新型ウイルス感染症(COVID-18)の拡大防止のため開発された接触確認アプリ『COCOA(ココア)』。ですが個人情報や、もし自分が陽性と判定された際の情報の漏えいが心配な人も多いかと思います。
ですが『COCOA』ではそのような情報の流出リスクが抑えられた仕組みになっています。その理由を解説します。
接触確認アプリ『COCOA』は個人情報流出の心配なし 接触符号で利用者を識別
接触確認アプリ「COCOA」とは?
『COCOA(COVID-19 Contact Confirming Application)』とは厚生労働省と新型コロナウイルス感染症対策テックチームと連携して開発した、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性について、通知を受けることができるアプリです。
『COCOA』はGoogleとAppleが共同開発したAPIを活用。利用者の同意のもと、スマホのBluetooth通信機能を利用し、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性を検知して記録します。
陽性者との接触の可能性が確認された場合、検査の受診など保健所のサポートを早く受けることができます。
使い方はこちら
『COCOA』で個人情報が流出しない理由
『COCOA』で個人情報の記録・収集はされない
『COCOA』の利用に、氏名・電話番号・メールアドレスなどの個人情報の登録は必要はありません。またスマホ内の情報を抜き取られる事もありません。
『COCOA』はGPSを使用せず、位置情報の利用・記録はしない
『COCOA』ではGPSによる位置情報の取得はせず、Bluetoothで接触判定を行います。位置情報の利用、記録はされないため、自分の居場所や住所が特定される心配はありません。
位置情報の設定は「オン」にする必要あり
位置情報の記録はされませんが、本アプリの「接触確認」はBluetoothを使った「位置情報取得」と同じ技術を使用するため、スマホ本体のBluetoothと位置情報の設定を両方オンにする必要があります。
『COCOA』のBluetoothの詳細はこちら
iPhoneの位置情報をオンにする方法
iPhoneの場合は、『設定』を開き、[プライバシー]→[位置情報サービス]の順にタップ。最後に「位置情報サービス」のトグル(スイッチ)をオンにすれば設定完了です。
Androidで位置情報をオンにする方法
Androidは機種ごとに画面が変わりますが、本記事ではGoogle Pixel 3で解説します。他の機種でもおおよそのやり方は同じです。
『設定』を開き、[位置情報]をタップ、あとは「位置情報」のトグルをオンにすれば設定完了です。
「接触符号」を生成してユーザーを識別
ではどうやってユーザーを識別しているかと言うと、スマホごとに「接触符号」を割り当てて行います。この接触符号は、定期的に変更されます。
仮に接触符号0000の人が、接触符号1111の陽性者と接触の可能性があった場合は「接触符号1111と15分間、1メートル以内(接触)」と記録されます。
接触符号0000の人にとっては、接触符号1111以外の情報はわからないため、個人情報が知られる事はありません。
ほかの利用者との接触情報は暗号化される
接触情報は暗号化のうえ、本人のスマートフォンの中にのみ記録されます。第三者に盗み見されるリスクは低くなっています。
また接触情報の通知を管理するサーバー上でも、個人情報や陽性者と接触者の関係が分かる情報は管理されていません。そのためサーバー上から情報が漏れ出す危険性も限りなく低いです。
なお記録された接触情報は14日後に自動的に無効になります。ほかアプリをアンインストールすることで、任意の記録削除も可能です。
自分が陽性者である事を明かさずに、接触を知らせられる
もし新型コロナウイルスの陽性反応が出た場合は、アプリ上に匿名で登録ができます。
上記の通り、アプリの利用者は接触符号で識別されるため、指名などの個人情報の入力は不要です。
自分の名前は出さずに、接触のあった人に危険を知らせる事ができます。
個人情報、位置情報を守りつつ、感染リスクを軽減
『COCOA』ではそもそも個人情報、位置情報が利用されないため、情報の流出リスクは最低限に抑えられています。また万が一自分が陽性と判定された際も、匿名で登録できるのはありがたいです。
もし陽性者と接触した際は、検査の受診などサポートを早く受けられる点も見逃せません。感染リスクを可能な限り抑えるためにも、上手く利用しましょう。
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