2025年2月4日、Apple社から『Apple インビテーション』がリリースされました。このアプリは、イベントの招待、参加可否の連絡、共有アルバムへの投稿、『Apple Music』のプレイリスト作成機能などが搭載。イベント開催の手助けをしてくれます。
そこで今年結婚式を控えている筆者が、実際に使ってそのイベント招待機能を試してみました。
早速使ってみたい方はこちら

Appleの新機能『Apple インビテーション』でイベント用の招待状作ってみた!
『Apple インビテーション』とは
『Apple インビテーション』は、新しくリリースされた「iCloud+」会員向けのApple公式のイベント招待アプリです。写真やフォントをカスタマイズした魅力的な招待状を作成でき、日時や場所を入力すれば地図や天気情報も自動で追加されます。
さらに思い出を残せる機能も搭載。参加してくれた方全員が写真を投稿できる共有アルバムがあるので、振り返って楽しむこともできます。招待された側は「iCloud」アカウントがなくてもWebから参加可否の返信が可能。招待状作成者も参加者も、気軽にイベントを楽しめる補助機能が揃ったアプリです。
結婚式の招待状を作ってみた!
筆者は2025年の夏に結婚式を予定しているため、実際に『Apple インビテーション』を使った招待状作成を行ってみました。
まずは基本手順に従ってスタート
招待状はアプリの案内に従って作成します。
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STEP1
イベント作成
まずは『Apple Invitation』を開いて、「イベント作成」をタップ。イベントのイメージを左右するトップ画像やイベントタイトル、日時など、必要情報の入力画面が表示されました。
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STEP2
イベントの画像を選択
まず、イベントのイメージとなる背景の選択。「背景を追加」をタップすると、絵文字や写真など、さまざまなイベントに合う画像が表示されます。今回は結婚式の招待状なので、以前撮影した前撮りの写真を利用します。
「写真」をタップすると、iPhone内の写真が選択可能に。使いたい画像はタップすれば選択できます。選び終わると、情報入力画面に自動で戻りました。ここで「背景を編集」をタップすると、画像の変更や調整が行えます。 -
STEP3
イベントタイトルを作成
次にイベントタイトルを作成します。画面の中央に「イベントタイトル」と記載されている部分をタップすると、入力画面が表示。「結婚式」と入力したら、キーボード上部にある4種類のフォントから1つ選択。キーボードで改行を行うと、情報入力画面に戻ります。
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STEP4
日付や時刻などの情報を入力
そのまま「日付と時刻」「開催地」を入力していきます。「日付と時刻」では、結婚式の日付を選択し、開始時間と終了時間を入力。開催地は検索バーに結婚式場の名前を入れ、表示される場所をタップすれば完了。
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STEP5
情報の確認
「日付と時刻」「開催地」の情報を入力し終わると、天気の情報と地図が招待状に表示されます。参加者側の画面で地図をタップすると、現在地からの経路を自動で検索できる仕様になっているため、参加者に余計な手間を取らせないちょっとした気遣いのできる点が魅力的です。
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STEP6
詳細の記入
次はイベント内容を記入していきます。「説明を追加してください」の部分をタップすると、「イベントの詳細」が表示されます。ここに参加者への出席を依頼する旨と、簡単な内容を記載しました。主催者名も変更できるため、わかりやすい名前にしておくとよいでしょう。
アルバムとプレイリストを追加して参加者と共有
イベントの思い出を残せる共有アルバムとプレイリストも設定が可能です。参加者側からの追加もできるので、後からの振り返りにも使えます。
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STEP1
アルバムとプレイリストを作成
情報入力画面の最下部にある「アルバムを作成」と「プレイリストを追加」をタップすると、内容の作成が可能。どちらも必要ない場合は、各項目の右上にある「×」をタップすれば削除できます。
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STEP2
アルバム名の記入とプレイリストの選択
「アルバムを作成」画面で、アルバム名を入力して右上の終了をタップすれば作成完了。参加者が撮ってくれた写真や動画を、この招待状から好きにアップロードして共有できるようになります。共有された写真は、iCloudの共有アルバムからダウンロードが可能です。
「プレイリストを追加」では、イベントで利用する音楽の共有が可能。『Apple Music』でプレイリストを作成しておくと、招待状に追加して参加者と共有できます。
10分以内に招待状が完成!
途中、文章を考える時間を含めても10分以内で招待状の中身が完成しました。後は参加者に送付するだけで完了です。
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STEP1
プレビューで内容確認
情報入力画面の右上の「プレビュー」をタップして、参加者側が受け取ったときに見る画面を表示。情報に間違いがないか、写真が招待状に合っているかなどをチェックするといいでしょう。
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STEP2
招待者に送付
招待状の公開リンクが作成されるので、共有方法を以下から選択します。
・「iPhone」デフォルトアプリの『メッセージ』または『メール』
・『LINE』や『Instagram』など、ほかのアプリで直接共有できる「リンクを共有」
・上記以外の好きな方法でも送りやすい「リンクをコピー」
これで招待状の作成から送付までが完了。この後、結婚式に招待する方全員に送る過程はありますが、送付完了まで5分程度で終わりました。
参加者リストがひと目でわかる
招待状を送った相手が参加の可否を決めると、ゲストリストが更新されます。ゲストリストはイベント説明欄のすぐ下にあるので、タップすると誰が参加するか、辞退したかの確認がひと目で可能。
ただし、招待状自体に提出期限の設定ができないため、イベント説明欄に記載しておくことをおすすめします。
結婚式の招待状を作ってみて良かった点と気になった点
項目 | 概要 |
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良かった点 | 作成・管理のしやすさ、思い出の共有、音楽プレイリストの追加、参加者の確認の簡単さ |
気になる点 | iCloudアカウントの必須性、Androidユーザーの利用制限、プレイリスト作成の手間 |
『Apple インビテーション』は作成と管理のしやすさが印象的でした。参加する人数、不参加の人数、保留中の人数、それぞれが一覧になっており、名前と送ってくれたコメントをひと目で確認可能。パーティーのように参加者の人数をしっかりと把握しておきたいイベントに役立ちます。
気になったのは、「iCloud」アカウントの必要性です。「Apple」公式アプリということもあり、作成者も招待状を受け取った方も、「iCloud」のアカウントがなければ利用できません。
特に作成者に関しては、「iCloud+」という月額150円〜のサブスクへの加入が必須。「iCloud+」は「iCloud」の容量が増えるサービスのため、デバイスの容量が足りないという方であれば、『Apple インビテーション』の利用も含めてサブスクへの加入を検討してみてもいいでしょう。
また、楽曲のフル再生を行いたい場合は、『Apple Music』の有料プランに加入している必要があります。試し聞き程度なら楽曲を聴けますが、イベントでこのプレイリスト使いたい場合などは、その期間だけでもいいので『Apple Music』に加入しましょう。
なお、Androidでは『Apple インビテーション』のアプリを利用できない点に要注意。そのため、利用にはブラウザからアクセスして利用する必要があります。
総合的に見ると、周囲にiPhoneの利用者が多い方におすすめです。
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