"自分で事業を立ち上げて、実力でのし上がってみたい!"そんな野心の強い方はまず『コーヒーインク』をプレイしてみてはいかがでしょうか。

『コーヒーインク』はカフェチェーンの創業者となって最高の商品を提供し、優秀な人材を雇い、マーケティングや財政戦略を駆使して「最高のカフェチェーン」を目指すシミュレーションゲームです。

250円の有料アプリですが、本格的な経営戦略を体験できます。本記事ではほかの経営シュミレションではあまり体験できない、「そこまでやるの!?」と驚くユニークギミックを中心にご紹介します。

2020年6月現在はiOSでのみプレイ可能です。

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ゲームの基本は市場調査と商品管理

ゲームの基本はショップの商品を管理して、毎週の売上増額を目指すことです。一定の売上が確保できたら新たなショップを開店して、さらなる規模拡大をしていきます。

カフェチェーンには競合企業が存在し、隣にショップを建てられたりもするので負けない方法を探していきましょう。

ゲームの基本イメージ

▲商品の管理や財政のチェックをしながら売上を拡大していく。

一周7日間のターン制で、時間制限はないのでゆっくり考えられます。四半期には業績チェックが入るのもポイントです。自分だけでなく競合企業の成長率などが確認できます。

業績チェック

▲急激に売上を伸ばしている企業は要チェック。経営しているショップの近くに店舗を展開してくることも。

ショップの売上を伸ばす方法は非常に多岐に渡ります。例えば無線LANを始めとした店舗内サービスの開設や売れていない商品の値段を変更するほか、競合店舗にない商品を追加するなど状況に合わせた対応が求められます。

ライバル企業の情報

▲相手のショップ情報を確認しながら商品の差別化をしたり、価格競争に持ち込んだりと作戦を考えよう。

ショップの内装から雇用管理まで、考えること多数

本格派と先述したとおり、『コーヒーインク』は実際の経営面で要求されるような細かい設定が用意されているのが特徴です。

利益を勝ち取るためにやらなければいけないことを、いくつか紹介していきます。

ショップの設置から、もう戦略は始まっている

ショップを開店するのにも、ただ場所を選んで配置するだけではありません。

店舗の内装はもちろん使用する機材の選定もあり、ブレンダーやコーヒーメーカーなどのコストや性能・こだわりを考えながらショップを作り上げていきます。

機材選択

▲ブレンダーやコーヒーメーカーなど「コーヒー」というジャンルだからこそ、道具にもこだわりたいところ。

社員の生殺与奪を握るのはあなた? 大事な福利厚生システム

スタッフの労働環境も細かい設定が可能で、時給や福利厚生・研修制度なども決められます。

その気になれば最低賃金で福利厚生なしのブラックな職場づくりも可能です。ただし接客対応でのクレームは自己責任です。

健康保険

実際にブラックにしてみた

というわけで試しに人件費のミニマム化で売上を伸ばす作戦を取ってみました。店員を馬車馬のように使い倒していきたいと思います。

まず「健康保険」や「企業年金」の制度は廃止します。強く生きてください。

福利厚生なし

▲貯蓄するなどして自分の身は自分で守ろう。会社は一切保証しない。

さらに時給を最低の8ドルに設定すると、なんということでしょう。一気に人が辞めてしまいました。

最低賃金

▲競争の激しい大事な時に逃げるのは軟弱者。辞めても仕方ないのである。

人がいなくなっても店は続きます。たった一人きり(最低時給)の接客では限界が訪れ、ついにクレームが来てしまいました。

ついにクレームが

▲店員の対応の遅さでお客様に怒られてしまった。どうしてこうなった?

一番重要な要素!? コーヒーのオリジナルブレンドを楽しめる

普通のシミュレーションゲームと最も違うのは、この「コーヒーの仕入れ」でしょう。多国籍を含む9つの国のコーヒー豆を、最低値5%から百分率でブレンドしていきます。

コーヒーは風味・酸味・粘性・苦味・香りの5つの要素からなり、うまく組み合わせることで安くて質がいいものや特定の要素に特化したコーヒーなどが作れます。こだわりすぎると原価が高くなってしまうので注意です。

販売戦略だけでなく、企業イメージにあったブレンドをオリジナルで考えてみましょう。

コーヒーの仕入れ

▲美味しいコーヒーの配合を考えよう。右上に表示される原価コストが、高くなりすぎないよう注意だ。

「お客様の声」はショップで確認! リアルタイムで声を聞こう

売上をよくするために、「お客様の声」はサービス改善のための重要な情報です。それぞれのショップをタップすると、実際にお客さんが入っている様子を確認できます。

お客様の声

▲「お客様の声」は実際にサービスを利用した人から聞ける貴重な意見。クレームが来たときにはサービス改善も考えよう。

リアルタイムで客が流れていき、嬉しいことや不満だったことがあるとそれぞれ「お客様の声」の欄に溜まっていきます。

流れてくるのが遅く少し待たされたりもしますが、リアルに流れている雰囲気が体験できます。

さらなる拡大を目指せ! 経営戦略が求められるやりこみ要素

ショップが安定してきたら、さらなるチェーンの拡大を目指しましょう。店舗数を増やすのはもちろん、それ以外にも幅広い戦略が必要です。

資金が足りない? なら銀行で融資を受けよう

ショップを増やしたい、でも今はそこまで資金ストックがない。そんなときは銀行でお金を借りてみるのはいかがでしょう。

銀行にも種類があり、低金利だけど借りられる額が少なかったり、たくさんの額を借りられるけど売上の審査が厳しかったりと差別化されています。会社の経営方針を鑑みて選んでいきましょう。

銀行ローン

▲利息を取るか、借入額をとるか。必要な金額に合わせて検討しよう。

ライバルと差をつけろ! 広告活動で販路拡大!

企業の広告活動がおこなえます。広告活動はコストが掛かりますが、継続的に続けることで売上が上がります。

最安価は3000ドルの看板広告で、さらにお金をかけるならばテレビ広告・自社アプリサービス開発なども可能です。

広報活動

▲これは比較的安価なラジオ広告だが、月に5000ドルは安くない。費用でうっかり破産しないように。

株式で利益拡大! 最後には「企業買収」も可能に……?

このゲームには自社も含めた「株式」の情報が存在します。売上が一定以上ある状態でゲームが進むと株式を公開できるようになり、株の売出しでさらなる利益の拡大が狙えます。

自社株

▲自社株を売り出すことで、さらに使うお金を増やすことができる。うっかりライバル企業に株を買い占められないようにしよう。

更にゲームが進むと、ライバル企業の株を買い占めていわゆる「買収」をおこなうこともできるようです。

2020年6月のレビュー執筆段階ではまだそこまでいっていませんが、もし買収ができれば会社規模を一気に大きくすることができるので楽しみです。

経営って大変! でもうまくいったときの達成感はひとしお

ショップの立地や仕入れ、スタッフの福利厚生管理にライバル企業との差別化など、とにかく考えることが多いゲームです。

売上が伸びているからと市場調査を怠るとメニュー需要の低下などであっという間に下落します。

ちょっと難しい印象のゲームですが、苦労するからこそ順調に売上が伸びていく過程はとても充実感があります。

経営体験が気軽にできるので、あなたも『コーヒーインク』でCEOになってみてはいかがでしょうか。

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