消化できるのでは?

という考えが、脳裏に浮かびました。そこで速読について調べていたところ、『瞬間速読』という速読を練習するアプリを発見! 本当に読書スピードがアップするのか、実際に使ってみました。

あわせて読みたい
「チャットノベル」アプリ9本比較&おすすめ作品。トーク画面風の新しい小説

「瞬間速読」とはどんなアプリなのか?

まず初めに、アプリの概要説明から。

小説などの文章を細かく区切って、スクロールで次々と表示していきます。スピード調節ができて、1分間で3000単語という超高速にすることも可能です。

本アプリは、「高速逐次視覚提示(RSVP)」という速読手法を採用。RSVPでは目線を動かさなくてもフラッシュ暗算のように単語が表示されるので、速読のスピード感に慣れていきます。

大量の情報を脳に送るので、脳の処理能力が早くなり、通常の本を読むスピードも早くなるとのこと。

青空文庫の作品を収録していて、芥川龍之介や宮沢賢治などの名作を速読できるようになっています。

また、縦書きや横書きを変更できるので、自分が読みやすい方を選ぶことができます。長い単語のときはゆっくりになったり、表示する行数を変えたりと自由なカスタムが可能。

1ヶ月間アプリを使ってみた。

それではアプリを使って、速読の練習をしてみましょう。まず初めに、どれだけ結果が出るかを見たいので、読書スピードを計測しておきます。

株式会社ザイナスが提供している『読書速度測定』というWebサービスを利用してみました。
※PCでのみ利用可能

引用:http://www.zynas.co.jp/genius/sokudoku/sokutei.html

測定を開始すると、小説の一部が表示されます。読み終わったら、画面をクリックすれば完了です。

結果は719文字/分でした。日本人の平均よりかは高いけど、可もなく不可もなくといった微妙な結果……。一体どこまで読書スピードが上がるのでしょうか?

毎朝10分だけを使う練習法

2017年の1月初旬から、速読の練習を開始。最初の方は、通勤時間の合間に、20分くらいかけてアプリで練習をしていました。しかし、高速で動く文字を追うので、すぐに目が疲れます……。

そこで最初に10分だけアプリで練習して、速読のスピードに目を慣らし、そのあとにニュース記事をすばやく読むという練習法に変えました。これだと目がそこまで疲れなくて、ニュースもチェックできるので一石二鳥でオススメです。

始めたばかりの頃は単語に追いつけなくて、文章の内容が頭に入らないことも。しかし段々と、断片的なワードから、大まかな内容を理解できるようになりました。

練習するときのコツ

練習をするときに気を付けていたことを、3つのポイントでまとめておきます。

①黙読しないように意識する。

読書が遅くなる一番の原因が、「黙読」しているということ。おそらくほとんどの人が、この文章を読んでいるとき、頭の中で声に出していると思います。黙読すると一文字ずつ読まなくてはいけないので、どうしても読書スピードが落ちてしまうのです。

そこで、黙読を防ぐために文章を読みながら「あいうえお」を頭の中で復唱するなど、色々試してみましたが、なかなか難しいですね……。これは1ヵ月でどうこうできるものでは無いようです。

②こまめに文章を変える。

ストーリーを覚えている文章は、2回目からはスラスラと読めてしまうので、速読の練習になりません。そこで、ストーリーが分かった文章はこまめに変えるようにしました。

『瞬間速読』には39冊の小説が収録されているので、こまめに変えたいときにはピッタリです。

③スピードを徐々に上げていく。

初めから速読するのは難しいので、徐々にスピードを上げていくのがおすすめです。筆者は600単語/分から始めて、今は1000単語/分に設定しています。

1ヵ月練習してみた結果

2月の頭、ようやく1ヵ月の検証が終了。二日酔いでグロッキーな状態もありましたが、何とか「10分練習法」を続けることができました。

さっそく結果を見てみましょう。

おぉ! 1049文字/分まで上がりました! 40%くらい読書スピードが上がっているので、これは成功ですね。自分としてはそこまで早くなった気はしないのですが、文字を一文字ずつではなく、まとめて読めるようにはなりました。

文庫本で換算してみると、文庫本の1ページは600文字程度、直木賞を獲得した『蜜蜂と遠雷』が507ページなので、大まかに見積もると30万文字あります。

700文字/分だと『蜜蜂と遠雷』を読み終わるのに7時間9分かかるのですが、1000文字/分の場合、5時間で読み終わります。何と2時間も短縮できました。2時間もあれば、映画を1本見ることができますね。

※5時間集中して速読したときの机上の空論です。

速読の練習をやってみて感じたこと。

1ヵ月練習してみて感じたのが、ニュース記事を流し読みするときに、サクサクと読めるようになりました。速読すると内容をじっくりと読めないですが、概要だけを知りたいときには役立ちます。

10分程度の練習でも、読書スピードがグッと上がったので、「速読」をやったことの無い人は、アプリで手軽に練習してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事もおすすめ

おすすめマンガアプリ10本を徹底比較。読みたいマンガがきっと見つかる

大人がハマる「ミステリーノベルゲーム」おすすめ6選。人の持つ悪意に恐怖する