写真をたくさん保存したら、iPhoneのストレージがいっぱいに……という経験はありませんか?

そんなときはクラウドやHDDなどの外部ストレージにデータをバックアップするのがおすすめ。スマホからデータを消してもバックアップ先にデータが残るので、スマホの容量より多くの写真や動画を保存できます。

またスマホの紛失や故障の際にもバックアップからデータを復元できるため、もしもの場合も安心。本記事では主要なバックアップの方法をご紹介します。

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この記事をまとめると・・・

  • iPhoneの写真はクラウドかローカルストレージでバックアップできる
  • クラウドストレージのバックアップは簡単に行える
  • 加工アプリ『Picsart』はクラウド内の写真も編集できるのでおすすめ
クラウド内の写真もおしゃれに編集!
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データをバックアップする方法は2つ

データをバックアップする方法は大きく分けて2つ。1つめはインターネット上のクラウドストレージへ保存する方法です。こちらはスマホだけでもカンタンに利用を開始できるほか、機材が壊れてデータが失われる心配もありません。

2つめはPCや外付けのHDDなどローカルストレージに保存する方法。こちらはオフラインでも通信量を使わずにファイルを出し入れでき、また月額料金などもかからないのが強みです。

それぞれメリット・デメリットがあるので、使うデバイスや必要に応じて、合ったものを選ぶといいでしょう。もちろん併用するのもアリ。選ぶのに困ったら、スマホ単体で使えて無料でも始められる分、クラウドのほうが手軽でおすすめです。

クラウドとローカルの比較

メリット デメリット
クラウド ●スマホだけで管理できる
●事故や災害に強い
●接続がしやすい
●写真の整理が自動で行える
●容量や画質には限りがある
●月額での課金が多く、長期的に使うと大きい費用がかかる場合も
ローカル ●オフラインでも使える
●基本的には無料で使える
●容量がある限り保存可能
●ファイルを柔軟に整理できる
●故障の危険がある
●接続やバックアップの手続きには手間がかかる
●整理は手動で行う必要がある
●必要なだけの容量を空けておかなければならない

クラウドへのバックアップ

各クラウドサービスごとの比較

クラウドと一口に言っても、サービスの提供元によって長所や短所はさまざま。たとえば「iCloud」は特別な手続きをしなくてもすぐに使えますし、『Picsart』はクラウド内の画像をスムーズに編集できます。

有料プランにすると使い心地が変わるものもあるので、よく比較して自分に合ったものを選ぶといいでしょう。

各クラウドサービスの特徴

アプリ名 容量 1ファイルあたりの
アップロード条件
特徴
iCloud 無料: 5GB
有料: 50GB / 200GB / 2TB
iCloud Driveで共有できるのは50GBまで ・iPhoneで最初から使える
・iCloud写真を有効にしないと閲覧不可
Google フォト 無料: 15GB
有料: 100GB / 200GB / 2TB
写真は75MB、動画は10GBまで。RAWは圧縮 ・Googleアカウントが必要
・シンプルな画像加工ができる
Amazon Photos 無料: 5GB
有料: 写真のみ無制限、動画は5GB
スマホからのアップロードは2GBまで ・Amazonアカウントが必要
・有料版では他のAmazon Prime会員特典も利用できる
Picsart 非公開 写真のサイズは4,000×3,000pxまで。動画は不可 ・高度な画像加工ができる
・アップロードは1枚ずつ

各サービスの特徴をまとめると、

●カンタンにバックアップの設定を済ませたい→『iCloud』
●無料でもできるだけ多くの写真を保存したい→『Google フォト』
●有料でもいいからとにかく保存容量を重視→『Amazon Photos』
●クラウド上の写真をオシャレに編集したい→『Picsart』

となります。

クラウドのメリットはアクシデントに強いこと

クラウドのメリットはアクシデントに強いこと

クラウドの強みは何よりも、手元に記録媒体を用意しなくてもいいこと。基本的にスマホだけで操作が完結するので、環境を選ばず使えます。物理的なクラッシュなどのアクシデントに遭う心配がなく、メンテナンスなどの手間もかかりません。

また無料で始められる気軽さも魅力。困ったらとりあえず利用を検討してみてもいいでしょう。

保存できる容量には限りがある

クラウドに保存できる容量には、限りがあることがほとんど。アプリによって容量は異なりますが、「iCloud」や『Amazon Photos』では5GBまで、『Google フォト』は15GBまでと、無料だと少なめです。

課金で保存容量を増やせることも

有料プランに加入すれば、利用できる容量を増やせます。複数のプランが用意されているサービスがほとんどで、「iCloud」と『Google フォト』では50GBや2TBなどのプランが選べます。

一方で『Amazon Photos』は有料プランが1つだけで、写真データのみ無制限に保存できるなど、特殊な形態のサービスもあります。

動画の保存はできないサービスもあるので注意

サービスによっては画像以外のファイルや、RAWなど高画質の画像を保存できない場合もあります。また一定以上の画像サイズだと圧縮されてしまうサービスも。

さまざまなファイルを保存したい方は、クラウドが対応しているファイルや、圧縮の有無を事前にチェックしておきましょう。

ファイルの保存だけでなく閲覧や編集ができるかにも注目

クラウドに保存できても、ファイルをダウンロードしないと閲覧や編集ができないサービスもあります。

しかし『Picsart』などのアプリは、ダウンロードせずともクラウド内の画像を編集可能。加工などをメインで行う方にはぴったりでしょう。

iPhone向けの「iCloud」

iPhone向けの「iCloud」

「iCloud」はAppleが提供しているクラウドストレージ。iPhone利用者は誰でも利用でき、無料でメールアカウントと5GBのストレージがついてきます。

写真やファイルのみならずパスワードなど多彩なデータを保存し、さらにMacなどのApple製デバイスとも同期が可能。Appleユーザーにうってつけのサービスです。

同期やバックアップがスムーズ

自動で同期を行ってくれるので手間がかからず、大事なデータを確実に保存してくれるのが「iCloud」の強み。MacのPCやiPadとの同期もスムーズなので、写真をPCに取り込んで使いたい時にも便利です。

無料だと容量が限られるのがデメリット

「iCloud」でネックになるのは、無料だと5GBまでしか利用できないこと。アプリのデータなども一緒にバックアップされるので、場合によってはすぐいっぱいになってしまうこともあります。

容量不足は有料プラン「iCloud+」へのアップデートや、不要なファイルの削除で解決できます。

iCloudに写真をバックアップする方法

iOS14.7.1の場合、以下の手順でバックアップができます。

『設定』からユーザー欄を開き、iCloudをタップ

▲『設定』アプリを開いてユーザー名をタップする。次の画面で「iCloud」を選択。

「iCloudバックアップ」をオンにして「今すぐバックアップを作成」をタップ

▲「iCloudバックアップ」をタップする。次の画面で「iCloudバックアップ」をオンにし、下の「今すぐバックアップを作成」をタップして完了。

「写真」からでもバックアップが可能

▲『設定』アプリを開いた画面で「写真」を選び、「iCloud写真」をオンにすることでも写真をバックアップ可能。

iCloudのストレージはアップグレードで拡張できる

ストレージがいっぱいになってしまったら、「iCloud+」にアップグレードすると、ストレージの容量を増やせます。後述のデータ削除に抵抗がある方はこちらがおすすめでしょう。

さらに「iCloud+」には、メールの相手やサービスから自分のアドレスを隠す“メールの非公開”、ウェブサイトからIPアドレスや位置情報を隠す“iCloud プライベートリレー”などの追加機能もアリ。セキュリティが気になる方、ビジネスに利用する方にも適しています。

アップグレードせず、空き容量を確保するのも手

アップグレードせず、空き容量を作るのも手

アップグレードせずとも、各種のデータを削除すれば空き容量を増やせます。手間はかかるものの、無料で利用したい方にはこちらがおすすめ。ただし重要なデータまで削除しないように注意してください。

必要なアプリだけバックアップを取るようにする

データのバックアップを取るアプリを限定すれば、クラウドに保存するデータの容量を減らせます。重要なアプリだけバックアップし、使っていないアプリの保存データは削除してしまいましょう。以下の手順で、バックアップするアプリを選べます。

1. 『設定』を開き、ユーザー名を選択して「iCloud」をタップします。
2. 「ストレージを管理」を開いたあと「バックアップ」をタップし、使っているデバイス名を選択します。
3. バックアップしたくないアプリをタップし、出てきたウインドウで「オフにして削除」を選びます。

「オフにして削除」したアプリはバックアップされず、かつそのデータが「iCloud」から削除されます。なお一部のアプリはオフにできません。

古いバックアップデータは削除する

古いバックアップデータを削除する手段も有効です。もう使わないデバイスのバックアップは優先的に削除してしまいましょう。以下の手順で、デバイスのバックアップを削除できます。

1. 『設定』を開き、ユーザー名を選択して「iCloud」をタップします。
2. 「ストレージを管理」を開いたあと「バックアップ」をタップし、削除したいデバイス名を選択します。
3. 「バックアップを削除」を選び、出てきたウインドウで「オフにして削除」を選びます。

バックアップデータを削除したデバイスは、それ以降バックアップされなくなります。再びバックアップを取るには、そのデバイスからの操作が必要です。

iCloud写真から不要な写真を削除する

iPhone内の画像は、iCloud写真という機能によって「iCloud」に自動で共有されます。容量への負担が大きいこの機能ですが、『写真』アプリから「iCloud」にある不要な写真や動画を削除できます。手順は以下のとおり。

1. 『写真』アプリ を開き、画面下のメニューから「アルバム」をタップ。削除したい画像や動画のあるフォルダを選びます。
2. 右上にある「選択」をタップして、削除したい画像や動画を選択します。複数をまとめて選択可能です。
3. 右下にあるゴミ箱のアイコンをタップします。表示されたウインドウで「写真を削除」を選びます。

iCloud写真を使わない場合も画像はバックアップされる

iCloud写真を使わない場合も画像はバックアップされる

iCloud写真をオフにしている場合は、カメラロールにある画像が他のアプリデータなどと一緒にバックアップされます。バックアップデータのうちどれだけの容量を占めているかは、以下の手順で確認できます。

1. 『設定』を開き、ユーザー名を選択して「iCloud」をタップします。
2. 「ストレージを管理」を開いたあと「バックアップ」をタップし、使っているデバイス名を選択します。
3. 「フォトライブラリ」に表示されている容量が、カメラロールのバックアップが占めている容量です。

iPhone内の写真や動画をPCなど他のストレージに移してから、iPhoneの手動バックアップを行うと、移した分だけバックアップのサイズを削減できます。

iCloud Driveで共有しているファイルを削除する

「iCloud」ではiCloud Driveという機能を使い、他ユーザーとデータを共有できます。他ユーザーがアップロードしたファイルを閲覧する場合はストレージを消費しないので、ファイルの共有を他の人にお願いするのもアリでしょう。

このiCloud Driveにあるデータを削除することでも「iCloud」の容量は削減できます。iCloud Driveからのデータ削除の手順は、以下のとおりです。

1. 『ファイル』アプリを開き、下部メニューから「ブラウズ」を選択します。
2. 「場所」の一覧から「iCloud Drive」を選択し、右上の詳細ボタン(「…」のマーク)をタップします。
3. 展開されたリストから「選択」をタップして、削除したいファイルやフォルダを選択します。複数まとめて選択できます。
4. 下部メニューにあるゴミ箱のアイコンをタップし、表示されたウインドウで「削除」を選びます。

以上でiCloud Driveからファイルを削除できますが、まだiCloudにはデータが残っているため、以下の手順を続けて行います。

5. 再び「ブラウズ」の画面に戻り「場所」から「最近削除した項目」を選びます。
6. 右上の詳細ボタン(「…」のマーク)をタップして、展開されたリストから「選択」をタップします。
7. 削除するファイルやフォルダを選択します。複数まとめて選択できます。
8. 下部メニューにあるゴミ箱のアイコンをタップし、表示されたウインドウで「削除」を選びます。

『メッセージ』からテキストや添付ファイルを削除する

『メッセージ』からテキストや添付ファイルを削除する

『メッセージ』アプリを使っている場合は、メッセージのテキストや添付ファイルが「iCloud」にバックアップされています。不要であれば削除して、空き容量を増やすのに役立てましょう。手順は以下のとおりです。

1. 『メッセージ』アプリを開き、削除したいメッセージのある宛先をタップしてスレッドを開きます。
2. 削除したいメッセージの吹き出しや画像を長押しします。
3. 展開されたリストから「その他」を選びます。
4. 左下にあるゴミ箱のアイコンをタップして、出てきたウインドウで「メッセージ削除」を選びます。スレッド内のメッセージをすべて削除する場合は、左上にある「すべて削除」をタップして、出てきたウインドウで「チャットを削除」を選びます。

保存されているメールを削除する

「iCloud」のメールアカウントから、古い受信メールを削除して空き容量を増やせます。テキストだけのメールよりも、大きいファイルが添付されたメールのほうが、削減できる容量も大きくなります。削除の手順は以下のとおり。

1. 『メール』アプリを開き、削除したいメッセージを左にスワイプすると、そのメッセージが削除されます。
2. 「メールボックス」の画面に戻って、「ゴミ箱」フォルダを選びます。
3. 各メッセージを左にスワイプして削除します。全部まとめて削除する場合は右上の「編集」をタップし、「すべてを選択」をタップして右下の「削除」を選びます。そのあと表示されたウインドウで「すべて削除」を選びます。

『ボイスメモ』から録音データを削除する

『ボイスメモ』アプリで録音したデータは「iCloud」にバックアップされます。特に長い録音は容量を多く使うので、優先的に削除すれば空き容量を作れるでしょう。以下の手順で削除ができます。

1. 削除したい録音データを左にスワイプして削除します。
2. トップ画面から「最近削除した項目」を開き、右上の「編集」をタップします。
3. 全件を削除する場合は右下の「すべて削除」をタップします。1件ずつ削除する場合は、削除したい録音データを選択してから右下の「削除」をタップします。

容量の大きい『Google フォト』

容量の大きい『Google フォト』

Google フォト』はGoogleが提供しているクラウドアプリで、Googleアカウントを使って利用できます。アップデートにより無制限の保存はできなくなりましたが、依然として他のサービスよりも無料版の保存容量は多いのが長所。

簡易的なフィルター機能も有しており、保存や閲覧だけでなく端末内の画像の編集も可能です。

無料でも他サービスより大きい15GBまでのアップロードが可能

Google フォト』の特長は、無料でも15GBまでのアップロードが可能なこと。月額プランに加入せずとも、他のクラウドサービスよりも多くの動画と画像を保存できます。なるべく無料で利用したい方にはぴったりでしょう。

重すぎるファイルはアップロードできず、RAWには非対応

大きめの容量を活用したいところですが、RAWファイルには非対応。アップロードはできるものの、勝手にJPEGに圧縮されてしまいます。

またアップロードできる写真は75MBまで、動画は10GBまでという制限があります。大きいファイルを扱う方や、写真家の方には向かないかもしれません。

『Google フォト』に写真をバックアップする方法

アカウントを選び、バックアップをオンにする

▲アプリを開いたら、バックアップするGoogleアカウントを選択。次に右下の「バックアップをオンにする」をタップする。

バックアップオプションを設定し、確認をタップ

▲バックアップオプションを選択。「元の画像」なら圧縮なしで、「保存容量の節約画質」なら圧縮されて保存される。最後に「確認」をタップして完了。

画質重視の『Amazon Photos』

Amazon Photos』はAmazonのアカウントで利用できるクラウドアプリ。Amazon Prime会員の特典で容量を追加できるため、会員の方は追加料金なしでたくさんの写真を保存できます。

RAWファイル対応。Amazon Prime会員は容量無制限

Amazon Photos』は画像や動画の画質を劣化させずに保存できます。RAWファイルにも対応しているので、高品質の写真にこだわりたい方や写真家には特にオススメ。

容量は通常5GBまでですが、Amazon Prime会員なら画像のみ無制限にバックアップが可能。高画質の画像をたくさん保存しても気になりません。

Prime会員でも無制限なのは画像のみ。動画は5GBまで

Amazon Prime会員でない場合は、写真・動画合わせて5GBまでしか保存できません。

なおAmazon Prime会員であっても、動画は5GBまでしか保存できません。また2GBを超えるファイルはスマホからアップロードできず、PCからのアップロードが必要になります。

『Amazon Photos』に写真をバックアップする方法

Amazonにログイン後、ファイルへのアクセスを許可する

▲アプリを開いてAmazonにログインしたら、「OK」のボタンを押し、次のウインドウで「許可」をタップする。

自動保存をオンにして終了

▲すべての写真や動画をバックアップする場合は、「自動保存」をオンにして、下の「終了」をタップすればバックアップが開始される。

自動保存しない場合は、選択した写真だけをアップロードできる

▲写真を選んでバックアップするなら、自動保存はオフのまま「写真の選択」を選ぶ。次の画面で好きな写真を選択し、アップロードすれば完了。

加工もするなら『Picsart』

Picsart』は本来は画像の加工アプリですが、加工以外にも多彩な機能を備えているのが特長。アプリをクラウドストレージとして画像を保存できるのも、そうした便利な機能のひとつです。

加工も保存も1つのアプリでまとめてできるため、写真のオシャレな加工や投稿をしたい方には特におすすめです。

大きいサイズの画像も保存でき、加工がスムーズに行える

Picsart』には4,000×3,000ピクセルまでの画像をアップロード可能なので、大きいサイズの画像でも劣化することなく保存できます。

また写真をダウンロードしなくても、多彩な加工ができる点もメリット。ストレージの心配なく、スムーズにエフェクトやレタッチなどの編集を行えます。

たくさんの画像をまとめて保存するのには向かない

手順の都合上1枚ずつしかアップロードできないので、たくさん保存するのには向きません。大事な写真やよく加工に使う写真を保存するのに使うのがいいでしょう。また画像以外のファイルは保存できません。

『Picsart』に写真をバックアップする方法

下部メニューから写真の編集画面へ行き、「次へ」をタップ

▲アプリを開いたら、下部メニューの「+」をタップし、アップロードしたい写真を選ぶ。写真の編集画面が開くので、右上の「次へ」をタップする。

左下の「保存」から「プライベートでアップロード」を選択

▲次の画面で左下の「保存」をタップし、出てきたウインドウで「プライベートでアップロード」を選択する。次に表示される「他でもシェア」では何も選ばず完了する。

プロフィール画面右上から、保存した画像を確認できる

▲保存した画像を閲覧・編集する際は、プロフィール画面右上にあるラベルのアイコンをタップ。コレクション画面の「非公開アイテム」に、保存した画像が加わっている。

PCストレージへのバックアップ

データを単にPCのストレージに保存する方法もあります。スマホとPCを接続してファイルを送るだけなので、特別なソフトなどは必要ありません。ただしPC自体のストレージが足りない場合は、外付けHDDなどが別途必要になります。

ファイル名の変更やフォルダ作成といった編集が行える

手動でファイル名の変更や並べ替えなど、iPhoneよりも柔軟なファイル編集ができるのはPCのメリット。またクラウドなどと異なり、月額料金などがかからないのも強みです。

またオフラインでもファイルをやり取りできるため、大きいファイルを送受信しても通信量がかかりません。

手動でファイルなどを振り分ける手間はある

自由な編集ができる分、手動でファイルを整理する労力はかかります。またデータをスマホにダウンロードするには、再度PCとスマホを接続しなければならないので、クラウドに比べデータのやり取りはやや手間です。

MacのPCのストレージにバックアップする方法

macOS MontereyのPCであれば、以下の手順でストレージにバックアップができます。

1. iPhoneとPCをケーブルで接続します。「このコンピューターを信頼しますか?」と表示されたら「信頼」をタップしてください。
2. PC側で「イメージキャプチャ」を起動します。
3. 表示された中から取り込みたい画像を選択し、右下の「インポート」をクリックすれば完了です。

「AirDrop」機能を使えば無線でもファイルを転送できますが、容量の大きいファイルは転送に失敗する場合もあるので、ケーブルで接続するのが確実です。

WindowsのPCのストレージにバックアップする方法

Windows10のPCを使う場合、以下の手順でストレージへのバックアップを行います。

1. iPhoneとPCをケーブルで接続します。
2. PC画面左下にある「スタート」を右クリックし、展開された機能リストから「エクスプローラー」をクリックします。
3. 表示されたウインドウの左側のリストから「PC」をクリックします。
4. フォルダの一覧から「Apple iPhone」を右クリックし、展開された機能リストから「画像とビデオのインポート」をクリックします。
5. 画像とビデオの検出が始まります。完了したら「すべての新しい項目のインポート」にチェックを入れて、ウインドウ右下の「次へ」をクリック。
6. 画像の取り込みが行われます。保存したファイルに不足がないか確認して、問題なければ完了です。

【PC向け】Finder・iTunesで全データをバックアップ可能

「Finder」で全データを保存

MacのPCなら「Finder」を、WindowsのPCなら「iTunes」を使えば、iPhone内の全データをPCにバックアップ可能。直接ストレージにデータを移すよりも、手続きや管理がカンタンです。

それぞれ無料のPCソフトなので、気軽に利用できるのもうれしいところです。

PCの容量の限りバックアップでき、完全な復元が可能

「Finder」や「iTunes」は、写真に限らずすべてのデータをバックアップ可能。iPhoneを紛失したときにもカンタンに完全な復旧ができます。多彩なファイルやアプリを扱う方にはおすすめです。

そもそもPCに空き容量がなければ使えない

全データをバックアップできる一方、必然的に容量は大きくなるので、それだけPCのストレージも消費します。充分な余裕を作るか、外付けHDDを併用するなどして、空き容量を確保する必要があるでしょう。

「Finder」を使ってバックアップする方法

1. iPhoneとPCをケーブルで接続します。「このコンピューターを信頼しますか?」と表示されたら「信頼」をタップしてください。
2. PCで「Finder」を開いて、サイドバーの「場所」にあるiPhoneの名前をクリックします。
3. 「一般」のタブを開き、画面を下にスクロールします。「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」にチェックを入れます。
4. 「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックを入れると、バックアップからの復元時にパスワードを求められます。入れておくとより安全でしょう。
5. 「今すぐバックアップ」ボタンを押すと、データがPCにバックアップされます。

「iTunes」を使ってバックアップする方法

バージョン12.12.2.2の場合、以下の手順でバックアップを行えます。

1. iPhoneとPCをケーブルで接続し、PCで「iTunes」を開きます。
2. 上部のメニューにあるiPhoneのマークをタップします。
3. 「概要」の「バックアップ」の項目にある「今すぐバックアップ」をタップします。
4. 画面上部にバーが表示され、バックアップが開始されます。バーが消えてリンゴのマークに変わったら、バックアップ完了です。

PCへのバックアップ時には、事前に設定が必要

Windowsで「iTunes」を使ってバックアップを取る場合は、iPhoneが自動的に同期されないよう、事前に設定が必要です。

設定しないと接続した際、PCに保存してあるデータがiPhoneに上書きされ、データが消失してしまうおそれも。設定は以下の手順で行えます。

1. iPhoneとPCを接続した状態で「iTunes」を起動。上部メニューの「編集」から「環境設定」をクリックする。
2. 「デバイス」のタブを開いて、「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れて「OK」をクリックする。

外付けストレージへのバックアップもあり

外付けストレージへのバックアップ

データを外付けのストレージにバックアップするのもひとつの手段です。オフラインでもデータを移行でき、買い足しもしやすいのがメリット。一方でSDカードの紛失や、HDDの故障などのアクシデントには要注意です。

Androidのスマホを使っているなら、SDカードを本体に挿してデータを保存するのもおすすめ。PCを使っているなら、PC内または外付けのHDDを利用するのがいいでしょう。

よくある質問

写真をバックアップするメリットは?

バックアップした写真をiPhoneから削除して、本体のストレージに空き容量を作れます。単純に本体の容量以上のデータを保持できるほか、iPhoneの紛失時にもデータを復元できます。

クラウドとローカルどっちがいいの?

それぞれに長所と短所はありますが、まずは特別な準備をすることなく、無料でも利用できるクラウドが手軽でおすすめです。

クラウドの容量が足りなくなったらどうすればいい?

月額の有料プランに加入すれば、容量を増やせます。不要なファイルを削除して、空き容量を増やす手段もあります。

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