動画を投稿したことがある人なら「もっと再生数を伸ばしたい」「ほかの動画よりも目立ちたい」と思った経験があるのではないでしょうか。
そんなときには、テロップを意識して動画を作るのがおすすめ。少しコツをつかむだけで、見ていて楽しい・また見たいと思うような動画が作れるようになります。
本記事では、動画にテロップを入れるメリットやコツを解説。テロップ編集がしやすい、おすすめの動画編集ソフトも紹介しています。
豊富な編集ツールやフィルターが使える動画編集アプリ
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動画テロップが作れるソフト・アプリ6選 デザインや配置など制作のコツも紹介
この記事をまとめると・・・
- テロップには、内容を理解しやすくする・テンポを良くするどの役割がある
- サイズやタイミング、フォントを意識することでテロップの質が上がる
- 自分に合ったソフトやアプリでテロップを入れよう
テロップとは?
動画内の発言や内容から、重要な部分だけをテキスト化したものを「テロップ」と呼びます。似た言葉に「字幕」がありますが、字幕は動画内の発言すべてをテキスト化したもののことであり、両者は明確に違います。
テレビ業界では、文字だけでなく図形もテロップとして扱うことがあり、「スーパーインボイス」や「字幕スーパー」と呼ぶことも。テロップは色、タイポグラフィ、アニメーションなどクリエイターによって個性が感じられるクリエイティブです。
制作の手軽さや、テロップの色・形のバリエーションを重視するなら、文字入れアプリの『Vont』などを活用するのがおすすめです。スマホで手軽に操作ができますよ。
以下の記事では、動画に文字や字幕を入れられる無料アプリをランキング形式でご紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください!
動画テロップ作成におすすめの動画編集ソフト3選
Filmora
テロップテンプレートが多い動画編集ソフトです。特にニュースなどで使われるようなスタイリッシュなデザインが充実しているので、テンプレートをそのまま活用する場合は、情報発信系などの動画と相性がいい印象。
もちろん自作のスタイルも適応できるため、使い方次第では、どのようなジャンルの動画にも合わせられます。
こんな人におすすめ
おしゃれなテロップテンプレートが豊富。見栄えのいいテロップを追加したい人におすすめ。
Adobe Premiere Pro
業界スタンダードの動画編集ソフトです。操作方法がやや複雑なため、使い方を覚えるまでが大変ですが、上記で紹介した5つのスタイルを自由に設定できるのが特徴。数値調整で表示位置や角度を決められるため、バランスよくテロップを表示させられます。
基本有料のソフトですが、7日間の無料お試しができるので一度使い心地を確かめてみるのもいいでしょう。
こんな人におすすめ
編集機能が充実。オリジナルデザインのテロップを作り込みたい人におすすめ。
PowerDirector
YouTube用のテロップテンプレートが多い動画編集ソフトです。テキストの内容とデザインのイメージが一致しているため、直感的テンプレートを選択できるのが嬉しいポイント。アニメーションテンプレートは少ないものの、ひとつひとつのクオリティが高いのでどれも実用的です。
こんな人におすすめ
動くテロップや吹き出しを使いたい人におすすめ。
動画テロップ作成におすすめの動画編集アプリ3選
Vont
テロップ挿入に特化した編集アプリです。操作画面がシンプルで使い方がわかりやすいのが特徴。複数のテロップを同時に表示させたり、時間差で表示させたりといった細かな調整にも対応しています。
日本語対応のフォントも多いので、「YouTubeでよく見るあのフォントを使いたい」といった要望にも答えやすくなっています。
CapCut
AI機能が充実した動画編集アプリです。AI機能には、話し声を自動で書き起こしてくれる「自動キャプション」や、歌声をテロップに変換してくれる「自動歌詞の作成」があります。ワンタップするだけでいテロップが生成されるため、誰でも手軽に利用できる点が嬉しいポイント。テロップ入れを効率化したい人におすすめです。
VLLO
アニメーションやトラッキングなど、動きのあるテロップ作成がしやすいアプリです。編集画面がテキストや図形などパーツごとに分類されているので、何をどこに配置したのかがひと目で分かる点も嬉しいポイント。フォントは英語や韓国語などが多めです。
動画にテロップを入れるメリット
なぜ、動画にテロップを入れるのでしょうか。ここでは、テロップを追加するメリットを3つ紹介します。
視聴者が動画内容を理解しやすくなる
テロップがあることで、映像や音声だけでは伝わりにくかった情報を補足できます。会話が多かったり、聞き取りづらかったりする映像の場合には、積極的にテロップを活用しましょう。
映像と音声に加え、テロップの表示があることで、視聴者が動画の内容をより理解しやすくなります。
動画のリズムが良くなる
テロップには動画にリズムを生み出す効果があります。重要なポイントや、盛り上げたいシーンで使ってみましょう。
テロップを追加することで動画が単調になることを防ぎ、飽きることなく見続けられる映像になります。
実際にテレビ番組やYouTubeでは、第三者視点からのコメントをテロップにすることで、見ごたえのある映像を作っています。
音を出せない状況でも動画を楽しんでもらえる
映像の要点を押さえたテロップを作っていれば、テロップを見ているだけでも十分に動画の内容を理解できます。
通勤・通学中など、音声をOFFにしてでも動画を視聴したいときはあります。いかなる状況でも視聴者が楽しめるように、テロップをつけておくことは重要になります。
動画にテロップを入れるコツ
テロップのメリットを最大限発揮するには、テロップの入れ方にコツがあります。
ここでは動画にテロップを入れるコツを5つ紹介。コツを真似して、視聴者の興味をそそる、素敵なテロップを作ってみてください。
文字サイズを意識する
文字サイズは、テロップの視認性を高めるために重要な要素です。小さすぎると文字が見えづらくなり、逆に大きすぎても読みづらさを感じます。
理想のサイズ感は動画の縦方向に対し、6~8%ほどが理想のサイズと言われています。目測にはなりますが、縦に6個から8個分テキストが入るサイズ感に調整してみましょう。
文字の配置にも注意する
テロップ入れでは、文字の配置も重要になります。例えば、YouTubeで動画を全画面再生すると、画面の上部と下部にタイトルや操作ボタンなどが表示されます。
時間経過で消えるとはいえ、画面を触ると表示されてしまうため、その場所にはテロップが重ならないようにしておきましょう。
文字の量や表示時間を意識する
動画制作や字幕翻訳の世界では、人が1秒で認識できる文字は4文字までと言われています。これを基準として、8文字なら2秒表示、12文字なら3秒表示とするのがおすすめ。
ただし、会話のテンポや動画の雰囲気で表示時間を変更したほうがいい場合もあるので、あくまで目安として覚えておきましょう。
また文字数は多くなればなるほど、読むのに時間がかかります。要点を絞り、文字数を少なくする意識も重要になります。
動画の内容にあったフォントを使う
テロップのフォントが違うだけでも、動画の印象が大きく変化します。そのため、動画の内容とフォントの印象はそろえるように心がけましょう。
フォントが与える印象の例
利用頻度が高いフォントの印象をまとめました。フォントは種類が膨大なため、下記3つを基準として、形が似ているものを利用するのもおすすめです。
●ゴシック体:太めのフォントで力強さや親近感を感じやすい
●明朝体:細めのフォントで知的さや上品さを感じやすい
●ポップ体:特殊な形状のフォントで楽しさや遊び心を感じやすい
フォントカラーを意識する
映像の色とテロップの色は被らないようにしましょう。同系統の色を使うと文字が背景と同化してしまい、視認性が悪くなります。例えば、背景が黒っぽい場合にはテロップを白など明るい色に設定するのがおすすめ。どうしても黒系統のテロップを使いたい場合には、文字をふち取りするなどして、背景とテロップの境界線を明確にしておくといいでしょう。
効果音を加えてインパクトを高める
動画をテンポよく視聴できるようにするには、テロップに合わせて、効果音を追加するのもおすすめです。
効果音の使用例
●誰かが登場したとき:「ジャーン」や「ポンッ」といった太鼓の音を合わせる
●目標を達成したとき:「テッテレー」といったファンファーレの音を合わせる
●失敗したとき:「ガーン」や「ドヨーン」などの効果音を合わせる
【実践】『Vont』を使った動画テロップの作り方
ここではスマホアプリの『Vont』でテロップを入れるやり方を紹介します。
プレビューをタップしてテロップを挿入できる
『Vont』ではプレビューをタップするだけで、テロップを挿入できるようになります。
表示時間や見た目の変更も可能
映像とテキストが同化して見ずらい、文字が見切れているといったときには赤枠の機能を使ってフチをつけたり、表示位置を変更したりできます。アニメーションを付けたいときには青枠を選択してください。表示時間の調整は緑枠から行えます。
【実践】『VLLO』を使った動くテロップの作り方
ここでは『VLLO』を使って、アニメーションテロップの作り方を紹介します。
テキストからテロップテンプレートを選択
テキストタブを選択すると、テロップのテンプレートを挿入できるようになります。
キーフレームを挿入してテロップを動かす
「変形」をONにするとキーフレームを挿入できます。キーフレームを挿入したら、プレビュー画面上でテロップの表示位置を変更しましょう。設定が終わると動くテロップが完成します。
テキストの変更も簡単にできる
「編集」を選択するとテキストを変更できます。赤枠部分を操作することで、テロップのサイズや見た目の変更、テロップの削除など各種設定が行えるので、必要に応じて使ってください。
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