音楽と映像が一体となった作品、それがミュージックビデオ(MV)とプロモーションビデオ(PV)です。この記事では、ボカロやアニメーション歌ってみたなどを中心とした、MVとPVの制作方法を初心者でも理解できるように詳しく解説します。

これからMVやPV制作を始める方、あるいは自分の制作スキルを磨きたい方にとって、この記事は必読の内容ですよ。

豊富な編集ツールやフィルターが使える動画編集アプリ
BeautyPlus

このページはアフィリエイト広告を利用していますが、記載されている情報は一切その影響は受けておりません。

MV・PVとは

MV・PVとは

MV(Music Video)は、アーティストの音楽を視覚的に表現する自己表現を目的とした映像。PV(Promotion Video)は、楽曲やアーティストの宣伝を目的とした映像のことです。どちらも映像の見栄えを良くするために膨大な編集作業を必要とします。

細かな部分までこだわるならPC用の動画編集ソフトがおすすめですが、初めてMV・PVを作るならスマホアプリの使用が便利です。『BeautyPlus』ならいつでもどこでも作業ができるほか、おしゃれなテンプレートが豊富なため、手軽にMV・PV制作に取り組めます。

BeautyPlus -自撮りカメラ、AIイラスト、写真加工

Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.

iPhone無料
Android無料
App Storeを見る
Google Playを見る

この他にも、以下の記事で本格的な動画編集ができるアプリをご紹介しています。ぜひ合わせて参考にしてみてください。

【2024年】プロ並みの動画作成・編集アプリおすすめランキングTOP10

MV・PV作成の手順

MVやPVの制作は、音楽と映像を組み合わせることで、楽曲の世界観を視覚的に表現できます。一般的には以下のステップで制作されます。

MV・PV作成の手順

  • 楽曲を用意する
  • 実写orアニメーションなどテイストを決める
  • ストーリーを具体的に決める
  • 素材を用意する
  • 動画を編集する
  • 完成品の確認・修正を行う
  • YouTubeやSNSへ投稿する
  • STEP1

    楽曲を用意する

    MV・PV制作の最初のステップは、楽曲の用意です。アーティストやバンドが自身で作成したオリジナル曲、またはライセンスを取得した楽曲を使用しましょう。楽曲は、MV・PVの全体的な雰囲気やテーマを決定する重要な要素です。

  • STEP2

    実写orアニメーションなどテイストを決める

    次に、MV・PVのテイストを決めます。楽曲のジャンルやアーティストのイメージ、伝えたいことに基づいて決めてください

    実写かアニメーションか、カラフルかモノクロか、シリアスかユーモラスかなど、視覚的なスタイルによっても作品全体のテイストが変わります。

  • STEP3

    ストーリーを具体的に決める

    MV・PVは、音楽と映像を組み合わせてストーリーを伝える作品です。そのため、ストーリーラインを決定することがとても重要。

    映像内で伝えるストーリーは、楽曲の歌詞やテーマに基づいて作ってください。視聴者に感情的な反応を引き出すことを目指しましょう。

  • STEP4

    素材を用意する

    ストーリーとテイストが決まったら、次に必要な素材を用意します。実写の場合は、撮影機材やセットを用意して映像に使う素材を撮影。アニメーションの場合は、イラストや3Dモデルなどを作っておきましょう。

    また、特殊効果やCGIを使用する場合は、それらの素材も必要になります。

  • STEP5

    動画を編集する

    最後に、用意した素材を使って動画を編集します。映像のカット割りやトランジション、エフェクトの追加、音楽と映像のタイミング調整などを行ってください。

    編集はMV・PVの完成度を大きく左右するため、時間と労力をかけて丁寧に行うことが重要です。

  • STEP6

    完成品の確認・修正を行う

    編集が終わったら必ず完成品を見返しましょう。おすすめは、完成から数時間後や1日後など時間を空けてチェックする方法。時間を空けることで、冷静かつ客観的に完成品を評価できるようになります。

  • STEP7

    YouTubeやSNSへ投稿する

    作品の確認・修正作業が終わったら、いよいよ動画の公開をします。動画投稿といえばYouTubeという印象が強いですが、簡易的なものであればX(旧Twitter)やTikTok、InstagramなどSNSに投稿する人も増えています。

    本編となるMVはYouTubeに、MVを宣伝するためのPVはSNSにそれぞれ投稿する方法もおすすめです。複数のプラットフォームに動画を投稿しておくことで、より多くの人にMVやPVを視聴してもらいやすくなりますよ。

MV・PV制作におすすめの動画編集アプリ3選

BeautyPlus

BeautyPlus

オシャレなエフェクトやトランジションが多い、動画編集もできるカメラアプリです。テキストやトランジションの追加などの編集機能はもちろん、肌を綺麗にするレタッチ機能まで使えるため、人物の見栄えをよりいいものに変更しやすいのが特徴。

また、素材の長さをそろえて表示しやすいのも魅力です。複数の素材を重ねる機会が多いMV・PV制作においては便利な機能のひとつです。

編集の自由度という点ではほかに劣る部分もありますが、カメラアプリとしても動画編集アプリとしても高性能で使いやすく、撮影から編集までを1つのアプリで完結できます。筆者が実際に『BeautyPlus』を使って作った動画の一部がこちらです。

BeautyPlus -自撮りカメラ、AIイラスト、写真加工

Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.

iPhone無料
Android無料
App Storeを見る
Google Playを見る

InShot

InShot

独自の動くスタンプが印象的な動画編集アプリです。ポップで可愛いスタンプは、あえて手作り感を演出したり、女の子らしさをアピールしたいときに使えます。

また、エフェクトの強度をスライドバーで簡単に調整できる点も魅力。画面の下部に表示されている編集画面はほかのアプリと比べるとやや小さめですが、その分プレビュー画面が大きいため、編集結果を確認しやすくなっています。

インスタなど各種SNSに対応したフォーマットが用意されているため、SNS向けのMV・PVが作りやすいだけでなく、アプリから直接SNSに投稿できる点も便利です。

InShot - 動画編集&写真加工アプリ

SHANTANU PTE. LTD.

iPhone無料
Android無料
App Storeを見る
Google Playを見る

CapCut

CapCut

キーフレームの追加など、高度な編集にも対応した動画編集アプリです。キーフレームを設定することで、文字の配置や表示方法を任意に設定できるようになります。ボカロMVや歌ってみたMVなど、歌詞表示も演出のひとつとして使いたい人にとっては便利な機能になります。

また、エフェクトの表示開始位置や終了位置も、ほかのアプリより細かく設定可能に。編集が複雑になる分、編集初心者には操作難易度が高い可能性はありますが、本格的な映像制作をしたい人にはおすすめです。

専用の機材がなくても簡単に音圧を上げたり、エコーを追加できるのも嬉しいポイントです。

CapCut - 動画編集アプリ

Bytedance Pte. Ltd

iPhone無料
Android無料
App Storeを見る
Google Playを見る

MV・PV制作におすすめの動画編集ソフト3選

Premiere Pro

Premiere Pro

Adobe社が提供する高機能な動画編集ソフトです。YouTuberからテレビ番組の制作にも使われています。基礎的な編集機能はもちろんのこと、豊富なアニメーションテンプレやエフェクトを搭載しています。

表現力と自由度の高さから、自分だけのオリジナルなMVを制作可能です。またチュートリアルがあるため編集方法を学びやすいのが特徴。

ただし初期状態の編集画面のままでは使いづらいので、レイアウトの変更は行った方がいいでしょう。ネット上には、豊富な使い方情報があり、困ったときもすぐに解消できます。筆者が実際に作った動画はこちらです。

「Premiere Pro」公式サイト

Final Cut Pro

Final Cut Pro

作業の効率化を求める人におすすめしたいMac用の動画編集ソフトです。直感的な操作性とモーショングラフィックスなど高度な編集機能を兼ね備えいるのが特徴。トランジションなどの編集に加え、2Dや3Dで制作する立体的なテキストやエフェクトを追加できます。

一つひとつの処理速度が速いため、スムーズに動画を編集できます。また、音楽制作ソフトの『Logic Pro』と連携でき、音楽と映像の細かな同期も容易に行える点も魅力。ひと味違うMVやPVを制作してみたい人や、作業の快適さを求める人は利用してみるといいでしょう。

「Final Cut Pro」公式サイト

AviUtil

AviUtl

無料で使用できる日本製の動画編集ソフトです。ユーザーフレンドリーなインターフェースと、豊富なエフェクト機能が特徴で、初心者でも手軽にモーショングラフィックスの制作を始めることができます。

また、プラグインを追加することで機能を拡張することも可能です。ただし、高度なモーショングラフィックスの制作には限界があり、プロフェッショナルな作品を作るには他のソフトウェアの使用を使った方が良いでしょう。

「AviUtl」公式サイト

MV・PV制作におすすめの素材サイト3選

Adobe Stock

Adobe Stock

Adobe社が提供するストック素材サイトです。写真、ベクターイラスト、動画、3Dモデルなど、多種多様な素材を提供しています。特に動画素材は、モーショングラフィックス制作において重要な要素であり、Adobe Stockでは高品質な動画素材を豊富に取り揃えています。

また、Adobeのソフトウェアとの連携が強いため、After Effectsなどのソフトウェアから直接素材を検索・利用することが可能です。

「Adobe Stock」公式サイト

Pixabay

Pixabay

海外のフリー素材サイトで、動画・音楽・音響など、豊富な種類の素材が無料でダウンロード可能。商用利用可能な素材も多いため、どんな人でも使いやすいサービスです。

もちろんモーショングラフィックスの素材も豊富。動画素材に絞っての検索も可能なので、欲しい素材を見つけやすいですよ。

「Pixabay」公式サイト

ニコニ・コモンズ

ニコニ・コモンズ

クリエイティブコモンズライセンスの素材を提供するサイトです。アニメーションや音楽、効果音など、モーショングラフィックス制作に役立つ素材が見つかります。

また、ユーザー間での素材の共有が活発で、独特の文化やテイストを持つ素材が多いのも特徴です。

「ニコニ・コモンズ」公式サイト

MV・PV制作のコツ

MV・PV制作のコツ

ここではMV・PVを制作する際に抑えておくべきコツを紹介します。よくチェックして、制作時の参考にしてみてください。

ストーリーラインを作り込む

MV・PV制作において、一番伝えたいことに至るまでの流れ(ストーリーライン)は非常に重要な要素です。ストーリーラインを作り込むことで、視聴者に対して強いインパクトを与えたり共感が生まれたりするため、繰り返し視聴してもらえる映像になりやすいです。

クリエイティブな発想と構成力を磨く

MV・PV制作は、クリエイティブな発想と構成力(映像全体の流れを考える力)が求められます。新鮮な視点や独自の発想を取り入れることで、他のMV・PVと差別化が可能。

また構成力を磨くことで、映像にメリハリを付けやすくなるので、視聴者が飽きることなく最後まで視聴することを促せるでしょう。

スクリーンモードやホワイトアウトを使う

エフェクトやトランジションを多様することで映像のクオリティは格段によくなります

スクリーンモード:複数の映像を重ねて幻想的な印象を与える編集方法。映像や画像の透明度を下げることでそれぞれの要素を残しながら、おしゃれで引き込まれるような映像を作り上げられます。

ホワイトアウト:映像が切り替わる場面で挿入するトランジションの一種で、画面を一瞬だけ真っ白にします。これによりシーンの移り変わりを明確にする効果が期待できます。

それぞれを組み合わせると、下記のようなおしゃれな映像が作れます。いい雰囲気の映像を作るには、発想力や構想力と多少の練習が必要になりますが、慣れればサッと作れるようになりますよ。

編集前の映像

編集後の映像

ホワイトアウトとスクリーンモードを組み合わせた映像

字幕で歌詞の内容を伝える

MV・PVでは、字幕を使って歌詞の内容を視覴者に伝えることが一般的です。これにより、視聴者は音楽だけでなく、歌詞のメッセージも理解することが可能。また字幕を入れることで、視聴者が楽曲の世界観に深く入り込みやすくなります。

フォントまで曲のテーマに合わせてあげると、より作品としての質が上がりますよ。

映像の構成を意識して撮影する

映像を撮影する際には、基本的に1台のカメラで撮影するのがおすすめです。カメラを1台に限定することで、データの管理がしやすくなります。シーンの切り替えごとに撮影をすることで、次のシーンを見失うことなくスムーズに作業ができます。

撮影に慣れてきたら2台目のカメラを導入して同じシーンを別アングルから撮影したり、シーンごとにカメラを使い分けたりしていくといいでしょう。特に演奏シーンなどでは定点カメラを設置しておくことも珍しくないので、複数台のカメラが使えるようになると便利です。

動きのない定点映像でも、ホワイトアウトやスクリーンモードなどのエフェクトを活用することで、動きのあるおしゃれな映像に編集できますよ。

ミュージシャンやクライアントが納得するまで撮影する

MV・PV制作は、ミュージシャンやクライアントが納得するまで撮影しましょう。これは、MV・PVがその楽曲やアーティストのイメージを視聴者に伝える重要な手段だからです。撮影は何度でも行い、最高の一本を作り上げることを目指してください。

BeautyPlus -自撮りカメラ、AIイラスト、写真加工

Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.

iPhone無料
Android無料
App Storeを見る
Google Playを見る

こちらの記事もおすすめ

【2024年】プロ並みの動画作成・編集アプリおすすめランキングTOP10
モーショントラッキングとは? 動画編集のやり方やコツ、使用例を紹介 - Appliv