2020年9月10日、LINE株式会社はビジネスカンファレンス「LINE DAY 2020 ーTomorrow’s New Normalー」をオンラインにて開催しました。
「Tomorrow’s New Normal」をテーマに「Life on LINE」のビジョンのもと、LINEのサービスがこのコロナ禍において、どう変化してどう新しい価値を構築しようとしているのか、現在進行形の挑戦について発表されました。
本記事では今後、『LINE』が提供する新たなサービス・事業、新たな取り組みをまとめて紹介しています。
LINE DAY 2020 LINE PayがApple Payに対応、タイムラインに収益化機能追加など
LINE×New normal
「LINE DAY 2020」では「Tachnology」「Food」「Local Business」「Payment」「Money」「Healthcare」「Information」「Entertainment」の8つの領域において、『LINE』の「New normal」に向けた新たな挑戦・取り組みについて語られました。
「New Normal×Food」出前館のサービス拡大
シェアリングデリバリーの拡大。デリバリーの日常化を図る
New Normalに向けた『出前館』の新たな取り組みとして、シェアリングデリバリー(配送代行)の拡大・強化をしていくと語り、配送エリアは今後1年で150拠点強のオープンを予定。2021年には約4,200万人のユーザーがシェアリングデリバリーを利用できるよう目指していくとのこと。
さらに2022年には『出前館』の加盟店数を3万店舗→10万店舗超えにすると計画しており、都市部だけでなく地方都市でもデリバリーが日常化していくことを考えています。
クラウドキッチン・アリーナデリバリーの展開
『出前館』は複数の飲食店の調理を一つのキッチンで行う「クラウドキッチン」を展開しており、予約の取れない有名店とコラボしてシェフ監修のもとで開発したメニューを提供しています。
また国内男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」の試合を現地で観戦中、席に料理を届けてくれるサービス「アリーナデリバリー」も展開。離席している間に試合展開が変わり、いい場面を見逃した……なんてことがなくなります。
「New Normal×Local Business」シームレスなユーザー体験を
LINEの公式アカウント上からネット・電話予約できるサービス「LINEで予約」【提供開始予定:2020年11月以降】
『LINE』の公式アカウント上からネット予約や電話予約ができるのはもちろん、お店側とチャットで連絡を取り合うことも可能。
ファーストパートナーとして「ぐるなび」と連携し、「ぐるなび」の加盟飲食店のうち、ネット予約に対応している店舗であれば、すぐに『LINE』からの予約することができます。
詳細
LINE、LINEからそのままオンライン予約やトークでの予約ができるサービス「LINEで予約」を11月より提供開始 | ニュース | LINE株式会社
さまざまなジャンルにあわせて店を検索・シェア「LINEプレイス」【提供開始予定:2021年2月以降】
「LINEプレイス」はLINEアプリ内から様々なテーマ・シチュエーションにあわせ、お店選びから予約まで可能。さらにユーザー自身が、お気に入りのお店や行ってみたかったお店などのコレクションを公開する機能も搭載。またトークを通じて友だちや家族に店舗情報を共有することもできます。
第1弾は「LINEプレイス for グルメ」として飲食店情報の提供から開始。今後は美容サロンなどへの領域にも展開していく予定とのことです。
接触することなく必要な情報を届ける「LINE POP Media」【トライアル提供開始予定:2020年9月以降】
「LINE Beacon」を活用したデジタル店頭POPソリューション「LINE POP Media」。店内でLINEアプリを開いているユーザーに対し、おすすめの商品情報やクーポン配信などが可能に。
店内で通知に気づいてもらえなくても、家に帰ったあとでLINE公式アカウントを開いてもらえれば、次の来店に繋がるキッカケを残すことができます。
誰でも簡単に応募できるキャンペーンプラットフォーム「LINEで応募」【提供開始予定:2020年9月以降】
『LINE』を通じて誰でも簡単に応募できる仕組みをキャンペーンプラットフォームとして「LINEで応募」を展開。キャンペーンに応募するため、個別にアプリをダウンロードをする必要はなく、応募方法はレシートやシリアル番号、LINE Pay決済と連動したものを提供していく予定。
参加したキャンペーンのリマインド通知が届くほか、参加中のキャンペーン一覧を確認することも可能。今後は景品引き換えや応募忘れのリマインドも届くようにしていくとのこと。
全国初! 西鉄電車のLINE公式アカウントできっぷの検索や支払いが可能に
LINE Fukuokaと西日本鉄道株式会社との連携のもと、西鉄電車のLINE公式アカウントで西鉄電車の乗車券と観光体験がセットになったお得なきっぷの検索や、LINE Payでの支払いが可能になります。そのほか、イベント情報や各種問い合わせの窓口対応にも対応。
「東急」がLINEを活用し、顧客接点のデジタル化
LINE公式アカウントを起点にLINEのユーザーIDをグループ横断的に連携していくことで、グループ傘下の様々な事業でLINEを活用したキャンペーンを実施。今後『LINE』は東急沿線に暮らす生活者と、その街にある施設や店舗などの新たな接点の構築を目指していきます。
「New Normal×Payment」LINE Payのサービス向上
加盟店が簡単に決済できるURLを生成する「LINE Pay 支払いリンク」機能が2020年11月に本格始動
加盟店が支払い用のリンクを生成して顧客に送ることのできる、SMB加盟店向けの新機能「LINE Pay 支払いリンク」を11月に正式リリース。開発なしで簡単に利用できるので、簡易的な通販・デリバリー・オンラインレッスンなどで活躍。
東京ガスの払込書をLINEで発行開始へ【提供開始予定:2021年春頃】
『LINE』は東京ガスと提携し、2021年春頃にはガス料金の払込書を『LINE』での通知に置き換えられるようにするとのことです。ガス料金の請求から支払い、支払いのリマインド、履歴の確認、家計管理まで全てLINEアプリ上でシームレスに繋がるので、紙の払込書で支払いをしていたユーザーの利便性が飛躍的に向上します。
詳細
【LINE Pay】LINE Payと東京ガス、払込書のペーパーレス化に向けた基本合意書を締結 | ニュース | LINE株式会社
LINE PayがApple Payに対応【提供開始予定:2020年中】
年内にはLINE Pay残高での支払いにApple Payが対応。iPhoneやApple Watchでも「かざして支払い」を利用できるようになります。
これにより『LINE Pay』はコード決済、クレジットカード、プリペイドカード、かざして決済など現在普及している全ての決済手段に対応することになります。
「LINE ID Passport」スムーズな本人確認を
一度『LINE Pay』内で本人確認を行うと、その他の『LINE MUISC』や『LINE LIVE』などLINEファミリーサービスを利用する際の本人確認がスムーズになります。将来的にはLINEファミリーサービスだけでなく、外部企業との連携も予定しているとのこと。
「New Normal×Money」信用評価を属性から行動に
「LINE Pocket Money」信用格差の解消へ
LINEアプリ内で完結するローンサービス「LINE Poket Money」は信用評価の仕組みを大幅にアップデート。これまでは属性データに行動データを加味した与信審査を継続していましたが、今秋より行動データを軸にした新たな与信モデル「LINE Activityモデル2.0」が開始されます。
『LINE』は属性ではなく個人の行動に焦点を当てた評価により、信用格差の解消を目指します。
「New Normal×Healthcare」ヘルスケア領域におけるOMOの実現を目指す
オンライン診療「LINE ドクター」を2020年11月にローンチ予定
2020年11月に提供開始予定の「LINEドクター」はLINEビデオ通話を利用して、医師の診察を受ける事ができるオンライン診療サービスです。『LINE』を利用している方なら、新たにアプリをダウンロードする必要はなく、クリニックの検索、予約から診察、決済まで全てLINE上でシームレスに行うことができます。
さらに将来的にはオンライン服薬指導に対応し、自宅にいながら医師の診察を受け、処方された薬を薬剤師の服薬指導のもと、自宅で受け取れるようにしていくとのこと。
詳細
【LINEヘルスケア】オンライン診療に参入へ オンライン診療サービス「LINEドクター」を11月に提供開始 | ニュース | LINE株式会社
「New Normal×Entertainment」クリエイターコンテンツを強化
音楽ディストリビューションサービス「SOUNDALLY」【提供開始予定:2020年冬】
「SOUNDALLY」は誰でも簡単に自分の楽曲を登録し、世界中に配信できる音楽ディストリビューションサービスです。さらに楽曲を何曲登録しても無料で、再生に対する売り上げも全額還元されます。
サービスの詳細や機能について、リリース時に公開される予定です。
LINEタイムラインに新しい機能が続々登場
現在、国内の月間利用者数6,800万人を超える「LINEタイムライン」を根本から刷新。今までLINE友だち同士の繋がりがベースでしたが、コンテンツをフォローするプラットフォームに変更していきます。これにより、LINE友だち同士の繋がりに関係なく、多くのユーザーのタイムライン投稿を見られるようになります。
さらに「分析機能」「収益化機能」「セルフプロモート機能」の3つの機能を新しく追加。いいね数などの確認はもちろん、動画コンテンツに広告を掲載して投稿したり性別、年齢、地域、興味に基づいてプロモートしたい対象を設定したりできるようになるとのこと。
※詳細はプレスリリースにて
マルチアカウント機能もリリース
「LINEタイムライン」では公式アカウントを無料で複数作成できる「マルチアカウント機能」を近日中に提供開始。グルメやスポーツなどのジャンルにあわせて、複数のアカウントをタイムライン上で使い分けられます。
オンライン握手会サービス「LINE Face2Face」を準備中
今秋より本格的に展開していく予定の「LINE Face2Face」は握手会やトークイベントでのリアルな体験を、そのままオンライン上で再現した1対1のライブ配信サービスです。すでにHKT48やNGT48の握手会への導入が発表されています。
詳細
LINE、オンライン握手会で好きなアーティストやアイドル、俳優・女優を独占! 憧れの人と1対1で直接話せるチケット制ライブ『LINE Face2Face』を8月提供 | ニュース | LINE株式会社
ライブコマース「LIVEBUY」を開発中
アーティストやクリエイター、インフルエンサーが直接ファンとコミュニケーションをとりながら、オリジナル商品を販売することができる「LIVEBUY」を開催中。
「松竹DXコンソーシアム」高価値な映像体験の提供を
「松竹DXコンソーシアム」は「松竹が持つ映画館・劇場のスマート化、オンライン映画館・劇場」「松竹グループ内のID、データベース統合」「マーケティング、お客様体験の高度化」の以上3つの推進に向けて検討していくと発表。新しいエンターテインメントな体験の提供を目指していくとのことです。
詳細
松竹、LINE、Sproot が「松竹DXコンソーシアム」を設立 | ニュース | LINE株式会社
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