AI技術が進化する中で、画像やイラストを自動生成するサービスが注目されています。この記事では、AIを活用した画像生成サービスの基本から、おすすめのサイト・アプリまで詳しく解説します。
特に多機能で使いやすいサービスをピックアップ。この記事を読めば、AIで画像を効率よく生成する方法が手に入ります。
写真からAIイラストを自動生成、写真・動画も編集できる万能アプリ
BeautyPlus(ビューティープラス)
AIで画像を自動生成するおすすめサイト・アプリ7選 リアルからイラストまで
この記事をまとめると・・・
- AI画像生成サービスは、プロンプトを渡せば画像を自動生成できる
- 画像加工アプリ『BeautyPlus』は、簡単にAI画像を生成できる
- Webサイト『Bing Image Creator』は無料で画像生成可能で使いやすい
Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.
AI画像生成サービスとは
AI画像生成サービスは、人工知能(AI)を活用して、ユーザーが指定したプロンプト(命令文)やパラメータ(数値)に基づいて画像を生成するサービスです。
プロンプトの内容で生成する画像の大枠を決定して、パラメーターを入力することで、細かな命令まで出せるようになります。また、アプリの場合はパラメーターよりも、プロンプトのみを使った画像生成方法が一般的です。
メリットは高度なデザインスキルを必要とせず、短時間で多様な画像を生成できる点が挙げられます。ただし、著作権や品質に関する問題も存在するため、利用する際には注意が必要です。
AIで画像・イラストを自動生成するおすすめサイト・アプリ7選
BeautyPlus
料金 | 基本無料 / 年額5,400円 |
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体験版 | あり |
対応OS | Windows/Mac/iOS/Android/Web |
商用利用 | 不可 |
『BeautyPlus(ビューティープラス)』は、自撮り写真からAI画像を生成できます。画像編集→編集→AIアートの順に操作してみましょう。
花火、SF、アイドルなど予め決められたプロンプトが用意されているため、好きなものを選ぶだけでOK。プロンプトの種類が多いだけでなく、ワンタップで手軽に加工できる点が魅力。
Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.
Bing Image Creator
料金 | 無料 |
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対応OS | Windows/Mac/iOS/Android |
商用利用 | 可能 |
Web上でAI画像生成ができるサービスです。「作成する画像の説明」にテキストを入力することで画像が生成されます。
画像のサイズなど細かな設定はできませんが、テキストのみで手軽にAI画像を生成できる点が魅力です。料金は無料ですが、サービスを利用するにはMicrosoftアカウントでログインする必要があります。
DreamStudio
料金 | 10ドル~(1ドルあたり5枚程度生成可能) |
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体験版 | あり |
対応OS | Windows/Mac |
商用利用 | 可能 |
プロンプトを入力すると、複数パターンの画像を生成してくれるサービスです。サービスの利用にはGoogleアカウントが必要。AI画像8枚分ほどの無料クレジットが付いてきますが、それ以降は生成したい画像の枚数に応じて課金が必要になります。
プロンプトは日本語にも対応している点が嬉しいポイント。単語ではなく短文で記入すると、イメージ通りの画像が生成されやすくなります。
Midjourney
料金 | 10ドル / 月~ |
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体験版 | あり |
対応OS | Windows/Mac |
商用利用 | 可能(有料会員のみ) |
discord上でAI画像生成を行うサービスです。discordサーバーにアクセスできたら、「NEWCCOMER ROOMS」へ入り、メッセージ欄に「/」を入力。画像生成で使うさまざまなコマンドが表示されます。
文章から画像を生成したり、写真から画像を生成したりと、多種多様な方法でAI画像生成が可能。コマンドによる操作を求められるケースが多いため、中級者・上級者向けのサービスになります。
Adobe Firefly
料金 | 単体で使用する場合は無料 |
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体験版 | あり |
対応OS | Windows/Mac |
商用利用 | 可能(有料版のみ) |
Adobeの生成AI「Firefly」を活用することで、テキストから画像を生成できます。無料会員には毎月25クレジットが配布され、有料会員にはプランごとに25クレジット~1,000クレジットを配布。1枚の画像を生成するたびに1クレジットを消費する仕様になっています。
また、有料プランへ加入しているユーザーは生成した画像を商用利用できますが、無料で使っている人は商用利用ができません。
Canva
料金 | 無料 |
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対応OS | Windows/Mac |
商用利用 | 可能 |
PC版の『Canva』を使うことで、AI画像を生成できるサービスです。日本語表記・日本語入力どちらにも対応しているため、だれでも手軽に扱えるのが特徴。
また、「女性」「イラスト」「アニメ」など複数の単語を入力するだけでプロンプトが完成する手軽さも魅力です。スタイルの選択は任意ですが、写真や水彩画など大まかなジャンルを選んでおくと、イメージに近い画像のみが生成されやすくなります。
Picsart
料金 | 無料 |
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対応OS | Windows/Mac/iOS/Android |
商用利用 | 可能 |
『Picsart』では単語の組み合わせからAI画像を生成できます。PC版は、追加のサービス→「AI画像ジェネレーター」を選択。スマホ版はホーム画面→「AI画像」もしくは「テキストから画像生成」を選択することでサービスの利用が可能に。
AI画像の再生成がしやすいのが特徴で、「結果をさらに表示」をタップするだけで、違うパターンの画像がどんどん生成されていきます。
【無料】『BeautyPlus』でAI画像を生成する方法
ここでは写真加工アプリの『BeautyPlus』を使って、無料でAI画像を作る方法を紹介します。このアプリと加工する画像さえあれば、だれでも同じように作成できるので、手順を真似してAI画像を作ってみてください。
Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.
写真からAIイラストを生成する方法
ここでは自撮り写真を使ってAIイラストを作成する方法を紹介します。
加工したい写真を追加する
まずは、「編集を開始」から加工したい写真を追加します。
AIアートを追加する
次に、編集→AIアートの順に選択をします。「花火」などお好みのフィルターを設定することで、写真がAIイラストに生まれ変わります。
フィルターの中には、実写ベースのものが混在しているほか、ダイヤモンドマークが付いているものは有料の機能になるので、無料で写真をイラスト化したい人は注意してください。
スケッチからAIイラストを生成する方法
ここでは自分で書いた絵をAIイラスト化する方法を紹介します。絵は紙に描いたものでも、『Ibis paint』などのアプリを使って描いたものでも構いません。
AIアートを適用する
自分で書いたイラストをAIイラストに変換したい場合はAIアート機能を活用します。イラストによってはAI機能が反応しない可能性もあります。
編集手順は写真をイラスト化する方法と同様で、編集→AIアートの順に操作をして、お好みのフィルターを設定するだけ。『BeautyPlus』でAI画像を生成する場合、「花火」フィルターは幅広い画像をAIイラスト化してくれる印象です。
動物を擬人化する方法
動物を擬人化する際にも、AIアート機能を使います。編集→AIアート→SFの順で操作しましょう。
写真とイラストどちらでも擬人化は行なえますが、もとの画像次第ではうまく擬人化できないケースもあります。そんなときには、SF以外のフィルターも試してみてください。
【無料】『Bing Image Creator』で画像を生成する方法
上記の『Beauty Plus』では写真や画像をもとにして画像を生成しましたが、『Bing Image Creator』ではプロンプト(テキスト)をもとに画像を生成します。もとになる画像を用意しなくても、ちょっとしたキーワードを指定すれば、手軽にハイクオリティな画像を生成可能。
ここでは『Bing Image Creator』で画像を生成する手順や、生成しやすい画像・しにくい画像の例をプロンプトつきで紹介します。
プロンプト(テキスト)から画像を生成する
『Bing Image Creator』で画像を生成する流れは以下のとおりです。生成は何度でも無料で行えます。
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STEP1
『Bing Image Creator』を開く
『Bing Image Creator』はブラウザ上で提供されているサービスです。まずはブラウザで検索して、ページを開きましょう。もしくはhttps://www.bing.com/images/createから、直接ページに移動もできます。ページを開いたら右上のメニューをタップし、ログインに進みます。
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STEP2
Microsoftアカウントでログインする
画面左上のボタンからメニューを開き「ログイン」をタップします。Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して、ログインを完了させましょう。
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STEP3
プロンプトを入力して画像を生成する
生成したい画像を指定するキーワードを、プロンプト欄に入力します。画像では「アニメイラスト」や「セーラー服」などのプロンプトを入力しました。「作成」ボタンをタップしたら、完成までしばらく待ちましょう。
生成されたら画像をタップし、メニューから「ダウンロード」を選ぶことでスマホ内に画像を保存できます。生成した画像はユーザーが著作権を持ち、自由にアップロードや加工が行えます。
『Bing Image Creator』が得意な画像
『Bing Image Creator』は幅広いジャンルの画像を安定して作成できるのが特徴。画風の指定ができない分プロンプトで制御する必要はありますが、それも簡単なプロンプトでOKです。ここでは『Bing Image Creator』で作成できる画像の例を、ジャンル別に紹介します。
リアルな人物写真風の画像
モデルのような美女の画像を、簡単なプロンプトでかなりリアルに生成してくれます。身につけたファッションや背後に映る風景の違和感もかなり少なく、言われなければ気づかないかも。崩れやすい指も、安定して生成できます。
プロンプト:「リアル、写真、ポートレート、日本人の女性、ファッションモデル、ジャケット、ワンピース」
アニメ調の美少女キャラクターの画像
キャラクターイラストはかなり得意分野としている印象。ごく簡単なプロンプトでも、最近の流行を取り入れた画風でクオリティの高いイラストを生成してくれます。髪型や人数は曖昧になりやすいので、プロンプトで補足してあげると思い通りの画像が作れます。
プロンプト:「アニメイラスト、女子、1人、セーラー服、ポニーテール、ひとつ結び、笑顔」
油彩の風景画風の画像
風景も細かなところまでくっきり生成してくれます。例として油彩画にしていますが、プロンプトの「油彩画」を「写真、リアル」などに変更すれば、実写のような風景も生成可能です。レトロな写真風など、加工をイメージしたプロンプトを追加しても面白いでしょう。
ただし風景の内容は具体的に指定しておかないと、イメージとズレやすくなります。また実在する風景は、正確に再現しづらい傾向があるので注意です。
プロンプト:「写真、リアル、屋内、図書室、壁に本棚が並んでいる、誰もいない、神秘的」
リアルな動物の画像
動物の毛並みやフォルムまでしっかりと再現。表情やポーズの指定も反映されています。自然ではなかなか撮れないような、活き活きとした画像を楽しめるでしょう。ただ実際の動物と同じような行動やポーズになるとは限らない点には要注意。
プロンプト:「写真、リアル、オオカミ、怒っている、牙を剥いて走っている、横からの構図、雪景色」
SF調の世界観を表現したイラスト
現実にない分やや指定は細かに行う必要があるものの、SF調の世界観も十分に表現できます。画像にあるコンセプトアートのような表現のほか、画風やシチュエーションを具体的なプロンプトで指定すれば、映画のワンシーンを思わせる臨場感ある画像も作れます。
プロンプト:「油彩画、右腕が機械になっている男性、5本指、サングラス、マッシブな体型、トレンチコート、サイバーパンク、夜のネオン街」
『Bing Image Creator』が苦手な画像
『Bing Image Creator』ではさまざまな画像を作れますが、中には苦手とする画像もあります。たとえば不適切なプロンプトが入力されている場合は画像の生成がキャンセルされます。また生成できたとしても、不適切な画像であるとAIが判断した結果、少ない枚数しか出力されないことも。
ここでは具体的にどのような画像が該当するかを紹介します。もしこうした画像を生成したい場合は、ほかの画像生成AIを使うのがいいでしょう。
暴力表現やグロテスクな画像
「血」や「死体」などグロテスクな表現を想起させるプロンプトは、基本的に不適切と判断され画像が生成されません。また利用規約においても、暴力や流血の表現は生成が禁止されています。
これらはほかの画像生成AIでも禁止されている場合が多く、生成できるツールは限られます。
既存作品のキャラクターイラスト
キャラクターイラストであっても、既存作品のものは正確に再現しにくい傾向にあります。プロンプトを工夫しないと、似せて作ることは少々難しいでしょう。ほかの二次元キャラクターに特化したAIであれば、もっと簡単に作れる場合があります。
画像はアニメ「けいおん!」の平沢 唯を生成しようとしたもの。なんとなく似てはいるけど……違う! マイナーな作品や最近の作品になると、より再現度は下がりやすくなります。
水着など露出度の高いグラビア画像
アダルトコンテンツの生成は利用規約で禁止されています。またそうでなくても、「水着」「下着」など露出度が高くなりやすいプロンプトは不適切と判断されます。
『Canva』内から使える『mojo AI』など、ほかの画像生成AIであれば生成できる場合も多々あるので、違ったAIを使ってみるといいでしょう。
Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.
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