『Dine(ダイン)』はメッセージのやりとりなくデートができる人気のマッチングアプリ。オンラインデート、ライブ配信など新しい機能が搭載され、さらに出会いやすく進化しました。
使い方のコツやユーザーの特性や今後の取り組みなどを、代表取締役社長の上條さんにインタビューしました。
【上條さんのX(旧:Twitter):@kamijovi】
出会いの、最短距離。『Dine(ダイン)』の上條景介氏にインタビュー
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『Dine(ダイン)』でデートまでする流れ
メッセージのやり取りがなく会えるとはどういう仕組みでしょうか?
Dineのアプリに登録したら、提携している飲食店を複数選んで登録できるようになっています。登録したお店は自分のプロフィールに表示されます。
デートしたいなと思うお相手がいたら、相手の行きたいお店の中から自分も行きたいお店をスワイプしてデートのリクエストを送ります。
相手が承認したら、日程調整画面が出てくるので希望日を入力します。合う日が決まったら、アプリ上からお店の自動予約ができるようになっています。
デートはお店集合なので安心です。
デートのドタキャン防止のために、前日や当日のキャンセルの場合は、Dineに登録しているクレジットカードからキャンセル料が自動で引き落としされるようになっています。
通常のマッチングアプリだと、メッセージのやり取りをして距離が縮まってから、デートに誘う流れが一般的です。日程、出やすいエリア、お店、集合場所など確認のためたくさんメッセージのやり取りをすると思うのですが、Dineの場合はそうしたやりとりがなくてもデートができるのです。
お店の予約までできるって合理的ですね。よく知らない相手にどのぐらいの価格帯のお店を出すといいのか迷う方も多いと思うのですが、どういうお店が選べるのでしょうか?
Dineに登録されているお店は夜の単価で2,500~25,000円と幅広いですが、ユーザーの方が登録しているお店の価格帯は5,000円以下に集中しています。登録しているお店の価格帯がバラバラの方もいますが、9割のユーザーがこの価格帯のお店を1つ以上選んでいます。
あと、メッセージのやり取りがなくてもデートに誘えるのですが、メッセージを送ることもできます。『〇日はよろしくお願いします』とかコメントを添える方は多いですよ。
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安全に使えるようにするための仕組み
アプリ利用には免許証などの身分証が必要です。ドタキャンで通報された不正ユーザーには事実確認後、指導や強制退会処置もとっているので安心です。
『Dine(ダイン)』はお店選びで失敗がないから安心
人気のお店のジャンルとかエリアはありますか?
Dineユーザーに行きたいお店のアンケートを行ったところ、男女とも人気が高いのはビストロ、イタリアンです。
Dineではデートしたユーザーアンケートをもとに評価が高いお店を【ファーストデートアワード(現:Dine Awards⦅ダインアワード⦆)】として選出しています。そこだと焼き鳥、焼き肉、和食、蕎麦などのお店もランクインしていて、お店の種類より質の方が満足度を左右しているようです。
エリアでは恵比寿が人気です。
登録しているお店はどういう基準で決まっているのでしょうか?
お店側からの立候補がほとんどで登録店は増加傾向です。エリアは首都圏なら新宿、銀座、六本木、渋谷、恵比寿、横浜です。
交通の便がいいところにあるお店を選んでおり、名古屋、大阪、福岡にも提携店があります。
デート後にお店を採点してもらい、評価が一定基準を下回ったら掲載を取り下げる仕組みのため、お店のレベルは一定基準が保たれています。
デートに誘うのに近すぎず遠すぎないベストな日程を聞いてみた
初デートにおすすめなお店が自然とそろい続けている仕組みなのですね。初デートに誘うときは提示する日程や時間帯も気にすると思うのです。どのぐらい先の日程を提示するユーザーが多いのでしょうか?
3日後から7日後の日程を提示する方が多いです。14日以上先の日程を提示すると、キャンセル率がグッと上がる傾向があるので、3~14日以内がおすすめです。
今晩誰かと食事したいというケースもあると思います。今日会いたいという人向けに『Dine Tonight』という機能もありユーザーの1割が使っています。
デートの時間帯はコロナ前が9割がディナーでした。緊急事態宣言中や蔓延防止法中は7割がディナーです。あとオンラインデートと言う機能もあるので、外食ではない方もいらっしゃいます。
ディナーが多いのですね。Dineというアプリ名からの勝手なイメージで恐縮ですが、食べ歩きや飲むことが好きなユーザーが多い印象があるのですが、お酒が飲めないユーザーもいらっしゃいますか?
もちろんいらっしゃいますよ。メッセージのやり取りがなく、合理的にデートまで進むツールだからという理由でDineを選ぶ方が多く、食べ歩きが好きだから選んでくださったユーザーはそんなに多いわけではないと思います。
なるほど!出会いの最短距離なのでそこが魅力で選ぶ方が多いのですね。Dineでは誘う時に『おごります』と宣言して誘う機能もあるようですが、どれぐらい使われているものでしょうか?
男性から女性へのリクエストの2割程度が『おごります』リクエストです。『おごります』を使う方はそんなに多くはないのですが、ユーザーアンケート調査をとるとデートの支払いで6割の男性はデート代を奢っています。3割は男性の方が多く支払っているのです。
男性からするとデートをした時に『おいくらですか?』ってお金を出そうとする女性に奢りたくなります。個人差はあると思いますが『おごります』宣言をしないと誘いにのってこない女性は嫌なのです。
なるほど!
二人への質問に回答すると自然に距離が縮まるオンラインデート
オンラインデートについて教えてください。他のマッチングアプリだとビデオ通話機能が15分ぐらいというものが多いようですけど同じでしょうか?
Dineのオンラインデートは最大2時間話せます。仮想レストランが画面にでてきて二人のために質問も表示されますので、飲み物や食事も用意して使っている方が多いです。
はじめて話す二人が親しくなれるように、通話画面の下に「二人への質問」が出てくるようになっており、答えていくと会話が弾むようにできています。
質問は『先週末は何をしてましたか?』とか初めはライトな質問で、だんだんお互いの価値観が分かる深いテーマの質問になっていくようにできています。
初めの30分は二人への質問に回答して、お互い相手を知ることができますし、普通の初デートは聞かないようなことも聞けちゃうのでグッと二人の距離が縮まるようにできています。
面白いですね。オンラインデートを使う方の割合はどれぐらいでしょうか?
1回目の緊急事態宣言中は95%がオンラインデートでした。今も1割ぐらいの方はオンラインデート機能を使っています。
『Dine(ダイン)』ユーザーが集まるスナックもある
他にもオンラインスナックというライブ配信機能を2021年8月から始めました。
もともと、Dineスナックというユーザーだけが集まる実店舗を恵比寿で運営しておりました。
コロナ禍の影響で、お店は閉めてしまったのです。スナックのように複数人と交流できる出会いをオンライン上でもできないかと思って始めたのがライブ配信機能です。インスタライブのようなイメージです。観に来る視聴者がコメントや投げ銭ができる機能もあります。
面白いですね。どうやってこれはマッチングするのでしょうか?
ライブ配信を見た視聴者がその相手のアカウントからデートにお誘いします。プロフィールだけじゃなく、話している様子や雰囲気が分かるので親近感を持ちやすいんです。
そうなんですね。ライブ機能はどういうユーザーに人気があるのでしょうか?
30代以上のユーザーが多い印象があります。Dineユーザーは30歳未満の割合が女性5割、男性4割なのですが、ライブ配信のアクティブなユーザーは全体の年齢層と比較するとすこし年齢が上かもしれません。
私もDineのライブ機能でユーザーと話す機会を作るようにしています。
すごい。アプリの運営会社の社長がライブで登場するって初めて聞きました。
『Dine(ダイン)』ユーザーの特徴
他のマッチングアプリも複数使ったことがあり、情報に敏感なユーザーが多く、男女比は6:4だそうです。男女比の地域差はあまりないそうです。
『Dine(ダイン)』でマッチングするコツを聞いてみた
Dineで人気がでるためにどういうことに気を付けるとよいでしょうか?
写真が重要です。男性なら少々スペックも影響しますが、男女とも人気を左右するのは8割以上が写真です。
女性はそんなに変な写真を設定される方はいないのですが、男性は残念な写真の方もおります。
Dineでは写真を6枚登録できて、異性から人気を数値で判定してくれる機能があります。数値が高い3枚がプロフィールに表示されます。自分のいろんな写真を登録して、数値が高いものを残していき、6枚とも『良い』や『普通』判定になるように設定しておくとよいでしょう。
すごいですね!モテる写真までアプリが選んでくれるのですね。
逆に人気がないユーザーの傾向ってありますか?
写真の自動判定機能はOFFにすることもできるのですが、わざわざOFFにして人気のない写真を設定される方がいるのです。それだと、当然人気はなくなります。自分のやり方を貫こうとする人は、人気がないです。
自分のやり方を貫くとはどのようなことでしょうか?
Dineはたくさんのメッセージのやり取りをしなくても合理的にデートができてお店の予約までできるというマッチングアプリですが、マッチングしてお店が決まっているのに、別のお店に誘ったりする方がいるのです。
お店を変えられたら不信感を持ちますよね。なぜそんなわざわざ手間をかけるんでしょうね。
そうですよね。アプリはお店集合という設計なのに、駅前集合に変更しようとしたりする事例も報告されています。せっかくマッチングしたのに、会う前に不信感を持たれるようなことはしないのが出会うコツです。
今後の『Dine(ダイン)』の予定
Dineの今後の展開を教えていただけますか?
2021年末からDine Bizという婚活以外の出会い探しもできる機能を東京限定で搭載しました。ご飯を奢る代わりに、その人の仕事のスキルや知識を教えてくださいという知識の交換を目的としたビジネスマッチングサービスです。
斬新ですね。プロフィールはマッチングアプリと同じものなのでしょうか?
Dine Bizのプロフィールは別で作ります。Bizはビジネス目的なので、男性が男性とマッチングもできますし、女性と女性のマッチングもします。Dineユーザーは情報感度が高い方が多いので、そうしたユーザー同士が恋愛以外の目的でつながることでポジティブな化学反応が生まれたらと思って搭載しました。
Bizの機能は、まだエリア限定のお試し機能なので今後どうなるかは分かりませんが、新しいことはどんどんリリースして、機能を1つ追加したらどれか1つ取り下げていく感じで常にバージョンアップしていきたいです。
過去にやったけどやめたこともいろいろあるんです。
例えば過去にやめたことはどんなものがあるのでしょうか?
過去に結婚相談所をやっていたこともありますが、ちょっと違うなと思ってやめました。恵比寿にあった実店舗Dineスナックは閉店したのですが、事前審査を通過したDineユーザーと友達を誘っていくこともできるという点が好評でした。
期間限定のポップアップ店舗として今年もDineスナックをやりたいなと思っています。
『Dine(ダイン)』のまとめ
上條さんありがとうございます。
個人的には写真の自動判定機能に感動しました。
他のマッチングアプリで、メッセージのやり取りに疲れたけれど、安全に出会いたいという方にはピッタリだと思いました。
Dine公式X(旧:Twitter)は婚活中男女が共感する内容が多いのでフォローをおすすめします。
Dine公式X(旧:Twitter)
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インタビュー担当:菊乃
2011年から専業恋愛・婚活コンサルタントとして活動。1,000人以上の恋愛相談、婚活相談にのっている。
出会いアプリ、マッチングアプリ関連の記事の執筆、監修経験も豊富。アプリ活用した恋活、婚活セミナー、講演にも多数出演。
X(旧:Twitter):@koakumamt