しつこい相手やスパムアカウントの遮断に便利な「LINE(ライン)」のブロック機能。メッセージが来なくなるなど、大抵のやり取りをシャットアウトできますが、実は完全に関係を断ち切れるわけではありません。

一番大きな例を挙げると、グループトークでは今まで通りやり取りができてしまいます。そこでブロックすると具体的にどうなるのか、確認していきましょう。

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ブロックをしても、相手の「LINE」ではほぼ変化なし

最初に前提として知っておきたいのは、ブロックされた側はごく一部の例外(※)を除き特に変化はないということです。

ブロックすると相手に通知が行く、メッセージを送った時に「あなたはブロックされているため送れません」と警告される、といったことはなく、一見すると今までどおりに使える状態のままです。相手の友だちリストにも、自分の名前は残っています。

(※)ブロックされた相手にLINEスタンプをプレゼントできなくなる、など

ブロックの効果・遮断できるもの

ではブロックをすると、やり取りにどう影響するのかから見ていきましょう。

1対1トークで相手からメッセージ・通話が来なくなる

ブロックした側とされた側のトーク画面の比較

▲メッセージ、通話、ボイスメッセージなど、相手からのコンタクトをほぼシャットアウト。

ブロックの一番大きな効果が、相手から1対1トークでのメッセージや通話が一切表示されなくなることです。これでトークルーム上でのあらゆるやり取りを遮断できます。

なお自分からメッセージの送信、通話、アルバムの編集、ノートの編集もできなくなります。

グループトークに「招待」されなくなる(注意点あり)

ブロックした側とされた側で、グループ招待の比較

▲ブロック後に相手が自分を招待しても、ずっと「招待中」のまま。

ブロックをすると、相手からグループの招待が来なくなります。ただしこれには大きな注意点があり、ブロックする以前に一緒に参加していたグループトークでは、これまで通りメッセージのやり取りや通話ができてしまいます。

お互いの「タイムライン」に投稿が表示されなくなる(注意点あり)

ブロックした側とされた側のタイムラインの比較

▲自分の投稿が「タイムライン」で相手に見られなくなる。相手の投稿も同様。

1対1トーク以外ではタイムラインにも効果があり、お互いの投稿が「タイムライン」に表示されなくなります。

ただしこれまた注意点があり、「全体公開」の投稿はプロフィール画面経由でブロック後も見られてしまいます。詳しくは後述。

ブロックの注意点・遮断できないもの

最初に述べた通り、ブロックで相手との接触を完全に断てるかと言うと、そうではありません。一部の相手との繋がりは保たれたままになっています。特にグループトークは要注意です。

ブロック前のグループトークでのメッセージや通話は防げない

ブロックした相手とグループトークでやり取りした画面

▲グループ通話では、メッセージや通話が通常通り使えてしまう。

グループトークの新規招待は防げますが、ブロック前のグループトークに関しては話は別。ブロック後も通常通り相手のメッセージの閲覧や通話ができてしまいます。つまり既存のグループトークに対してブロックは無意味ということです。

グループトーク内で特定ユーザーからのメッセージのみ非表示にするという機能もないため、もしグループ内でも関係を断ちたいならば、グループトークから「退会」するしかありません。

ブロックした相手はノート、アルバムの編集が可能

ブロックした相手がノート、アルバムを編集中の画面

▲ブロックをしても、相手はノート、アルバムの編集が可能。

ブロックはした側とされた側で行えることが変わります。

「LINE」の1対1トークでも、ブロックされた側はノート、アルバムの編集ができる状態となっています。ブロック前のノートへのコメントやいいねも可能。

相手が編集したところでこちらに通知の類が来ることはありません。そのため特に大きな問題ではないですが、もしアルバムに余計な編集をして欲しくないなど気になる場合は、ブロック前にノートやアルバムを削除しておきましょう。

相手と今後一切やり取りをする見込みがなければ、トークルームごと削除するのも手です。

「全体公開」の投稿はプロフィール経由で相手に見られる

ブロックした相手が自分の「全体公開」の投稿を見た様子

▲ブロックした相手が自分のプロフィール画面から[投稿]をチェックすると、「全体公開」の投稿を見られてしまう。

ブロックをすると、お互いの投稿が「タイムライン」上には表示されません。ですが「全体公開」にした場合は要注意。

ブロック相手が自分のプロフィール画面を経由して、「投稿」をチェックした場合、「全体公開」の投稿を見られてしまいます。さらにいいねやコメントもできる仕様。

これは相手が友だちリストから自分を削除しない限り、防ぎようがありません。ブロックしたからと安心してタイムライン投稿で悪態をつかないようにしましょう。

プロフィール画面の変更はブロック相手にも伝わる

自分がプロフィール背景を変更した前後の、相手からの見え方の比較

▲試しに自分がプロフィール画面の背景を変更したところ、ブロックされた相手側でも反映された。

ブロックをしても、相手の友だちリストには自分の名前が残ったままで、プロフィール画面の閲覧もできてしまうのは前述の通り。

しかもこちらがユーザー名、プロフィール画像、プロフィール背景、ステータスメッセージなどの変更をすると、相手にも伝わってしまいます。

これも相手が自分を友だち削除しない限り、防ぎようのない事態です。

より確実に「ブロック」するには?

基本的にブロックさえすれば、相手からのメッセージや通話の着信、グループの招待など大体の関係は断ち切れます。ただし先述のように、グループトークなど一部の繋がりは残ったまま。

より確実にブロックしたい場合は、以下の対策も施しておくといいでしょう。

●ブロック前
・1対1トークルーム内のアルバム、ノートを削除する
・可能なら、相手の友だちリストから自分を削除or非表示にしてもらう
・可能なら、ブロック相手のいるトークルームを退会する(ブロック後でも可)

●ブロック後
・1対1トークルームを削除or非表示にする
・「全体公開」のタイムライン投稿を控えるor無難なものにする

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