1980年代のファミコンブームをきっかけに、爆発的に広まったビデオゲーム。それは現在に至るまで、ある時は対戦の熱狂を、またある時は感動のストーリーをゲーマー達に与え続けてきた。そして古くより、ひたすらに、あるいは意図せず「笑い」をもたらしてきたゲームがいくつも存在する。誰が言ったか、その名を「バカゲー」と呼んだ。
という事で本記事では、ゲーム業界に長年君臨し、プレイヤー達を爆笑の渦に巻き込み続ける「バカゲー」を大真面目(?)に解説。バカゲーの歴史から、未来永劫語り継がれるであろう名作(迷作?)、新進気鋭のバカゲースマホアプリまでどんどん紹介していきますよ。
愛すべき「バカゲー」達 歴史、名作、おすすめ無料アプリまで真面目に解説
ファミコン時代より愛されるゲームジャンル、バカゲーとは?
バカゲーとは読んで字の如く、ギャグ、どこかがおかしい、狂っている、など常識の枠にとらわれない発想でプレイヤーを笑わせに来る「バカらしい」ゲームの俗称です。
この場合の「バカ」に蔑称の意味合いはほとんど無く、むしろ親しみを込めて使われており「愛すべきバカ」という形容がぴったり当てはまります。
なお極端に言うと「笑えればバカゲー」なので、ゲームジャンルは様々。アクション、RPG、アドベンチャーなどでたくさんのバカゲーが生み出されています。
衝撃!笑撃!? バカゲーは2つに分類された
一口にバカゲーと言っても、その実は2種類に分類されます。「狙って作ったバカゲー」と「意図せずでき上がったバカゲー」です。どういう事なのか、その詳細を確認していきましょう。
狙って作ったバカゲー
開発陣がプレイヤーを笑わせるために、演出やグラフィックなどにお笑い要素を盛り込んだ、いわば「意図的なバカゲー」です。本当に笑えるかどうかは開発陣の手腕とプレイヤーの笑いのツボ次第ですが、開発者の「プレイヤーに笑って欲しい」という想いは本物。
腹筋崩壊するほどのゲームに巡り合ったら、大いに「バカゲー」と称賛してあげましょう。
意図せずでき上がったバカゲー
開発陣は真面目に作ったつもりが(少なくともプレイヤー視点ではそう見える)、でき上がったものがツッコミどころ満載だった、というゲームもバカゲーと呼ばれる事があります。こちらは「意図的なバカゲー」に対して「天然もののバカゲー」と言えるでしょう。「シリアスな笑い」に通じるものがあるかも。
ただしこの場合はゲームに関わった開発者が、バカゲー扱いされる事に対して不本意である可能性が高いため、使用の際は注意が必要です。
バカゲーとよく混同される分類
バカゲーにはアクションやRPGのように明確な基準がなく、あえて言えば「笑えるかどうか」というプレイヤーの感覚に依る所が大きいため、他の分類と混同しがち。特に混同されやすいのが、以下のクソゲーと奇ゲー(謎ゲー)です。
中にはクソゲーと言われてもおかしくないくらいゲームシステムが破綻していても、それを帳消しにするくらいのバカゲー要素があったり、逆に秀逸なシステムと笑いどころを兼ね備えた良作バカゲーがあったり……バカゲーにも色々ある事はぜひ覚えておきましょう。
クソゲー
クソゲーとバカゲーは少々混同されがちですが、クソゲーはそもそもゲームとしての体を成していないのに対し、バカゲーは見た目がぶっ飛んでいてもゲームとして成り立っているという違いがあります。クソゲーは(例外を除き)蔑称の意味合いなのに対し、バカゲーは愛称の意味合いが強め。
野球ゲームを例に挙げると、そもそも野球のルールが成り立っていなければ「クソゲー」、野球のルールは成り立っていてもどこかぶっ飛んだ要素があれば「バカゲー」となります。
奇ゲー・謎ゲー
バカゲーのような突飛さや笑いがあっても、どちらかと言うと奇妙さ・シュールさが際立ち、プレイヤーの頭に「?」が真っ先に浮かぶようなゲームは奇ゲーや謎ゲーと呼ばれます。
バカゲーに比べるとわかりやすい笑いが少なく人を選びますが、逆に刺さる人にはとことんまで刺さり、コアなファンが付きやすい傾向があります。
ファミコンからPS4まで、ゲーム史にその名を刻むバカゲー達
ビデオゲーム黎明期より確かに存在したバカゲー。一本の記事では紹介しきれないほど数多くのバカゲーが存在しますが、特に名作・迷作と呼ぶべきバカゲーを紹介します。バカゲーの歴史を振り返ってみましょう。
『たけしの挑戦状』(1986年/FC)
ビートたけし(北野武)氏が開発に関わった問題作『たけしの挑戦状』。善良な市民だろうと殴れる、自分も殴られるなど、後にたけし氏が監督を務める映画『アウトレイジ』を彷彿とさせるバイオレンスで生々しい世界観は衝撃を与えました。早すぎたクライムアクションと言えるかも。
攻略法も常軌を逸しており、会社を辞める、離婚する、1時間放置するなど、およそ常人には考えの及ばないものばかり。しかもゲーム中はほぼノーヒントゆえに、攻略本なしではまずクリア不可能。公式さえも「クソゲー」と言う有様です。クリアできたら「えらいっ」。
その前衛的すぎる展開はゲーマーの記憶に強烈に刻み込まれ、今なお伝説のクソゲーにしてバカゲーとして愛されています。
『美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負』(1989年/FC)
1983年より続くグルメ漫画『美味しんぼ』が原作のアドベンチャーゲーム。
しかしその実態は、アドベンチャーなのに「たたかう」「にげる」「じゅもん」の選択肢が出てくる、主人公の山岡士郎が「アンキモ、アンキモ、アンキモ!」と謎の呪文を叫ぶ、山岡が突然「よのなかがイヤに」なってバッドエンドなど、原作からかけ離れたトンデモ展開が待ち受けるバカゲーです。
なお補足すると、正解の手順を踏めば原作に沿った雰囲気で進むので、その点はご安心を。
『シャドウゲイト』(1987年/PC、1989年/FC)
「ざんねん!! わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!」で〆られる辞世の句でおなじみのアドベンチャーゲーム。豊かな語彙力と豊富なバリエーションの死に様は今でも語り草で、ゲームはやったことはないけど「ざんねん!! わたしの~」のくだりを知っている人は多いはず。
実は本作は元が米国製で、バカゲーと呼ばれる所以は翻訳にあります。というのも原文では第三者視点だったテキストが、一人称視点に書き換えられているのです。それにより、自分の死に様を冷静かつ叙情的に解説するという何とも珍妙な光景が繰り広げられる事に。
それ以外にも「ホップ ステップ ジャンプ……かーるいす!!」など日本独自に加えられたテキストもあり、バカゲーぶりに拍車がかかっています。
『ファーストサムライ』(1993年/SFC)
意外にバカゲーの少ない(筆者調べ)SFCでの貴重なバカゲー『ファーストサムライ』。簡単に言うと外国人が見た間違ったサムライ観をそのままゲームにしたアクションゲーム。地肌に直接肩衣を着たサムライが映ったパッケージの時点で何かが間違っています。なおゲーム中では上半身裸です。
ほかにも何故か妖術や手裏剣が使えたり、曲がりなりにも和を意識したゲームなのに「ハ~レルヤ♪」と流れたりツッコミどころ満載。
ちなみに攻撃の上下打ち分けや壁つかみなど、当時としては珍しいシステムを搭載しており、世界観を除けばアクションゲームとしてはむしろ良作。遊べて笑えるバカゲーです。
『GUNDAM 0079 The War For Earth』(1996年/PC、1997年/PS)
リアルロボットアニメの開祖『機動戦士ガンダム』を、実写と3Dを取り入れアドベンチャーゲーム化……なのですが、その実はガンダムを知っていれば知っているほどアニメとのギャップに衝撃を受けるバカゲーです。
まず弱すぎるガンダム。ルナチタニウム合金の硬さはどこへやら、ザクマシンガン数発であっさり大破。しかも「ニュータイプ専用ゲーム」と呼ばれるほどに難易度が異常に高いため、プレイヤーは何度もガンダムの(マヌケな)やられシーンを見せつけられることに。
そして実写の俳優もアニメとは大きく印象の異なるキャストが多く、それでいてCVはアニメと同じなので余計にギャップが際立つ事に。特にやたら恰幅が良く顎の割れたシャアはガンダムファンの間で密かに語り草となっています。
『せがれいじり』(1999年/PS)
プレイステーション(PS)という革新的なプラットフォームでは、多くのゲームメーカーが試行錯誤を繰り返し、その過程で数多くのバカゲー、奇ゲー、怪作が生まれました。『せがれいじり』はその中でも一際異彩を放つバカ奇ゲーです。発売元はなんとエニックス(現スクウェア・エニックス)。
もはやタイトルの時点でいかがわしさ満点ですが、内容もカオス。主人公のせがれを大きくするために、作文をしていくという流れ。
もはやこの時点でツッコミ所満載でわけのわからない状態なのですが、作文で下ネタなワード(一応伏せ字付き)が出てきたり、無駄にクオリティの高いシュールなムービーが流れたりともはや理解が追いつかないバカゲーとなっています。
『GOD HAND』(2006年/PS2)
「『デビルメイクライ』をバカゲーにしたらこうなった」と言わんばかり。カプコンのスタイリッシュアクションゲームです。
バットで敵を空高くへ吹っ飛ばす、おもむろに土下座して相手に手加減してもらうなど、必殺技に相当する「ゴッドリール」は爽快感とコミカルさが絶妙に混じっており、デビルメイクライとはまた違った方向性のアクションを楽しめます。
加えてストーリーもギャグやパロディが散りばめられており、もうやりたい放題。一方で難易度はかなり高く、EASYでもアクションが苦手なプレイヤーは苦戦するレベル。それゆえのやりこみ要素と前述のバカゲー要素が合わさり、ファンからはタイトル名ともかけて「バ神ゲー」として愛されています。
『Saints Row』シリーズ(2006年~/Xbox360、PS3、PS4、PCなど)
『Grand Theft Auto(GTA)』シリーズフォロワーのオープンワールド・クライムアクションシリーズ。初期こそGTAライクなギャング抗争が描かれていたのですが、シリーズ3作目から(何を思ったのか)突如としてバカゲー化。
強盗をしているのに人質と仲良く写真撮影をしたり、エイリアンと戦ったり……クライムアクションの元々の自由度の高さもあいまって、なんでもありの無法地帯ゲーと変貌を遂げました。
非常に珍しいCERO:Zのバカゲー。CERO:Zに興味があるけど抵抗のある人は、本作を入門用にしてみるといいかも。
『ぎゃる☆がん』シリーズ(2011年~/Xbox360、PS3、PS4、Switchなど)
ある日突然モテ体質になった主人公が、絶え間なく押し寄せてくる女の子達を眼力で昇天させる、FPS(正確にはレールシューター)に萌えを取り入れた異色の“眼”シューティング。
女の子に囲まれたいという男のロマンを実現しつつ、女の子達を昇天させるおバカなノリを味わえるのは本シリーズだけ。登場するすべての女の子に詳細なプロフィールが設定されていたり、VR展開されていたりと異様に凝りまくっています。
しかしそのぶっ飛んだ見た目とは裏腹に、ハイスコアを目指すとなると女の子達の弱点の把握や正確なエイミングが必要になり、実はFPSとしても本格的。萌えて笑えて遊べるバカゲー、FPSの硬派なイメージが一瞬でぶっ飛びます。
あの爆笑を手の平で。スマホ移植されたバカゲー達
古今東西様々なバカゲーがリリースされてきたゲーム業界ですが、中には愛されるあまりスマホアプリとして移植された(されてしまった)タイトルもたくさんあります。
あの爆笑をスマホで持ち歩けるとは、バカゲー愛好家にとっては嬉しい世の中になりましたね。ただし電車の中など公共の場所では不意に吹き出さないよう注意しましょう。
『たけしの挑戦状』:伝説のバカクソゲーが、パワーアップしてアプリに!?
ファミコンからの移植。
伝説のクソゲーにしてバカゲー。たけしの挑戦状』が、なんとスマホアプリになってしまいました! FC版の雰囲気はそのままに、スマホ向けにワイド画面対応、新ステージ「あめりか」の追加などまさかのパワーアップ要素もあり。
さあ今一度、スマホ世代にも『たけしの挑戦状』の笑撃を広めましょう。
『Goat Simulator』:もはやバグか仕様か判別不能。不死身のヤギが大暴れ
PC(Steam)からの移植。
ヤギの気分を味わえるシミュレーター。とは名ばかりで、物理演算が生み出すぶっ飛んだ挙動を楽しむバカゲー『Goat Simulator』のスマホアプリ版です。
なおこのゲーム、多数のバグが発見されていますが、プレイに支障をきたすもの以外は「面白いから」という理由で残されているとの噂。
ゲームの目的は特になし。難しいことは考えず、ハチャメチャな挙動を楽しみましょう。
『QWOP』:1歩進むだけで謎の感動。二足歩行の偉大さを感じる陸上ゲーム
PC(Flashゲーム)からの移植。
世界中を爆笑させた激ムズブラウザゲーム、『QWOP』もアプリで登場しています。
右足と左足を動かして100m走をするのですが、操作が難解すぎて初回プレイでは1歩も進めずトンチキな体制でずっこける事必至。もはや1歩進んだだけでも謎の感動に包まれます。果たして走り切るのに何時間かかるのでしょうか……?
『Getting Over It』QWOPに続く派生作(問題作)。ハンマーで宇宙を目指せ
PC(Steam)からの移植。
QWOPの作者が2017年にリリースした待望の問題作、もとい派生作。釜にハマった男性が、ハンマーで宇宙を目指すというわけのわからない世界観のアクションゲームです。
相変わらず操作の難易度は高く、ちょっとした段差を超えるのも一苦労。本作にはゲームオーバーはありませんが、その代わり大きくコースを戻される事もしばしば。ですが無性に先に進みたくなる、謎の中毒性を持ったバカゲーです。
『I am Bread』食パンが美味しく焼かれるために、一生懸命トースターを目指す
PC(Steam)からの移植。
主人公は一切れの食パン。美味しく焼かれるために、トースターを目指すアクションゲームです。食パンが台所を荒らしながらぎこちなく動く様は、まさにシュールそのもの。床に落ちると可食性(ライフ)が下がるなど、妙な所でリアルなのが余計に笑えます。
なお見た目はコミカルですが、実はストーリーには深い意味があるとかないとか……。
『Ace of Seafood』鮭や蟹がビームを放つ。 笑撃の海鮮バトルが勃発
PC(Steam)からの移植。
鮭や蟹などが勢力争いを繰り広げるアクションシューティング。これだけでも独特の味があるのですが、この海産物たち、なんとビームを放つのです。なぜ海産物がビームを放つのか? そんな事を考えるのは無粋というもの。海の王者を決める熾烈な海鮮バトルを制しましょう。
見た目と初見のインパクトとは裏腹に、意外にもやりこみ要素も満点。遊べるバカゲーです。
『Sumotori Dreams』生まれたての子鹿か!? まともに立ち合えない相撲ゲーム
PC(フリーゲーム)からの移植。
ローポリゴンの力士が相撲を取る、物理演算搭載の相撲ゲームなのですが……この力士、生まれたての子鹿並に足腰が弱すぎてまともに立ち合えません。
開始5秒もすれば派手にすっ転ぶインパクト抜群のバカゲー。対戦プレイにも対応しているので、友達も爆笑の渦に巻き込んじゃいましょう。
アプリ界に新旋風を巻き起こす。アプリオリジナルのバカゲー達
スマホが普及した現在、アプリオリジナルの新進気鋭のバカゲーが続々とリリースされています。その中から特におすすめのアプリ10作を紹介。
見た目のインパクトが凄まじいもの、シチュエーションがありえないもの、ちょっと大人なネタで攻めてくるものなど様々。こちらも公共の施設でのプレイには十分にご注意ください。
『こんなフリーキックはイヤだ』:フリーダムすぎるフリーキック
味のあるイラストと奇想天外なネタの数々でプレイヤーを抱腹絶倒。スマホアプリ界に君臨するバカゲーメーカー「ハップ」(hap.inc)の名を世に知らしめた『こんなフリーキックはイヤだ』です。
最初は普通のフリーキックなのですが、どんどんカオスな方向に変化。ボーリングのピンが登場したり、相手選手が自転車でゴール前を通過したり、もうわけがわかりません。
しかもボウリングのピンを狙うとそちらが罠というプレイヤー心理の裏をかいた罠が多数。。作者との高度(?)な心理戦を楽しめますよ。
『ソーセージレジェンド』:ソーセージと言う名の伝説の剣で、熾烈な突っ付き合い
やたらウネウネ動くソーセージで1VS1のガチンコ勝負。文章にするだけでもバカらしさ満点の対戦ゲームです。ソーセージがフェンシングの如く突っ付き合う様は、一度見たら頭から離れないインパクトを残します。
しかしその実は中々熱い対戦ゲームであり、あと一撃で倒せるのになかなかトドメが決まらず、逆転が起こることも多々。不覚にも熱中してしまうバカゲーです。
『食べないと死ぬ』シリーズ:飢えて死ぬか、携帯電話を「食べる」か……
餓死寸前の主人公。このまま餓死するのを待つか、目の前にある「ありえない食材」を食べて飢えを凌ぐか、究極の二択ゲームです。まあゲームシステムの都合上、どの道最終的には死ぬんですけどね。人気につき、なんと第4弾までリリースされています。
このシリーズの笑い所は、次々と出されるあり得ない食材と、豊富な死因の数々。死亡率92%の携帯電話を食べたら爆発して死んだ、などツッコミ切れないバリエーションのオンパレードです。
『最高におバカなゲーム』:世界一ふざけたIQクイズ
IQテスト、謎解きのアプリは数多くあれど、『最高におバカなゲーム』ほどふざけたIQテストはないでしょう。屁理屈、引っ掛け、軽い下ネタの応酬が、プレイヤーの腹筋を直撃します。
ですが実際に答えを知れば「なるほど」と思わず納得してしまう問題揃い。スマホの機能を活かした技ありの謎解きも多く、意外にも筋の通った知的バカゲーです。
『ババア無双』シリーズ:ババアが跳ぶ! 斬る! レーザーをぶっ放す!
100万歳の筋骨隆々なババアが、竹やりで何十体ものモンスターを薙ぎ払う。萌え文化に真っ向から立ち向かう(?)無双系アクションです。ババアがスタイリッシュに戦う姿は爽快感抜群にして抱腹絶倒。しかもビームまで放つという超人ぶりを発揮します。
昇天寸前でラフデザインのようになってしまったジジイと、意外にも心は乙女なババアのやり取りにも注目です。
『バカサスペンス』:この推理ゲーム、バカしかいない……!?
トイレを流していない犯人に仕立て上げられた主人公。なんとか疑いを晴らさなければ……。しかし主人公はバカ。証言は2つまでしか覚えられない!? シチュエーションも登場人物も、バカしかいない推理ゲームです。
真犯人を見つける秘訣は、バカになること。真面目に推理してはいけない笑撃バカゲーです。
『キンニクエスト』:世界を救う勇者は大胸筋!? 人類には早すぎた筋肉RPG
画面中どこを見ても筋肉だらけ。主人公の大胸筋が兄貴分のリッさんとともに、ドーピング卿の野望を阻止する、筋肉愛に溢れたRPGです。
薬に染まってしまった筋肉と、死闘の末に「ドッキンニク」をし、新たな姿を獲得していく大胸筋。暑苦しさ全開、終始ハイテンションな旅路の結末を、あなたは目の当たりにできるでしょうか!?
『ローラーコースターシミュレーター』:乗客が落ちた? ハハッ、これも演出ですよ
一筆書きでレールを描いて、ローラーコースターをゴールまで走らせるゲーム……というのは表向きで、その実は無茶苦茶な急降下やループを描いて乗客の落ちっぷりを楽しむバカゲーです。
プレイヤーの気分次第で、無情にも吹っ飛んでいく乗客、そして起こる爆発事故。現実でやったら大事故ですが、ゲームなら羽目を外してもOK。最高に面白いローラーコースターを演出しましょう。
『エジコイ』シリーズ:攻略対象はエジプト神!? 神々しすぎる乙女ゲーム
恋のお相手はイケメンエジプト神。人類には早すぎた、いえ、逆に遅すぎた恋愛ゲームです。見た目は奇特ですが、ストーリーの大筋は正統派な純情恋愛物語で、見た目とのギャップが凄まじいこと。
一方で神話ネタを絡めたギャグあり、唐突な即死エンドあり(!?)、泣けるエンドありと、予測不能な展開の連続。プレイし始めたら先が気になって仕方がありません。
『くまといっしょ』:わーい、野生のくまがやってきたぞー
「家にヒグマがやってきた、よし飼おう。」無謀にもほどがある育成ゲームです。
たまに襲いかかったり、部屋を荒らしたりしますが、それはちょっと人間に慣れていないから。根気よくお世話して仲良くなりましょう。なお命の保証はいたしません。
人々が「笑い」を求める限り、バカゲーは生まれるであろう……
何か嫌なことがあっても、大笑いしたら吹っ切れた。そんな経験を誰もがした事があるでしょう。そう、人々は常に「笑い」を求めているのです。そして人々が笑いを求める限り、永遠にバカゲーが生み出される事は間違いありません。
これからどんなバカゲーが生まれてくるのか……期待に胸を膨らませつつ、歴代のバカゲーに笑わせてもらうのもいいでしょう。
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