撮影や画面録画をした動画の、最初の部分や終わりの部分が不要だと思ったことはありませんか? そんなときにはトリミング編集を行うのがおすすめ。
本記事ではiPhone・Android・Windows・Macそれぞれのデバイスにおいてトリミング編集を行う方法を紹介します。編集方法を覚えておけば、トリミング編集のためにデータを移行する手間もなくなります。
豊富な編集ツールやフィルターが使える動画編集アプリ
BeautyPlus
【スマホ・PC】動画切り取り(トリミング)方法! おすすめアプリ・ソフトも紹介
動画の切り取り(トリミング)とは?
動画の切り取り(トリミング)とは、動画内の不要なシーンや、動画を繋げる際に発生する不要な部分をカットしていく作業のことです。出来次第で動画の見やすさが変わるほど、トリミングは動画編集でも重要な作業のひとつ。動画に不要なシーンがあれば思い切ってカットしてみるのもよいでしょう。
動画切り取りにおすすめのツールとは?
スマホで動画の切り取りをするなら、iOSの『写真』アプリやAndroidの『Googleフォト』のようなOSに標準搭載されているアプリではなく、『BeautyPlus』などの動画編集アプリを利用するのがおすすめです。
OSに標準搭載されているアプリでは動画の最初と最後の不要な部分の切り取りしかできません。しかし動画編集アプリなら、自由に切り取りや分割ができるだけでなく、場面の切り替わりをおしゃれに加工できます。
また『BeautyPlus』はカメラ機能が付いているため、盛れる自撮り撮影もお手のもの。家族や友達に共有したり、SNSに投稿したりする動画を編集するのにも最適です。
ひとつのアプリだけで撮影から編集までを一括できるため、「無駄にアプリを増やしたくない」という人でも安心。画像加工もできるので、動画のサムネイルも作成できますよ。
動画編集アプリで動画を切り取る方法
ここではイチオシアプリの『BeautyPlus』を例に、動画の切り取り方法を紹介。切り取り方法は主に3パターンあるので、それぞれについて詳しく解説していきます。
動画の切り取り方法
- 動画の前後を切り取る方法
- 動画の分割をする方法
- 動画から静止画を切り取る方法
動画の前後を切り取る方法
ここでは、動画の前後に入りがちな不自然な間を削除する方法を紹介します。動画を少しでも短くできればファイル容量を抑えられますし、複数の動画をつなげるときも自然に編集できるようになりますよ。
クリップの両端を動かす
動画の両端に表示されている「<」や「>」を左右にスライド操作することで、動画の最初と最後を切り取れます。こうして必要な部分だけ切り抜いた動画素材を「クリップ」と言います。
クリップは『BeautyPlus』以外の動画編集アプリでも応用が利く編集テクニックなので、覚えておくといいでしょう。
切り取りができないときの対処方法
動画編集に不慣れだと「>」からの切り取りがうまくできない人もいるでしょう。
例えば、上記画像のような状態では切り取り編集ができません。「>」がはっきりと見えるように、クリップを左端までスライドしてから再チャレンジしてください。
長押しする場所は、クリップの端にある「>」の真上か少し内側あたりがベスト。「>」をギュッと長押しして、指を離さずにスライドさせてみてください。端末やアプリが違っても必ずできるので、繰り返し操作してみましょう。
動画の分割をする方法
動画編集では基礎といわれる編集方法のひとつです。
「場面が切り替わるタイミングをおしゃれに加工したい」「あー、えーといっている部分だけを切り取りたい」といったときに便利な切り取り方になります。編集方法は以下の通り。
白い縦線と切り取りたい場所を合わせて、切り取り(赤枠)をタップすることで、動画の分割ができます。
『BeautyPlus』では0.1秒単位で動画の分割ができます。クリップ上部に再生時間が表示されているので、分割するクリップの再生時間をそろえたいといったときにも便利です。
分割した場所にはトランジションを設定できる
動画編集アプリで分割をすると、分割した場所(クリップ上)に新しくボタンが出現。ボタンをタップすることで、トランジション(映像の切り替わりを滑らかにするエフェクト)が使えるようになります。
PCソフトでもトランジションの追加は行えますが、手順が複雑だったり多かったりするので手間を感じやすくなります。その点、スマホアプリなら画面の切り替えや複雑な操作をしなくてもいいので、手軽に編集できるのが魅力です。
動画から静止画を切り取る方法
自撮りをするときに目をつぶってしまいがちな私は、動画からベストショットの写真を切り出す編集をすることがよくあります。また、iPhoneとAndroidでは操作方法が異なるため、OSごとのやり方を紹介します。
この方法は、YouTubeのサムネイル作成などにも応用できるので、覚えておいて損はありません。
iOSで動画から静止画を切り取る方法
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STEP1
動画素材の準備をする
まずは、『BeautyPlus』などカメラアプリで動画を撮影した後に、『写真App』で映像をチェックします。自分が一番お気に入りの瞬間を探してください。
動画撮影時には、手ブレに気をつけることと、いろんな角度・ポーズで撮影してみることが大切です。 -
STEP2
画面をスクリーンショットして切り取る
ベストショットを発見したらスマホ画面をスクリーンショットしてください。次に編集(赤枠)から切り取り(青枠)の順に操作することで、不要な部分をカットできるようになります。
Androidで動画から静止画を切り取る方法
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STEP1
動画素材の準備をする
Googleフォトで動画を開き、スクリーンショットを撮影します。まずは画像の赤枠部分を左右にスライドして、ベストショットを探してください。
お気に入りの表情が見つかったら画面をスクリーンショットします。画面中央に巻き戻しや早送りのボタンが表示されている場合は、青枠部分あたりをタップすると表示が消えますよ。 -
STEP2
プレビューをタップ
スクリーンショットをしたら、画面左下にプレビューが表示されるので、そちらをタップして写真の切り取り編集に移ります。
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STEP3
画像から不要な部分を切り取る
画像の編集画面が開いたら「切り取り」を選択します。次に青枠部分を上下にスライドして、不要な部分を切り取ります。
画像の切り取りが終わったら「コピーを保存」を選択してください。
自撮りがうまく出来ない人は、動画から写真を切り取る方法で写真を作ってみてはいかがでしょうか。
スマホの標準アプリで動画を切り取る方法
ここではiPhoneとAndroidそれぞれのトリミング方法を紹介します。どちらも、アプリを追加することなく手軽に編集できるため、覚えておくと便利です。
iPhoneで動画をトリミングする方法
iPhoneは、標準搭載の「写真」から動画のトリミングができます。
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STEP1
動画を選択して編集をタップ
「写真」から動画を選択したら、「編集」をタップしてトリミング編集を行います。
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STEP2
トリミングする範囲を選択
赤枠部分を左右にスライドすることで、トリミングの範囲を変更できます。最終的に黄色の枠内に表示されている映像だけが残るため、動画を再生しながら不要な部分をトリミングしていきましょう。
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STEP3
トリミングした動画を保存
トリミングした動画は「✓」をタップして保存します。iPhoneでは、2種類の保存方法が選べます。元の動画に上書きしたい場合には、「ビデオを保存」を選択。
元の動画を残して、新しい映像として保存したい場合には、「ビデオを新規クリップとして保存」を選択してください。
Androidで動画をトリミングする方法
Androidでは、標準搭載の「Googleフォト」を使って動画をトリミングできます。
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STEP1
動画を選択して編集をタップ
「Googleフォト」から動画を選択したら、「編集」をタップしてトリミング編集を行います。
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STEP2
トリミングする範囲を選択
赤枠部分を左右にスライドすることで、トリミングする範囲を決められます。
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STEP3
トリミングした動画を保存
動画のトリミングが終わったら、「コピーを保存」をタップして動画を保存してください。
PCの標準ソフトで動画の切り取る方法
ここでは、WindowsとMacを使った動画の切り取り(トリミング)する方法をそれぞれ紹介します。
Windowsを使って動画を切り取る方法
Windowsを使っている人なら、だれでも簡単に動画のトリミングができるように、Windows標準搭載の「フォト」を使ってトリミングをする方法を紹介します。
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STEP1
動画を選択して写真マークをクリック
動画を選んだら、画面上部の赤枠をクリックして動画をトリミングしていきます。
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STEP2
トリミングする範囲を選択
画面下部のバーを左右にドラッグすることで、トリミング範囲を決められます。
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STEP3
トリミングした動画を保存
トリミングが終わったら、「コピーとして保存」もしくは、「保存」をクリックして動画を保存します。
Macを使って動画を切り取る方法
Macを使っている人なら、だれでも簡単に動画のトリミングができるように、Mac標準搭載の「写真」を使ってトリミングをする方法を紹介します。
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STEP1
動画を選択して編集をクリック
「写真」から好きな動画を選択して、「編集」をクリックしましょう。
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STEP2
トリミングする範囲を選択
画面下部のバーをドラッグすることで、トリミングの範囲を決められます。
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STEP3
トリミングした動画を保存
トリミングが終わったら、「ビデオを新規クリップとして保存」もしくは、「ビデオを保存」をクリックして動画を保存します。
動画の切り取りにおすすめのスマホアプリ3選
『BeautyPlus』
『BeautyPlus』には、トリミング機能はもちろん、色調整などの本格的な動画編集ツール、人気の顔補正や美肌補正といったレタッチ機能まで、豊富な動画編集機能が搭載されています。
動画の切り取り方法は、動画の両端を指でスライドさせて長さ調節するだけなのでとても簡単。切り取った動画のレタッチ補正も同時編集でき、iPhone/Androidのスマホだけですべての動画編集作業が完結します。
『BeautyPlus』はこんな人におすすめ
- トリミング編集初心者やPCを使った編集作業が苦手な人
- スマホで簡単に、光補正・コントラスト・彩度・色温度・ハイライトなどの本格的な調整をしたい人
- ひとつのスマホアプリを使って、動画編集の全工程を完結させたい人
『SNOW』
自撮りアプリの『SNOW』に搭載されている動画編集機能は、写真加工機能とほぼ同じクオリティーで動画加工が可能です。「トリム」機能は動画の切り取り作業も簡単、初心者にも安心して使えます。
切り取った動画には音楽の追加もできるので、人気のレタッチ加工を施して盛れたショート動画も簡単に作成、そのままSNSにアップできちゃいます。
『SNOW』はこんな人におすすめ
- 簡単操作で動画のトリミング編集をしたい人
- ワンタッチで叶うレタッチ機能を使って、盛った動画編集がしたい人
- 簡単に「ショート動画」を作成し、SNSにアップしたい人
『VITA』
SNS映えする動画を簡単に作れる動画編集アプリ『VITA』。編集したい動画をいくつか選択し編集画面に移行したら、そのまま簡単にトリミング作業が行えるほか、指のスライドだけで動画の拡大縮小ができるなど、手動での編集がしやすい構成になっています。
動画テンプレートが豊富で、トリミング編集後の素材を使えば、見せたいシーンだけを盛り込めんだショート動画が手軽に作れるのも特徴です。
『VITA』はこんな人におすすめ
- テンプレートで簡単にショート動画を作成、SNSに投稿したい人
- 手動編集でオリジナリティにこだわりたい人
- 無料で基本的な動画編集機能を使いたい人
動画の切り取りにおすすめのPCソフト3選
動画のカット数が多かったり、一つの動画の長さが長かったりする場合、スマホよりPCでの操作がおすすめです。ここでは特に使い勝手の良い動画編集ソフトをピックアップ。初心者が使えるものからプロ用のものまで幅広く紹介していきます。
『Adobe Premiere Pro』
『Adobe Premiere Pro』はプロの現場でも利用されている動画編集ソフトです。動画の切り取りはもちろん、色調整、オーディオ編集、エフェクトの追加など、本格的な動画編集に必要な機能が網羅されています。映画制作、YouTube、動画広告など、さまざまな用途に利用できます。
機能が豊富なので、動画の切り取りだけが目的ならやや複雑で難しいと感じられるかもしれません。専門的な動画編集を行いたい上級者におすすめのツールと言えるでしょう。
『Adobe Premiere Pro』はこんな人におすすめ
- トリミング以外の編集にもこだわりたい人
- チュートリアル動画などを見て、自分で学びながら動画編集をしたい人
- After EffectやPhotoshopなどの別のAdobeソフトも利用してる人
『Filmora』
『Filmora』は機能が充実した動画編集ソフトです。動画の切り取り機能は無料体験版でも利用できるので、これから動画編集を学びたい初心者の方にもおすすめ。永年ライセンスもあるのでランニングコストを低くおさえられます。
幅広いフォーマットや機能に対応しており、高度な編集機能を利用できるのが魅力。例えば、動画から不要な部分を削除して時間を短くしたり、複数の動画から重要な部分を切り取ってまとめ動画を作成したりすることもできますよ。
『Filmora』はこんな人におすすめ
- 編集する動画にモザイク処理が必要なシーンが多い人
- 余計な機能は必要なく、シンプルな編集機能が使いたい人
- まずは無料で編集作業を試したい人
『DaVinci Resolve』
ハリウッドの映画制作などにも使用された『DaVinci Resolve』は、オーストラリアの Blackmagic Design 社が開発している動画編集ソフト。無料版と有料版が提供されており「無料動画編集ソフトランキング」などでは常に上位に位置しています。
動画をアップロードすればトリミングは簡単に操作できますが、基本的にはプロの動画編集者向けソフトなので、トリミング以外の機能も使いたい上級者向けのソフトです。
『DaVinci Resolve』はこんな人におすすめ
- 高機能編集ソフトを無料で使いたい人
- Vlogや映画映像制作などにおいて、色にこだわった編集がしたい人
- Mac/WindowsそれぞれのPCに対応
動画を切り取る際の注意点
ここからは動画を切り取る際の注意点をピックアップして紹介します。
元の動画データを残しておく
トリミング編集をして動画を上書きしてしまうと、動画は元に戻りません。動画を保存する時はオリジナルの動画が上書きしないようにしましょう。ほとんどのアプリやツールでは、保存の際に「上書き保存」か「別名で保存」を聞かれますので、押し間違えなければ問題ありません。
必要・不要な部分を確認してトリミングする
トリミングする前は動画の構成を頭に入れた上で、使う部分を確認してから切り取るようにしましょう。間違えてトリミングすると手間がかかるだけでなく、上書き保存してしまっていた場合はカットした部分のデータが消えて使えなくなってしまいます。
動画の切り取りに関するよくある質問
ここからは動画の切り取りに関するよくある質問を4つピックアップして解説します。
切り取った動画を繋げることはできますか?
切り取った動画は動画編集アプリを使って簡単に繋げることが可能です。一部スマホアプリを除き、ほとんどのアプリでは動画をトリミングしながら、同じ編集画面で次のカットを繋いでいくことができるでしょう。
動画の切り取りができるサイトはありますか?
『トリムビデオ』を使えば、インストール不要で今使っているブラウザ内で簡単に動画をトリミングできます。アプリをダウンロードする必要もなく、ただカットしたい動画をアップロードするだけなので、誰でも簡単に使える便利なツールです。
切り取った動画を見やすく加工する方法は?
トランジション加工をうまく利用すると、切り取った動画を見やすく編集することができます。トランジション加工とは、切り取った動画と動画の間を繋ぐために挟まれる効果(エフェクト)のことです。
前のカットから後ろのカットへと映像が遷移する際のつなぎ目をスムーズに、あるいは印象的に見せてくれる効果があります。
動画から切り取って写真にする方法は?
動画から一場面を切り取りたい場合は、「スクリーンショット」機能を使いましょう。スクリーンショットはスマホでもPCでも利用できますが、使用方法はiPhoneとAndroid、MacとWindows、さらにそのモデルによっても異なります。
どのデバイスでもトリミングは簡単にできる
iPhone・Android・Windows・Mac、いずれのデバイスでもアプリを使うことなくトリミング編集は行えます。ただし、テロップの追加やトランジションの追加などには未対応。
トリミング以外にも編集したい場合は、動画編集アプリやソフトを利用するといいですよ。
動画編集アプリやソフトは、それぞれ得意な編集が異なるため、用途に合わせて使い分けてみましょう。例えば自撮りや食べ物のぶつ撮りをしたときには、『BeautyPlus』がおすすめ。フィルターを活用すると自撮りがより美しく、食べ物がより美味しそうに見える映像が作れます。
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