Appliv編集部が気になる開発企業さんへインタビュー。
今回はウイルスやネット詐欺からスマホを守る総合セキュリティアプリ『ウイルスバスター モバイル』を開発するトレンドマイクロさんにお話を伺いました。
開発会社:トレンドマイクロ株式会社
【インタビュー】ネット詐欺の被害が過去最多、スマホのセキュリティ対策は『ウイルスバスター モバイル』で。
ー『ウイルスバスター モバイル』はどんなアプリですか?
スマートフォンをネット詐欺から守るためのセキュリティ対策ができるアプリです。
『ウイルスバスター モバイル』では、ウェブ脅威、詐欺メッセージ、不正アプリという主に3つのサイバーセキュリティ対策が可能です。
ーネット詐欺にもいろいろな種類があるんですね。それぞれどのような機能なのか教えてください。
1つ目のウェブ脅威対策は、フィッシングサイトとか詐欺サイト 偽サイトなどをブロックするための機能で、ブラウジングでウェブサイトを見るときに、安全性を判定します。
もし、不正なサイトにアクセスしてしまった際には、「これは危険なサイトですよ」と通知をして、ブロックするようになっています。
2つ目は詐欺メッセージへの対策です。これは、SMSで届くメッセージの特徴や、その中に含まれているリンクを分析し、危険なメッセージを検出してくれます。
もしメッセージに含まれるリンクが危険なものだった場合、Androidでは警告を表示し、iOSではアプリ内の「迷惑メッセージ」フォルダに振り分けを行います。
3つ目は、不正アプリ対策で、こちらはAndroidのみの機能になります。
Google Play からアプリをインストールする前にスキャンをし、不正なアプリをインストールするのを未然に防いだり、Google Play でも サイドローディング (アプリストアを介さず直接インストールすること)でも不正なアプリをインストールしてしまったらその時点で検出したりします。
また、手動でスキャンのボタンを押していただくことで、自分のスマホ 端末の中にあるアプリをスキャンして不正アプリを検出するということもできます。
ーこれだけのいろんなネット詐欺からスマホを守ることができるのには、何か理由があるんですか?
『ウイルスバスター モバイル』は、日本国内を標的にしたネット詐欺に強いからですね。
詐欺サイトや不正サイトを検出するためには、詐欺サイトの情報をどれだけ蓄積しているかが重要になります。
私たちの会社は、東京の本社に日本のユーザーを狙ったネット詐欺などを解析する専門のチームがあるんです。そこで、最新の脅威情報を常に収集・分析して、データベース上に反映させることで、詐欺への検出力を高めるということにこだわりを持っています。
実際に、第三者の機関によるテストでも、日本を標的にしたネット詐欺の検出力が高いと評価を頂いています。
ーこうしたネット詐欺による被害は増えているんですか?
はい、次々と新たなフィッシングサイトが登場しており、金融機関やクレジットカード関連サイト、他にも携帯のキャリアや交通機関などのサイトを偽装したサイトがあります。最近では、国税庁を偽装したSNSやサイトも確認されているんです。
あとは別の手口として、偽警告のようなものもあります。
これは、ウェブブラウザを利用中に「あなたの端末はウイルス感染しました」と偽の警告を出す詐欺で、メッセージ内に表示された「不正アプリをスキャンする」と押してしまうと、Androidの場合は不正アプリをインストールさせられてしまったり、iOSの場合は不正な構成プロファイルをインストールしてしまったりします。
ー警告がそもそも偽物だなんて、すごく怖いですね。これも『ウイルスバスター モバイル』で防ぐことができるんでしょうか?
はい、対策可能です。最初にリンクをクリックしたタイミングで、弊社のデータベース上に似たようなタイプの詐欺情報があればその時点でブロックします。
また、Androidの場合ですと、たとえ不正なアプリをインストールしたとしても先ほどご紹介した「不正アプリ対策」機能が働き、怪しいアプリを検出し、削除することができます。
ー他にも、被害が出ている詐欺はどんなものがありますか?
懸賞当選詐欺という、ウェブサイトを見ているときに「あなたは当選しました」と画面に出てきて、タップすると商品を送ると謳い個人情報を入力させられるものがあります。
こちらに対しても、『ウイルスバスター モバイル』では、不正なリンクとしてデータベースに情報があればブロックします。
もう1つはiPhoneユーザーを狙った、カレンダースパムと呼ばれるものもあります。
Apple ID に登録しているメールアドレスが何かしらの形で他人に知られてしまい一方的にイベントに招待されたり、Webサイトやメール、SNSのリンクから自分で意図せずイベントを登録してしまったりすることで、自分のカレンダーに予定が入ることがあります。
このイベントを開くと、偽のサイトやフィッシングサイトに誘導されて、個人情報の入力を促されるなどがあるんです。
こうした比較的最近の詐欺にも対応できるよう「カレンダースパム対策」機能を提供しています。こちらの機能を使うことで、不正なリンクが含まれているイベントを 一括で消去できるのでおすすめです。
ー実際に詐欺被害で最も多いのはどのようなものですか?
フィッシングサイトからの詐欺ですね。アプリユーザーさんの中でも被害に遭われた件数が多いと感じています。
警察庁によると、フィッシングによる詐欺と見られるインターネットバンキングに関わる不正送金被害の件数や被害総額が、過去最多と発表があり注意喚起がされています。
こうした詐欺は、コロナ禍の2020年をきっかけに増えたように感じていますね。
コロナで生活様式が変わり、ネットを使う機会が以前よりも更に定着したことで、攻撃者サイバー犯罪者がそこを狙い、被害が増えたのではないかと考えています。
ーなるほど。ネットを使うことが当たり前になってより被害件数が増えているんですね。
そうですね。日頃から、ウイルスや不正アプリに対し気を付けようと意識を持たれている方もいらっしゃると思いますが、最近は不安を感じるポイントが変化してきて、個人情報漏洩や、インターネットの利用履歴の流出を心配されている人が多い傾向です。
詐欺はすごくスピードが早いんです。例えば、不正サイトのURLは有効期間がすごく短く、すぐ違うURLに変えて、また新しいものが出てくるんです。
よく、iPhoneだったら大丈夫と考えている方がいますが、ネット詐欺というのは、人間側を騙しにかかってくるものなので、使っている端末は関係ありません。
Androidを使っていようがiPhoneを使っていようが、フィッシングサイトの脅威は常にあります。
ーセキュリティ対策の大切さがよく分かりました。実際にアプリを使っているユーザーからはどのような反応がありますか?
ご利用いただいているユーザーさんからは、「不正サイトにアクセスしそうになったのをウイルスバスターが防いでくれた」、「偽装されたネット通販サイトをブロックしてくれた」、「アプリを入れておくことで、常にスマホが守られていて安心する」などのコメントをいただいています。
「長年アプリを使用してるけど、大きな被害を受けたことも一度もない」という声もあり、ユーザーの皆様をネット詐欺から守ることができていて嬉しく思っています。
ー『ウイルスバスター モバイル』を使ううえでのポイントはありますか?
アプリをインストールした後、必ず設定を完了させてください。
よくインストールさえすれば大丈夫だと思われている方がいるのですが、それだけでは対策できていない状態と変わらないんです。
画面上の案内に従って操作すれば、簡単に設定できるようになっていますので、必ず行うようにしてください。
また、無料体験版の期間が終了してそのまま放置されているパターンもよくあるので、ご注意いただきたいと考えています。
ー料金プランについて、詳しく教えてください。
『ウイルスバスター モバイル』には、無料版と、有料版があります。無料の体験版は、30日経つと自動的に切れてしまいます。
30日経過した時点でセキュリティの有効期限が切れてしまうので、継続をご希望される場合はご自身でご購入をお願いいたします。
もしスマホを機種変更しても、引き続き使い続けることができます。
ースマホを機種変更した場合は、どうすればよいですか?
機種変更時に特別な手続きは必要ありません。新しい端末のウイルスバスター モバイル上でトレンドマイクロアカウントでログインしていただくだけで、そのままお使いいただけます。
アプリをご利用いただくにあたって、最初にトレンドマイクロアカウントのアカウントを作成いただいており、そのアカウントにライセンスが紐づいている状態なので、新しい端末で同じアカウントでログインしていただくことで、引き続きご利用が可能です。
ー最後に、まだアプリを使ったことがない方へアドバイスをお願いします。
アプリをインストールするか迷っている方におすすめしたいのは、LINEの「ウイルスバスター チェック」です。
このURLを踏んで大丈夫かな?という時や、自分のメールアドレスが流出していないかをチェックする機能の他、LINEグループ内に送られてくるWebサイトのURLが危険なものかどうかも判別してくれます。
LINEでお友達になっていただくと、誰でも無料で利用できるので、『ウイルスバスター モバイル』のセキュリティ対策を体験したい方はぜひお試しください。