肉眼では綺麗に見えている月も、スマホで撮影するとぼやけしまったり、白い光の玉にしか見えず、がっかりした経験はありませんか?
本記事ではiPhoneで月を綺麗に撮る方法を紹介しています。標準搭載のカメラだけでなく、アプリを使う方法についても触れているので、記事を参考にして綺麗な写真を撮ってみてください。

iPhoneでも月を綺麗に撮影できる! 撮り方とおすすめカメラアプリ紹介
この記事をまとめると・・・
- iPhoneで月を撮影するときは「露出補正」がポイント
- 撮影前にカメラの設定を変更しておくことが大切
- 写真加工アプリ『Picsart』で月の写真をさらに綺麗に加工!
iPhoneカメラは手動で露出補正をしよう
iPhoneの標準カメラで月を撮影をする場合、露出補正をしていないと画面全体が明るく、ぼやっとした印象の写真になります。しかし露出補正をすれば月が鮮明に写ります。
iPhoneの標準カメラでは手動で露出調整が可能。詳しい調整方法は下記にて説明していきます。
月をキレイに撮影する4つの方法
撮影前にカメラの設定を変更しておけば、スマホでも月を綺麗に撮影できます。
iPhoneの標準カメラや、その他のカメラアプリで変更すべき設定は以下の通りです。
露出を下げる
iPhoneの標準カメラで月を撮影するなら、必ず調整してほしいのが露出補正です。露出を下げることで月が光の玉のように、白飛びする現象を軽減できます。
まずは画面に写り込んでいる被写体をタップしてピントを合わせましょう。
すると四角い枠と一緒に太陽のマークが表示されます。太陽のマークを上下にスライドして露出を調整してください。
調整がうまくできれば被写体が鮮明に見えます。
シャッタースピードを上げて撮影する
シャッタースピードはカメラアプリ『MuseCam』や一眼レフカメラで調整できます。
シャッターを開いてる時間を短くすると露出の少ない写真が撮れます。月の満ち欠けに合わせて速度を変更するといいでしょう。
シャッタースピードの目安
●満月 :1 / 500秒から1 / 250秒
●半月 :1 / 30秒から1 / 15秒
●三日月:1 / 15秒から1 / 8秒
満月のときには一瞬だけシャッターを開き、三日月のときには少し長めにシャッターを開くイメージです。
シャッタースピードが長くなると手ブレしやすくなるので、脇を締めスマホをしっかりと固定して撮影に望みましょう。三脚があると写真がブレる心配もなくなります。
※シャッタースピードの調整はiPhoneの標準カメラにはありません。
ISO感度を低く設定する
ズームして月を撮影するならISO感度は低く設定しておきましょう。レンズの倍率を上げたことにより、荒くなった映像が鮮明になるだけでなく、月の白飛びを防ぐ効果もあります。
※ISO感度調整はiPhoneの標準カメラでは設定できません。
レンズを絞る(F値を大きくする)
一眼レフカメラを使う人は、レンズの絞り具合を表すF値を上げてみましょう。
ここで混乱する人も多いかと思いますが、F値は数値が大きいほど露出が減り、月の白飛び現象を抑えられます。
※iPhoneの標準カメラにはレンズを絞る機能はありません。
カメラアプリの使い方
iPhone標準カメラではなく、専用のカメラアプリを使うことでシャッタースピードやISO感度の設定が行なえます。
おすすめのカメラアプリ、『MuseCam』、『Adobe Lightroom』、『夜撮カメラ』の使い方をそれぞれ説明をしていきます。
『MuseCam』で月を綺麗に撮影する方法
『MuseCam』は焦点距離やシャッタースピード、ISO感度の調整ができる高性能なカメラアプリです。操作画面もシンプルなので、簡単に設定変更ができます。
またグリッド線の表示もできるため、写真の構図を意識しながら撮影できるのも嬉しいポイント。各機能の使い方は下記にて解説していきます。
1.「ISO感度」を最小に設定
月の白飛び防止と高画質で撮影するために、ISO感度は最小に設定しましょう。
2.「焦点距離」を調整する
月にピントを合わせるため、「焦点距離」を調整します。スライドバーを動かし、月の輪郭がくっきりするところを探しましょう。
3.「シャッタースピード」を調整する
シャッタースピードは1 / 4秒が最も明るく、1 / 2000秒が最も暗くなる設定です。好みの明るさになるよう調整してみましょう。設定に迷う人は下記の数値を参考にするのもいいでしょう。
シャッタースピードの目安
●満月 :1 / 500秒から1 / 250秒
●半月 :1 / 30秒から1 / 15秒
●三日月:1 / 15秒から1 / 8秒
設定が終わったら、画面下の赤いボタンを押して撮影してください。
『Adobe Lightroom』で月を綺麗に撮影する方法
写真加工アプリの『Adobe Lightroom』は写真の撮影から加工までをアプリひとつで完結できます。またカメラの機能を以下の3つから選んで使えるのも魅力のひとつです。
「AUTO」: 自動的に露出補正
「HDR』 : 露出補正・ホワイトバランスの調整が可能
「プロフェッショナル」 : 露出補正・ホワイトバランス・ISO感度・シャッタースピードが調整可能
月を撮影するならISO感度やシャッタースピードまで変更できる「プロフェッショナルモード」の利用がおすすめです。
1.カメラ機能を選択する
右下のカメラアイコンをタップするとカメラが起動します。
2.プロフェッショナルモードを選択
左下の「AUTO」をタップして「プロフェッショナル」を選択しましょう。
プロフェッショナルでは下記の項目を調整できます。
●Exp : 露出を補正
●Sec : シャッタースピードを調整
●ISO : ISO感度の設定
●WB : ホワイトバランスの設定
●[+] : ピント調整
「Exp」や「ISO」を低く設定して月の白飛びを防ぎ、「[+]」で月にピントを合わせたら、「Sec」を微調整しながら撮影をするのがおすすめです。
「WB」は月の色を変化させたいときに利用するといいですよ。
『夜撮カメラ』で撮影する方法
『夜撮カメラ』には、月の満ち欠けに合わせて数値を自動で決めてくれる機能があります。
細かな設定がよくわからない or 手軽に撮影したい人は『夜撮カメラ』を使ってみましょう。
設定手順は以下の通り。
●右上から3個目のアイコンをタップ
●「夜空」を選択
●「月」をタップ
●月齢を選択
写真の明るさを微調整したい人は、各項目を手動で設定するのもアリ。
画面をタップすると調整可能な項目が表示されるので、お好みで設定を変更してみてください。
月の模様まで写したいなら望遠レンズが便利
月の凹凸まで鮮明に撮影するなら、Amazon等に『望遠レンズ』が売っているので、iPhoneにセットして使うといいでしょう。
ピントの調整は望遠レンズが付いている分、あわせにくいかもしれませんが、うまく調整できれば月の模様まで写せます。
※写真はイメージです。
『Picsart』で加工するとさらに綺麗な写真に
綺麗に撮れた月をさらに盛ってから見せたい! そんなときには『Picsart』(ピクスアート)のHDR加工がおすすめ。
「HDR2」フィルターから「フェード」を調整すると、背景が暗くなり月だけが目立つ写真が作れます。
HDR加工について詳しく知りたい人は、「iPhoneカメラのHDRとは」の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。