お絵描きソフトウェアは、プロから初心者まで幅広い層に利用されています。しかし、多くの選択肢があるため、どのソフトが自分に合っているのか迷うことも多いでしょう。
この記事では、無料から有料まで、用途や価格、対応OSに至るまで、12種類のおすすめソフトウェアを徹底比較。それぞれのソフトの特長や、どのような人におすすめなのかを詳しく解説します。あなたの創造性を最大限に引き出す最適なソフトを見つけましょう。
お絵描きソフトウェアおすすめ15選 イラストレーターに人気の無料・有料ツール
この記事をまとめると・・・
- プロの中では『CLIP STUDIO PAINT』が一番人気
- 無料でも利用できるお絵かきソフトは多い
- お絵かきソフトは用途や価格に注目して選ぶのがおすすめ
イラストレーターに人気のお絵描きソフトとは
ソフトウェア名 | 使用率(複数回答) |
---|---|
CLIP STUDIO PAINTシリーズ | 78.50% |
Photoshop CCシリーズ | 37.10% |
SAIシリーズ | 23.40% |
Illustrator CCシリーズ | 15.00% |
MediBang Paintシリーズ | 13.00% |
ibis Paintシリーズ | 10.50% |
Fire Alpacaシリーズ | 4.60% |
各種3DCG DCCツール(MayaやBlenderなど) | 4.50% |
Procreateシリーズ | 3.70% |
コミックスタジオシリーズ | 3.50% |
イラストスタジオシリーズ | 2.00% |
各種3DCG スカルプトツール(Zbrushなど) | 1.30% |
Corel Painterシリーズ | 1.20% |
使ってはいない | 2.90% |
その他 | 1.80% |
株式会社 MUGENUPが実施した「イラストレーター白書 2019」によると、お絵描きソフトの中で最も人気があるのは『CLIP STUDIO PAINT』シリーズです。このソフトは使用率が78.5%と圧倒的。次いで『Photoshop CC』が37.1%、『SAI』が23.4%と続きます。
お絵描きソフトおすすめ15選
ここからはイラストレーターに人気の15ソフトを比較してご紹介します。以下の表に対応OSと価格をまとめましたので、お手元の環境や予算をもとに気になるソフトを探してみてください。
※表にあるソフト名をクリックしたらページ内の解説にジャンプします
Windows | Mac | iOS | Android | 価格 | 体験版 | |
---|---|---|---|---|---|---|
CLIP STUDIO PAINT | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 480円/月 一括5,000円など |
あり |
Photoshop CC | ◯ | ◯ | - | - | 2,728/月 | あり |
SAI | ◯ | - | - | - | 5,500円 | あり |
Illustrator CC | ◯ | ◯ | - | - | 2,728円/月 | あり |
MediBang Paint | ◯ | ◯ | - | - | 基本無料 | あり |
アイビスペイント | - | - | ◯ | ◯ | 基本無料 | あり |
Fire Alpaca | ◯ | ◯ | - | - | 無料 | なし |
Procreate | - | - | ◯(iPad) | - | 2,000円 | なし |
Adobe Fresco | ◯ | - | ◯ | - | 基本無料 | なし |
Pixiv Sketch | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 無料 | なし |
Corel Painter | ◯ | ◯ | ◯ | - | 2,078円/月 一括54,780円 |
あり |
openCanvas | ◯ | - | - | - | 6,800円 | あり |
GIMP | ◯ | ◯ | - | - | 無料 | なし |
Paintstorm Studio | ◯ | ◯ | ◯ | - | PC:19USD iPad:1,600円 |
あり |
Krita | ◯ | ◯ | - | - | 基本無料 | なし |
CLIP STUDIO PAINT
対応OS | Windows, macOS, iOS, Android |
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用途 | イラスト, 漫画, アニメーション, 写真加工 |
解像度 | 1,200px |
価格 | 480円/月、一括5,000円など |
体験版 | あり |
開発元 | セルシス |
公式サイト | CLIP STUDIO PAINT |
こんな人におすすめ
● プロのイラストレーターやアニメーター
● 高度な画像加工を行いたい人
● カスタマイズ可能なブラシやツールを求める人
CLIP STUDIO PAINTの特徴
『CLIP STUDIO PAINT』は、多機能かつ高度なカスタマイズが可能なソフトです。自然なペンとブラシツール、ベクターレイヤー、商用利用可能な10万件以上の無料素材など、多くの機能が搭載されています。また、クリスタ専用のコミュニティがあり、使い方なども学習可能。プロだけでなく、初心者でも始めやすい環境が整っている点が魅力です。
Photoshop CC
対応OS | macOS, Windows |
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用途 | 写真加工、イラスト、アニメーション、デザイン |
解像度 | 350px |
価格 | 2,728/月 |
体験版 | あり |
開発元 | Adobe |
公式サイト | Photoshop |
こんな人におすすめ
● プロのフォトグラファーや動画・画像編集者
● 高度なレタッチや編集が必要な人
● AI機能を活用したい人
Photoshop CCの特徴
Photoshop CCは、サブスクリプション型の画像編集ソフトです。近年では生成AIを活用した新画像加工機能が注目を集めていますが、クリッピング機能やレイヤーモードなど、イラスト制作関連の機能も充実。ラスター形式で描写するため、プロの漫画家やイラストレーター向きではありませんが、趣味程度で利用するには十分すぎるほどの性能を秘めています。
SAI
対応OS | Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11 |
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用途 | イラスト、漫画 |
解像度 | 600px |
価格 | 5,500円 |
体験版 | 31日間 |
開発元 | SYSTEMAX |
公式サイト | SYSTEMAX |
こんな人におすすめ
● 初心者から中級者まで
● 高度な機能よりもシンプルな操作性を求める人
● Windows環境で作業する人
SAIの特徴
SAIは、高品質で軽量なペイントソフトです。アンチエイリアス機能に対応しているため、基本的にどのペンを使っても線が滑らかに描写されます。各機能にカーソルを合わせ1秒ほど待つと機能の説明が表示されたり、F1キーでより詳細な使い方を学べたりと、初心者に優しい作りになっています。
Illustrator CC
対応OS | macOS, Windows |
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用途 | イラスト、デザイン、ロゴ作成、パッケージデザイン |
解像度 | 300px |
価格 | 2,728円/月 |
体験版 | あり |
開発元 | Adobe |
公式サイト | Illustrator |
こんな人におすすめ
● プロフェッショナルなデザイナー
● ベクターグラフィックスを多用する人
● ブランドやロゴ作成に関わる人
Illustrator CCの特徴
Illustrator CCは、ベクター形式に対応したグラフィックソフトウェアです。画像を拡大しても線がカクつかないため、シンプルな線で構成されたイラストや、ロゴなどのデザインイラスト制作に向いています。また、ベクター形式では線を図形のように扱えるため、位置をずらしたり、形を変えたりなど微調整・修正作業がしやすくなります。
MediBang Paint
対応OS | Windows/MacOS |
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用途 | イラスト/漫画/アニメーション |
解像度 | 600px |
価格 | 基本無料(Premium版330円/月) |
体験版 | あり |
開発元 | MediBang |
公式サイト | MediBang Paint |
こんな人におすすめ
● チームでのマンガ制作やお絵描きがしたい人
● アナログとデジタルの両方で創作がしたい人
● 複数のデバイスで作業をしたい人
MediBang Paintの特徴
MediBang Paintは、マンガ原稿を描く際に役立つお絵描きソフトです。ワンタップでコマを割り振れる、サクサクコマ割り機能で自由に構図を決定。1話ごとに漫画を管理できるページ管理機能もあり、作品の一括管理が簡単にできます。チーム制作機能を使えば管理しているデータを簡単に共有することも可能。さらに、800種類を超えるトーンや背景素材がすべて無料で使えるのも嬉しいポイントです。
アイビスペイント
対応OS | iOS, Android |
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用途 | イラスト、漫画 |
解像度 | 設定不可 |
価格 | 基本無料(プロアドオン2,350円) |
体験版 | あり(1日1時間) |
開発元 | アイビス |
公式サイト | ibisPaint |
こんな人におすすめ
● スマホやタブレットで手軽にイラストを描きたい人
● 初心者でも使いやすいソフトを探している人
● 無料で高機能なソフトを使いたい人
アイビスペイントの特徴
アイビスペイントは、ロゴ制作やマンガ制作などさまざまな利用シーンに対応できる、高性能なお絵かきソフトです。コマ割り、定規ツール、文字入れ、メッシュ変形など多彩なツールがすべて無料で使用可能。PCだけでなくスマホ版のアプリもあり、状況に合わせてそれぞれのデバイスからお絵描きを楽しめます。
また、公式サイトでは使い方やテクニックも紹介されているので、イラスト制作スキルを向上させたり、ソフトの使い方をマスターしたりする際に役立ちます。
Fire Alpaca
対応OS | Mac, Windows |
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用途 | イラスト、漫画 |
解像度 | 600px |
価格 | 無料 |
体験版 | なし |
開発元 | 株式会社PGN |
公式サイト | FireAlpaca |
こんな人におすすめ
● 初心者や中級者のイラストレーター
● Macユーザー(MacとWindowsでファイルが交換可能)
● 古いコンピュータを使っている人
Fire Alpacaの特徴
FireAlpacaは無料でありながら高機能なペイントツールです。WindowsだけでなくMacでも利用できるのが特徴。独自のブラシ設定が可能で、ペンや水彩画のような描画も簡単に行えます。UIがシンプルなため操作も簡単で、初心者から中級者まで幅広く対応可能。また、ソフト自体が軽いため、古いPCでもスムーズに動作する点が魅力です。3D描写にも対応しているため、立体的な絵を描くこともできます。
Procreate
対応OS | iPad専用 |
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用途 | イラスト、アニメーション |
解像度 | 350px |
価格 | 2,000円 |
体験版 | なし |
開発元 | Savage Interactive Pty Ltd |
公式サイト | Procreate |
こんな人におすすめ
● iPadを持っている人
● タイムラプス機能を使ってみたい人
● 一度の購入で永続的にソフトを使用したい人
Procreateの特徴
Procreateは、iPad専用の高機能なお絵描きソフトです。タッチ操作とApple Pencilの精度が高く、自然な描き心地を実現。16k×8kの特大キャンパスを利用できるため、線が滑らかで美しい仕上がりになります。また、タイムラプス機能を使えば、制作過程を短い動画にまとめてSNSで共有することもできます。
Adobe Fresco
対応OS | iOS, Windows |
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用途 | イラスト、アニメーション、スケッチ |
解像度 | 2,000px以上 |
価格 | 基本無料(有料プラン1,150円/年) |
体験版 | なし |
開発元 | Adobe |
公式サイト | Fresco |
こんな人におすすめ
● タブレットやスタイラスを活用したい人
● ベクターとラスターのブラシを併用したい人
● クリエイティブな作業をクラウドで管理したい人
Adobe Frescoの特徴
Adobe Frescoは、ベクター形式の線とラスター形式の線を切り替えて使える画期的なペイントソフトです。ベクター線を描写したい場合には、「ベクターブラシ」を、ラスター線を描写したいときには「ピクセルブラシ」を使用してください。ツールバーも見やすく整頓されているため、操作にも優れています。
Pixiv Sketch
対応OS | PC(ブラウザ)、スマートフォン、タブレット |
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用途 | イラスト、落書き、ラフスケッチ |
解像度 | 設定不可 |
価格 | 無料 |
体験版 | なし |
開発元 | ピクシブ株式会社 |
公式サイト | Pixiv Sketch |
こんな人におすすめ
● 落書きやラフスケッチを気軽にシェアしたい人
● PCだけでなく、スマホやタブレットでも描きたい人
● 紙に描いた作品もデジタルで加工・共有したい人
Pixiv Sketchの特徴
『Pixiv Sketch』は、気軽なお絵描きを可能にするコミュニケーションアプリです。PC、スマホ、タブレットで利用でき、場所に縛られずにお絵描きが楽しめます。特に、iOS版には撮影機能が搭載されており、紙に描いた作品も簡単にデジタル化できます。ツールはペンや消しゴム塗りつぶしなど、必要最低限のものだけが用意されているため、操作が簡単で誰でも手軽に利用できるのがメリットです。
Corel Painter
対応OS | Windows, Mac, iOS |
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用途 | イラスト, 漫画, アニメーション, 写真加工 |
解像度 | 2,000px以上 |
価格 | 2,078円/月、一括54,780円 |
体験版 | あり |
開発元 | Corel |
公式サイト | Painter |
こんな人におすすめ
● プロフェッショナルなデジタルアートを求める人
● 自分自身のブラシやテクスチャをカスタマイズしたい人
● 高度なブラシとメディアタイプでリアルな作品を作りたい人
Corel Painterの特徴
Corel Painterは、多彩なブラシで自身の世界観を鮮明に表現できる、プロ仕様のデジタルアートツールです。木炭、マーカー、水彩画など質感の異なるペンが多く、特に油彩ペンは油絵特有の立体感を忠実に再現。デジタルながらも本物さながらの表現が可能です。またAI機能を搭載しているため、描いたイラストの画風を変更したり、画像をイラスト化したりといった使い方もできます。
openCanvas
対応OS | Windows10 (64bit) |
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用途 | イラスト、漫画 |
解像度 | 2,000px以上 |
価格 | 6,800円 |
体験版 | あり (120日間) |
開発元 | 株式会社PGN |
公式サイト | openCanvas |
こんな人におすすめ
● 初心者から中級者まで幅広く対応
● カスタマイズできるリアルなブラシ機能を求める人
● 手頃な価格で高機能なソフトを探している人
openCanvasの特徴
『openCanvas』は、リアルな質感を追求した本格的なペイントソフトです。ブラシは自分好みにカスタマイズ可能で、設定も簡単なところが嬉しいポイント。また、レイヤー機能も豊富で、複雑なイラストも描きやすくなっています。また、イベント(描画再生)機能を使えば、描いた過程をGIF動画として共有可能。SNSや動画投稿サイトを併用することで、自分の作品を多くの人に見てもらうきっかけが作れます。
GIMP
対応OS | Windows、MacOS |
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用途 | 画像加工,イラスト,アニメーション,漫画,ウェブデザイン |
解像度 | 要確認 |
価格 | 無料 |
体験版 | なし |
開発元 | The GIMP Team |
公式サイト | GIMP |
こんな人におすすめ
● Webデザインをする人
● ソフトをカスタムできる人
● 高スペックのPCではなく、お手持ちのPCで画像編集したい人
GIMPの特徴
海外製の無料画像編集ソフトです。
一般的に膨大なデータ量を扱う画像編集には高スペックなPCが必要となりますが、GIMPは少ないメモリ(4GB 程度)のPCでも利用できるのが特徴です。
機能面では、無料ながら有料画像編集ソフト「Photoshop」とほぼ同等の機能を有しており、色調補正やフィルタなどの調整が可能です。また、「Illustrator」のような機能も備えているため、ペイントツールとしても利用できます。
自分の好みに応じて機能拡張できますが、その反面ソフトを使いこなすPCスキルも必要とされるでしょう。また、Web向けにリリースされているため、印刷や動画の用途にはあまり適しません。
現在は英語版のほか、日本語版のダウンロードも可能となっています。
Paintstorm Studio
対応OS | Windows、Mac、Linuxs、iPad |
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用途 | イラスト, 漫画, アニメーション, 写真加工 |
解像度 | 要確認 |
価格 | ・ パソコン(Windows/macOS)19USD(2,841円 / 2023年11月現在) ・iPad 1,600円 |
体験版 | あり |
開発元 | Sergei Komarov |
公式サイト | Paintstorm studio |
こんな人におすすめ
● アナログの感覚で絵を描きたい人
● 自分で色を調合したい人
● 直感的な操作性を求めている人
Paintstorm Studioの特徴
低価格ながら、豊富なブラシプリセットと高いカスタマイズ性を持つ2Dペイントソフトです。PC版、iPad版の二種類が販売されていますが、異なるデバイスで使用した場合の互換性はありません。
Paintstorm Studioは水性、油性、色鉛筆など多彩なブラシが利用できる上に、パレット上で絵の具を混ぜるようにオリジナルカラーが作れる「ミキサー」機能を搭載しています。筆のテクスチャや色の混ざり具合などが細かに再現されるため、まさにアナログ風に絵を描きたい人にはもってこいのソフトです。
また、直感的な操作性に優れ、自分のよく使う操作ボタンを描画中の画面にレイアウトするなどのカスタムも可能です。
現在は英語・日本語をはじめとする11言語に対応しています。
Krita
対応OS | Windows、Mac、Linux |
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用途 | コンセプトアート,テクスチャ,マットペイント,イラスト,漫画 |
解像度 | 要確認 |
価格 | 基本的に無料。ただしStream、Microsoft Storeからの購入も可能。 1,200円(Steam)、価格不明(Microsoft Store) |
体験版 | なし |
開発元 | Krita財団 |
公式サイト | Krita |
こんな人におすすめ
● 初心者からプロまで
● ソフトをカスタムできる人
● 静画もアニメも作りたい人
Kritaの特徴
デジタルアートやイラスト制作、アニメーション制作に特化した無料のグラフィックソフトです。基本的な機能が全て搭載されているほか、ユーザーが自分好みにカスタマイズできるオープンソースで作られています。
また、表現性の高さにも人気があり、豊富なブラシや無制限で重ねられるレイヤー機能、さらにはイラストの拡大・縮小時に画質を落とすことなく変形できるベクターレイヤー機能などを完備しています。キーフレームやタイムラインを使用してアニメーションを制作することもできるので、ひとつのソフトで静画とアニメを作りたい方には最適です。
注意する点を挙げるなら、Linux(必要最低限の機能を備えたOS)でも使える反面、描画速度が遅いことでしょう。ゆっくりしたストロークでの描画に抵抗がない場合には、Kritaがおすすめです。
お絵描きソフトの選び方
お絵かきソフトの種類は豊富で、自分に合ったものを探すのはとても大変。ここではひとりひとりに最適なお絵かきソフトを見つけるために、ソフトを選ぶポイントを4つ紹介します。お絵かきソフトを選択する際の参考にしてください。
搭載している機能で選ぶ
一言でお絵描きと言っても、その目的はさまざまです。趣味でイラストを描きたい人もいれば、本格的にアニメ制作に取り組みたい人もいるでしょう。そんな時は、機能に注目して目的に合ったソフトを選ぶのがおすすめです。
ブラシツールが多彩なソフトはさまざまな用途で使える
お絵描きソフトを選ぶ際にまず注目したいのが、ブラシツールです。
ぺンシルブラシやペイントブラシ、エアブラシに水彩ブラシなど、一般的にブラシの種類が多いほど表現の幅が増えていきます。また、ソフトウェアによっては、ブラシをカスタマイズしたり、新しいブラシを自分で作成したりすることも可能。
インストール前には、ソフトにご自分の必要なブラシが揃っているかどうかをチェックしましょう。
素材が豊富なソフトを使えば、イラスト制作の手間を省ける
要領良くイラストを作成していきたい人には、さまざまな素材があらかじめ揃うソフトがおすすめです。既存のテクスチャや背景素材、3Dモデルなどのアセットを使えば、作画工数を軽減することができ、よりクリエイティビティに注力することができます。
マンガを描くなら、トーンやコマ割りなどのサポート機能を重視
マンガを作成したい人には、マンガ制作に必要な機能が備わっているソフトがおすすめです。コマ割りやトーン、吹き出しに集中線と、マンガならではの表現方法が簡単に作り出せるソフトを選びましょう。
また、描画以外の要素でも、フォントの種類が豊富だったり、ページ管理機能が備わっていたりと、マンガ制作をサポートしてくれるソフトが多数あります。人物像の描写にこだわるのなら、3Dモデルが使えるソフトもイチオシですよ。
デザインをするなら、ベクターデータに対応しているソフトを選ぶ
デザインしたい人には、ベクターデータに対応したソフトがおすすめです。ベクターデータは拡大・縮小しても画質が劣化しないため、デザインを制限されずにすみます。
お手持ちのソフトではデザインがぼやけたりロゴが潰れてしまったりするお悩みをお持ちの方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
スマホやiPadでお絵描きをするならクラウド機能が便利
スマホやPC、iPadなど、複数のデバイスでお絵描きをしたいという人にはクラウド機能を備えたソフトがおすすめです。
クラウドを介してデータを共有できるので、例えば“スマホでラフを描き、細かい作業はPCで描く”といった使い分けが可能に。また、複数のデバイスが使用できるため、自宅やおでかけ先などさまざまな場所から作業できるのもメリットです。
対応OSで選ぶ
お絵描きソフトを選ぶ際には、まず対応しているOSを確認することが重要です。Windows専用、Mac専用、または両方に対応しているソフトウェアがあります。タブレットやスマートフォンで使いたい場合は、iOSやAndroidに対応しているかも確認が必要です。
お絵かきソフトとして知名度が高い『CLIP STUDIO PAINT』はWindows、Mac、iOS、Android、すべてのデバイスで利用可能です。
価格で選ぶ
お絵描きソフトは無料から高額なものまで幅広い価格帯で提供されています。予算に合わせて選ぶことができるので、自分が何に重点を置きたいのかを考慮することが大切です。例えば、プロフェッショナルな作品を作成する場合は、多機能で高価なソフトも選択肢になります。一方で、趣味で楽しむ程度であれば、無料または低価格のソフトでも十分な場合が多いです。
用途で選ぶ
イラスト制作に特化したソフト、漫画作成に便利な機能を持つソフト、アニメーション制作が可能なソフトなど、用途に応じて最適なソフトが異なります。例えば、漫画を描く場合は、ページレイアウトや吹き出し追加の機能が充実しているソフトが便利です。用途に合ったソフトを選び効率的にイラスト制作に取り組んでみましょう。
対応する解像度で選ぶ
解像度はイラストを印刷する際に重要な要素です。イラスト制作中は画像の粗さが気にならないものの、印刷をしてみると画質が粗く、お粗末な作品に見えてしまうこともあります。これはキャンパスの解像度が低い設定になっているときに起こり得る現象です。
デジタルイラストを印刷したい人は、最低でも300Px以上の改造度を設定できるソフトを選択しましょう。モノクロイラストの場合は白と黒の中間色を鮮やかに表示できるように600Pxほどの設定にできるとベストです。
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